俺ガ・アート・トリガー(新番)   作:小説大工の源三

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久々に投稿


八話 職場見学

あれから、数日して職場見学の日が訪れる。見学場所は大人数の希望によりボーダー本部になった。

それを知った八幡は少し憂鬱になったのか、暗い空気を出す。

 

「なんでそんなに嫌なの?バレるのが嫌なわけじゃないし」

 

「そらそうだが……なんでA級、B級のランク戦するんだよ……」

 

「上層部の指示らしいぞ。今回の相手は嵐山隊と太刀川隊。これもあるのか八幡?」

 

「おー……別に俺達じゃ無くていいだろ」

 

「別にお前が学校の連中にヒソヒソ言われるんじゃないんだから、そこまで嫌がらなくてもいいだろ」

 

「俺は目立つのが嫌なんだよ……」

 

ホント目立つの嫌がるよね八幡……

 

─────────────────────────

 

そしてボーダー本部に入り、職場見学が始まる。

中々入れないボーダー本部に興奮しているのか、声が聞こえる。

舞台には嵐山さんが立ち、トリガーやボーダー隊員の仕事を説明する。

そして場所を移動して仮想トリオン兵訓練の所に行く。生徒の何人かが選ばれトリガーを選ぶ。その中には戸塚くんもいて、トリガーはアステロイドだった。

仮想トリオン兵を倒していく。しかし好タイムが中々出ない。戸塚くんの番になる。

先程の人達のを見ているからか弱点もわかっているのだが……トリオン量はそれなりか……4か5かな?

タイムは15秒5

 

「すごいじゃないか!ここまで早いタイムは珍しいぞ!」

 

「あ、ありがとうございます……」

 

戸塚くんは照れているようで頬を赤くする。

うーむそこら辺の女子よりも女子らしいな……

すると後ろから公平がやってきた。

 

「すげーな今の子、アステロイドであんなにはえーの初めて見たぜ」

 

「あれ?公平、作戦会議室に行かなくていいの??」

 

「おう。まだ時間あるし、職場見学だから木虎とか緑川みたいなやつがいねーか見に来たんだよ」

 

「公平から見て、彼はどう?」

 

「トリオン量がそこまで多くないが、伸びそうだな。水上先輩みてーにエースをサポートして戦うタイプだな」

 

「そうだねぇ……次の入隊式っていつだっけ?」

 

「確か……8月10日だったな。なんだ、あの子ボーダーに入るのか?」

 

「うん。気に入ったの?」

 

「面白そうだとは思うぜ」

 

ワクワクした表情を見せる公平。

射手はそんなに多くない。射手で始めた人も段々と銃手に移り変わってしまうのがほとんどだ。そもそも射手というポジションはセンスが問われる。威力・射程・速度の設定に分割と扱いが難しい。それをのっけから熟す八幡が異常だったのだが。

 

「……てか、さっきお前『彼』って言わなかったか?」

 

「言ったけど?」

 

「男なのか?」

 

「そうだけど」

 

「そこら辺の女子より女子だなおい……」

 

引き攣った顔をする公平。

まぁ最初出会った時は僕も同じだったよ。

 

「そろそろ移動するから、また後で」

 

「おう」

 

─────────────────────────

 

次にランク戦の話を始める。

そして僕達は作戦会議室に移動する。

 

「3人とも待ってたよ〜」

 

いつものオベ服のストレアが既に部屋にいた。

 

「ストレアは今日の為に呼ばれたの?」

 

「えっとね〜振替休日だったから学校ないんだ〜。それとハチマンはいつまで暗〜い雰囲気出してるの?」

 

部屋の隅っこで『ズーン』とでも言いそうなオーラを纏っている八幡。いい加減腹を括って欲しいものだ。もう逃げられないのだから。

 

「おら、さっさと作戦会議するぞ……」

 

蒼魔に首根っこ掴まれてこちらに連れてこられる。まるで借りてきてた猫のようだ。

 

