俺ガ・アート・トリガー(新番)   作:小説大工の源三

7 / 12
第五話 ランク戦終了!

解説席side

 

「ランク戦開始!加古隊が選んだステージは市街地Bなんと天候は吹雪です!」

 

「加古らしいステージ選択ですね」

 

「そして開始から数秒で殊原隊長が合成弾で喜多川隊員と藍子隊員を襲撃!」

 

「真っ先に厄介なポジションを落としに来ましたね」

 

「今の合成弾はコブラですね」

 

「殊原隊長の合成弾のタイムは太刀川隊の出水と同じく2秒。今の襲撃は彼のSEとオペレーターの柊隊員の連携で出来るものです」

 

「これにはたまらず喜多川隊員自発的にベイルアウト藍子隊員はエスクードで防御したがエスクードが砕ける!そのまま藍子隊員は場所を変える為に移動を開始する!」

 

「あーこれはもうダメですね。トマホークが彼女一点集中で落ちる」

 

「おっと!菊地原隊員いきなり腕が飛ぶ!」

 

「今のは……何が起きたんですか?」

 

「おそらくそばにいた比企谷が蹴飛ばしたんでしょう」

 

「しかし姿がありませんでしたが」

 

「カメレオンで姿が見えなかったんでしょう。カメレオンは使用中、他トリガーが使えないが体術は出来る。それで菊地原を蹴ったのでしょう」

 

「なるほど……寺井隊員と加古隊の戦闘にも動きが出ました」

 

「黒江隊員が切りかかり猛襲!それを難なく弧月でいなす!」

 

「寺井は黒江の師匠だ。彼女の動きは彼仕込み、寺井はそれを見ているのだろう」

 

「加古隊長も合流して攻撃が激しくなります。韋駄天で黒江隊員が攻撃!それをレイガストで防御します!」

 

「寺井先輩のレイガストは改造型で形状は変えられませんが大きさが小さめなので他のよりも硬いです。それを割るなら、出水隊員クラスのギムレットを分割しないでそのままぶつけるしかありません」

 

「寺井隊員レイガストを黒江隊員に投げる!それにより左腕にヒット!無防備な寺井隊員にハウンドの雨が降りそそぐ!なんとレイガストがブーメランのように戻って来て加古隊長の右腕を切り落としつつハウンドを防ぐ!」

 

「あれはもしかするとスパイダーを使って自身へ巻き取りしてるのでしょうか?」

 

「木虎隊員の巻き取りスパイダーですね。寺井隊員が雷電足で攻撃をしかける!それを加古隊の二人は移動トリガーで姿を眩ます!」

 

「比企谷隊員と風間隊長、陽乃隊員が接触!風間隊長は蹴飛ばされ、陽乃隊員は弧月を奪われる!」

 

「比企谷は本当におもしろい戦いをしますね」

 

「比企谷先輩も加古さんと同じく突拍子もない戦いをしますからね。先ほどのカメレオンアタックも」

 

「比企谷隊員弧月を投げ返すも見事にそれをキャッチ!そのまま合成弾で二人を攻撃!シールドを貼るも削られる!」

 

「コブラですね。あれはバイパーに貫通力を着けた合成弾です」

 

「なんと上から当たっていないコブラが降りそそぐ!それにいち早く気づき陽乃隊員を仕留める!これにより現在のポイントは殊原隊3ポイント風間隊1ポイント加古隊と紺野隊が0ポイントです」

 

 

 

 

─────────────────────────

 

竜翔side

 

木綿季達の方に向かっている途中、僕はス八幡と蒼魔、ストレアに連絡で彼らの現状を聞く。

 

「二人共ぶつかった相手とその現状はどうなった?」

 

『八幡の所は菊地原くんと陽乃さんに蒼也さんが落ちたよ』

 

『菊地原と風間さんは俺がやった』

 

「残るは遼だけか、蒼魔は?」

 

『加古さん、双葉ちゃんと当たったみたい』

 

『だが二人共落とせなかったすまん。だが片腕奪った』

 

「ナイス」

 

『少し休ませてくれ、雷電足使った』

 

「いいよ~休んでる間に終わってるかもだけど」

 

『それだとありがたい』

 

風にあおられながらも木綿季達がいる所へ着く。アステロイドを周囲に放ち、追加でメテオラを落とす。

すると雪煙の中に2つ光るものがあった。木綿季の目だろう。

SEを使用する際彼女の緋色の瞳が紅く輝く。

 

「見られてるな……」

 

