姉妹喧嘩   作:shushusf

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ギャルの下ギャル乃

〈視点、比企谷八幡〉

 

 

 

 

 

 人間は、やはりどこかのタイミングで変わってしまう生き物なのだろうか。

 

 

 

 

 俺は、横にいる金髪ストレートのギャル的少女の気配を感じながら、一生懸命に現実逃避に勤しむ。勤しんでいる。一生懸命にだ。頑張っている。そろそろ語彙力が死んできたほどに。頑張る。頑張る。

 

 

 

 

 

「ちょっと八幡? 何考えてるし、あーしとデート中なんだからあーしのことだけ考えてなさいし」

 

 

 

 

 

 ……端的に、今日のことを思い返してみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 昨日の夜に雪ノ下からデートの申し込みメールが来る。

 

           ↓

 

 今日の朝10時に、待ち合わせ場所で無事に会う。

 

           ↓

 

 雪ノ下雪乃金髪ギャル化が発覚(俺調べ)

 

           ↓

 

 口調が何故かあーしさん化してた

 

           ↓

 

       現実逃避(イマココ)

 

 

 

 

 

 

 といった感じだ。

 

 

 

 そう。ここまで読んでもらえれば分かると思うが、今俺の隣にいる金髪ストレートの少女は、何を隠そう俺のパートナーである雪ノ下雪乃だ。

 何がどうなってこうなっているのかも分からないが……口調があーしさん化しているあたり、彼女からインスピレーションを得ていることは想像できる。マジ何やってんだ俺のパートナー。

 

 

 

 

 

 

「ねーえ! あーしあいす食べたいし! ショコラのやつ。はちまん行こーよ! 」

 

 

 

 

 

 

 にっこり笑顔で砕けた言葉を発したギャルノ下ギャル乃が、俺の腕をつかんで歩行の進路を変えてきた。

 

 

 対する俺はもう、頭の中⁇⁇⁇で埋め尽くされている。

 

 

 

 

 タメ口ゆきのんどころか、快活ギャル語ゆきのんを心の準備も無しにモロに喰らった俺は、未だにまったく頭が回らない。妙にhighなギャルのんに腕を組まれて引き摺られているからなんとか歩けているが、正直ギャルの下の肩を正面から揺らして何があったかを問いただしたくてたまらない。

 

 

 

 ……でも、それでいったいどんな話が出てくるのかが怖いところでもあるんだよな。ほら、陽乃さんが裏で糸引いてたりしたらマジでホラーの臭いがするだろ?

 

 

 

 

 

 

「ねえ八幡。ちゃんとあーしの話聞いてるのかしら? 」

 

 

 

 

 

 

 

 ……ギャルの下が、俺に腕を絡めたまま顔をこちらに寄せて問いかけてくる。

 偶に出てくるその微妙にギャルになり切れていない口調もさることながら、吐息からいい匂いがしたり体が柔らかかったり可愛かったりと、この状況から受ける感想にはこと欠かない。

 

 

 

 だが、今の俺にはそれらのことをどうでも良いと断じてしまえる要素があった。

 それは雪ノ下雪乃を知っている人物ならば、皆空いた口が塞がらない衝撃。

 

 そんな「とある感触」を、俺は腕に感じている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 雪ノ下の胸に、、存在感がある……だと?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

* * *

 

 

 

 

 

 

〈視点、雪ノ下雪乃〉

 

 

 

 

 

 

 ふふふ……比企谷君、驚きすぎて言葉が出ないようね。三浦さんの尊い犠牲の上に成し遂げた私のイメチェン計画は、やはりこの上ない成功と見て良さそうだわ。

 

 

 そう。私は昨日のうちに髪を金髪に染めて、さらに見た目を三浦さんのぎゃる風にした後、比企谷君をデートに誘ったの。

 

 

 

 

 ……え? 姉さんがどうしたかって?

