超次元ゲイムネプテューヌTHE AMINATION ~別次元からやって来た2人の女神~   作:玄武の使者

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第4話 紫の大地プラネテューヌ

「プラネテューヌの女神」

 

 

 

 

 

 

 

【ゲイムギョウ界】の西方に領土を構える紫の大地【プラネテューヌ】

女神パープルハートの庇護下で発展するその国は【ゲイムギョウ界】で最も高い技術力を持つと言われている。

それを誇示するかのように国のシンボルである【プラネタワー】を中心に広がる街には不可視のパネルによって出来た通路が通っており、その通路は【プラネタワー】まで真っ直ぐ繋がっている。

その通路を使って【プラネタワー】を目指すのは2人の少女――クーデリアとディオーネ。

2人は女神パープルハートと約束した通り、事情を説明するためにこの国を訪れていた。

 

 

「良い国ね。殺伐としてたわたしたちの国とは大違いだわ。」

 

 

「まあ、常に侵略の恐怖と隣合わせだったからね。殺伐とするのも仕方ないよ。」

 

 

「そうね。でも、ルビテイションもプラネタリアもあんなことがなければ・・・・・・」

 

 

「ディオーネ、ifの話をしても仕方ないよ。時間遡行でもしない限り、現在を変えることなんてできないんだから。」

 

 

クーデリアの言葉にディオーネは頷く。

 

そんな会話をしている間に2人は【プラネタワー】前の大広場に到着した。

此処に女神パープルハートが寄越した迎えが来ているのだが、人通りが多くて誰が迎えなのか判別できない。

 

 

「クーデリア、迎えの容姿とか聞いてないの?」

 

 

「聞いてない。女神の関係者だとは思うけど・・・・・・」

 

 

ディオーネはクーデリアのミスにため息を吐いた。

この大広場には何十人という人々が行き交っているのに、その中から女神の関係者を見つけることなど不可能だ。

 

 

「これは一度引き返した方が良いかもしれないわね・・・・・・ん?」

 

 

ふと、ディオーネが見つけたのは【プラネタワー】の入り口前に立っている人物。

薄い紫色のストレートにセーラ服をワンピースに改造したような衣服を着た年上に見える女の子だ。

誰かを探しているのか周囲をキョロキョロ見渡している所を見ると、誰かを探しているようだ。

 

 

(・・・・・・まあ、ハズレだったらハズレでいいわ。)

 

 

ディオーネは心の中でそう呟くと、あれこれ思案しているクーデリアを引っ張っていく。

もちろん、目的は【プラネタワー】の入り口で待っている女の子に声を掛けるため。

 

 

「こんにちは。」

 

 

「あ、はい。えっと・・・・・・どちらさまですか?」

 

 

「わたしはディオーネ。突然だけど、アメジストハートっていう名前に心当たりはない?」

 

 

「はい、あります。その人の迎えを頼まれたんですが、よくよく考えたら普段の姿を聞いてなくて」

 

 

その言葉を聞いて、ディオーネとクーデリアは安どした。

 

 

「そう、助かったわ。わたしも迎えの特徴を聞いてなくて困ってたの。」

 

 

「えっと・・・じゃあ、貴女がアメジストハートさん?」

 

 

「残念。わたしはアメジストハートじゃないわ。

 貴女が迎えを頼まれた女神さまは隣に居るこの子よ。」

 

 

ディオーネがそう言うと、クーデリアはお嬢様のようにコートの裾を少し持ち上げてお辞儀する。

 

 

「初めまして。女神アメジストハートこと、クーデリア・フォン・リヒトシュナイデンと言います。」

 

 

「あっ、えっと・・・お姉ちゃん、じゃなくて女神パープルハートの妹のネプギアです。」

 

 

「ネプギア、ね。早速だけど、貴女のお姉ちゃんの所まで案内してもらえる?」

 

 

「はい。こっちです。」

 

 

 

 

◆    ◆    ◆    ◆    ◆    ◆

 

 

 

 

――――プラネタワー

 

 