すると弾トリガーが襲いかかる。それをバイパーで相殺。

そこから木綿季が切りかかるので、弧月で受け止める。

 

「開幕姉ちゃん落としたの竜翔?」

 

「そうだよ」

 

「姉ちゃん悔しがってたんだけど」

 

「まぁ開幕攻撃なんて中々ないからね」

 

切り合っている最中に弾トリガー、軌道からしてハウンドが襲いかかるのが視える。

それをまたバイパーで相殺して余りを雪乃に当てる。

シールドで防がれるが。

すると木綿季が弾トリガーでやられるのが視えるので横に飛んでかわす。後ろから弾トリガーが襲いかかる。着弾すると同時に爆発する、メテオラだ。

後ろを見ると姿が見えなかった。

 

「なるほど遼か今のは」

 

僕は後ろの方に横一文字に旋空弧月で探る。今のでかすったみたいだ。トリオンが漏れている。するとそこに弾トリガーが襲来、そのままカメレオンで姿を消していた遼がベイルアウトする。

 

「殊原くん真衣の敵討ちに来たわよ」

 

「特殊工作兵は厄介ですからね」

 

襲いかかるハウンドをバイパーで相殺しながら余りのバイパーで反撃する。

すると双葉ちゃんが韋駄天で襲撃、その軌道を視て回避、バイパーで反撃する。

すると上空から弾トリガーが僕以外に降りそそぐ。

 

『よう竜翔、どんな感じだ?』

 

『風間隊が全落ち、残りは二人残り』

 

『うし、なら俺が援護する、そろそろ蒼魔もくる』

 

『おっけ、八幡はバイパーでヤラシク頼むよ』

 

僕はグラスホッパーで飛び、弧月で雪乃の拳銃を持つ腕を切り落とす。そこへアステロイドが降りそそぐ。それにより雪乃はベイルアウト。それの寸前僕の後ろの方に大量のハウンドが加古隊のところに放たれる。後ろの方からベイルアウトの光一つが見える。そして遅れてもう一本出る。

 

『誰?』

 

『一人目が望さん、二人目が双葉ちゃん。蒼魔がいつの間にか来て雷電足で切った』

 

『さすが青い閃光、仕事が早い』

 

『それで呼ぶな』

 

『それならさっさと琴音に告白して付き合え』

 

『んなぁ!?///』

 

木綿季だけになり三人で一斉攻撃してランク戦は終わった。特殊旋空が突然使われた時はヒヤッとした。視えてなかったらやられてた。

 

─────────────────────────

 

解説席side

 

「ランク戦終了!点数は殊原隊が7ポイント他3部隊が1ポイントです。順位の変動はありません。総評をお願いします」

 

「今回はどの部隊も加古隊が選択した市街地Bの吹雪ステージ。この中いつも通り動けと言われても無理があります。風にあおられ、雪に足が取られ機動力が削がれるステージそれでも3部隊が一点もぎ取っていったのはさすが精鋭部隊だと言ったところでしょう」

 

「今回は殊原隊の新しい仕掛けやトリガーの使い方に驚きもしました。これを参考に隊員達の戦いの幅が広がればいいと思います」

 

「加古隊は特殊工作兵が落とされて戦法をすぐに変え、攻め時と引き時がよかった」

 

「風間隊は今回運が悪かったですね。三人全員バラバラに転送されて連携も出来ずに個人で点を取る展開となりました」

 

「紺野隊は木綿季がスパイダー雪乃の機動力を上げようとしたみたいだがポイントが取れないと見て、混戦に参加して1ポイント取ったというところだな」

 

「お二方ありがとうございます。これにてランク戦を終了します」

 




俺ガ・アート・トリガー小話

竜翔「二宮さん」

二宮「なんだ殊原」

竜翔「実は二宮さんにやって欲しいことがあるんです」

二宮「下らんことならやらんぞ」

竜翔「やったら焼き肉奢りますよ」

二宮「わかった……何をすればいい?」

竜翔「スコーピオン二刀流で形を干将・莫邪みたいにして出す時に投影開始(トレース・オン)って言ってください」

それを実行した二宮さん。偶然いた太刀川さんに見られた。

太刀川「スーツのアーチャーw」

その後しばらく二宮さんは『スーツのアーチャー』と呼ばれるようになった。
僕は多めに焼き肉を奢った

─────────────────────────

竜翔sideの途中途中に『視える』と『見える』がありますが誤字ではありません。
竜翔が未来を『視た』って感じです

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。