流線形が正しいのではないかとのことですが、
小学館 国語辞典第七版では、流線型と記載されているため、どちらが正しいのか私自身では判断しかねております。
(やはり一筋縄ではいかないか。この大自然は!!)
まるで津波のように迫る、吹き飛ばさんばかりの水流。
岩場・倒木にある間隙を縫って上るも、河口の中腹が限界だ。さらに、少しずつだが海へ押し戻されてしまっている。
しかしその一方で、前からの力を逆用する研究もまた進みつつあった。
世の中にはあるのだ、迫る力を反転させた「揚力」というものが。
主に流線型の翼や体を持つ鳥類・魚類が操るが、それならば流線型に近い己ができないはずがない。
(思い出せ、そして考えろ・・・。魚はどうやって泳いでいたのかを!)
検証の過程で、海へ押し戻され難くなっているようにも感じられる中、体の向きを微調整して試行錯誤を重ねる。
何度押し戻されようとも、何度流されようともひたすらに挑む。100歩下がっても101歩は進めているから。
次第に疲労が蓄積して力が入らなくなるが、それとともに体が「揚力」の一端を掴み始める。余計な力みが抜け、自然と地球の大いなる力に身を任せられるようになったためだろうか。
身体を斜めに傾けて弓なりの姿勢を作る。それだけで前方へ向かう力が発生し、体が前へ進む。
押し返そうとする水流は、依然として強い。しかしその「水流自体」がそれを上回る推力を産み出すのだ。
(なるほど・・・、ヨットが風上へ向かって進む訳だ。)
揚力の力を借り、より前へ、より上流へ遡上すると、景色がその姿を変化させてゆく。
水上には木々がより鬱蒼と生い茂り、降り注ぐ日光が疎らになる。
水中には枝や岩石などの障害物が徐々に増え、まるで迷路のような様相へと変貌を果たす。
これで暗所もある中、障害物を突破しなくてはならなくなった。
しかし、今の自分は、まさにシャベルやスコップそのもの。形状・硬度ともに押し退けて通るのに不足はない。
頭と肩の装甲で枝の隙間を押し広げ、上下にどけながら少しずつ前へ進む。そんな泥臭い作業をひたすら繰り返すことで、ついには中流域にまで到達することができた。
新天地の把握のために水面に目を出すと、何やら奇妙な動く影が視界に入る。
そして、目を凝らせば信じられないものであることが判明した。
(あれはオオカミと・・・・・人!?)
生物詳細
種族【ルナスピス・スピクロスス】
脅威度:2(害は小さい。食用可だが、不用意に手を出せば痛い目に遭いかねないため注意が必要。)
体力 31/45
(攻撃力)咬合力 約5kg
(防御力)魚体硬度 モース硬度約3
(素早さ)泳力(直線移動時)時速約2.3km
[種族特性]
「板皮類型装甲」〈三〉
「吸水用口腔」 〈二〉
「捕食用甲顎」〈一〉
[個体特性]
「考える葦」
[獲得技能]
「高速潜行」〈三〉
「超重瀑布(グラビティ・フォール)」〈二〉
「流星連弾(フォールン・スターズ)」〈一〉
NEW「揚力掌握」(急流に生息する魚類が持つ技能。推力補助に有用。)
NEW「円匙槍撃」(推力と硬質防御力を威力へ変換した攻撃。掘削にも転用可能。)
コロナで大変な目に遭いました・・・