姉妹喧嘩   作:shushusf

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いろはクライシス

みなさん、あの姉妹どう思います?

 

あ、どうもです。一色いろはです。

 

 

なぜこんなことを言ったかというとですね、まあみなさんもう察していただけると思うのですが、あの姉妹の最近の惨状にあります。

 

 

あ、一応経過報告しときますね。雪乃先輩とはるさん先輩なのですが、今は冷静になったのか、お互いのやってしまったことの業に精神をやられています。雪乃先輩ははるさん先輩に仕返しした翌日からはまた表情をなくしていましたし、はるさん先輩も総武にまったく来なくなりましたし。

 

 

まあおおかた、復讐した後に自分たちが何やってんのか分からなくなって、次いで自分の恥ずかしすぎる黒歴史の重みに精神が耐えられなくなっただけだと思いますけどね。

 

 

さあ、ここまでが現状の報告です。

これを踏まえて……私一色いろはは思うところがあるわけですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

これ、せんぱいを略奪するまたとないチャンスじゃね?

 

 

 

 

 

 

ふっふっふ……今なら雪乃先輩もはるさん先輩も心身喪失状態。懸念の結衣先輩もまったく動く気配はない。お米はどうせせんぱいに関しては静観でしょうし。

 

 

……天は私に味方したというわけですか……相変わらずいろはちゃんは神に愛されていますね。

 

 

 

 

* * *

 

 

 

 

翌日。放課後になりました。

 

私は奉仕部に行く前のせんぱいを捕らえるため、せんぱいのいる教室にわざわざ来ました。というのも、今日はせんぱいを奉仕部に……雪乃先輩と結衣先輩に近寄らせないため。私につきっきりにさせるためっ! これからせんぱいを捕らえるのです!!!!!!

 

 

 

いざ行けいろは!!!

 

 

 

 

「すみませ〜ん!!!!! 」

 

 

敢えて、私は教室に入ってからわざわざ大きい声を出します。なぜなら…………

 

 

 

 

「あれ? いろは、どうしたん……ああ。多分だけど、目当てならそこにいるよ」

 

「ありがとうございます〜さすが葉山先輩っ!! 」

 

 

 

 

 

恐らくすぐに葉山先輩なら私に反応してくれますし、葉山先輩ならすぐに私の意図に気づいてくれるから。

その読み通り、葉山先輩は少し悪い笑みを浮かべた後、せんぱいの居場所を視線で教えてくれた。いやぁ! ほんとに葉山先輩って役に立ちますっ!!!!!!!

 

 

 

 

葉山先輩の視線の先には、せんぱいが机につっぷして寝ているふりをしていました。その場所まで私が近づいてもせんぱいは狸寝入りを決めたままです。ああ、フリですよこれ絶対。なんとなく分かります。

 

 

 

「せ〜んぱい? 手伝ってほしいことがあるんですよ〜」

 

 

 

せんぱいはだんまりです。あんまりです。

 

 

 

 

「ねぇ……せんぱいっ……私、せんぱいに助けて欲しいなぁ……」

 

 

 

せんぱいの制服の袖をちょんと持って、耳元であったかい吐息とともに甘えた声を漏らします。耳に息が当たってびっくりしたのかちょっとビクッてしてましたね今。可愛いです。

 

 

 

「せんぱい……これ以上反応がないと、私勢いあまって泣き喚いちゃうかも」

 

「……何の用だよ」

 

 

 

 

はぁ……やっと起きたか。せんぱいってほんとなんなんですかね。こんなに可愛い後輩がせっかく頼ってるっていうのに。なんでこんな嫌な顔してるんでしょうか。脅さなきゃ起きないって本当プンスカですよ。

 

 

 

「せんぱいに生徒会の仕事手伝ってもらいたいなぁって」

 

「……雪ノ下とか小町の許可が必要だな」

 

