玄関前に置き去りにされていた赤ん坊の両親探しを兵藤夫妻は行なったが、結局は誰も親が名乗り出なかったので彼らは孤児院に送るよりも、自分たちを親同然と思ってくれる赤ん坊に情が湧いてきてしまい、正式に引き取って育てることとなった。
届出を提出しに行った際、市役所の公務員で「タケハヤ」という珍しい苗字の公務員と何故か意思疎通を行なっていたのを不思議に思ったくらいか。
「さあ、着いたぞ!存分に泳げよ、息子たちよ!」
兵藤家で暮らすようになってから七年の月日が経ち、
今は夏休みと言うことで初めての海にやってきている。
誠一郎曰く、ここは自分が学生時代に友人らとバイクでやってきて偶然見つけた隠れ家のような海であり、ギラギラと照りつける日差しが肌を焦がそうとする。出発前に日焼けクリームを塗ってもらった正士郎らだが、照りつけている日差しは眩しくて、それでいて身体中から力が沸きあがるような感覚がある。
「うぉぉぉぉ!父さん、俺はおよぐぜ!」
兄の一誠は衣服を脱ぎ捨ててトランクス状の水着姿になって準備体操を行い、終えると同時にシュノーケルを装着して海へ突撃して行った。
そんな息子を微笑ましく思いながら、ただ呆然と海を見つめて黄昏ているSを象った紋章のあるヘアバンドを付けた正士郎の様子が対照的に映る。
「あんまり遠くに行かないようにしなさいよ、イッセー。……って、聞こえてるー?」
「……おや、正士郎。イッセーは海に突撃して行ったんだが、お前は泳がないのか?」
この季節ならば海水浴の客が多くてもおかしくないが、一誠が海に突撃して行ったビーチはまばらでビーチパラソルを一人なのに二、三本差していて『太陽アレルギー』と理由を問えば返してきそうな客と古びた木造建築の海の家、そして兵藤一家だけだ。
この雰囲気から既に『嫌な予感』がするが、海の沖の近くではサーファー達が自慢のサーフボードを駆って波に乗っている。
せっかくの旅行を自分が『違和感に感じた』という根拠のない理由だけで雰囲気をぶち壊しにしたくないと思い、正士郎は頭を振って困ったように笑顔を浮かべる。
「ううん、海って広いなあって。なんかこう、なやみとかもながされるような……」
「おいおい、正士郎。その台詞は七歳児の吐くものじゃないぞ?……確かに父さんにも分かるな、その気持ちは。今のお前がもうちょっと大きくなったら分かると思うが、バイクでここまで風を感じて来るのは気持ちいいもんだぞ?学生生活の悩みなんか吹っ飛ぶ」
「かぜをかんじる、か」
「それは
学生時代の思い出にふける誠一郎の背中は大海原を目前とし、正士郎にとっては大きく見えた。
かぜをかんじる、という行為は正士郎にはまだ分からないものの、『ねんげつがこれば』この父の言っていることが理解できるようになるだろう。
自分の言っている言葉を真剣に考えている正士郎の双肩に手を置き、シュノーケルを装着したまま正士郎に向けて手を大きく振っている義兄の姿がある。
「せいしろう、おまえもこいよー!つめたくてきもちいいぜ!」
「ちょっと待ってー!」
通常のゴーグルより大きめのパイロットがしていそうな大き目のものをヘアバンドの上から着用し、海へと走り出す。
準備運動を終えていただけあって身体も軽く感じ、誠一郎は仲良く遊んでいる息子らを眺めてそれを察した美奈子が誠一郎の傍に寄る。
二人の笑顔を見ていると、正士郎を引き取ってよかった思いが強くなってくる。虫の知らせなのか、正士郎の一瞬曇った表情が脳裏に残るも、『幼くたって悩むことはある』と子供の気のせいだ、と思うことにした。