 ああ、姉さんなら、今頃家の私の部屋の中で監禁しているわ。

 今朝、姉さんが日課の花占いをしている最中に、後ろからクロロホルムを染み込ませたハンカチを口と鼻に当てがって眠らせたのよ。5分くらいでやっと眠ってくれたわ。アレって案外即効性はないのよね……

 

 

 

 まあ、今頃は多分とっくに目覚めているんでしょうけれど、どの道部屋には外から鍵をかけている訳だし、いくら姉さんが暴れてもここに来ることは不可能……うふふふふふ。

 

 

 

 

 

 

 とにかく、邪魔者がいない今のうちに比企谷君を私の虜にしなくてはいけないのよ。

 

 たしかに私は一色さんと姉さんに対して警戒していたけれど、まさかの小町さんまで比企谷君を狙っているという事実は私を焦らせている。それどころか、鶴見さんや城廻先輩。平塚先生までが彼を狙っている。

 まあ、海老名さんはただ布教したかっただけだったみたいだけれど……

 

 

 来たる第四戦では、平塚先生は姉さんと対決するという旨の発言をしていたから、私の相手はまだ見ぬ五人目ということになるのだけれど……

 

 

 

 

 

 正直不安なのよ。いくら今のところ私が比企谷君の正妻であろうと、まだまだ安心できるには足りない。

 

 ……だから、、まだ見ぬ五人目を倒す秘策に、私はイメチェンという手を使ったの。彼に対するその効果は上々みたいだし……ここら辺でまた勝負をかけましょうか。

 

 

 

 

 

 

「ねえ八幡? ちゃんとあーしの話聞いてるのしら? 」

 

 

 

 

 

 

 

 あらあら、比企谷君ってば一気に体が硬くなったわね。顔真っ赤にしちゃって可愛い……もうちょっと攻めよう。

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ八幡? だから答えてよ! どーして無視するのよ! 」

 

 

 

 

 

 彼に寄りかかると、彼の目がさらに泳いでいるのが分かる。目も顔も私から逸らすし、汗もかいてきていた。

 

 

 ……楽しい。

 好きな人が、自分にドギマギするのがこんなに嬉しいなんて。やっぱりイメチェンして正解だったわね。

 

 

 

 

 

 

 

「はーちまんっ!! 」

 

「ゆ、ゆゆゆゆゆきのした今日は本当どうした!? 」

 

 

 

 

 

 

 

 彼の可愛い反応に、私はついに壊れてしまったのかも。

 今までは腕を組むようにしていたのだけれど、今度は我慢できずに前から彼の体をホールドした。

 一生懸命に両手を広げて彼の体を包もうとするけれど、やはり男の子なのね……結構ギリギリになってしまう。

 

 

 

 

 すごいわ。比企谷君が私でオドオドしているのだから。姉さんを出し抜いてきた甲斐があったと言うものよ。

 

 

 

 

 そこで、私はあることに気づいてしまう。

 

 そう、比企谷君の視線は、私の胸のあたりに固定されているの。

 

 

 

 

 ……うふふふふ。気づいたようね……そう、これこそが、私雪ノ下雪乃の最大最高のイメチェンなのよ!

 

 

 

 

 

「うふふ……ねえ、、はちまん? あなたさっきからどこを見てるのかな? どこかに今までよりも成長したところでもあるの? 」

 

 

 

 

 ニヤニヤしながら私が目の前の彼に問いかけると、彼は案の定目を泳がせて何も答えない。

 でもね? 顔を真っ赤にさせながら、未だにチラチラどこを見ているかは、すぐに分かってしまうのよ??