無事に迎えのネプギアと合流できたクーデリアとディオーネはエレベーターを使って【プラネタワー】の最上階に向かっていた。

何でも最上階が女神たちの居住スペースになっているので、そこまで連れ来るように頼まれたらしい。

三人を乗せたエレベーターは床と天井以外がガラス張りになっており、【プラネテューヌ】の街並みが一望できるようになっている。

 

 

「そう言えば、ディオーネさんも女神なんですか?」

 

 

「そうよ。女神としての名前はパールハート。今回はクーデリアの付き添いだけどね。」

 

 

「付き添い、ですか? クーデリアさんしっかりしてるように見えますが・・・・・」

 

 

ネプギアの率直な感想を述べるが、その言葉をディオーネは否定する。

 

 

「そう見えるけど、クーデリアって、うっかりやなのよ。昔から変な所でミスするのよ。」

 

 

「・・・・・・・・・」

 

 

心当たりが結構あるのか、クーデリアは目をそらした。

 

 

「仲が良いんですね。」

 

 

「結構長い付き合いなるから嫌でも親しくなるわよ。」

 

 

「でも、アタシとディオーネも最初から仲良しな訳じゃないよ?

 それどころか、初めて会った頃はシェアエナジーを奪い合う敵同士だったし。」

 

 

「そうなんですか? 意外です。」

 

 

クーデリアとディオーネは今でこそ仲良しだが、【プラネタリア】と【ルビテイション】が隣同士だったこともあって敵として交戦した回数は数知れない。

しかし、平和友好条約締結後は隣国という関係ゆえに技術交流が盛んに行われてクーデリアとディオーネが顔を合わす回数も多かった。

いつの間にか敵対関係であったことが嘘であるかのように2人は親友と呼べる間柄になったのだ。

 

 

「いろいろあったのよ。っと、それよりも着いたんじゃない?」

 

 

「あっ、そうですね。」

 

 

クーデリアとディオーネの話で盛り上がっている間にエレベーターは最上階に到着した。

そのままネプギアに案内されて、2人が通されたのは二つのソファーに円卓が設置された応接室。

北側の壁はガラス張りになっており、【プラネテューヌ】の街並みを見下ろせるようになっている。

 

 

「いーすんさん、ただいま戻りました。」

 

 

「ありがとうございます。お二人の応対は私がしますので、ネプギアさんはネプテューヌさんを呼んできてもらえますか?」

 

 

「はい、分かりました。」

 

 

ネプギアは2人の応対を不思議な女の子に任せると、応接室から出て行った。

そして、浮遊する本の上に腰かけた妖精サイズの女の子を姿を確認したクーデリアとディオーネは驚いた。

なぜなら、2人を応対することになった彼女の容姿はこの場に居ないイストワールとそっくりだったからだ。

 

 

『イストワール、どういうこと? 貴女のそっくりさんが目の前に居るんだけど』

 

 

『ええ、こちらでも確認してますよ。存在することは知っていましたが、目の当たりにするのは初めてです。』

 

 

イストワールが2人に付いてこなかったのは〈エグゼアーク〉を守護役が1人必要だったからだ。

その代わり、クーデリアが身に付けたインカムのよって彼女が見た映像や音声はイストワールに伝わるようになっている。

インカムの奥から聞こえるイストワールの声は落ち着いており、まったく驚いている様子はない。

 

 

『詳しい話は艦に戻ってから話します。クーデリアさんは自分の仕事をしてください。』

 

 

『分かった。』

 

 

「すいません、お待たせしました。私はこの国の教祖、イストワールと言います。」

 

 

「クーデリア・フォン・リヒトシュナイデンです。クーデリアとお呼びください。」

 

 

「あっ、ディオーネです。」

 

 

「クーデリアさんにディオーネさんですね。女神さまから話は伺っております。

 ですが、今、女神が席を外しているので少しお待ちいただいてもよろしいですか?」

 

 

「はい。時間を指定しなかったこちらの方に不手際がありますから。」

 

 

 

・・・

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

・・・・・・・・・

 

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

しばらく待つと、ネプギアが良く似た少女を連れて戻って来た。

 

 

「いやぁ~遅れてごめんね。まさか、こんなに早く来ると思ってなくてさ。」

 

 

