TS異世界転移-男がヒロインで大丈夫かよ-   作:変T

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違和感

 寒い。

 重い体を起こしながら、寝ぼけた頭を回転させる。

 お腹がちょっと痛い。

 そうだ。

 今は移動中だったな。ここ最近お城の優雅なベットの上で寝ていたので体の節々も痛く感じる。

 

「修也?」

 

 トイレかな?

 隣で寝ていた修也の寝袋が空いている。

 洞窟内で火を起こしたら酸素がなくなりそうなので、洞窟を出て近くの石を集めて簡易的な焚き火を作る。火種も魔法を使えば簡単に手に入るから苦労はしない。

 

「水……」

 

 空間魔法。

 簡易的な荷物程度であれば異空間に収納できるくらいの力は得ている。自分を異空間を通して他の場所に飛ばす転移は事故が怖くてやっていない。

 中から水筒を取り出し、鍋を使って半分温める。

 茹って水を加えて温度調節をすれば温水ができあがりだ。顔を洗うにしても冬目前の早朝に冷水を浴びる元気はない。

 お、修也の足音だ。耳が自然と反応する。

 

「起きたか」

「なにそれ?」

「水だ」

「持ってきてるって……、あー、俺が起きるの遅かったからか?」

「そうだ」

 

 もうちょっとフォローしろよ。直球で俺のせいにされると傷つくぞ。

 城内で過ごしていたときは大丈夫だったが、野宿の寒さは本当に堪える。ついでに今は体調が万全じゃないから冷え込む時間帯に起きることができなかった。

 

「なんか香水くさいぞ」

「ムツメは鼻が効くからな。臭うとまずいかと思って……」

 

 ん?

 なんだろう。

 普通の発言だよな?

 俺が背中にしがみつくから首元の汗を気にするとかだろうけど。そこはかとなく違和感を感じる。修也らしくないというか、といっても修也とあってからまだ1週間も経過していないんだけど、なんからしくない。なんか違和感を感じる。

 まあいい。確かに背中によじ登っている状態だと匂いってのは気になるよな。俺は気にはしないけどさ。

 

「朝ごはん作るけど、希望のものは作れないぞ」

「なんでもいい」

「……」

「……」

「石ころでもいいか?」

「食べ物にしてくれ」

 

 なんでもいいっていうのは困る。まあ実際なんでもいいだろうさ。貴重な肉も受け取っているから食事自体はおいしいものは作れるだろう。だが、朝だし、冷えるから温まるものにしよ。あとは俺の好みで。

 

「お茶漬けでいいか」

「米、この世界にあったのか」

「少しだけ違うけど似たようなものならあった。だから味が違っても文句は言うなよ」

「言わない、どれくらいかかる?」

「20分くらいかな」

「そうか、ちょっと出てる」

「出て?」

 

 火起こししていて温まるのに水を汲んできた修也は洞窟の反対側へ向かっていった。

 鍛錬でもするのだろうか。

 

「炊くのに時間かかるなあ……」

 

 暇だ。体の節々が痛いから運動していると修也が帰ってきた。

 

「……おかえり」

「ああ」

 

 ……。

 …………。

 なにしてたんだろ?

 

「出来たぞ」

「ありがとう」

 

 こいつ、誰かの入れ知恵だろうが、言うべき発言だけはきっちりと言うんだよな。女子の服装に関しても似合っているの一言は絶対に言うし。

 一人っ子ってことは姉はいないし、母親か、叔母か。

 どうでもいいか。

 ふぉ。お茶漬けうま。

 朝飯も食べ終わり、残り約200kmの道のりだ。修也には頑張ってもらわないとな。

 荷物を空間魔法で閉まっていく。修也の分は女の子かよってくらい多いな。中身本だけど。なんでこんなに本持ってきているんだろう。異世界についての勉強かね? シスターさんと図書室に行ってたし、そのときに見繕ってもらったのかな。あとは普通に読書家だったとか。

