最近、xdに復帰し始めてきました。やっぱり石が足りないと厳しいですね。
今回も少し、設定を公開しますので、後書きを興味があればどうぞ
リディアン音楽院の中庭で立花響はレポートの作成中だというのに上の空で悩んでいた。
一ヵ月ほど前にシンフォギアという力を手に入れてから、「特異災害機動部二課」と呼ばれるところで、ノイズの対処活動を手伝っている。最近では、対処の活動や、ミーティング等を行っているため、疲労が体に溜まっていっている。正直なところ、このまま、宿題のレポートの作成が終わらなければ、ソウマと未来の3人で流れ星を見る約束を果たせなくなってしまうことに頭を抱えていた。また、それ以外にも悩みの種ともとれるものがある。それが、同じ奏者である天羽奏との関係である。
二課には現在、立花響を含めて、シンフォギア奏者は3人在籍しており、残りの二人は、日本では知らないものはいないといえるほどのアーティストユニット「ツヴァイウィング」の天羽奏と風鳴翼である。風鳴翼との関係は良好といえるのだが、天羽奏は、2年前の事件の生存者である立花響をノイズとの戦闘に巻き込むことを良しと考えていない。しかし、ノイズによる被害件数の増加に伴い、奏者の人員不足を鑑みて二課が協力を願い出たため、二課に所属する天羽奏は渋々承諾したに過ぎなかった。
そのため、戦場に出てくる立花響に対して、辛辣な対応をとるだけでなく、私闘を仕掛けたりするなどの行動がみられるなどの問題といえるレベルにまで発展している。
「ハァ……どうすればいいんだろ、私だって、みんなが不幸になるのが嫌で戦っているのに……どうしたら、仲良くなれるのかな」
落胆する響に突然、声がかけられる。
「何をそんなに悩んでるの、響」
響は振り返り、声の主が未来であることに気づく。
「未来……ごめんね。なんか最近いろいろと迷惑をかけて……しっかりしないといけないのになぁ」
「響、しっかりするよりも先に、レポート完成させないと流れ星を一緒に見に行けなくなっちゃうんだよ」
未来は呆れた反応を返す。しかし、言葉とは裏腹に心配する視線を響に向ける。どうやら、未来は響を内心で心配しているようで、最近の心労になっているというのが垣間見える。
「まぁレポートは、ソウマが資料集めを行ってくれたからあともう少しで終わるってところまできているから大丈夫だよ」
響は頭を掻きながら笑う。未来は本気で呆れて返す。
「資料集めだじゃなくて、資料の解説までしてもらってね」
「ハハハ……」と乾いた声で反応を返す響を後目に未来は後ろで手を組み、響に背を向け、顔だけをこちらに向け、意地悪を言う。
「まぁ、響がレポート間に合わなかったら、ソウマ悲しむんじゃないかなぁ……ソウマとはこの前会ったけど、結構楽しみにしてたし、私も結構楽しみにしてるから結構悲しいなぁ」
未来は響を煽るような普段見せない反応で返す。響は焦り、レポートを終わらせようと行動に移るが、一か所おかしな点に気づく。
「ねぇ未来。なんか、ソウマと隠れて逢ってたって言った気がしたんだけど気のせいかなぁ」
響は、顔を膨らませながら未来に問いただす。未来は笑いながら響に返答する。
「ふふっ最近の響の奇行について相談してただけだよ。ソウマも結構心配してたよ。なんか危ないことをしてないかって」
響は赤面し、自分の最近の行動をソウマに知られて、その上で心配までかけていたことにショックを受けて、それをごまかすようにレポートに今度こそ向き合うのだった。
時は夕暮れ時、響はレポートの提出はどうにか間に合い、このままいけば三人で流れ星で見れそうだと内心で狂喜乱舞する。そこへ、未来が到着し、これからというときになって、携帯電話の着信音が廊下に鳴り響く。響の内心は先ほどの興奮状態とは打って変わり、冷や水をかけられたように深く沈んでしまった。響は沈んだ面持ちのまま、携帯電話を確認し、奥歯を噛み締めながら未来に告げる
「ごめん……今日の流れ星一緒、に行けなくなっちゃった……急な用事が……入って……きちゃって……私のこと……は……いいから」
響は、目に涙を浮かべながら、無理やり笑おうとして、顔を歪ませ未来に頼み込む。
「未来はソウマと一緒に楽しんできて……」
響は、未来の制止を振り切って走っていく。その姿を見た未来は、唖然としながらも響を追いかける。しかし、響を廊下の角を曲がったところで、見失ってしまう。未来は息を乱しながら、携帯を手に取りソウマに連絡する。
「もしもし、未来かどうしたの。まさか……響の奴がレポート間に合わなかったとかいわないよね」
未来は、響のレポートが間に合ったこと、その後、携帯の呼び出しでどこかに走り去ってしまったことを告げ、未来は涙交じりの声で、ソウマにすがる。
「どうすればいいの……響が簡単な用事で、三人での約束を破るはずない……それに、私とソウマの二人っきりで流れ星を見てきてなんて、いうはずがないもん……」
ソウマは、未来の言葉は最後にはかすれたような声しか聴きとれなかった。ソウマはどう声をかければいいか決めあぐねていると、後ろから声をかけられる。
「困りごとですかな、我が魔王」
ソウマは声に反応して振り返る。そこには、季節感のない若草色のロングコートに無駄に長いストールを首に巻いた男が立っていた。その男はどこか不気味さと胡散臭さを漂わせている。ソウマは警戒心を保ちながら、携帯の話口を片手で隠しながら問い返す。
「我が魔王ってのは、俺のこと?」
男は、満面の笑みを浮かべ頭をたれ、謝罪する。
「申し訳ありません。我が魔王。私はイデア、クォーツァーのようなものです。あぁ! ……ウォズっぽく振舞っているが、ウォズではないから気を付けてほしいかな」
ソウマは微妙な表情を浮かべる
「いや、ウォズってなんだよ……それにクォーツァーってなんだよ。それに魔王って一体」
イデアと名乗った男は含み笑いを浮かべ、説明を行う。
「クォーツァーというのは、歴史の管理者たちの総称さ。まぁ、今は立花響がどこにいるかを聞きたいんじゃないかな」
ソウマは目を見開き声を荒げる。
「なんで、響の居場所を知っているんだ‼」
ソウマは珍しく感情をあらわにする。イデアは笑みを崩さずにソウマの疑問に返答する。
「我が魔王、なぜ知ってるかは、クォーツァーだからっということで、それで、知りたくないのかね。彼女の居場所を」
ソウマの顔を伺いながら、言葉を投げかける。
「分かったよ。今はあんたの手に乗るよ」
ソウマとイデアの視線が交差する。少しずつ針が前に進んでいく。魔王の誕生の時へと
イデア
自らをクォーツァーと名乗っている自称クォーツァー。本人はSOUGOとは一切関係がなく、ウォズのようにふるまっているが、シャドウウォズの力を所有しているわけではない。しかし、歴史の管理者と名乗るだけの力と権能を持っている。何かしらの理由で榊ソウマに使えているが、詳細は不明