俺ガ・アート・トリガー(新番)   作:小説大工の源三

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遅くなりすいません……


第四話 ランク戦

葉山隊の訓練をしばらく続けていると葉山が攻撃手より万能手になった方がチームのバランスが取れるので空きスロットにハウンドを入れるように進めた。

そして僕らにも近づいてくるものがある

 

「そろそろランク戦か……」

 

そうランク戦だ。今僕らの隊の順位は『0』規格外の0位だ。

 

「どことだ?」

 

「えっと……確か風間隊と紺野隊に加古隊だね」

 

「なら木綿季に風間隊ぶつけようぜ」

 

と冗談交じりに言う八幡。まぁ木綿季のSEは『トリオン視認』といいトリオンを視覚化する。姉の藍子のSEは『強化視覚』で常人の数倍の視力を持つ。

 

「作戦としては八幡が風間隊相手して僕が藍子と喜多川落としたあと蒼魔と残りの相手だね」

 

「なぁ竜翔試したいことがあるんだが」

 

「試したいことって?」

 

「実はな……」

 

なるほどなるほど、それは面白いな。

 

「いいねやってみよう」

 

するとジャージを着た美少女と見間違える容姿の男子生徒がこちらに歩いて来る。

 

「あれ?比企谷くん?」

 

「ん?戸塚か?昼休みにも練習か、精が出るな」

 

「うん、やりたいこともあるからね……」

 

「やりたいこと?」

 

「三人ってボーダー隊員だよね、なら話した方がいいかな」

 

戸塚くんはテニスをする理由を話す。

昔、友達が目の前で近界民に拐われて、その友達を助けに行きたいと。でも怖くて中々勇気が出ないのでテニスで反射神経だけでも鍛えていると。

 

「なるほどな……いつ頃入る予定なんだ?」

 

「えっと次の入隊試験の時に」

 

「そうか。ポジションは何処にする予定?」

 

「射手かな?」

 

「合格したら八幡、お前教えてやれば?」

 

「ポイントが6000越えたらな」

 

そしてチャイムが鳴り、昼休みが終わる。

 

「もう終わりか……それじゃあね」

 

そのまま駆け足で帰る戸塚くんを見送り、次のランク戦どうしようか考えていた。

 

─────────────────────────

 

「それではA級ランク戦夜の部2戦目を開始します。実況は私、嵐山隊の綾辻、解説は隊員に定評のある東さん、同じ嵐山隊の木虎さんにお越しいただきました」

 

「「よろしくお願いします」」

 

「今回のランク戦のマップ選択権は加古隊にありますがどんなマップになるんでしょうか?」

 

「そうですね、加古のことだから面白いマップにしてきそうで予想がつきませんね」

 

「加古さんと言えば奇想天外な戦闘をしますから、それに対応するのに一苦労ですね」

 

「そうですね……あっと隊員も転送が終了したようです。ランク戦開始です!」

 

─────────────────────────

 

竜翔side

 

転送され目を開くと、目の前に広がった光景に何も言えなくなった。

 

「うっそだろ」

 

吹雪だ……

 

「ホントに予想つかないな、あの人は」

 

『竜翔どうするの?』

 

「とりあえず八幡には作戦通り風間隊を抑えてもらう、蒼魔は加古隊を雷電足で掻き回してもらう。僕はその間に喜多川と藍子落としてくる。ストレアは今までの記録から行動を予測して」

 

『比企谷了解』

 

『寺井了解』

 

『柊了解』

 

僕はSEで加古隊の居場所と藍子の狙撃ポイントを視る。さらにレーダーに二人がおそらくいるであろう場所が表示される。

 

「そこか……」

 

コブラを生成し、8×8×8に分割して半分を喜多川と藍子に放ち残りの半分を木綿季達の所に放つ。威力より射程とスピードに割り当てたからそこまで威力はないけど。

 

「ストレアどう?」

 

『うーん喜多川ちゃんには当たって結構持ってったけど藍子にはエスクードで防がれちゃった』

 

「何処にいるかは確定?」

 

『うん、もう一度やる?』

 

「マーキング」

 

『ほい!』

 

「メテオラ+バイパー=トマホーク」

 

藍子のいる場所にトマホークを放つ。そしてベイルアウトの光が二本出る。

 

「誰?」

 

『喜多川ちゃんが自発して藍子がトマホークで落ちた』

 

「よしそれじゃあ木綿季達と遊んでくる」

 

『いってらっしゃい~』

 

弧月を抜きグラスホッパーで向かうのだが……

 

「風が!」

 

あおられて中々しまらない……

 

─────────────────────────

 

八幡side

 

風間隊の位置をSEで見つける。ここから近いのは菊地原か。俺はグラスホッパーで移動する今回はスコーピオンの代わりにオプショントリガーを入れて来た。

 

「菊地原見っけ」

 

俺はバイパーを周りに落とす。走っていた菊地原の足が止まる。

そこでバックワームを解除して、カメレオン(・・・・・)を起動そのまま菊地原を蹴飛ばす。しかし音でバレて避けられるも腕に当たる。

 

「なっ……」

 

