姉妹喧嘩   作:shushusf

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いろこま! 沙希とけーちゃんのせいで怒れる姉妹

「……で、なんでいろは先輩はここにきちゃったんですかね」

 

「え〜べつにいいじゃんせんぱいから誘われちゃったんだから」

 

「チっ……どうしてバカ兄はこんな人を……」

 

 

 

 

はいどうもみなさん。バカ兄貴です。

俺と小町と一色は今ららぽに来ているんだが、というのも

 

 

 

 

「まあ? せんぱいじゃいくらあのヤンキーの人とはいえ女の子の誕生日プレゼントなんて選ぶのキツイと思うし? 雪乃先輩と陽さん先輩は傷心を癒しに軽井沢だし? 結衣先輩はちょっと最近危険だし? そうなるとせんぱいが頼れる女子なんて私くらいしかいないよねっ!! ☆」

 

「……なんでこの人なんかに……小町がいるのに……大志君から、沙希さんに誕生日プレゼント比企谷兄妹からも選んでって依頼受けたの小町なのに」

 

 

 

 

 

今小町が言った通りの理由で、俺たちは川崎のプレゼントを選びにららぽに来ているわけだ。

大志から、自分とは別に俺たちからも、もしよければ川なんとかさんに誕生日のプレゼントをあげてくれないかと小町に頼みがあったらしい。

 

いやまあな? 俺は小町と二人でもよかったんだが、女子の意見は多い方がいいと思って一色も呼んだんだ。ほら、こういうの選ぶ時心強い感じがするだろ? このあざとい奴。

 

 

 

「……お兄ちゃんのバカ」

 

 

 

 

お陰で小町はめちゃくちゃ拗ねている。本気で拗ねている。ただ、決して本気で怒っているわけでもなくて……

 

 

 

「せんぱい……雪乃先輩と陽さん先輩からボコボコにされた私を、心配して様子を見るために呼んでくれてるんですよね……別に言わなくても分かってますよ。ありがとうございます♡」

 

 

「べ、ベベベべつに、そんなんじゃねーから腕にひっつくな一色マジ離れろっ!? 」

 

 

 

 

頰を赤く染めて、一色は俺にしなだれかかってきた。こんなのあの姉妹に見られたら以下略

すると、そんな俺と一色を見ていた小町は、拗ねながらも呆れたように息を吐く。

 

 

 

「………………さっさと選ぼお兄ちゃん」

 

 

 

そう言って、我が妹は歩き出してしまった。

 

 

 

 

* * *

 

 

 

 

「あっ! せんぱ〜い!! このブレスレットなんかいいんじゃないですかぁ? あの怖い人だとしても女の子には喜ばれますよ! このハートのネックレスとか最高じゃないですかぁ! ……わたしこれいいです私これがいいですぅぅ私これが欲しいですぅこれ私にして怖い人には別な物にしましょうか!!」

 

「いや……一色離れろって、腕にくっつくなちょっと痛いんだけど」

 

「い・や!!!!! 」

 

「……そんないい笑顔で断りますかね……」

 

 

 

 

一色は浮かれていた。さっきから何回も離れて欲しい旨申し上げているのだが、全てこんな感じに眩い笑顔に一蹴されるのだ。あとちゃっかり自分もプレゼントもらおうとしているあたりやっぱり一色は一色だな。

 

まあな? 俺としてはもちろん役得な部分もあるのだが……もしこれがバレた時を考えてしまうと、とてもじゃないがデレデレ鼻の下を伸ばすなんてことは出来ない。

 

それに……

 

 

 

 

「……何デレデレしてんのさ、、、おにいちゃん」

 

 

 

 

後ろに控えている小町の圧力が半端ない。

ちょっと声がマジな時の小町になっている。

 

 

ああ、、小町怒らせるとマジで面倒だ。また以前のような冷戦状態にはしたくない。……今は一色をひとまず振り切ってでも、小町の対応をするか。

 

 

 

 

「なあ、、小町。悪かったからそんなに怖いオーラださな……い、、、で、、、、、」

 

「むぅぅ……せんぱい別にお米ちゃんは家でいつも会えるんですから今は……わ、たしに……」

 

