ジョジョ系の二次創作のアクセスが伸びるような気がします。
センちゃんの名前、今更だけど、真城丞努(ましろ・じょうど)にすればよかったような……。
ホリィさんと貞夫の出会いって、どんな感じだったんでしょうね?
承太郎の性格がジョースター一族の中ではリサリサの血筋(=プッツンして周りが見えなくなる)かもしれませんが、貞夫が登場していない以上、父親もあんな感じだったんでしょうか?
徐倫と上手く接せないのは、承太郎の幼少期から既に父親がいなかったから?
…これ以上はよそう。
日にちが経ち、ライザー・フェニックスは婚約者のリアス・グレモリーらグレモリー眷属の本拠地とする駒王学園のオカルト研究部の部室に訪れた。
リアスの眷属ではライザーに見解によると、雷の巫女くらいしかライザーの眷属と互角に戦えるものはおらず、新たなる眷属の兵士の駒を一つ消費しただけの
街並みを歩いていても、フェニックス家の領地より狭い人間の町は物珍しさもなく、自らの力に酔いしれるライザーは満足できていなかった。
日本最強の
東洋の辺境の島国の神はライザーも存在はイマイチ知らず、約束の時間を三時間ほど遅れていてもスッポかして帰るわけにはならなかった。
好き勝手言われて黙っているほど、ライザーはお人よしではなかった。
「それにしても、遅すぎじゃないのか?ベンチで待て、ってどういうことだ……」
一方、夕方の買い物を行なっていた正士郎は何故か住ませなくてはならなくなったキスショットの分も含め、家の冷蔵庫の食料を詰めたビニール袋を持っていた。
キスショット自身は四六時中、「のらいぬと過ごしたい」とのことで正士郎の影の中に入り、正士郎の自室で時折、姿を現す。
影の中にいる以上、アーシアや小猫、一誠は当然気づけず(キスショット自身が何か行なったのもあるが)、夜になると就寝前の正士郎に構って欲しさでちょっかいを出し、大声を出そうものならば陰に隠れるので兵藤家における正士郎の小猫からの印象は「イタい子」になりかけていた。
視界に入った金髪のホストクラブにいそうな男は開襟シャツを着ており、それもまた白い。
どこかの裕福な家に生まれたのがすぐに分かるほどで、通行人はそんな男にかかわりを持たないようにしていた。
ベンチに座るライザーはタケハヤの「社長室」で見かけた、写真建ての写真で一人だけ、アンニュイな表情を浮かべていた正士郎が印象深かったのか、金髪男性と倦怠少年は視線があってしまった。
「おい、そこのお前。タケハヤスサノオ、という名前に聞き覚えはないか?」
「そこのお前って、お兄さん、何様ですか。もしかして、ビジネスパートナーの方?」
偉そうなライザーの問いに正士郎は溜息をつき、ライザーの隣に間を空けて座ると何故か席を詰めてきた。
通行人に“ソッチ”の気があるのか、と言わんばかりの視線が痛々しく、カップリングで総受けとなっている正士郎には辛いものがあった。
『しー、そいつはフェニックスじゃな。金髪のようじゃが、手入れがなっとらん。儂の髪は常に手入れをしてあるので、主の髪の質を覚えるがよい』
(フェニックスって、あのしーずーまーれー!の校長先生のペットの?えっ、
影から語りかける声は正士郎以外には届かず、ライザーは自らの影を向いて露骨にいやそうな顔をしている正士郎が自分に対して不快感を抱いたのか、と気になるが、もしもタケハヤスサノオの写真立ての少年ならば、下手な行為をすれば自分は焼き鳥にされてしまうだろう。
「そうか……。オレはライザーと言って、タケハヤスサノオと待ち合わせをしていたんだがな。なにか聞いていないか?」
「いえ、僕は下っ端みたいなもんですから、詳しいことはしりませんね」
タケハヤとどうやら顔見知りのようだが、正士郎はライザーの素性が良く見えなかった。
人間界と言うこともあり、フェニックスがいるのは害虫とタケハヤが呼ぶ悪魔の生息は少なくないが、仮にもフェニックスがいれば、こうも正体を気取られずに人間界にいられるんだろうか、と。
強引にオカルト研究部に入部させようとした、リアス・グレモリーや入学当初から怪しかった生徒会長の
そんな相手に教える情報は一つもない。
「そうか……。待ち合わせの時間から三時間ほど経っているんだが、お前から見れば、どう見えている?」
「どう、って……。てか、どれだけ待ってるんですか。その胆力は凄いです」