 全部しまって、いつものスタイルに。

 あ、尻尾の手入れ忘れた。

 

「行くぞ」

「あ、うん……」

 

 ぼっさぼさだ。お昼に解かそう。

 

 

 

 修也が走り始めてしばらく経って俺は徐々に不機嫌になっていった。

 我慢できるものと思っていた。嗅覚は慣れるもので、匂いの感知が徐々に薄れて行くものだと思っていた。臭いと言われれば臭くはないのだが、どうしても気になる。

 

「なあ……」

「なんだ?」

「香水どんだけかけたんだよ。ちょっと鼻痛いんだけど……」

「え? 2、3滴だけど?」

「……」

 

 香水とか使わないからわからないけど、普通の用法量だろうな。ということは俺の鼻が良すぎるのか。匂いに慣れないというのもあるだろう。

 

「我慢する……」

「すまない」

「……」

「……」

「昼、何食べたい?」

「なんでも——」

「何食べたい?」

「……」

「……」

「肉料理」

「肉料理ねえ」

 

 もらえたとはいえ肉の量は全然ないんだけど……。

 パンでカサ増しできるハンバーグでいいか。男子なんてハンバーグ大好きだろ。俺が現にそうだし、もらった肉量的に1食分しか作れないけど奮発してやるか。

 突如として修也がブレーキをかける。

 

「ぐふっ!?」

「森を抜けた前方に魔族の集団だ。って大丈夫か?」

 

 Gを考えろ。急ブレーキかけるな。

 

「もう少しゆっくり止まれ、死ぬかと思った」

「すまない」

 

 毎時50kmの速度から一歩で止まりやがった。ジョギングだもんな、一歩で止まれるよな。

 異世界に転移した際に身体能力の高い獣人に変わっていなかったら今ので骨折しててもおかしくないからな。50kmで電柱にぶつかるようなものだ。お前鎧着ているんだからな。

 

「痛てて……」

「本当にすまない」

 

 幸いなのは面積が広く当たっていた分、圧力は分散されたから折れたりヒビが入ったりはしていないだろう。

 空間魔法で回復薬を取り出す。

 

「前方に注意しとけよ、魔族いるんだろ」

「わかった」

 

 これを飲めば修也はまた俺に対して申し訳ない気持ちになるだろう。これ以上卑屈になられても困るから追いやった。

 修也が少し離れたところに待機したところで一気に飲みこむ。

 

「苦っ……」

 

 顔に絶対出てる。これ本当にまずい。良薬口に苦しというが、苦すぎて吐きそう。

 でも体の痛みは引いた。立ち上がって体を伸ばせば問題はない。

 

「うわ」

 

 尻尾が股の間に入っている。犬が不機嫌になると尻尾が下がるけど、狐も同じなのだろうか。苦味が顔と尻尾に現れてるよ。ボサボサだしついでに解いておくか。ちょうどよく切り株もあるし。

 

「ムツメ……」

「うん?」

 

 修也に呼ばれて顔を上げる。

 

「魔族のことか?」

「ああ」

「放っておいていいだろ」

「放っておくのか?」

「今ここで前方の魔族を叩いても本隊を倒さなくちゃ意味がない。中途半端に壊滅させて本隊に逃げられたら作戦失敗だ」

「それはわかるが……」

「どうせ木っ端な魔族じゃ結界は超えられないんだ。放っておいていいだろ」

「いや、その木っ端な魔族たちがこっちに向かってきているんだが」

「え?」

 

 向かってきているのか。俺たちの方に?