 

 

俺と一色は、後ろの小町を見た瞬間に驚きから思わず止まってしまった。というのも……

 

 

 

 

 

「うっ……ひぐっ……グスッおにいぢゃんのバカァ……今日は小町とお出かけって言ってだのにぃ……いろはぜんばいにデレデレして小町を蔑ろにして……ひぐっグス」

 

 

 

 

 

俺と一色の視線の先には、はるか昔に俺がよく見ていたような、小町の駄々をこねたような泣き顔があった。両目の端からつーっと涙が垂れ、それは時間を追う毎に増えていく。

それでも頑張って涙をこらえようとしている小町ではあるが、その努力むなしくグズリは全く止まっていない。

 

 

 

「あ、、あの……ごめんね? お米……小町ちゃん。悪かったから……泣かないで? 」

 

 

 

 

おお……一色が小町を本気で宥めている。

 

まあ、こいつはこいつなりに悪いと思っているのだろう。その証拠に一色はやっと俺の腕に巻き付いていた彼女の腕を解き、小町に近づいた。

 

 

 

 

「い、いろはぜんばいのバガァ!! わだしのおにいぢゃんなのにぃ! きょうはわだじがおにいぢゃんとデートだっだのにぃぃぃ!!!!! 」

 

「あ、、ご、ごめんね? 小町ちゃん本当にごめんね? 私が調子乗っちゃったね、今日はもうやめるからお願いだから泣き止んで? ね? 」

 

「いろはぜんばいとおにいぢゃんのバガァァァ!!! 」

 

 

 

 

 

 

これ、俺どうすればいいの?

思わぬマイラブリーシスターの胸の内に八幡胸のキュンキュンが止まらないのだけれどっ!? どうしよう今日小町と一緒に寝ちゃいたいかも。泣き止むまで小町ちゃんをヨシヨシしてあげたい。

 

 

そんな風に、俺も小町の愛に震えていたのだが……

それは思わぬ人物の思わぬ介入で中断された。

 

 

 

 

 

 

ピコんっ!!!

 

 

 

 

 

 

「あ〜、小町ないてたね〜! はーちゃ〜ん! 久しぶり〜 」

 

「ちょ、ちょっとけーちゃん!! 人にカメラ向けちゃダメでしょ!! 」

 

 

 

 

 

 

* * *

 

 

 

さて、あのカオスな時間をとりあえず打ち切ってくれたのは、天下無敵の幼女、川崎京華さんと……

 

 

そう、そのお姉さんといえば、そうだね。川なんとかさんだねっ!

 

 

 

 

「ほんとごめんっ!! ウチの京華が……」

 

「ああいえ、もう大丈夫ですよ沙希さん。小町ももう落ち着きましたから……」

 

 

 

 

 

小町はさすがハイブリッドボッチ。コミュニケーションにも長けている。未だに目を赤くしながら、謝りまくる川なんとかさんに対応していた。

どうやらけーちゃんは川崎の携帯のカメラ機能で、幼稚園の宿題に出ているお絵かきの題材を撮りに来たらしい。まあ、今はそれが一通り終わって買い物中みたいだ。

 

 

 

 

「ねーねー、はーちゃんたちは何しにここにきたの? 」

 

 

 

 

京華さんの質問が飛んできた。

一色も小町もちょっとだけ表情を硬くする。

……さあ、どうする?

 

 

 

「ああ!!! そっか! さーちゃんのたんじょーびプレゼントかいに来ててるんだ! たーくんが小町とはーちゃんにたのんだって京華聞いたよ! ねえねえ何をさーちゃんにあげるの!? 」

 

 

 

 

 

oh……けーちゃん……

 

 

 

 

 

「あ……なんか、ごめん……」

 

 

 

気まずそうに顔をそらす川崎。諦めたような顔をした小町、あちゃーと手を頭に当てる一色。

 

 

まあバレたもんは仕方がない。

ここで、出来ることをしよう。

 

 

 

 

「まあ、仕方ないな。なあ川崎、バレたからサプライズはもう無理だが……これをお前に送りたい」

 

