身長120と、バスト120   作:肉裂秘剣

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リメイク作品だとまさかの強キャラ位置にまずびっくり


鋼鉄姫の異世界転移

「のあ? なんじゃここはー」

 

 ややのっぺりとした、子供のように可愛らしく高い声なのに、年相応に心が揺れてる様子が全く無い。そんな()()()()()()()()()()染みた声が、森にある小屋から響いていた。

 

 ドリルのように巻かれ何本もある髪に、装飾が美しい純白の衣装。それを彩るにはいささか不釣り合いな、所々に付けられた、大きな鉄の装飾。そして巨大な白い斧を持つ少女は、突然の出来事に驚かされていた。

 

 辺りを見回そうとして、何やら横から声がした。

 

「え、エルフ?」

 

 それはドワーフである少女にとっては腹の立つ間違われ方だ。別にエルフが嫌いだというわけでは無い。だが、仮にも自分を、ドワーフの王女である自分をエルフというとはなんたる無礼か。振り向きながら怒鳴り付けた。

 

「ぬな、これ貴様! わしをエルフと一緒にするでない!!」

 

 外見はどう見ても子供、胸こそ少しあるものの、身長が120cmほどしかない少女が振り返る。すると、そこには胸のサイズだけで120cmはありそうな少女が、驚きの表情を浮かべて立っていた。いや、立っていたのだが……今の怒号で腰を抜かしたのか、ぺたりとしりもちをついてその胸を揺らしていた。

 

「ひぅ……。ご、ごめんなさい!! その、耳が長いから。てっきりわたし……」

 

 小さな少女は一つだけ人間の子供と違う所があった。それは、少しだけ人より尖った耳をしていたことだ。

 

「わしはドワーフじゃ! 次に間違えおったら許さんぞ全く……んんっ? なんじゃ、おぬしこそエルフではないのか? その耳、わしよりもよっぽど長いではないか」

 

 ドワーフだという少女から見た、尻餅をつく爆乳の少女の耳もまた、尖っていた。その尖り具合、長さはゆうに彼女の倍はある。そんな立派なエルフの象徴を持っている癖に、ドワーフである自分をエルフと間違えるなど、どういうことかと首をかしげ、彼女の巻かれたツインテールがふわりと揺れた。

 

「あ、うん……ハーフの混ざりものだけと、私はエルフよ」

 

「ふむ? ではさっきのアレは、エルフの森へとつながる転移の魔法か何かであったという事か。しかし妙じゃな……そんな便利な魔法、果たしてあったかのー」

 

 存在はするのかもしれないが、自分の鍜治場へ向かう準備室、しかも他者の知らない隠し部屋にある理由がわからないと、ますます首をひねる。あまりに捻りすぎて、体までもが横に曲がり始めていた。

 

「あの、何処からドワーフさんは来たの?」

 

「ぬ? おお、そうじゃった。実はな――」

 

 ドワーフの少女がここに来る前のことである。仕事の書類整理に疲れた彼女は、気分転換と言いながらこっそり部屋を抜け出し、体を動かす為に鍛造でもしようかと思いついた。そうして気分転換の時の為にと、こっそり臣下達の目を盗みつつ時をかけて作った隠し部屋へ向かい、準備をしていた時のことである。振り返ると、突如不思議な鏡のようなものがそこにあったのだ。

 

「なんじゃこれは……? 誰かの新しい発明か?」

 

どちらかと言えばであるが、彼女の知る限りこういったことは、錬金術や宝石姫の得意なものに見える。自分の管理する鋼鉄山のドワーフの作品には見えなかった。

 

「ん? そもそも、鉄の部分が何もないではないか。もしや魔法か? しかし、こんな魔法を使うものなど猶更鋼鉄山には――」

 

 鋼鉄山の作る武具は、材料となる特殊な鉱石を融解させる為に、より強い火を求める。火の魔法を求めることはあっても、このように洒落た物に魔法を求める者はほとんどいない。

 

 その鏡のような何かが気になった彼女が、それを指でつつこうとしたその時だった。つつくどころかその指は沈み、得体のしれない何かの中へと消えていく。

 

「のわっ! 何じゃ何じゃ……は、離せ、離さんかあっ!!」

 

 得体のしれないものに迂闊過ぎた。指だけでなく手、腕、体とどんどんとドワーフの少女は吸いこまれていく。

 

「誰か、誰かおらんのか―!」

 

 普段ならば彼女に付き従う爺やがいるのだが、ここは隠し部屋。多少の音でばれるような設計など、地位相応の技術力を持つ彼女自身がしているはずがなかった。

 

 何とか伸ばせた片方の手で、愛用の斧を地面に突き刺して耐えるものの、助けは来ない。

 

「のわあぁああぁ~っ!?」

 

 暫くは、そのドワーフの持つ力強さで踏ん張っていたものの、やがて地面の方が悲鳴をあげた。ぼこりと大地の一部が剥がれ、その欠片のついた斧と共に彼女はそれに吸い込まれ、鋼鉄山から姿を消したのだ。

 

「――と、言うわけなんじゃ。いったいどうしてあれがわしの部屋にあったのか、全くわからん……ん?」

 

「あ、えと、その」

 

 話を聞いたエルフの少女は、なんだかすごく申し訳ないような顔をしている。それは、正直者が後ろめたいことを隠せない顔だ。ドワーフの少女が商売の話をする時に、たまに見かける顔と同じものだった。