海の中はさすがは都会から外れた場所と言うべきか、汚れもなく美しい水中世界が広がっている。
この水面上の綺麗な緑色をエメラルドグリーンと言うらしいが、幼い兵藤兄弟には関係がないことであった。
シュノーケルを装着してコーホー、コーホーと呼吸する兄の言葉は正士郎には聞こえず、イッセーもまた正士郎の反応は微妙なもので悔しかった。
とってつけたような笑みは見たことあるが、正士郎の心からの笑顔をイッセーは見たことがない。
自分に向けられたことがない笑顔は幼少時の記憶で役所で「タケハヤ」という職員と何故か意思疎通が出来ていた時に見たっきり。
ボーっとしていることが多い正士郎は放っておけないタイプの人間のようで、近所の子供らと遊ぶ時や同級生の家に行く時は決まって「せいしろうもつれていっていい?」とイッセーは聞く。
兵藤一誠はブラコンである。
弟の正士郎は容姿が自分と違うことに気づいたのは昨日今日のことではない。
自分が立って歩くようになって正士郎の面倒を見るようになった頃から気づき始めていたが、父にも母にもそして自分にも似ていないのだ。
子供心ながらショックに受ける、と自分では後年になって思わなかったのは正士郎を誇りに思っている点が大きいだろう。
「兄ちゃん、なにしてるのさ。ほら、早く行かないとひるごはんの時間になるよ?」
プカプカ浮かんでいる際に正士郎からかけられた言葉。ボーッとしていても人に気遣いができるらしく、兄の一誠がボーッとしていることに気づいたようだ。自分がボーッとしやすいからこそ人がボーッとしているのには機敏ですぐに気づけるようだ。
ビーチパラソルを二、三本差している影にいるのは此処から見れば良く分かる、色白で金髪の妙齢の美女だった。
バストを覆う黒いビキニは彼女の色気を醸し出し、ここに軽薄なナンパ師がいれば話しかけに行きそうなものだが、波乗りを楽しんだサーファー達の視界に映っていないようで誰も声をかける様子はない。
先ほどから動いていないようなので死んでいるのか、と思えば日差しに合わせて態勢を変えている。
正士郎にも見えるか後で聞いてみようと思い、正士郎と母親に呼ばれるまで二人で海水浴を楽しんだ。
「しかし、イッセー。よく焼けたなぁ、見違えるようだ」
「そうかな?なんかこう、ヒリヒリするんだけど……」
「それは皮が日差しに焼けちゃったからよ。家に向かったら、お風呂に入らないとね。……正士郎?」
海水浴を終え、兵藤家はビーチに広げた荷物を片付けている間、クーラーボックスを一誠が誠一郎に渡したとき、一誠を上から下へと見下ろしてトランクに運んだ。
誰かに見られているような気がした正士郎は折りたたみタイプのキャンプ用の椅子を畳み、手に抱えてボーッとしていると美奈子が正士郎に声をかける。
「あ、うん、ごめん。ボーッとしてた」
「しっかりしなさいよ、ボーッとしすぎよ?」
美奈子に注意されるものの、誰かに見られている気がすると正士郎は伝えたかったが此処は正士郎の子供らしくない一面が発揮されて、あえて母には伝えなかった。
早く車に乗ろうよ、と母親の手を引いて車に乗り込む。
誠一郎の隣に美奈子が座ると、兵藤家の自動車は宿へ向かって走り出す。クタクタに疲れて互いの頭をくっつけて眠る一誠と正士郎は仲の良い本当の兄弟のようだ。
「ごめんなさいね、貴方も疲れているでしょうに」
「いや、ちょうど旅行に行きたいと思っていてね。少しでも正士郎のボーッとする癖が治ってくれれば」
「そう、お疲れ様ね、お父さん。正士郎、イッセーと仲が良くなってくれてよかった」
「……そうだな」