 魂を感知したとかだろうか。

 そもそも魔族ってどうやって獲物を見つけるんだろうか。魂を感知できるセンサー的なものがあるのならある程度近づけば向こうからやってくるだろう。

 

「魔族って魂の存在を感知できるのか?」

「そこまではわからない。持ってきた本に書いてあるかもしれないが」

「今読んでる暇はないな」

 

 尻尾は軽くだが解き終えた。こんなことしてる場合じゃない。

 どうしようか。

 ここで魔族を撃退して街を包囲しようとしている一角が崩れれば本隊が引いてしまいかねない。敵側の被害を最小限に抑えつつ突破するしかない。

 

「突破できるか?」

「問題ない。が、数が多い。今までの速度じゃ反撃を喰らいかねない」

 

 強引に突破するなら速度は必要か。

 

「それでいい、だが約束しろよ。加速も減速もゆっくりだ。じゃないと俺が死ぬ」

「わかった」

 

 もう一度修也に乗る。俺は背中に差していた杖を取り出し、修也は剣を懐に差していた鞘から抜いた。臨戦態勢だ。格好はつかないけどな。あと片手で支えなくちゃいけないからって尻触るなら、事前に断れや。

 

「行くぞ!」

「くっ」

 

 速い。加速は確かにゆっくりとだが、10秒もあれば時速100kmは優に超える。木々を縫うように突き進んで行く。

 怖い。怖いけど、今の集中している修也なら大丈夫だ。

 

「森を抜けるぞ」

「了解」

 

 森を抜け、背の高い雑草の生える草原地帯に入ると、視界に大量の魔族が現れた。一面魔族だらけだ。空はまだ青い部分が見えるが、地面はひどい。

 

「突き抜ける」

「ライトブレッド・セスタ」

 

 絶対防御のごとく、俺は魔力の弾を周囲に展開し、修也は剣をまっすぐ前に突く構えで正面突破を行う。

 風を薙ぐように展開される修也の剣撃は魔族を蹴散らし、魔族の壁を突き進む。

 

「抜けた!」

「はやっ!?」

 

 ようやく風景が戻ってきたと思えば、早送りのように流れていく。

 

「ちょっと速度落として!?」

「わかった」

「うぐっ?! もうちょっとゆっくり落として……」

「すまん、いまいち感覚がわからない」

 

 わかれ。

 だいぶ速い速度だったのは確かだ。徐々に速度を落として1分かけて止まる。修也はさながら車の気分だろうな。修也だけなら最高速から10歩もあれば止まれるだろうが、そんなことされたら俺はミンチになる。

 

「だいぶ離したな。群れが遠い……」

「ほぼ全速力出した」

「おい……」

 

 ということは亜音速の土煙ダッシュだったのかよ。それなら遠いのも納得がいく。剣を突き刺した状態の移動が特別なのか、速度の違いがいまいちわからなかったな。本当に車に乗っている状態だった。顔に風が当たらなかったし。

 

「この移動方法なら速度出せそうだが?」

「誰かに見られたら恥ずかしいから却下」

 

 剣突き刺した謎の高速移動する人間におぶさる女獣人、悪目立ちするぞ。

 

 

 

 魔族の群れを通り抜け、目的の港町に到着した。街は海の中にも外壁があり、内海、外海のように仕切られているみたいだ。港の半分は外壁の外にあるけど、外側は壊れてもいいようになっているのだろうか。王都が半壊しているからか、立派な街並みを見てちょっと感動だ。

 門番にもおんぶされている姿は見られたくはないから、降りてから迎うことにした。

 門に近づくと手で制止される。

 そうか。

 俺は空間魔法でエンブレムを取り出して見せる。

 確か、これが必要になるとか言われていたな。

 

「確認しました。王都からご足労いただきありがとうございました」

 

 大変な距離だったぞ。主に修也が。

 

「勇者様方、こちらへ」

「いや、いい」

「えっ?」

「俺たちで魔族の対処は勝手にやる。魔族の本隊以外の雑魚はお前らがやってくれ」

「そ、その……、上から勇者様方がお見えになられたらお通ししろと……」

「王から好きにしていいと言われている」

 