「昼休みにはラインでもらいましたよ。お米ちゃんはすぐ許可くれましたし、雪乃先輩は使い物にならない状態みたいなので、結衣先輩が雪乃先輩と直で話してきてくれて、わざわざ結衣先輩が私の教室まで来て代わりにオッケーくれました」

 

「……ああ、、そう」

 

 

 

 

 

そんな会話をすると、せんぱいはやっと渋々荷物をまとめます。その姿に私はニンマリとしながら、せんぱいの手をとって生徒会室に連れて行きました。

 

 

 

 

* * *

 

 

生徒会室。

 

 

 

 

「なぁ……仕事ってなあに? 」

 

「ああ、書類系はないんです。ただ、ちょっとせんぱいにはサンプルになって欲しいなあって」

 

「え、なに? 俺で人体実験でもする訳? 」

 

「そんなんじゃないですよ。……えっと、生徒会で恋愛特集の雑誌を作ろーかなーって思っててですね。壁ドンとか顎クイとかあすなろ抱きとかを実際にやってみてくれる男手が必要だったんですよ」

 

 

 

まあ、そんな企画ないんですけど。

 

 

 

 

「……は? ……帰らして? つーかこんなのバレたら俺もお前も多分バラされるぞ」

 

 

 

いやまあ、たしかにそこは普段なら危惧するところではあるんですが……せんぱい冷や汗ダラダラじゃないですか怖がりすぎですよ。

 

 

 

「せんぱいがバラさなかったらバレませんよ……雪乃先輩、どうせ今使い物にならないんだし」

 

「いや、それじゃなくてもそんなことしたくないから」

 

 

 

 

予想通り、せんぱいは頑なに拒もうとしてきました。

……だけど、そんなことは予想済みです。さて、お米ちゃんに今度ケーキを1ホール奢ることを条件に得たこいつが火を噴く時ですね。

 

 

 

「……お米ちゃんからですね、せんぱいが結衣せんぱいの胸ガン見してる写真何枚かもらってるんですよね。……やってくれなかったらこれが雪乃先輩だけじゃなくてはるさんの目にも入ることになりますが」

 

「さあ早くやろうか」

 

 

 

 

せんぱいは食い気味に乗ってきた。

なんだか複雑なところもあるけど、これで作戦は9割達成だね……ふふふ……うふふふふ……

 

 

 

 

「じゃあせんぱい、まずは壁ドンをお願いします」

 

 

せんぱいはほんっとーに渋々といったふうに、私とともに壁まで移動。そして、ちょっと顔を赤くして目線を反らしながら、私に壁ドンをした。

 

 

「っ……つ、次は、甘い言葉を囁いてください。出来るだけ甘くです。恋人に言うように」

 

 

そんな私の指示に、せんぱいは余裕のない目で私を見た。顔が近い。せんぱいの暖かさを感じる距離。多分私の目は潤んでいるし、顔もちょっと赤いだろう。……それが助けとなったのか、そんな私を見たせんぱいは明らかにドギマギしだした。

 

 

 

「せんぱいっ、真面目にやってくださいね?……じゃないと写真……」

 

 

 

私の脅しに屈してくれたのか、やっとせんぱいはその気になってくれた。せんぱいは私の耳もとまで口をもってくると……

 

 

 

「愛してる……お前が好きだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひ、ひゃあああああああああああああああああああああああああああぁああああああああああああああああああああぁああああああああああぁああああああああああぁああああああああああああああああああぁああああああああああぁああああああああああぁああああああああああぁああああああああああぁああああああああああぁああああああああああ

 

 

 

 

 

 

やばいやばいやばいやばい今のやばすぎる最初なのにすっごいのきちゃった。

 

 

 

 

 

 

 

「お、おおおっけーです!!!!! じゃあ次は、そのまま私を抱きしめてみましょうか! 」

 

「い、いやお前それは」

 

「写真、本物」

 

「うぐっ」

 

 

 

ちょっと私も理性がやばいみたいです。一刻も早くせんぱいに抱きしめて欲しいばかりに弱みを二段構えで使ってしまいました。ただ、その効果は絶大だったみたいで……

 