後部座席を二人で見やるとすとん、と態勢を崩してしまった正士郎を護るように一誠が覆いかぶさっている。
まるでそれはーー
突然、運転席の窓を叩かれて誠一郎は窓を開けて表れた第三者の対応をしようとする。やれやれ、と美奈子は溜息をつくが誠一郎のお人好しさは今に始まったことじゃないので諦めていた。
「はい、なんでしょうか?」
「死んでくれませんかね?」
次の瞬間、誠一郎の胸には大穴がぽっかり空いていた。内蔵を貫かれていることで呼吸もままならず、言葉もまともに発せられない。後部座席の息子達が目を覚ます前にこの不審者の気を逸らそうと思い、扉を開けて外に態勢を崩して落ちる。
「せ、誠一郎さんっ!?」
「イッてェ、人間の癖に俺等になにしたのか分かってんの?」
「おい、母親の方も捕まえとけ。この神器の反応によると、後ろのガキのどちらかが持ってるはずだ」
「ヘイ!」
誠一郎が不意打ちをかけるように勢いよく開いたことで手下に当たる、黒翼を生やした一人が弾き飛ばされる。不意に開いた扉によって打撃を受けたことと、口振りから察するに人間を格下に見ているようだ。リーダー格らしい人物の言葉に従っていることから襲撃者の中ではきちんとした上下関係が出来上がっている。
扉を急に開けることで虫の息になりながらも襲撃者に抗おうとした誠一郎は黒翼を生やした者ーー悪魔の足蹴にされても足首を掴んでいた。
「コイツ、人間の癖に俺等に刃向かおうってのかよ!?ボス、コイツをどうしましょうか?」
「殺せ。ガキへの脅迫を含めてだ」
「やめて、主人には手を出さないで!」
「ほう、ではお前は何が出来るんだ?」
手に持った得物で一瞬で美奈子の首を搔き切り、首と胴体を離したことで断面から鮮血が溢れる。
その血を啜り、恍惚とした表情で血を吸い上げると動かなくなった胴体で悪魔の手下は遊び始めた。
そのうち、ボスはそんな理性の欠片も見せない手下に呆れて車内で未だ静かに眠っている二人の子供をつまみ出して投げ出す。
荒地で車が通る為に舗装された道路を除けば山の中にある、この道路は時間と海と町を結ぶ真ん中に位置していて誠一郎が学生時代に隠れ家として発見したというのもあって、人通りが少なく惨劇のような有様の中、手下が死体にガリガリと噛み付いている中でボスに当たる悪魔は正士郎と一誠に蹴りを入れる。
「…スゥ……スゥ……!(子供たちに手を出すな!)」
「何を言っているのか、全然聞こえないね!ほら、もっとハッキリ言ってみろよ?」
「おい、せいしろう……」
先に目を覚ましたのは一誠だった。
周囲の状況が騒がしく、眠れなかったというのとボスらしき悪魔に蹴りを入れられたことで眠ったまま気絶するのではなく、目を覚ましたのだ。
地獄絵図となっている光景は吐瀉物を吐き出すほどのものであり、近くに転がっている母親の首を見つけて安堵しようにも目に光が灯っていないために安堵は一瞬にして潰える。
喉を潰され、呼吸困難になっている誠一郎の言葉は悪魔に届かず、かえって言葉を発せない様子が悪魔にとっては不愉快に見えたらしく、弱ってもなお、『俺の家族に触れるな!』と言わんばかりの誠一郎の頭を虫のように踏み潰し、頭を潰す。
「なんだよ、にいちゃん。……!?」
「ようやく目が覚めたか、ガキ共。さぁ、どっちが神器の所有者なんだ?」
この口振りは一誠と見た特撮番組から知っている流れだ。
あれによると、変身ヒーローのアイテムを人混みに紛れている中で探すときに使う常套句であって、まさかそんなことが現実、自分で実際に体験するとは思わなかったのだ。
「それより、とうさんとかあさんになにしたんだよ!?」
「お、おい、にいちゃん……」