どうやらタケハヤはライザーと待ち合わせをしていたらしく、時間は三時間ほど待ち合わせから経っているようなので、タケハヤの性格上、わざと遅れているとみた。
普通ならば怒って帰りそうなものだが、よっぽど話し合わなければならない重要案件の会談があるとみた正士郎はライザーに後光を見た。
正体を知れば問答無用で帰っていくだろうが。
「家の買い物帰りか?」
「そんなところです。家族が増えて買うのも一苦労で……」
ライザーは一人で買い物をしたことがなかった。
生まれ持った身分、という面が大きいが正士郎のビニール袋の量は屋敷に直接、食材を搬送してくれる領民や従者のような者が傍にいるのが大きいが、量の少なさはフェニックス家の一日分の食事で両もさほど変わらないので、正士郎の家族は大人数なんだろうか、と推測するが、正士郎の言う家族とは百鬼夜行の面々のことでその中には己の血液を求め、影に潜み、眠る前に話し相手になるようにせがんでくるキスショットも含まれるので、二人の考えることはすれ違っていた。
「料理が出来るのか、その口振りでは。俺はさっぱりしたことがなくてな。いや、する必要がないのか……」
「ライザーさんはいいところ育ちに見えますし、できなくてもいいんじゃないんでしょうか?……できたら異性にモテると聞いたので僕はしますけど」
「ほう、ならば、オレもはじめるか」
「えっ」
料理のできる男は女性にモテる、と聞いたときのライザーの掌返しの速さは起きたときには既に正士郎の顔の上に一誠の顔があり、起こしにきたときのような不意打ちされたような感覚を思い出し、なにかがヒュンっ!と浮かび上がるのが聞こえる。
真剣に双眸はこちらを捉え、オレにも教えろ、と言いたげな視線はライザーがいいところ育ちの坊ちゃんだと分かるには十分で、この我儘さは一人っ子か上に兄弟のいる者の独特のものだ。
この見解はタケハヤやリアスとの謁見で得たもので、リアスは印象最悪なものの、少なくとも自分の
いや、そう思わなければやりきれないだけだが。
「ところで、お前の名前は聞いていなかったな。名をなんと言うんだ?」
「正士郎です」
「家名は?」
「姓を先に名乗らなかった、ライザーさんに名乗る必要はない」
「それもそうか。こう、義務感なんだが、しーくんと呼んでいいか?」
正士郎もライザーもどちらも
正士郎は溜息をつき、「しーくん」と呼ばれるのは宿命なんじゃないか、と気づいた。
どうも、同じ上に兄弟がいる同士、奇妙な縁を感じて正士郎は断るか断らないかについて悩んだ。
キスショットにのらいぬ呼ばわりをやめさせるため、自分で提案した以外では自ら名乗ったことはない。
「義務感?ふざけないでください、男にしーくんなんて呼ばれたくない」
「ま、待て!」
こうして、ライザーに「しーくん」呼ばわりを提案された正士郎は酷く怒った様子でアンニュイな仮面は崩れ落ち、ビニール袋を掴んで帰路を急いだ。
よっぽどお怒りの様子で潜在的に秘めた、その力を隠し通すことなく高速で走り去った。
時刻は午後七時五十六分、タケハヤスサノオが到着する三十秒前の出来事であった。
「……歯ァ食いしばれよ、種馬野郎。アイツに不快に思わせた時点でてめぇの
嵐のように轟く声が聞こえ、恐る恐る振り返ってみると、背後にはタケハヤスサノオがケーキの入った袋を持って荒ぶる雷雲を呼び起こしていた。
周囲には雨が降り注ぎ、先ほどのやり取りを見守っていたようで口端を歪めて拳を震わせている。
リアス・グレモリー眷属を煽り、「この国でもっとも敵に回してはいけない男」の部下の地雷を踏み抜いたライザーはタケハヤスサノオによって宣告を下される。
「秘書ちゃん、用意はいいか?」
「ええ、分かってます」
「タケハヤ殿、その女は、まさか……っ!?」
リクルートスーツのタケハヤの傍にいる黒髪の女性は黒縁の眼鏡にファイルを抱え、知的な印象を持たせつつも妖艶さを醸し出している。
それが彼女の素なのか、冷ややかな視線を自らより背が高い異性のライザーに向けられ、ライザーはタケハヤの会社のビルの中のアウェー感を再び感じさせた。
タイトスカートから伸びる長い足にヒールの女性はタケハヤの秘書であり、そして、
堕天使である。
「てめーが気にすることじゃあない。オレはクソッタレ赤毛坊主の誘いにだけは乗ってやらねえ、と誓ったんだがな。気が変わった」
「な、何の話です!?それに約束の時間からだいぶ時間が過ぎているッ!どういうおつもりですか!」