 

「のう。まさかとは思うが、あれっておぬしのせいか?」

 

「う、うん。多分だけど、わたしのサモン・サーヴァントのせい」

 

「サモン・サーヴァント?」

 

「ええと、ね。使い魔を召喚する魔法なんだけど」

 

その言葉に、ドワーフの少女は再び怒りを覚えた。

 

「使い魔とな!? おぬし、鋼鉄山の姫たるこのわしを、そんなものにするつもりか!」

 

「ち、ちがうの! そんなつもりはなくて、わたし……ただお友達がほしかっただけなの」

 

「友達?」

 

「うん。サモン・サーヴァントって、本当は動物を召喚するものなのだけれど、まさか人間……ええと、ドワーフ?の所にゲートが出きるなんてことがあるなんて、思いもよらなくて」

 

 ごめんなさい、とエルフの少女が辛そうな顔をしながら座る姿勢を正すと、深く頭を下げた。素直に謝る姿勢を示されては、ドワーフの少女も怒りようがない。勢いを削がれた彼女は、どかっと地面に座ると、エルフの少女へ顔をあげるように命じた。

 

 ふたりの視線が重なる。ドワーフの少女は嘘は許さないと言う力強い目付きをしていたが、決して怒っているようではなかった。

 

「友達ならこの森にたくさんおるのではないか? ハーフとはいえエルフのお主なら、この森に住むエルフと仲良くすればよいではないか」

 

 ドワーフの少女は、当たり前と思われることを話す。異種族の友達も、恋愛も、同族のそれより作るのは大変なのではないか、と。

 

「……? ここに住むエルフは、わたしだけよ? あとは、人間の孤児がいるだけ」

 

「ぬっ? では、森のエルフたちはどこへ行ったのじゃ」

 

「エルフは森になんていないわ、彼らは皆、昔から東の砂漠に住んでいるもの」

 

「東の砂漠ぅ?」

 

 確かに王都から先に砂漠はある。しかしそこは、古代の王の墓や遺跡のみがあるだけの、半ば廃墟と化した砂漠のはずだ。

 

 しかも、ここがエルフの森であるのなら方角が異なる。そもそも、森や自然を好むエルフが、それらの死した砂漠へと向かうだろうか。

 

 まさか、とひとつ、嫌な予感がドワーフの少女の脳裏によぎった。

 

「のう、ここはいったい何という国じゃ?」

 

「浮遊大陸のアルビオンだけど……?」

 

「浮遊、大陸……じゃと?」

 

 そんなものを、彼女は知らない。鋼鉄山の山頂から見たこともない。別の大陸にも、そんなものがあるなんて、聞いたことがない。

 

 船くらいならば、自分達の技術で浮かせることも出きるだろう。幽霊船、などと言う眉唾物の話も聞いたことはある。城だって、力のある魔族ならば浮かべられるかもしれない。

 

 しかし、大陸は無理だ。ドワーフの少女が知る話では、天界は雲の海に島々があると聞いた。だが、それでも島々だ。大陸ひとつ、となれば、天界にあるとしても、もはや上位の天使の住まうところの話ではないだろうか。そんなところにエルフや孤児がいるはずもない。

 

 自分は、己の知る常識が通じない、ものすごく遠いところに来てしまったのだということを自覚すると、彼女の体から力が抜けた。

 

「のう……ガイノスを知らんか? わしはそこに帰りたい、いや、帰らねばならんのじゃが」

 

 自分の地位に嘘偽りなど無い。本当に彼女は鋼鉄山の姫であり、そこに住むドワーフたちを束ね、商売や採掘の権利を決め、製鉄や鍛造のしやすい土地を、取り合いや争いが起きないよう管理をしたりと、ドワーフの政治の中心となっている人物なのだ。そんな自分が消えたとなれば、鋼鉄山の混乱は避けられない。

 

「ごめんなさい、聞いたことないわ」

 

 微かな希望にかけてエルフの少女へと尋ねてみたものの、彼女は首を横に振るだけだった。

 

「ぬおあぁ! ここは一体全体、何処なんじゃあ――――っ!!」

 

 鋼鉄姫、ユーミルの叫びが小屋を揺らした。その叫びは、見た目相応の嘆きだった。

 

 見上げた天井の窓からは、月が二つ覗くだけで、世界はなにも答えてくれない。

 

「……はえ?」

 

 しかし、ただそこにあるだけの当たり前すらも、ユーミルには異質すぎた。

 

「な……なっ、ぬななっ!」

 

「ど、どうしたの?」

 

 瞳を揺らし、口をわなわなと震わせ、鉄のガントレットをつけた指で窓を指すユーミルのあまりの動揺に、ハーフエルフの少女、ティファニアも振り返り窓を覗きこんだが、彼女には何に驚いているのかわからない。

 

 しかしユーミルにとっては、浮遊大陸以上に未知の光景がそこにはあった。

 

「なんじゃあれは――――っ!?」

 

 ユーミルの心のそこから出る絶叫が、一緒に覗き混むよう顔を寄せていたティファニアの大きな耳へ届き、あまりの声量に星が舞った。




バスト62なのに胸の膨らみがあって更にびっくり

公式サイトのストーリーで恋愛面だと無知のじゃロリになっててもうかわいすぎた
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