「いえ、時間を指定してなかったのはこちらですから。

 念のために確認しますが、貴女が女神パープルハートで間違いないですか?」

 

 

「そだよ。プラネテューヌの女神パープルハートとはわたしのこと!! ちなみに、本名はネプテューヌだよ」

 

 

(同一人物とは思えないね・・・・・・)

 

 

クーデリアは心の中で呟いた。

昨夜、出会った女神パープルハートは落ち着いた雰囲気を漂わせる魅惑的な女性だった。

そんな彼女と目の前に居る天真爛漫を絵に描いたような少女はどうやっても結びつかない。

 

 

「あっ!! 今、本当に同一人物?とか思ったでしょ!?」

 

 

「・・・・・・ソンナコトオモッテマセンヨ?」

 

 

「何でカタコト?」

 

 

「ネプテューヌさん、そろそろ本題に入りたいのよろしいでしょうか?」

 

 

「ごめんごめん。」

 

 

その後、改めてお互いの自己紹介を行った後、クーデリアは自分たちの事情を説明した。

もちろん、【極次元ゲイムギョウ界】のことも、次元世界の存在も、最新技術で作り上げた〈エグゼアーク〉のことも。

修理には何年と掛るのは分かっているので少しでも不審に思われる要素は排除しておきたいのだ。

 

 

「別次元の存在は仮説されていましたが、本当に存在するのですね。」

 

 

「アタシたちがその証拠になると思いますよ? 女神として姿がかなり違う筈だもの。」

 

 

「えっと・・・・・・」

 

 

プラネテューヌの教祖イストワールが2人の説明を完全に理解している一方、姉妹はあまり2人の話を理解していないようだ。

ネプテューヌに至って情報量が処理速度の限界を超えたのかプスプスと白い湯気をあげている。

 

 

「そちらの事情は分かりました。それで、貴女方はこれからどうするおつもりですか?」

 

 

「船の修理が終わるまでは身動きはとれません。

 それで、しばらくこの国に滞在する許可をいただきたいのですが・・・・・・」

 

 

「ふむ・・・・・・どうしますか? ネプテューヌさん」

 

 

「えっ? 何でわたしに聞くの?」

 

 

「私は悪まで教祖です。最終的な決定権は女神であるネプテューヌさんが持ってますから。」

 

 

「うーん・・・良いと思うよ? だって、悪いことするような子には見えないもん。」

 

 

「―――ということですので、お二人の滞在を許可します。」

 

 

「「ありがとうございます!!」」

 

 

クーデリアとディオーネは頭を下げた。

 

 

 

 

 

 

こうして、悠久の旅人たちは第1の問題を解消することができた。

 




今回から国名と建造物、ダンジョン名は【】で表すことにしました。
今までは〈〉だったのですが、技名や武器にも同じ括弧を使うと見栄えが悪いので分別することにしました。



―――おまけ―――



エグゼアーク

全長:107m

武装:集束魔力砲(2連装2つの合計4門)
   直射魔力砲(2連装2つの合計4門)
   次元跳躍ミサイル
   次元跳躍爆雷
   エグゼフォース

特殊兵装:ジェネレイティングアーマー

動力炉:魔導駆動炉〈エグゼドライヴ〉
    シェアエナジー生成機関〈シェアジュエル〉

【極次元ゲイムギョウ界】が生み出した白亜の超弩級戦艦。
当時の最新技術と偶然手に入った次元跳躍技術・次元航行技術をふんだんに織り込んだ4女神専用の母艦であり、新天地を目指すための方舟である。
艦全体はシェアエナジーと魔力の複合4層式の防御膜――ジェネレイティングアーマーに守られているのでそうそう傷付かない。しかし、艦の装甲自体は材料不足が原因でそれほど強度が高い訳ではない。
また、艦体が傷ついても自己修復機能が付いているので時間は掛るが、自己修復できる。さらに、ミサイルや爆雷も自動的に生成されている。
現状、4女神全員が揃っていないので本来のスペックを十全に発揮することはできない。ちなみに、ヒト型への変形機構も搭載されているが、現在は使用不可。


モチーフは「勇者王ガオガイガー」に出てくる「ジェイアーク」。
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