「はぁ……嵐山隊と太刀川隊だっけ?」

 

「うん。フィールドは市街地C。賢の狙撃を活かすつもりだと思う。作戦は太刀川さんを蒼魔が抑えて八幡が公平を抑える。ついでに八幡が賢の居場所を探ってくれればいいかな。後は唯我を嵐山隊に押し付ける。乱戦にぶち込んでゴチャついたら木虎と充を落とせればいいかな?」

 

「転送配置はそんな感じなのか」

 

「今回は運が良いみたい」

 

「そろそろ転送されるよ〜」

 

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僕から転送された場所はマップの中心辺り。近くに唯我と木虎がいたので、バイパーを使い、レーダー頼りに2人を充のところに誘導する。

 

『ストレア、充がどの辺りにいるか予想できる?』

 

『うーん、リュウトから見て10時の方角かな』

 

『ありがと』

 

10時方向にバイパーを落とす。

 

『八幡?今どう?』

 

『今、出水と嵐山さんとやり合ってる。できれば2点持ってく』

 

『よろしく』

 

僕はグラスホッパーを使い、木虎と唯我のいる場所に跳ぶ。

 

「メテオラ+バイパー=トマホーク……行け!」

 

トマホークを216分割にしてばら撒く。当然2人に居場所がバレているので建物内に避難されてかわされる。一部を建物内に向かわせる。ベイルアウトの光が見えないので、仕留められなかったようだ。

煙の中から射撃トリガーが襲いかかる。それをかわしてアステロイドで反撃する。それもかわされてしまう。更に上からも射撃トリガーが放たれる。

 

「充か……」

 

シールドを張って防ぐ。後ろにいる唯我も銃を撃ってくる。

 

「バイパー……」

 

それをバイパーで相殺する。

前からは木虎がスコーピオンで切りかかってくるので、弧月で受太刀する。左足にスパイダーを撃たれるので左足を浮かして避ける。そのまま木虎の腹にグラスホッパーを使い跳ばす。そのまま後ろで逃げている唯我の供給器官に向けて、旋空弧月を超短く起動して貫く。木綿季がよくやる手だが、元々は僕が使っていた技だ。あんまり実用性はないし、生駒旋空の方が有用なので使う機会がなくなっていた。

旋空弧月は唯我の腹を貫く。まだベイルアウトはしなかったが、脳天を撃ち抜かれる。

 

『今誰が落ちた?』

 

『唯我だよ蒼魔。やったのはおそらく賢だけど』

 

『したら今お前木虎と時枝とやってんのか』

 

『蒼魔は太刀川さんと?』

 

『ああ、全然切り込めん。時間かかるから早めにこっちきてくれ』

 

『あいよ。それとも2人こっちに引っ張って乱戦にする?』

 

『……そうするか』

 

『オッケ』

 

僕は蒼魔との通信を一度切って、グラスホッパーを使って2人をふっ跳ばす。賢の狙撃が不安要素だが、撃たれる未来が視えてないのでそのまま蒼魔のところに向かう。

 

─────────────────────────

 

八幡side

 

転送された場所は下の方か……おっ、近くに出水と嵐山さんがいる。

俺はスコーピオンを使い、建物の上を登る。ベランダに隠れて、メテオラを用意する。2人の間に二宮さん風おしゃれメテオラを落とす。

 

「比企谷……いつの間にいたんだ?」

 

「ついさっき」

 

「比企谷のSEは本当に厄介だな……」

 