 

 

 

「ああ……しぇんぱいぃ……」

 

 

 

せんぱいに抱きしめられてるせんぱいに抱きしめられてるせんぱいに抱きしめられてるせんぱいに抱きしめられてるせんぱいに抱きしめられてるせんぱいに抱きしめられてるせんぱいに抱きしめられてる。

 

そのたくましい感触に私はついに理性が崩壊し始め、せんぱいの腰に手をガッツリ回した。

 

 

ああ……せんぱい……いい匂いガッシリしてる……ずっとこの人に抱きついていたい……すきぃ……せんぱい大好きぃ……だいしゅきぃ……

 

 

 

 

でもまだだ。まだしたい。私の欲望は止まらない。

 

 

 

「ねぇ……次で最後にするから……ちょっとだけ離して? 」

 

「お、おう……」

 

 

 

私は名残惜しいが一旦せんぱいから離れ、鞄の中からポッキーを取り出した。そしてポッキー一本をまた取り出して……

 

 

 

「ぅんん……しぇんはい……ほっいーえーむしましょう? 」

 

 

 

口に咥え、せんぱいに反対方向を差し出す。

せんぱいはかなり狼狽しているようで、なかなか反対側を咥えてはくれなかった。

 

 

……だから私は痺れを切らし、無理矢理にポッキーをせんぱいの口元に押しつけるようにもっていく。ここで折れたらもうそのまま私の口をせんぱいのそれにぶち当てるつもりだったけど、ポッキーは折れてくれず、上手くせんぱいの口元がポッキーの反対側を咥えてくれた。

 

 

 

「んふふ……いひましょう? しぇんぴゃい? 」

 

 

 

一口、また一口と、私の唇はせんぱいの唇に近づいていく。もう私は止まる気は無い。途中でせんぱいが逃げても意地でも捕まえて蹂躙してやる。そんなことを思っている間にも唇の距離は近くなって……

 

 

 

「だぁいしゅき……しぇんぱい……」

 

 

 

とうとう、その距離はゼロに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「させるわけないでしょう。一色さん」

 

「随分舐めた真似してくれたね、生徒会長ちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思わず、ほんの少しの長さしかなかったポッキーが床に落ちた。聞こえてはならない人たちの声が……廃人と化しているはずの二人の声が、とってもクリアに聞こえたから。

 

その声のしたほうを見てみると……

 

 

 

吹雪が可視化できるのでは無いかというくらいに怒り狂った気を放つ、雪ノ下雪乃先輩。

 

この世を征服できるのではないかと思うくらいの鬼気を放つのは、雪ノ下陽乃先輩。

 

 

 

いてはならない人たちに、見てはならないものを見られた。

 

そんなふうに私の体が硬直していると……

 

 

 

 

 

 

 

「あ〜あ、やっちゃったね、いろはちゃん」

 

 

 

 

いつもの、優しい先輩の声が聞こえてきた。その声の主、由比ヶ浜結衣先輩は私の場所まで歩くと、私の制服の後ろから、何かをはがしたようで。

 

 

 

 

「盗聴器をつけなかったら、ヒッキーがどうなっていたことか……危ない危ない」

 

 

 

 

いつもの笑顔で、にっこりと私に笑った。生徒会室の開いたままのドアの外からは、ブルブル震えたお米ちゃんがこっちを見ている。

 

 

 

 

 

「じゃあ、ゆきのん。陽乃さん。あとは好きにしてどうぞ? 」

 

 

 

 

 

そのあと、私がどうなってしまったのかは、また別の話。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

スキルまとめ

 

雪ノ下雪乃

 

・乙女ポエム

 

 

雪ノ下陽乃

 

・ド変態

・ぷよぷよ

 

 

由比ヶ浜結衣

 

・⁇

 

一色いろは

 

・⁇

 

比企谷小町

 

・⁇

 

川崎沙希

 

・⁇

 

比企谷八幡

 

・⁇

 

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