こんな子供二人で不利な状況下、両親らを殺したと思われる悪魔に食って掛かる一誠は無謀な行為と言えるだろう。
両親を殺されたことで吐瀉物を吐いて服を汚しながらも、磯の香りを漂わせて自分たちに食って掛かる一誠はいつも以上に“兄”としてあろうとしていた。正士郎を護るのは自分だ、となけなしの勇気を奮って。
「そうだな、確かに俺達がやった。何の価値もない、畜生でしかない人間だ。踏み潰したって、どうってことないだろう?お前たち人間も虫を潰すように」
「そうだからって、とうさんとかあさんをしなせたのかよ!?ゲホッ……」
一誠が言い終えるより先に悪魔の手下は鳩尾に拳を叩き込んだ。
腹を抱えてのたうち回る一誠の頭に両親を殺したと思われる、その悪魔の手下が足を置いて力を込めると苦しそうに呻いている。
他に仲間は見当たらないが、たった二人に両親に殺されたのだ。
忘れもしない、その翼とその
たった二人にこの暖かな両親と兄を失おうとしている。
「吐けよ、おにいちゃん?一体、どちらが
この悪魔の手下は人間がそんな力を持たないことを知りながらも、うずくまる一誠の背中を蹴りながら髪を引っ張って脅しをかける。
みた感じではごく普通の魔力も持たず、ひ弱そうな両親ではあったが、それに相反するように後部座席の兄弟からは大きな力を感じたのだ。
まるで、それが
一誠が死を覚悟したとき、正士郎は『正義』を下すと決めた。
このまま死ぬのならば、せめて、この殺人鬼共に自分の正義を下そうと。
「……ぼくの知る兄ちゃんなら、ぜったいに口をわらないよ」
「なんだぁ?てめぇ」
「せいしろう……?」
「にいちゃんは
「……どうしやす?」
無邪気に振舞いながら語る正士郎は小学一年生のようには思えない色香を放出していた。こんな危機的状況にあろうとも、こちらに怖気づかずに諸手を広げている。外見の幼さから想像がつかないほどに流暢にしゃべるが、額のヘアバンドがなければ年齢を錯覚してしまうほどだ。
無邪気な口調と反対に瞳は強い意思が確認できる。手招きする正士郎の様子から手下は不思議と引き寄せられてしまう。
ーーしかし、後ろ手で鎌を持っていた。
手下の大きさからすっぽりとポピュラーなデザインの死神が持っていそうな、
「仕方ないっすねー」
「せいしろう、アイツ、ぶきもってんぞ!?」
「んッの、黙れ!!クソガキがァ!」
そのとき、正士郎は車を持ち上げていた。車ほどに重いものを持ち上げれば、普通の人間の骨格は悲鳴を上げて粉々に砕け散るというのに、正士郎の身体には反応は起こらなかった。むしろ、こうして車を持ち上げていることすら簡単に感じられた。
ーーいま、こうしてくるまをもちあげられている、というのはぼくがかぞくとちがうからなんだ。
そんな核心を幼いながらも抱くと、車を兄が「鎌を隠し持っている」と忠告を受けたので車を投げつけた。不意に直線に飛んでくる車は悪魔の手下にとっては突然の出来事でしかなく、普段ならば鎌で切裂けばよかったが、
『Boost!Plus,FirstBonus!』
鎌を振るうよりも先に赤い篭手を左腕に纏った、怪力を発揮した幼児の兄に両腕で突き飛ばされたことで身動きがとれず、車に押しつぶされる。
ボンネットの上に乗り、ちょうど天井に当たる部分を正士郎が登ってくると力任せに地団駄を踏む。
自分が今になって力を発揮したこと、そして血縁関係がなさそうなのに自らを育ててくれた両親への思慕を込めて。
一番恨みの深い鎌を持っていた、悪魔の手下は鎌を地面の上に滑らせるようにして鎌までも車体の下敷きにならないようにした。