 

 

 

 

 

 

「……い、いやべちょに……なんもみてなぃし」

 

 

 

 

 

 

 べちょにって何よ。

 ああもう可愛すぎてやばいわ。笑いが止まらないというのはこのことなのね……

 

 

 比企谷君が私でオドオドしているというこの現実。嗚呼、幸せだわ。イメチェンするだけでこんなにも世界が光に包まれるだなんて……わたし、多分背中から羽でも生えているのではないかしら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、雪乃」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 低い声だった。どこかで聞いたことのある、いや、聞きなれた声質なのだけれど、どう考えても普通ではない。恨み、妬み、などなど黒い感情の大洪水を起こしているような、そんな声だった。

 

 

 ……まさか、、あの姉はこんなに早くあの部屋から出てきたというの?

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひぃっ!!!!!????? 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 比企谷君が恐怖に慄いている。彼に抱きついている私には分かる。比企谷君は多分今命の危機を感じているわ。

 

 だってさっきまで私に触れていた比企谷君の下半身の硬い感触が、一瞬で消えたのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「雪乃」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 また聞こえたその声は、私の真後ろから聞こえてきた。

 今私は比企谷君の真正面からギュッてしているから、後の人物のその顔は見えていない。でも分かる。多分今後ろを向いたら、、私はやられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 長い沈黙だった。

 私は恐怖のあまり動けないし、比企谷君は顔から血の気が引いていた。比企谷君の八幡も存在が感じられない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だけど、そんな沈黙は、後ろにいる真の魔王こと姉さんによって打ち砕かれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うっひゃあ!? 」

 

 

「ど、どうした雪ノ下!? っ、は、はるのさんなにやって!? 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんと、姉さんが無言で私の服の下から胸を触ってきたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 そして私はすぐに気づく。

 姉さんの意図は、私のこの幸せな気持ちを叩き潰すための行動ということに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「や、やめて姉さん! お願い! 謝るから! 謝るからぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!! 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その願いも虚しく、姉さんは無言のままに、私の胸部からあるものを剥ぎ取った。

 私はもう立てずに、崩れ落ちてしまう。私は顔を地面につけたまま、あげることができない。

 

 

 

 

 

「比企谷君……これ、なんだか分かる? 」

 

 

 

 

 

 相変わらず闇を感じさせる姉さんの声が聞こえた。

 ……この問いかけをするということは、、もう、彼の目にアレが入ってしまったのだろう。その証拠に、比企谷君の怯え切った声が聞こえてきて……

 

 

 

 

 

「、、む、胸パッド……ですか? 」

 

 

 

 

 

 姉さんは、そこだけに追及を留めずに

 

 

 

 

 

 

「違うわ……これはただの胸パッドじゃない……」

 

 

 

 

 

 

 ああ、いや、やめて姉さん……それ以上は、、本当にそれ以上は……

 

 

 

 

 思わず私は顔をあげて、崩れ落ちたままの体勢で姉さんを見上げた。姉さんと目が合う。そして、憎悪の籠った目線のまま、ニヤッと笑われた。

 

 

 

 私の無言の懇願むなしく、姉さんは口を開いてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これね、Bカップになるためのパッドなんだよね……いきなり大きくなるのも不審だからって、こんなの使って徐々に成長をアピールしてるんだよねー、ゆきのちゃん? 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やはり私の胸がAAAなのは、まちがっている。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

スキルまとめ

 

雪ノ下雪乃

 

・乙女ポエム

・ガチ百合

・ぷよぷよ

・AAA←new

 

雪ノ下陽乃

 

・ド変態

・乙女

・ぷよぷよ

 

由比ヶ浜結衣

 

・悪魔的ドM

・聖母の力

 

一色いろは

 

・中二病

 

比企谷小町

 

・ガチブラコン(メガ進化)

 

川崎沙希

 

・ヤンデレ(不完全)

・メガブラコン

・メガシスコン

 

比企谷八幡

 

・⁇

 

 

鶴見留美

 

・ドS

 

 

平塚静

 

・⁇

 

 

城廻めぐり

 

 

・ストーカー

・ヘタレ

 

 

海老名姫菜

 

 

・狂信的はやはち

 

 

三浦優美子

 

 

・コマネチ

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