 そういえばそんなことも言われたっけ。出発直前はあたふたしてたからあまり覚えていない。

 ぶっちゃけ俺が魔法でドーンってやって終わりだからな。わざわざ挨拶とかも面倒だ。それに、俺たちが足を運ぶというのもおかしい。迎えろというものだ。

 王都の上官は戦死して代替わりしているから上司だの部下だの、そういう面倒ごとはなかった。王様もフランクだしな。フランクすぎてたまにぶっ飛ばすけど。手をわきわきさせて迫ってくる王様が思い起こされてストレス貯まるんですけど。帰ったらぶっ飛ばす。

 

「魔族の予想到着時刻は?」

「わかりません……」

「聞いてきてくれるか? 俺たちはここで待つ」

「は、はい」

 

 門番の片方が屯所の方へ向かって走っていく。パシリかな?

 勇者が門に寄りかかって敵襲を待っている光景って違和感凄いな。椅子の1つもないのだろうか。

 帰ってきた。早いな。

 

「その、少々お待ちください」

「待たせるように言われたか?」

「うっ……」

 

 なんかぐいぐい行くなあ。

 ……。

 …………。

 これもしかして空河と奈央香が言っていた修也の直感ってやつか?

 

「すまないが共闘するつもりもない。俺たちは勝手にやる」

「で、ですが、ここで待機しては……」

「もう行く。ムツメ、丘に向かおう」

 

 軍の上司に捕まると面倒ごとが起きそうとかそんな予感があるのだろうか。話を即座に切り上げて、門から離れることになった。

 結局、街には入らず、敵軍が海から攻めてくるのが見える丘で待機することになった。

 

「で、時間は?」

「わからない。しばらく寝てていいぞ。俺が鑑定で判断する」

 

 変なタイミングで意固地になったな。

 

「少しだけ、戻って——」

 

 俺が立ち上がると修也に手を掴まれた。

 

「門には近づかないほうがいい」

「俺の聴覚で捉えるような距離でも?」

「ああ」

 

 珍しい。いや、初めて見ると言ったほうがいいな。こんな修也は。

 修也に従っておこう。その方がいいのだろう。

 

「そういえば昼まだだったな。作るぞ。ハンバーグでいいか?」

「ああ、頼む」

 

 ちょっと修也が笑った気がする。

 

 

 

「ザ・メイガス・ライトニング」

 

 中級魔法に大アルカナをくっつけるとちょうどいい威力だ。これでも上級プラスくらいの威力にはなっている。ぶっとい雷が降り注いで敵本隊を壊滅させた。

 あとは雑魚掃除だな。

 

「ジ・エンペラー・サイクロン」

 

 これで半分以上片付いた。

 

「終わったか?」

「撃ち漏らしが結構いるけど、だいたいは倒した。どうする? この街の領主にでも挨拶に行くか?」

「よしてくれ。兵舎に連絡は入れてあるのだから、もう俺たちは帰還して問題ない。貴族への挨拶は何かと面倒そうだ」

 

 茶化してみたが、修也は昼ほどに強くは否定しない。俺が冗談を言っているとわかっているのかな?

 魔族が拠点を攻めてくるときは決まって夜襲だ。作戦が終了して帰還することになっているとはいえ、夜中に出発はしたくない。連日の野宿はごめんだ、一晩ベッドで寝たい。

 

「泊まるか?」

「街中で野宿は嫌だぞ。仮にも勇者なんだから」

「それもそうだな」

「昼間に宿取っておけばよかったな」

 

 あくびをしつつ、街の中に向かって歩き始める。防壁の上では魔法を撃ったり、結界にしがみつく魔族を斬っていたり、街の駐屯兵も頑張っているようだ。

 外側から結界に影響が出ないような場所に大規模魔法を打ち込み、残りは街の結界に張り付いている木っ端な魔族だけだ。あの分なら駐屯兵でもどうとでもなるだろう。明日には魔族は1匹残らず片付く。

 

「軍人に見つかって面倒になる前に宿屋の予約だけはしておくか」

「明日は観光したいな」

「……朝から走れば1日で着くぞ」

「俺は10時間も連続でおぶられたくない」

「そうか」

 

