歌姫と仮面の狂想曲   作:白紙の可能性

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 どうも、遅くなりました。第5話です。なかなか、原作奏者たちと逢わせることができないですが、次話には、2人と出会えるようにはしたいと思います。



第5話 2068/邂逅 アウトサイダー

 響とソウマは地下鉄を出て、周辺にいるノイズと戦闘を行う。ソウマは異様に戦闘に慣れているが、どうにも、広範囲攻撃がとれるものがないため決め手に欠けているようだ。

 

 

 響は逆に戦闘に不慣れなところが目立っており、感情任せの攻撃ばかりであった。一挙動が大ぶりのものばかりであるため、少しずつであるが、ダメージを受け続ける。

 

 

 先ほどのアナザービルドとの戦いですでに、満身創痍であり、3人での約束を破ってしまったこと、それにある一因も相成って、精神的にもかなり参ってしまっている。それでも、なお戦い続けるのは、乙女の意地であった。

 

 

 周囲のノイズを殲滅すると、響は彼に向き直る。

 

 

「すごいね、ソウマは。こんなに強いなんて……」

 

 

 響は、どこか焦るような不安がる表情で手を胸の前に組む。まるで、捨てられた子犬のような、不安と苦悩に満ちた瞳で彼を見据える。

 

 

 ソウマは、彼女の不安がる様子に困惑する。それでも、彼女を安心させるために、周囲にノイズがいないことを確認して、変身を解き、彼女と素顔で向き合う。

 

 

「どうしたの……なんか、不安なことでもあったの」

 

 

 響きは、ソウマの問いかけに対して、口答で答えることはなく、彼の胸に飛び込んだ。彼は、彼女の行動に驚きながらも、両の手で抱きしめた。彼女は、顔を埋めながら、ポツリポツリと言葉をこぼす。

 

 

「ゴメンね……結局、約束を破ることになっちゃって……ほんとに楽しみだったんだよ……三人で流れ星を見るの」

 

 

 最初の声音から少しずつすすり声に変わっていった。

 

 

「私さ、人助けの延長線上でノイズと戦ってたんだ……いつの間にか、ソウマや未来たちを守っているつもりになってた。だか……さっき、助けられて、何やってるんだろうね私……約束を破って、その上、二人を巻き込んで……助けられて……」

 

 

「そんなことないさ、響は、みんなを守ってるさ。それに、俺は響の明るさに助けられたりしてるんだからさ。また、次の機会にでも見に行けばいいさ、俺も未来も、響のことを怒ってないし、嫌いになったりしてないよ」

 

 

 ソウマは響の頭を右手であやすように撫でる。

 

 

「むしろ、心配してたんだよ。無事って訳でもないけど、よかったよ。ほんとに」

 

 

 ソウマは彼女を抱きしめる力を強める。ソウマは本気で彼女のことを心配していたのだった。だが、二人を邪魔するように、鉄の馬に乗った赤い異形がやってきた。

 

 

 

 

 

 二人は、名残惜しそうに離れると、やってきた異形をみる。異形はバイクからおり男の顔を訝しげに見る。

 

 

「ここにいた、ノイズを倒したのはおまえたちか」

 

 

 ソウマは、警戒しながらも質問に答える。

 

 

「あぁ、あんたは」

 

 

「ただの通りすがりだ。なぁここは、どこかわかるか」

 

 

「さぁ、気づいたらここにいたからな。土地勘がある場所じゃないっているのはわかるんだけど」

 

 

「そうか、いや悪かったな。うん?」

 

 

 異形は、立ち去ろうとバイクの方に振り向こうとした次の瞬間、ソウマの腰のベルトの存在に気がつく。さらに、異形はソウマの顔に見覚えがあるきがしてならなかった。

 

 

「おまえは、どこかで……そのベルトは……まさか、おまえは」

 

 

 赤い異形はソウマが装着しているベルトに気づき正体に当たりをつける。木々の向こうから見える文明の光もあることから、自分の陥った状況を6割方ではあるが、把握することができたが、到底信じられるものではなかった。

 

 

「そうか、おまえが、榊ソウマか」

 

 

 赤い異形は、武器をソウマに突きつける。ソウマは響をかばうようにウォッチを構える。

 

 

「そうだといったら」

 

 

「未来のために……いや、仲間、家族の敵を取らせて貰うぞ! 榊ソウマ、いやオーマジオウ!」

 

 

 赤い異形はそのまま、一直線に彼に攻撃を加えようとする。ソウマは、ウィッチを起動させて異形の武器を交わしながら、腕で受け止めながらベルトに装填し灰銀の異形に変身する。そのまま、ゼロ距離から膝蹴りを赤い異形の腹部にダメージを与え、後退させる。

 

 

 ソウマはジカンギレードを剣の状態で構え、間合いをとり、次の攻撃に備える。二人は、次の攻撃に備え、腰を落とし一歩踏み込もうとする。しかし、その瞬間に、ノイズがどこからともなく現れ、二人に攻撃を加える。

 

 

「クッ。どうして、この近くにノイズはいないはず」

 

 

「こいつは、何者かのコントロール下にあるタイプのノイズか!」

 

 

 二人は、触手攻撃を躱しながら距離を取る。

 

 

「なにか、知ってるのか、あんた」

 

 

「あぁ、俺も錬金術師の端くれだからな。このまま、民間人を襲う前に、殲滅しなければ、取り返しがつかなくなる」

 

 

 赤い異形は、先ほどまでの剣呑な雰囲気を消し、ノイズに対して、敵意を向ける。

 

 

「だったら、やるしかないよね。今は、とりあえず、休戦しないか。仇とか、よくわかんないけども、周りの人間のことを心配できるいい人だってのは今のでわかったからさ」

 

 

「断る。貴様と協力する気はない。だが、いまは、こいつらが邪魔か……」

 

 

 甲高い悲鳴が響く。そちらの方を振り向くと響が、ノイズに捕まっていた。

 

 

「響ッ今行く」

 

 

 ソウマは、勢いよく飛び出して、彼女のところに駆け込むが、その瞬間、どこからかの、ピンク色に発光した鞭のようなものによる攻撃により、足が止まる。その鞭のが戻る先に目を向けると、先ほどの攻撃で舞った砂煙の向こうから、響と似ている特撮スーツのようなものを着ている女ががそこにいた。

 

 

「おいおい、これは何の冗談だぁ。ノイズをシンフォギア以外で倒すやつが2人もいるなんてなぁ」

 

 

 その少女は、口汚く挑発をしてくるのだった。 

 

 

 




 王家の星
 レグルスを代表とする王家の4つの星。未来で起こったとされる。オーマジオウが誕生した日に、いつもよりも強く輝いていた。どうやら、榊ソウマの力が強くなるほどに明るさを増しているようであるが、これが、大破壊に関係あるかは不明。
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