孤独な月と青い椅子   作:聖なる夜

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出会い

今日は聖夜学園の入学式。俺、「望月 光」はここの高校の新1年生だ。

見た感じ、俺の中学校のやつは1人もいないな。だからこの学校を選んだんだけどな…。

 

中2の秋に俺がやらかしてしまったある事件のせいで、友達はいなくなってしまった。

友達がいなくなるのは寂しいと思うかもしれないが俺はそうでもなかった。

逆に友達と遊ぶ時間が減り、趣味に没頭する時間が増えたのでうれしかった。いままで友達に色々奢っていたので少なかった貯金も今では5ケタにまでなっている。そう、友達なんていらないのだ。漫画やドラマなどで

友達と喧嘩して仲直りをするために悩んでいる主人公をよく見るが、友達がいない俺はそんなくだらない悩みを持つ心配はない。

 

ドンッ。一人で友達がいないことの利点を頭の中で考えながら歩いていると誰かにぶつかった。

「ごめんなさ~い。」俺は謝った。相手は大丈夫だろうか。

「ひぃー痛い痛い痛い痛い!!」な、なんだこの痛がりようは…。俺は焦った。

「だだ、大丈夫ですか!!?病院に行きましょうか!?」

病院に行った。骨折してた。治療費は学校から出るらしいが俺が心配してるのはそこじゃない。

さっきこいつの保険証をちらっと見たんだが、こいつの名前、知っている・・・。

「竹崎 太郎衛門」

あのヤクザグループ「シス」の組長の息子と同じ名前なのだ。

 

シスというのは最近このへんで勢力を拡大していってるヤクザたちのことだ。

朝でも昼でも夜でも深夜でもうるさいバイクで走り回り、迷惑をかけている。それを注意するような奴は容赦なくつぶしていくという何をどうやったらこんな人間ができるんだというような人たちの集まりだ。

実は俺が起こした事件っていうのもこいつらが関係してくるんだが、いまはそんなことどうでもいい。

同姓同名の別人だといいが「太郎衛門」という名前、なかなか同じ名前のやつはいないだろう。

俺がぶつかったことでこいつの足の骨が折れたということが組長にばれたら俺はどうなるんだろう。

注意しただけでボコボコにするような連中だからな・・・組長の息子がけがさせられたと知れば

俺は殺されるかもしれないな。遺書書いとこう

 『ぼくはシスの組長の息子をけがさせてしまいました。おそらくもう僕は殺されるでしょう。

とても充実した人生でした。でももっとライトノベルを買いたかったです。今まで本当にありがとうございました。』

遺書を書き終えると俺は自分のクラス、1年2組の教室へ向かっていった。

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