 交戦中の兵士の視界を縫って移動し、騒がしい街中を歩いて行く。

 

「宿屋の位置わかるのか?」

「鑑定でわかる」

「なんでもありかよ」

 

 10分も歩けば目的地に着いた。

 中に入ると、初老の男性がカウンターに座っていた。

 

「こんにちは」

「いらっしゃい2人かね?」

 

 俺は少し離れた椅子に腰掛ける。あとは修也がやってくれるだろう。

 

「はい、当日で泊まれますか?」

「ここ最近で初めてのお客さんは珍しいね。なるほど、王都から派遣されてきた勇者さんだね」

「……できれば内密にお願いします」

「面倒ごとは嫌いかね?」

「ええ、まあ……」

「くくっ、まあいい。それで? 部屋はどうする?」

「部屋ですか1人部屋2つで」

「おや? いいのかね?」

「え? なんのことですか?」

「いや、ふむ……、彼女はフリーなのかい?」

「……」

 

 少し離れた場所で待機していれば聞こえないと思って、いやな聴き方をする。俺は男だって無理なのに、お前みたいなじじい一歩手前なんて嫌に決まってんだろうが。

 なんだフリーって。聴き方ってもんがあるだろ。「彼女か?」「違います」くらいのやりとりでいいだろ。

 

「……フリーですね」

 

 お前も応えんな。

 

「……そうかい」

「……」

「……」

 

 獣人の聴力なら離れていても、こそこそしていても、しっかりと聞こえるんだからな。

 だが、初老の宿屋の受付の人は俺に軽く目線を向けただけで、あとは普通に修也に鍵を渡してチェックインが完了した。

 

「ムツメ」

「……」

 

 渡された鍵を無言で受け取り、書かれている部屋番号に向かう。

 

「明日の予定なんだけどさ」

「知らん」

 

 俺はそれだけ告げて、部屋に入って鍵を閉める。

 

「……」

 

 イラつく。

 大したことじゃないはずなのに。

 変に気をまわされるのは仕方ない。仕方ないとわかっていてもイライラしてしまう。カウンターでの何気ないやりとりだ。いちいち目くじら立てるほうがどうかしている。そう、俺はどうかしている。

 俺はどうしてしまったのだろうか……。

 こんなに感情に揺さぶられる性格じゃなかったのに……。

 相方、パートナーがいるかどうか軽く修也に聞いていただけで、初老の男性にもその気がないとわかっているのに、なぜかイラついた。

 

「……」

 

 考えても仕方ない。

 わからないものはわからない。

 俺は生理現象で気持ち悪くなっている下着を取り替えるために装備を外していく。ついでに寝巻きの着替えも用意しないとな。これがイライラした原因かもな。生理でちょっとピリついていたかもしれない。

 異空間魔法を展開して中から荷物を取り出して気づいた。

 修也の分がある。

 そうだ。

 俺の異空間魔法に荷物が入っているから修也に渡さないと……。

 

「はあ……、さむっ」

 

 着替えてからでいいか。ちょっと強く当たってしまった分、少しだけ顔をあわせるのが気まずい。

 インナーだけの姿になれば寒さが肌に突き刺さる。鳥肌が立つほどに冷える。さっさと布団に包まりたいな。

 俺はさらに脱いで下着姿になる。

 

「生理っていつまで続くんだろ……」

 

 初めてでこれだ。毎月来ると思うと憂鬱だな。

 そういえば、もうあまりお腹に痛みがない。もう終わったのだろうか。

 これでヌメつく感触ともしばらくおさらばだ。

 最後に下着を下ろして目に入ってきた異変に思わず声が出た。

 

「え?」

 

 血がついていなかった。




 他者視点入れないとどこで尻尾が揺れてるかわからないのがなあ。3人称視点の方が良かったかも。
 いろんな場面で揺れてます。
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