俺ガ・アート・トリガー(新番)   作:小説大工の源三

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遊園地デート

木綿季side

 

「木綿季、起きて朝だよ」

 

「んう?……あしゃ?」

 

目を擦り、あくびをして起き上がる。

 

「今日は……えっと……遊園地で竜翔とデートだ!」

 

意識が一気に覚醒したボクは飛び起きるように布団から出る。

洗面所で顔を洗う。顔に冷たい水をかける、とても気持ち良くて目が冴える。着替えも終わり朝ご飯を作る。

朝ご飯には目玉焼きをトーストに乗せて食べる。

朝ご飯を食べ終えて、お昼に食べる弁当を作る。おにぎりとおかずの詰め合わせだけだが、実は昨日準備してあったので時間はさほどかからずすぐに完了する。

 

「準備完了!後はカバンに入れて出発だね」

 

「僕入れてくるから木綿季は他の準備よろしく」

 

「はーい」

 

おしゃれな服を着る。竜翔にはいつでも可愛く見てて欲しいからね。お化粧も姉ちゃんに教えてもらった通りにする。

 

「終わったよ」

 

「それじゃ行こう」

 

─────────────────────────

 

『◯◯駅~◯◯駅~』

 

目的の駅に着いて、電車から降りる。少し離れた所にバス停があるので歩く。

数分後にバスが来るのでそれに乗って遊園地近くまで進む。

十数分で着き、そこから更に徒歩で向かう。

 

「着いた~!」

 

「ラウンドランド!」

 

新しく開園した遊園地なので人も沢山いる。

入場して、アトラクションの一日券を買い、腕に巻く。これで一日中楽しめる。

最初は何にしようかなぁ~と悩んでいると竜翔が肩を叩いて指をさす。

 

「木綿季、あれにする?」

 

竜翔が指さしたのは、鏡迷路だった。今まで鏡迷路には入ったことがなかったから楽しみだ。

それに竜翔は迷路が好きだったなぁと思い、ボクは竜翔と迷路のアトラクションに行く。

バーコードを係員の人に読みこんでもらい、迷路に入る。

 

「ほぇ~鏡だらけかと思ったらガラスもあるんだ」

 

「初めてなんだ木綿季。なら……いやなんでもないや」

 

「むぅ~何か企んでる?」

 

「そりゃね、面白いのが視えた」

 

「その予知覆したくなったよ」

 

「それじゃファイト♪」

 

ボクと竜翔は迷路を進んでいくのだが、通路かと思った所にガラスがあって額をぶつける。

 

「残念木綿季、覆せなかったね~」

 

「うう~道があると思ったのに~」

 

悔しくなったボクはがむしゃらに迷路を進む。竜翔とは手を繋いでいるのではぐれることはないし大丈夫。

けれどがむしゃらに進むから道に迷ってしまうしガラスにゴチンと頭をぶつける。

 

「降参するかい?」

 

「うん……」

 

「それじゃあ着いてきて」

 

竜翔はゴールがわかっているかのように進んでいく。

 

「なんでわかる……ってSEか……」

 

「そ、因みに木綿季ががむしゃらに進んで頭ぶつけるまで視えてた」

 

「覆せなかった~」

 

竜翔の予知通りだったなんて悔しい。

 

「ほいゴールに到着。次は何にする?」

 

「うーん、コーヒーカップは目が回るし、メリーゴーランドは竜翔が乗りたがらないし」

 

「さすがにね……」

 

「ゴーカートにする。近いし」

 

ボク達はゴーカートの場所まで歩く。人が沢山並んでおり乗るまで時間がかかりそうだ。

 

「一杯並んでるね~どうする?」

 

「ふっふっふっ……ジャーン、全アトラクションで一回だけ使える優先券」

 

「なんでそれ持ってるの!」

 

「抽選であたった」

 

「運良すぎだよ」

 

「早速使っちゃおう」

 