「……秘書ちゃん、なにか言いたいことがあるか?」
「ありますよ、だいぶ。世界が貴方の思うとおりにならないってのを知らないのね、馬鹿馬鹿しいわ」
おお怖い怖い、と大きくリアクションをとっているタケハヤだったが、本当に恐れているようで全身が震えていた。
ライザーは目を疑う。
魔王すらも気圧されている荒れ荒ぶ神がたかが「堕天使」に気圧され、秘書とはいえ、尻に敷かれている。
ことのはじまりはタケハヤがアマテラスの元にレイナーレを連れて行った時だった。
身の上話を聞き、まずはタケハヤに往復ビンタを食らわせたアマテラスはレイナーレの手を握り、
タケハヤの暴走を止める為に素になってしまいなさい、と指令を下した。
レイナーレが堕天使総督の寵愛を受けるべく、行なったアマテラスにとっては甥っ子同然の正士郎を殺しかけたのは許せなかったが、どうにもレイナーレの事情が不憫だったのである。
有無を言わさず、タケハヤの秘書として、堕天使から過去にレイナーレが積んだという血の滲むようなスキルを手に入れたことを知るや否や高天ヶ原の高官としてレイナーレをアマテラスは転生させた。
そう、勾玉を使ってレイナーレは神となったのだ。
「いいところ生まれの坊ちゃんのてめーには悪いが、てめーがグレモリー妹と戦う前にオレの部下と戦ってもらう。てめーのメンタルを完全にへし折り、しーくんの前で無様に土下座させてやっから覚悟しておくんだな、この腐れリア充め。多少の犠牲が起こっても、文句は言わせないぜ?下手に逃げようものならば……」
すると、人々の姿は消え、豪雨が降り始める。
レイナーレは自前の傘を差し、涼しい顔をしながらタケハヤの頭上に傘を差してやるとタケハヤは自らが起こした嵐には濡れない、と断って懐から剣を取り出す。
それは正面からでは敵わなかった、多頭龍にして日本最強の神霊、八岐大蛇の尻尾から出てきた鉄剣。
切っ先をライザーの額に向け、鉄剣はタケハヤの神通力と八岐大蛇の尻尾の中にいたことで纏っていた禍々しきもの、マガツヒに覆われていて突き刺さるようなオーラがライザーの身体中に突き刺さる。
「てめぇ自身をオレが手を下し、フェニックス一族は事実上の嫡男を失うことだろう。てめーが挑むこととなる、悪魔の遊戯から逃れれば、てめーは自分の家すらも失うことになる。もちろん、お前の妹もだ」
「き、貴様……っ!どこまで外道なんだ、タケハヤスサノオ!」
タケハヤは害虫と呼ぶ悪魔らの娯楽、レーティングゲームを悪魔の遊戯と呼び、あくまでも自らの種族のみを大切にして転生悪魔には酷い扱いを繰り返し、それが猫又姉妹の件に繋がっているのだ、と思うとやるせなくなり、荒御魂の面を覗かせる。
タケハヤスサノオ、アマテラス、ツクヨミの三貴子は知名度補正ならば、全世界を戦場とした戦争でも勝ち目があるだろう。
かつての二天龍と三大勢力による戦争で顔を出さなかったのは、他の勢力よりもまずは自らの国を護ることに勤めていたので姿を隠すように父親のイザナギに助言を求めた際にいわれたのを実行しただけであって、その気になれば日本全国の悪魔が出入りする魔方陣を封じることすら難しくない。
三姉弟は仲は良くないものの、両親が作った日本を護るという目的に賛同し、そのためならば異教の人外を殺すのも躊躇わない。
「オレはこの国、この国の民、そしてオレの
雨に濡れ、まともに反撃できないライザーを蹴っ飛ばし、頭部を力任せに掴むとライザーをすぐに投げ捨てる。
三時間ほど待たせていた者の所業ではないが、タケハヤは三時間の間、ずっとレイナーレとともに観察していたのだ。
炎に身を隠すように、人間の中にいてもバレないライザーと正士郎が仲良くできるのか、と。
結局はライザーが地雷を踏み抜いた為にタケハヤはフェニックスに
あくまでも、あの部隊の経験を積ませる為、との名目で。
「秘書ちゃん、晩ごはん、シースー行っちゃう?」
「もちろん、社長の奢りですよね?」
「いや、もっといいのがいるだろう、秘書ちゃん」
「何方でしょうか?」
「そりゃあ……」
タケハヤはボロ雑巾になったライザーを抱え、レイナーレとともに高天ヶ原への扉を開いた。
ライザーのポケットの重量感が多いことから、よっぽど財布にはたんまり入っているんだろう、とのことでタケハヤとその秘書はいつもは高くて行ったことがない、回らないスシ「ヤマトオウス」に向かうのを決めた。
もちろん、会計はライザーである。