そう言いつつ嵐山さんは突撃銃でアステロイドを撃ってくるので、それをシールドで防ぐ。出水はバイパーで俺と嵐山さんを狙う。

互いにシールドでバイパーを防いで撃ち合う。

スコーピオンを地面に突き刺し、嵐山さんの足を突き刺す。

足止めした嵐山さんをバイパーで撃ち抜こうとしたのだが、自分の足をスコーピオンごと破壊して逃げられる。

俺はスコーピオンをしまってアステロイドを取り出し、バイパーと合成して、125分割で2人に放つ。

射程もそれほど要らないので威力に割くことができる。フルガードしてもそこそこ削ることができる。

俺はその間に移動する。

コブラの雨が止み、出水はメテオラを撃ってくる。周りが煙幕で見えなくなるので、カメレオンを起動して出水の背後に回る。

 

「ほいっ」

 

バイパーを撃たれるが、そのまま出水の足を払う。バランスを崩した出水のバイパーがあらぬ方向に飛ぶ。

 

「うおっ?!」

 

カメレオンを解除してスコーピオンで仕留めようとしたのだが、嵐山さんのスコーピオンが出水の首を刎ねた。

それでも出水が道連れのメテオラを落としてきたので、フルガードで防御し、ノーダメージに抑える。ベイルアウトの光が出てきたのは一つだけだった。

後ろを見ると嵐山さんが足にスコーピオンを生やして離脱していた。

俺はグラスホッパーを使い、一気に追いかける。

すると嵐山さんがこちらを向いて、アステロイドを乱射してくる。

 

「くっ……」

 

更にメテオラで目をくらます。気配探知で居場所はわかるが、追いかけるのを諦める。

俺はストレアに通信を開く。

 

『すまん、嵐山さんを逃した』

 

『どっちに向かった?』

 

『おそらく蒼魔の方だ……』

 

『ミツルくんとアイちゃんと合流されたら面倒だね』

 

『まぁこっちは誰も落ちてない上に無傷だからな……』

 

─────────────────────────

 

竜翔side

 

木虎と充を蒼魔のところにふっ跳ばし終える。

 

『すまん竜翔嵐山さんがそっちに行った。俺も今向かってる』

 

『今、太刀川さんだけ?』

 

『唯我も出水も落ちたからな』

 

『なら八幡はメテオラかトマホークで掻き乱して』

 

『了解』

 

僕は旋空弧月を起動、充の腕を落とす。更にグラスホッパーで木虎をトマホークの着弾するであろう場所に跳ばす。充のサポートが入らないので、落とせるであろう。

僕はそのまま蒼魔と太刀川の戦闘に割って入る。

 

「セイっ!」

 

ガキン!

 

僕の弧月は太刀川さんの右手の弧月に受け止められる。

後ろにいる蒼魔が雷電足を起動して、太刀川さんに斬りかかる。左腕を落とすことに成功した。しかし右の弧月から放たれる旋空弧月が僕とその後ろにいる嵐山さんと充に襲いかかる。

テレポーターを既に使ってしまっている嵐山さんを充が突き飛ばし、自身1人を犠牲にベイルアウト。

僕はグラスホッパーで真横にふっ跳び、左腕を犠牲に回避する。

更に八幡のトマホークが嵐山さんに降り注ぐ。しかしインターバルが回復したテレポーターで回避される。蒼魔と切り合っていた太刀川さんの背後には回り、突撃銃一点掃射。太刀川さんが一気に削られる。無論近くにいた蒼魔も撃たれる。レイガストでガードするものの範囲が小さく、徐々に削られる。その前に太刀川さんの旋空弧月で嵐山さんがベイルアウトする。そして賢の今試合2回目の狙撃で太刀川さんもベイルアウトする前に蒼魔の旋空弧月が太刀川さんの供給器官を破壊。ギリギリのタイミングでこちらの得点になったが、ツインスナイプだったのか、蒼魔の左手も撃ち抜かれる。

残った佐鳥が遠くに逃げて自発ベイルアウトで試合終了。

 

4:2:1で僕達の勝ちとなった。

 

─────────────────────────

 

試合が終わり、職場見学も終了する。

このまま帰ることも出来たが、今日は本部に用事があったので残ることにした。

 

 

 

 

 

 

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