何が起こったのかわからない菊地原の後ろでバイパーを放つ。それをシールドで防がれるも、残して置いたアステロイドで、シールドを削る。

スコーピオンを取り出した菊地原が切りかかってくるので目の前にグラスホッパーを置き吸い込まれるように菊地原はグラスホッパーにぶつかりそのまま飛ばされ、隙だらけになる。トリオン体にメテオラをぶつけてフィニッシュだ。

 

「いきなりグラスホッパーはやらないから引っ掛かったな。風間さんも近いしそのまま行くか」

 

グラスホッパーで風間さんの所へ向かう、すると風間さんの所には陽乃もいて切り合っていた。俺は再びカメレオンを起動し風間さんを蹴飛ばし陽乃の弧月を握る腕を殴り、弧月を奪う。

 

『トリガー臨時接続』

 

「あっ!八幡ずるい!」

 

「戦略的と言ってくれ」

 

「何かと思えば比企谷か……一瞬何が起きたかわからなかったぞ」

 

「そういえばさっき何したの?突然手に衝撃が来たけど」

 

「カメレオンのまま殴って蹴った」

 

「初めて見たよカメレオンで物理攻撃してくるなんて」

 

弧月の方にセットしてあるトリガーが使えないのでバックワームを解除してアステロイドを放つ。それを俺はシールドで防ぎつつ風間さんを攻撃する。

ポジション射手だけど攻撃手のトリガーも使えるから何の問題はない。

 

「しかし旋空がないと少し面倒だな……」

 

合成弾も使いたいので弧月をフリスビーのように陽乃に投げつける。もそれを持ち手で受け止める彼女。

 

「危ないなぁ~」

 

「アステロイド+バイパー=コブラ」

 

それを9×9×9に分割して放つ。シールドを張られるもゴリ押しで砕き、そのまま削る。

 

「本当にそのトリオンの暴力は恐ろしいな」

 

「そりゃどうも……それと」

 

一呼吸置く

 

「頭上注意ですよ」

 

何発かわざと外したコブラが再び襲いかかる。

それにいち早く気づいた風間さんが陽乃にスコーピオンを投擲し供給器官を貫き陽乃がベイルアウトし、風間さんもコブラによりベイルアウトする。

 

「終わったぞ」

 

『お疲れ様~竜翔の方に向かって。加古さん達が向かってる』

 

「了解」

 

─────────────────────────

 

蒼魔side

 

「蒼魔先輩行きます!」

 

「来い双葉」

 

その一言を皮切りに双葉が韋駄天を起動して切りかかる。対応する為にオレは雷電足を起動して距離を取る。そこからは互いにに弧月で切り合う。

やはり体格差故に攻撃が太刀川さん達より軽い。それでも攻撃は苛烈だ。弟子がここまで強くなっているとわかると、喜ばしい気分になる。

双葉と切り合っていると上から弾トリガーが飛来する。後ろに下がりかわす。

 

「ハウンド……ということは」

 

「ふふふ……よくも真衣を落としてくれたわね」

 

「それならうちの隊長(竜翔)に言ってくれ」

 

「まぁいいわ、あなたを落として木綿季ちゃん達も落とさせて貰うわ」

 

ハウンドが分裂するように増えていきそのままオレを射撃し着弾と同時に韋駄天で双葉が急接近してくる。

その攻撃をレイガストで防御し弧月で反撃する。

それに気づき防御の体勢をとる。

 

「スラスターON」

 

しかし飛んで来たのはレイガストだ。

咄嗟に体を反らしてかわすも左腕を失う。

レイガストのないオレをハウンドが襲いかかる、がオレは左手首辺りから伸びるワイヤーを引っ張りレイガストを引き戻しハウンドを防御すると同時に加古さんの右腕を切り落とす。

 

「今の面白いわね」

 

「レイガストにワイヤー着けただけだ」

 

「改造ですかそれ」

 

「ああ、米屋の槍弧月しかり木虎の巻き取りワイヤーと同じだ」

 

スパイダーは出してしまえば残り続ける。それと木虎の巻き取りワイヤーから発想を得て制作した。

これで投げてもワイヤーを引っ張ることでレイガストでの二重攻撃が可能になった。

今回の試合が初披露だ。

 

「さて……二点もらってく」

 

「いえ……」

 

「私達が一点貰うわ」

 

スコーピオンが加古さんの腕から射出される。

それを投げガストで破壊しそのまま突撃する。通り過ぎ様に弧月で切り裂く。うまい具合に腹部を切ることに成功する。

そろそろ暖まってきた頃だ。

 

「見切ってこい!」

 

全力の雷電足で高速移動を繰り返す。軌道上に弧月やアステロイドが現れるが韋駄天と違い、こいつは軌道ヲ変えることができる。

二人の片腕も持っていきそのまま持って行こうとしたのだが、視界から瞬時に消える。

 

「逃がしたか……ストレア、場所は?」

 

『う~んごめんバックワームで逃げられた』

 

「なら木綿季達の所行くか、おそらく竜翔もいるだろうし」

 

『あたしの出番終了?』

 

「スナイパーもトラッパーもいないからな……」

 

『それじゃあ先に休憩するね~』

 

オレは竜翔がいる方向へ走る前に少し休む。

雷電足の欠点だ。脳を酷使するから休まないと安全(セーフティ)機能が発動して強制ベイルアウトしてしまう。

 

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