竜翔は優先券を係員の人に見せて、カートがある所に行く。いろんな色のカートがあってどれにしようか悩む。

 

「竜翔、これにしよう」

 

ボクが選んだのは紫色のカート。

 

「じゃあ僕助手席乗るね」

 

カートに乗り込んだボクはアクセル踏んでカートを進める。やはりゴーカートなのでそこまでスピードは出ない。

十分ほど進んでいると分かれ道があった。

 

「竜翔、どっちにする?」

 

「運転手は木綿季だから君の好きな方にしたら?」

 

「じゃあ左にする」

 

ボクはハンドルを左に切って進む。そのコースはトンネルがあって薄暗く少し不気味だった。

 

「空気がひんやりしてるね」

 

「涼しいけどちょっと怖い」

 

特に何も起きずにトンネルをくぐり抜ける。更に進むとそこはゴールだった。

 

「お客様、今日実は午後からレースが行われるのですが参加しますか?」

 

レースかぁ。どうしようかなボクは別にいいんだけど。

 

「僕出ていいかな?」

 

「あれ?意外!どうしたの?」

 

「木綿季が運転してる所見てると少しやりたくなったからね」

 

「それじゃあ頑張って一位取ってきてね」

 

「もちろん」

 

竜翔は名簿に名前を書き込む。

次に乗るのはジェットコースター!今日一番の楽しみだった、やはり目玉アトラクションなだけあって長蛇の列が出来ていた。しかし今回は優先券があるからすぐに乗れる。

安全ロックがかかり、コースターが進む、坂を登っている間、ボクはすごくワクワクしている。

 

「ジェットコースターってさ1日の1回目に乗るとき、すごいワクワクするんだけど僕だけ?」

 

「ボクもそれわかる、馴れてるはずなのにすごいワクワクしちゃう」

 

そして遂に登りきり、一気に下る。

 

きゃぁぁぁぁぁぁあ!!!

 

いぃぃぃやっほぉぉぉぉお!!!

 

ものすごい速度で進み、周りの風景がまともに見られないうえ、途中には縦に1回転するものもあって三半規管がおかしくなる。

ジェットコースターが終わり、降りるとボクはフラフラとベンチに座る。

 

「ああー楽しかった!」

 

「目が回る……(@_@)」

 

「少し休もうか」

 

少し休憩のため、このまま座ることにした。

 

「僕トイレ行ってくる」

 

「は~い……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────────────────────

竜翔side

 

トイレに行き用も済ませた僕は木綿季の所に戻っている途中、見知った顔である修と桐絵が歩いているのを見つけた。

 

「あれ、修に桐絵、二人も来てたんだ」

 

「竜翔?あんたも来てたんだもしかして一人?」

 

「いや、木綿季と。修達は?」

 

「僕達も……と言いたい所でしたけれど、玉狛第一のみんなと来てます」

 

「そうなんだ、お互いに楽しもうか」

 

そう言って別れる、少し急ぎ足で木綿季の所に戻ると見知らぬ男が木綿季に絡んでいたのが視えた、というかすでに絡まれていた。

視逃したか……

 

「お嬢ちゃん一人?」

 

「違うよ」

 

「お友達と来てるの?」

 

「彼氏とだけど?」

 

「でもその彼氏さんの姿が見えないけど」

 

僕は後ろから声をかける

 

「どーもその彼氏さんです」

 

「へ?ああ、すいませんでした……」

 

見知らぬ男は去って行った。

 

「ごめんね木綿季」

 

「ううん大丈夫だから」

 

話のわかる人でよかった。

 

「次、何に乗る?」

 

「そろそろお昼だから弁当食べよう」

 

腕時計を見るとすでに12時を少し過ぎていた。

 

「ありゃま、どこで食べる?」

 

「そこの広場で食べよう、丁度ヒーローショーやるし」

 

「ヒーローショーかぁ……音大きいから苦手なんだよね……」

 

「効果音がビリビリくるからねぇ~」

 

僕達は広場でお昼を食べた。

 

─────────────────────────

 

ヒーローショーも終わり、そろそろレースの時間になるので僕はゴーカートの所に向かう。

 

「竜翔頑張ってね~!」

 

よし、一位とるぞ!