 

「えっ……このブレスレット、、かわいい……いいの? 」

 

「ああ……受け取ってくれるか? 」

 

 

 

 

 

 

だいぶ考えていた形とは別になってしまったが、バレてしまったならここで渡してもいいだろう。

 

 

 

 

 

「これ、ろーずくぉーつ? っていう宝石でできてるんだって!すごい! 宝石宝石!!!!! 」

 

 

 

 

 

 

けーちゃんは知らない間に色々なものをクラッシュした自覚がないのか、石の説明が書いてあるものを見てはしゃいでいる。

 

 

 

 

 

「えっとね、けーちゃんがせつめいの文読んであげるね! 」

 

 

 

最近漢字を学ぶようになったのか、その成果を見せびらかそうとけーちゃんは止まらない。

 

 

 

 

「ろーずくぉーつ……宝石言葉はね、、平和と真実の愛……美……と、最後は」

 

 

 

 

 

今思えば俺はこの時、暴走した幼女を止めればよかったのだと思う。だが、時すでにお寿司。

 

 

 

 

 

「愛の告白……だって!!!!! じゃあ……さーちゃんがはーちゃんから告白されたぁぁ!!!!! 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場の雰囲気が一変した。

舌打ちする一色。やっちまったなぁという顔を一色に向ける小町。

 

 

 

 

「な、な、な、な、な、ななななあななあ……あ、あんた……………………………それ、、ほんと? そ、そんないきなり……」

 

 

 

 

 

顔を真っ赤にして、俺を上目遣いにウルウル目を潤ませながら見てくる川崎沙希。

 

 

 

 

「い、いや川崎、話を聞いてく」

 

「ちちちょょ、まだ、私心の準備が出来てないからっ! ま、待って! 心の準備をさせてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!! 」

 

 

 

 

 

 

川崎はそう言って、一目散に逃げ出してしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「およ? 結衣さんからラインだ……ひっ!? 」

 

 

続いて、小町も悲鳴をあげた。

 

 

「お兄ちゃん……」

 

「ど、どうした小町」

 

 

「沙希さんのラインからね……2年生の時のクラスラインに、、わだしのさっきの泣いでる動画がアップざれでるっで……ぐずっ……」

 

 

 

羞恥からだろう。またぐずり始める小町。

……今、川崎のスマホは京華の手にある。

従って、グループラインに投稿できるやつは……

 

 

 

「えっと……けーちゃん? はーちゃんにそのスマホ貸してもらってもいいかな? 」

 

「うん! 」

 

 

 

満足気な京華から、川崎のスマホを渡された。

その画面には……たしかに元2年のグループラインに小町の大泣きが晒されていて……

 

 

 

「う、うそだろ……」

 

 

 

 

それに加えて、俺が川崎にブレスレットをプレゼントしようとしているところの動画もれなく載っていて……

 

 

 

 

 

 

 

「お、おにいぢゃん……」

 

「せ、せんぱい……」

 

 

 

そこで怯えた小町、一色からそれぞれのスマホの画面を見せられる。そこには……

 

 

 

 

 

 

雪乃

 

「由比ヶ浜さんから聞いたのだけど、どういうこと? 動画も見たわよ」

 

陽乃

 

「なんで生徒会長ちゃんいるの? というかあの動画なに? 比企谷君説明して」

 

結衣

 

「ハァハァ……これが浮気? 略奪愛? ハァハァ」

 

 

 

 

 

二人のスマホに表示された、現在進行形で更新される奉仕部女子ライン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やはり、やはりである。

こう言わざるをえない。

 

 

 

 

 

 

the end 俺……

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

次回

 

比企谷八幡vs雪ノ下姉妹

 

 

 

 

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スキルまとめ

 

雪ノ下雪乃

 

・乙女ポエム

 

 

雪ノ下陽乃

 

・ド変態

・ぷよぷよ

 

 

由比ヶ浜結衣

 

・悪魔的ドM

 

一色いろは

 

・⁇

 

比企谷小町

 

・⁇

 

川崎沙希

 

・⁇

 

比企谷八幡

 

・⁇

 

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