俺ガ・アート・トリガー(新番)   作:小説大工の源三

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第六話 ランク戦後は……

ランク戦も終わり、この後どうしようか八幡と考えていると、匡貴さんが僕名前を呼ぶ。

 

「殊原、比企谷少しいいか」

 

「匡貴さん?どうしたんですか」

 

「少し聞きたいことがある。6時頃にエンジェルラダーに来て欲しい」

 

「わかりました」

 

それを伝えると匡貴さんはそのまま隊室のある方へ歩いて行った。八幡も隊室に行って荷物を取りに戻る。

すると後ろから木綿季がこちらに来る。

 

「お疲れ様~竜翔」

 

「お疲れ様」

 

「ねぇ竜翔、明日って空いてる?」

 

「うん、空いてるよ」

 

「デートしよ!」

 

「いいよ。どこに行く?」

 

「うーん、少し遠出しよっか」

 

「遠出かぁ~どこにしよう?」

 

僕はスマホで三門市外の有名所を捜す。するとディステニーランドとは違う遊園地があった。

 

「木綿季、こことかどう?」

 

「ここって最近出来た遊園地だよね。ボクも興味もあったから、そこにしよっか!」

 

「何時集合にする?」

 

「集合までの時間もったいないから、竜翔の家に泊まってもいい?」

 

確かに、集合する時間がもったいないな。なら木綿季がうちに泊まる方が合理的だ。実際彼女が家に泊まるのは初めてではないし。

 

「いいよ、連絡してね」

 

「わかってるよ~」

 

 

─────────────────────────

 

ボーダー本部を出て本部からちょっと離れた位置にある少し大きな家。一人暮らしには広すぎるけど気に入っている。

 

「お邪魔しま~す」

 

「夜ご飯後でもいい?6時に匡貴さんに呼ばれてて」

 

「わかった。先にお風呂入ってるね」

 

「着替えはいつもの所にあるから」

 

「はーい」

 

僕は師匠からもらったスーツをクローゼットの中から取り出し、それに着替える。

鏡を見ておかしいところがないか確認する。

 

「しっかしスーツを着るっていうより着られてるっていう方が正しい気がする」

 

僕はバイクでエンジェルラダーまで向かう。

去年取ったばかりなので木綿季を乗せて走ることはできないのが残念だ。

ビル街に着くと八幡と匡貴さんが既に到着していた。

 

「早いですね」

 

「竜翔の場合遠いから仕方ないだろ」

 

「しゃべってないで早く行くぞ。時間がもったいない」

 

匡貴さんの後ろを着いていきエレベーターで『エンジェルラダー』の階層まで上がる。

そしてカウンター席に座り店員に注文をする。その時八幡が首を傾げて「どっかで見た気が……」と言っていた。そして匡貴さんが胸ポケットから一枚の写真を取り出す。写真に写っていたのは薄い茶髪の男だった。

匡貴さんの知り合いか?

 

「二宮さんこの人は?」

 

「雨取麟児という」

 

「突然何故この人を?」

 

「鳩原の密航に関係してるからだ」

 

「未来さんの!?」

 

鳩原未来。かつてA級にいた二宮隊の凄腕スナイパー。敵隊員の武器を超絶技巧で狙撃し破壊するという今までやった人がいなかった上に出来る人も少ない業だ。

欠点として人が撃てないというものがあったが、それを補うほどだ。

しかし2ヶ月前に民間人にトリガーを横流しし、更には近界へ密航した。

このことを知っているのは二宮隊は当然として偶々ボーダー本部に向かっていた僕、八幡、蒼魔、当時防衛任務だった風間隊だった。

あの日突然ストレアから電話が来て「密航者が出たから捕らえて!3人が一番近い!」って言われた時は訳がわからなかった。

 

「二人は雨取麟児について何か知ってるか?」

 

「うーん……俺はないですね。竜翔は」

 

「僕もさっぱりです。誰か知ってる人いたっけな……あ、修……?」

 

確か彼、一時期家庭教師してもらったとか言ってたな……

 

「殊原何か思い出したのか?」

 

「いえ、確か修が彼と知り合いだったはずです」

 

「三雲が……?……いや、それがわかっただけでもいい。頃合いを見て聞いてみる」

 

そのまま注文した飲み物を飲み干して帰宅する。

 

「ただいま~」

 

「お帰り~ごはんにする?お風呂にする?それともボ・ク・?」

 

「それじゃ木綿季のごはんで」

 

「は~い♪」

 

僕は手洗いうがいをしてスーツから部屋着に着替える頃にはテーブルの上には料理が並んでいた。

 

 

「「いただきます!」」

 

味噌汁を一口、うん美味しい。卵でとじたトンカツもサクサクで美味しい。

 

「どう?」

 

「美味しいよ」

 

「やった!そういえば二宮さんとなにしてたの?」

 

「あまり言えないやつ。それこそボーダーでも」

 

「わかった。深くは聞かない」

 

「そうして」

 

ごはんも食べ終えて、風呂に入る。ランク戦後の風呂は染みるぅ~

生身で戦ってないのになに言ってるんだか僕は。

30分くらいであがる。

冷蔵庫から、お茶を出して飲む。

 

「テレビなにやってる?」

 

「バラエティ番組くらいだね」

 

バラエティ番組かぁ……あまり観ないからいいや。

 

「明日の予定決めておこう」

 

「そうだね。何時くらいに出る?」

 

「少し遠いからね……5時に起きて弁当作って、開くのが9時30分だから、7時ちょっと前に出る」

 

「了解~そろそろいい時間だから寝よう」

 

「そうだね。明日に備えて早めに寝るか」

 

僕の部屋とは別に少し大きめのサイズベッドがあり、木綿季が来て泊まる時はいつもそこで一緒に寝る。

明日が楽しみです。

 

「竜翔、おやすみなさい」

 

「おやすみ」

 




鳩原さんの密航時期は少し調整いれました。原作開始から半年前って時系列がおかしくなるので。


読者の皆さんフリーゲームの『奈落』って知ってますか?
作者はプレイ動画を見ただけですが、あれの第二作の『奈落2』に出てくる『エーベル』ってキャラがいるのですが、彼のキャラデザ、性格が八幡にそっくりなんですよね……
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