東方SS 「喫茶 きりさめ」   作:こたまりびっと/Kotaro

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…ここはとある森の中にひっそりと佇む喫茶店。
店の名は「喫茶 きりさめ」。
幻想郷という地のこんな森の中、そこにある一部に名の知れた喫茶店。
人里からの客人も訪れれば、幻想郷のかわった住人達も訪れる。

店主は幻想郷の住民であり人里出身のいたって普通の魔法使い「霧雨魔理沙」(きりさめ まりさ)。
ここではそんな彼女と訪れる客人との日常をお届けしようと思う。


第1話 当たり前の日常に。

 

 

AM 8:00 開店

 

魔理沙)さて…今日も開店開店っと…。

 

入り口のドアにかけてある札を「close」から「open」へと裏返す。

 

魔理沙)あいつはいつも来るし、先に準備しとくかな。

紅茶の葉と…スライスレモン…

あとはいつものチーズケーキだな…。これなんか最近あいつしか頼まないからあいつのために仕込んでるようなもんだしな…苦笑

 

いつもくる常連の為にいつもの品を淡々と準備しておく彼女。この喫茶店を初めてもう1年以上になるがあの常連が来店するようになって以来、この作業はもはや日常の一環になってしまっている。店としてはいいことなのだろうが。

 

 

魔理沙)んー…さぁて、本でも読んでお客を待ちますかな…。

 

レジカウンターの横にある魔理沙専用のふかふかなシングルソファーに腰掛け、眼鏡をかけ読みかけの小説を読み始める…。

チクタクと時計の針の音と静かなジャズが店内に流れる…

 

 

AM 8:12

 

カランカラン…

 

ドアの鐘が来客を知らせる。

 

魔理沙)いらっしゃーい…今日はいつもより早いじゃないか。

?)なぁに、どうせ暇で待ちぼうけしてたんでしょう?そこにあんたがいるってことはそういうことよね。

 

訪れた客人はそう言いながら指で魔理沙とソファを指す。

 

魔理沙)はっ…まぁ、大概は暇だからなぁ。お前にこの店を回してもらってるみたいなもんだしな。いつもありがとよ。

?)ふふっ、まぁ私も大概暇よね…

あ、いつものお願いね。

魔理沙)あいよ〜。いつもの席に座っといてくれ。

 

そうすると魔理沙は眼鏡と小説をサイドテーブルに置き、すくっと立ち上がり、朝から準備していた紅茶の葉を使い紅茶を淹れ始める。

 

魔理沙)〜♪

?)今日は上機嫌じゃない。どうかした?

魔理沙)いやぁ?ただ、いつもみたいにお前がきてくれたから嬉しいだけだぜ?

?)ふーん?嬉しいこと言ってくれるじゃない。あんたも紅茶淹れるの上手くなったし、最近はあんたの紅茶を飲まないと一日が始まらない感じがしちゃってねぇ。

 

 

彼女がそういうと魔理沙は少し笑みを浮かべる。

この客人とは古い仲だからこそ、こう言われると嬉しくなってしまうのである。

金色のショートヘアーに赤いカチューシャ。群青の衣装に身を包む彼女。

彼女こそ、魔理沙にこの喫茶店をやることを進めた張本人である。

名は「アリス・マーガトロイド」。

幻想郷で彼女の名を知らぬ者は居ないほどの知名度を持つ、魔法の森の人形遣い。

人里に出向いては人形劇やら裁縫教室などもする為、人里からの人気もある。

 

魔理沙)はーい、お待たせ〜。いつものレモンティーにチーズケーキだぜ。

アリス)ありがとう、頂くわね。

…うん…美味しい。

ほんと上手くなったわねぇ。

感心するわ、あんたの努力症は。

魔理沙)なぁに、魔法に比べたら大したこったぁないぜ。なんせこの紅茶を淹れられるようになったのもほんの数ヶ月でだしな。

アリス)散々苦労してたものね笑

魔理沙)へっ笑 まぁ、こうして苦労なく淹れられるようなったのはその苦労あってだしな。

アリス)そうねぇ。流石よね。

魔理沙)あんがとさん。

 

いつもの常連であるアリスに褒められ、にやけてしまう魔理沙。ふと釣られて笑ってしまうアリス。

今日もここには平和な時間が流れる。

 

 

AM 8:30

 

カランカラン…

 

魔理沙)いらっしゃ〜い!

青年)あ、どうも〜。

魔理沙)お好きな席にどうぞ〜。

青年)はい!あ、アイスコーヒーお願いします!

魔理沙)かしこまりました♪

青年)…あっ

魔理沙・アリス)?

青年)あ、すいません…笑

魔理沙)…?

 

訪れた青年は窓際に座るアリスを見て、少しリアクションを見せる。

 

アリス)…どうかしたかしら?

青年)あ、いえ!…前に一度里で見かけまして…お綺麗な方だなぁと思ってまして…

アリス)あら、それはありがとう♪

青年)すいませんね、プライベートの時にお邪魔しちゃって笑

アリス)いえいえ、平気よ。

お気になさらず♪ここは美味しいからきっと気に入ってもらえるはずよ。

青年)そうですか!アリスさんもよくいらっしゃるんですか?