 

レース会場には、沢山の人が並んでおり、くじ引きで位置が決まる。

僕は5番目のようだ。

 

「あれ?竜翔じゃん!」

 

「陽介?君も参加するの?」

 

「おう、弾バカと緑川とじゃんけんで俺が勝ったから出ることになってな」

 

「順位は?」

 

「ふっふっふっなんと1位!」

 

「初見殺しに気をつけてね」

 

「ちょっ、何が視えたんだよ!」

 

「とりあえず頑張れ」

 

僕はカートを選び位置につく。

 

『さぁラウンドランドグランプリの第一回が今始まります!選手の皆さんはカートに乗り込んでください!』

 

指示通りカートに乗る。

そしてシグナルが赤から青に変わる

 

『選手一斉にスタート!開幕先頭に出たのは8番米屋陽介選手!』

 

陽介が先頭でレースがスタート、僕はレースで1位をとりたいので、陽介達に負ける訳にはいかない。

 

「うわぁ!」

 

すると突然後続の人の叫び声があがる。

 

『コースの中には沢山の(トラップ)が仕掛けられています!今作動したものは引っ掛かると失格になります!』

 

「完走させる気あるのかなこのレース……」

 

これからの仕掛けに不安を覚えた。

 

─────────────────────────

 

木綿季side

 

竜翔が参加するレースがスタートし、ボクはモニターでその様子を見る。

 

「あれ?木綿季先輩だ!」

 

「本当じゃん、レース見てんのか」

 

「公平に駿、あれ陽介は?」

 

「槍バカならレースに参加してんぞ。そっちは一人か?」

 

「ううん、竜翔もレースに参加してるんだ」

 

「竜翔先輩も出てるんだ~」

 

モニターに目を移すと一人失格になっていた。

 

「うわ~初見殺し過ぎんだろあれ」

 

「これよねやん先輩回避出来るの?」

 

次々罠に引っ掛かり失格になる。罠の種類はネット、鉄球、ブリザード砲など多彩で面白い。

それから十数分が経過して残ったのは竜翔と陽介だった。

 

「槍バカのやつ考えたな、竜翔の後ろにいればトラップに引っ掛からなくて済む」

 

「うわっずっる!」

 

そろそろレースも終わりも近づき残すは直線コースのみとなる。

すると竜翔がスピードを落とし陽介が先行する。

 

「よねやん先輩勝ち?」

 

「みたいだな」

 

二人も観客も陽介が勝つと思ったその時ゴールライン手前で罠が作動し、陽介が失格する。

その後ろを竜翔が駆け抜け優勝したのだった。

 

「最後の最後で陽介、罠に引っ掛かったね。竜翔がスピードわざと落としたんだから何かあると思うのに」

 

「よねやん先輩、目の前のゴールに目が眩んだんだね」

 

─────────────────────────

 

竜翔が表彰台の『1位』の所に立つ。

 

「殊原竜翔殿、優勝おめでとうございます」

 

竜翔は優勝メダルを掲げる。それと同時に観客からは拍手が巻き起こる。

 

「ただいま」

 

「お帰り、それとおめでと」

 

「最後の最後で陽介が引っ掛かった時すごい面白かった」

 

「悔しそうな表情してたよ」

 

ボクと竜翔は互いに笑い合う。

その後も沢山アトラクションで遊び、日も赤くなる。

 

「そろそろ帰るか」

 

「そうだね」

 

今日はとっても楽しかった♪

 

次の日、ボーダー本部で竜翔がレースに出てたことが広まり、少し騒ぎがあった。

 

 

 

 

 

 




誰かストレアの強化トリガーを考えてくれ……
作者の頭では浮かばなぬのだ……
コメント欄で募集中……
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