『今はまだ俺の名を教えるべきじゃないが、力を貸すぞ!今代の俺の所有者よ!』
一方で暗い空間に閉じ込められた、その場所で赤い龍が咆哮を上げると一誠の左腕を覆う篭手から魔力が放出される。車ごと吹っ飛んだ魔力の一撃は所有者の一誠本人の身体に負担をかけ、眠りに誘われる。
「にいちゃん!」
正士郎が魔力の一撃によって車体が吹っ飛ばされる寸前に車の天井から飛び降り、地面に向けて転がって受け身を取ると眠りに落ちてしまった兄に駆け寄る。
二人は
互いにひんやりと冷える、めずらしい夏の夜の地面に眠ってしまうと悪魔の親玉が怒りに震えて鎌を持って眠る兵藤兄弟に手をかけようとする。
しかし、そこで鎌を持った悪魔の手下を従えていた者は新たに現れた何者かによって倒れ伏してしまう。
倒れ伏せた悪魔の肉体を蹴っ飛ばし、山から突き落とすとワカメのようなボサボサの髪型の男性は兵藤兄弟を抱えて、その場から消えた。
「なんだ、夢か」
駒王学園の一年の教室で目が覚めた、Sの紋章が入ったヘアバンドとアンニュイな表情が特徴的な兵藤正士郎が目を覚ますと時刻は既に授業が終えた後だった。
休み時間になり、クラスメイトが各々の友人と談笑しているようで、今日はほとんどの授業を寝て過ごしてしまっていたらしい。
昔の最初で最後の家族一緒の旅行は最悪の形で思いでとなり、今もなお夢として時々みることがある。
「……しーくん、寝すぎです」
正士郎の机の前に立っている無表情な白髪の少女は塔城小猫。
元は女子校だった、この駒王学園のマスコットと呼ばれて人気があり、学園二大お姉さまのリアス・グレモリー、姫島朱乃、イケメンとして名高い木場祐斗らが所属するオカルト研究部に所属する。
「なら起こしてくれたっていいじゃない」
「どうせ、起こしても起きないんだから、いいじゃないですか」
「自分を起こさないと怒るくせに」
「それはそれ、これはこれです」
敬語なのに毒が含まれている、彼女の口調は可愛らしいもので無表情でも可憐さがある。
正士郎の義兄の一誠が正士郎を呼ぶ際に「うぉぉぉぉぉぉ!お兄ちゃんが迎えに来たぞぉぉぉぉ!」と叫ぶことから、嫌な意味で有名になってしまった自分と会話していると自然と目を引いてヒソヒソと噂話されるのも少なくない。
ヘアバンドの方にいろんな人から視線が向けられるが、そんなにお手製のヘアバンドが気になるだろうか。
「しーきゅぅぅぅぅぅん!兄ちゃんと弁当食おう!な!?」
「……また兄貴が来たか。行ってくる」
ガシャン!と勢いよく扉が開いて、そこには一学年上の兄が立っている。息も荒く、アンニュイな正士郎の様子と反対にテンションが異様に高い。
そういえば時間が経つのがゆったりしているし、時刻はお昼休みのようだ。ご丁寧に弁当箱を二人分持っているので、朝、学生カバンに入っていなかったのを見ると画策していたようだ。
「うわぁ、兵藤先輩、しーくん誘いに来てるよ」
「義兄弟らしいし、兵藤×兵藤(弟)ね」
「……アリだわ、そこに木場きゅんも入れましょう!」
なにやら不穏な空気がしてきたので笑顔の兄を後ろに向かせて背中を押して、いつも食事を取っている「例の場所」へ向かう。
正士郎総受けだとか、耳に入れたくない言葉を聞いたときに誰か止めろよ、という正士郎の願いも空しく終わって、ここがかつては女子の楽園だった話を思い出す。
二人だけの家族となると、愛情を注ぎたくなるのは分からないでもない。
だが、それはせめて学校では自重していただきたいと思わないでもない正士郎だった。
キスショットとの絡みのほかに日本神話勢力、ってことで正士郎は百鬼夜行引かせますか