アリス)ええ、ほぼ毎日来るわよ…笑

青年)そうなんですか笑 アリスさんが気にいるならさぞ美味しいんでしょうね!笑

アリス)別に私は評論家やグルメじゃないわよ笑

青年)なんだかオシャレですから、普段から美味しい紅茶とか飲まれてるんだろうなぁと思いまして…笑

アリス)ふふ…そんなオシャレってほどでもないわ…でもありがと♪

魔理沙)おいアリス〜、ハードルあげないでくれよ笑

さ、お客さーん!席はアリスの隣が希望ですか〜?笑 コーヒー入りましたよ〜

青年)あ、すいません笑 ありがとうございます!

アリス)ふふ笑 この店始めてから魔理沙の口調がころころ変わるのなんか面白くて好きだわ笑

魔理沙)そりゃ、新しいお客さんにタメ口なんかはできないって笑

青年)全然気にしなくていいですよ!気楽に話してもらった方が嬉しいです!

魔理沙)お…そうか?んじゃそうさせてもらうぜ♪

青年)はい!じゃあいただきますね!

魔理沙)あいよ、召し上がれ♪

 

魔理沙が進めると青年はアイスコーヒーを一口飲み、笑顔になる。

 

青年)うん!飲みやすいですね♪豆の香りも感じるし雑味もない、美味しいコーヒーですね!

魔理沙)そりゃありがとな!嬉しい限りだ♪

アリス)そういえば私はあんまコーヒー飲まないから魔理沙のコーヒーは知らないわね。

明日はコーヒーにしようかしら。

魔理沙)お、いいじゃんか!チャレンジしてみな?美味いぜ♪

青年)俺もおススメします!!

アリス)えぇ、じゃあ決定ね。ふふ…

青年)アリスさんが来るなら俺もまた明日来ちゃおうかな〜笑

魔理沙)常連さんは大歓迎だぞ〜?

アリス)私が来なくても気にしないで来てあげてね笑

青年)はいっ!美味しいし、雰囲気も好きな感じだったので気に入りました♪

魔理沙)おっ!そりゃよかったぜ♪

 

そうこう話しながら時は進む…

 

 

 

AM 9:03

 

青年)さぁて、朝の美味しいコーヒーも飲めたし、そろそろ仕事行こうかなー。

魔理沙)お?これから仕事かぁ、大変だなー。

青年)まぁ笑 でも初めてでしたがこの店を見つけて寄ってみて良かったです♪また明日も来ますね!

魔理沙)おう、待ってるぜ!

アリス)お仕事頑張ってね♪

青年)はいっ!ありがとうございます♪

じゃあお会計お願いします!

魔理沙)あーい!アイスコーヒーだから 450円だぜ〜。

青年)じゃぁ…ちょうどで!

魔理沙)はい毎度! んじゃ仕事頑張ってきてなぁー!ありがとうございました!!

青年)はーい!ごちそうさまでした〜!

 

 

カランカラン…

 

 

青年が店を出ていくのをしっかりとお辞儀で見送る魔理沙。

こういうところに彼女の真面目さが出ているといえる。

アリスも本を片手に手を振り青年を見送る。

 

 

魔理沙)いやぁ、いいお客さんだったなぁ!

アリス)感じいい子だったし話も面白かったわね。

魔理沙)あの子、多分アリスのこと好きだな笑笑

アリス)冗談言わないでよ笑

魔理沙)いやいや、話したこともない里で見たことあるだけのアリスに「綺麗な人」とか「オシャレな人」なんてバンバン言わないだろー?それにアリスが来るから明日も来るって言ってたし笑

アリス)ふふ…お世辞でしょ笑 よくできた子ね〜。

魔理沙)まぁ、そのうちわかるだろ!

うちでお付き合い云々の話は勘弁してくれよー?笑

アリス)ないわよそんな話笑

あ、おかわりもらえるかしら?

魔理沙)あいよ!

 

 

 

いつも和やかな空気が流れるこの場所も今後もっと賑やかになるに違いない。

今後もこの「喫茶 きりさめ」の風景を少しずつ皆にお伝えしていきたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 




〜あとがき〜


と、いうわけでどうもみなさんおはこんばんにちわ!
こたまりびっとと申します!
今回、初めてこちらのサイトにSSをあげさせていただくことになりました!
昔から個人で色々SSは書いてきたのですがこうやって発表するのは初めてかもですね…言わば処女作?っていうやつですか?w
皆様に見てもらえて、少しでも私の作品感が好きだなぁという方が現れれば嬉しいと思い投稿させていただきました。
作品のベースは東方Projectという作品になりまして、二次創作SSを書かせて頂いてます。
筆者である私はこの作品の「霧雨魔理沙」(きりさめ まりさ)という女の子が大好きでして、普段からこの子を主人公にした作品を書いてました。今回皆様にご覧になって頂いたのも魔理沙が主人公のお話。魔理沙とその周りの日常を第三者視点から描く今作。今回は第1話だけですが、次回以降も話は続きますから是非またご覧いただければ幸いでございます。
それでまた、皆様にお会いできる日を楽しみにお待ちしております。

筆者:こたまりびっと
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