超次元ゲイムネプテューヌTHE AMINATION ~別次元からやって来た2人の女神~   作:玄武の使者

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第6話 パーティタイム

「パーティタイム」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――プラネタワー パーティ会場――――

 

 

 

友好条約の調印式を終えた後、〈プラネタワー〉の展望台で盛大なパーティが開かれていた。

かなりの数の料理がテーブルの上に並べられて、参加者全員が好きな料理を突いている。

パーティに招待された面々が思い思いの時間を過ごす中、今回の主役である女神たちはワイン片手に談笑していた。

 

 

「ネプテューヌ。私たちに紹介したい人たちっていうのは何時になったら現れるの?」

 

 

「うーん・・・そろそろ来ると思うだけどなぁ」

 

 

調印式も終わり、女神化を解除したネプテューヌに黒いツインテールの少女が詰め寄る。

メイド服を改造したようなドレスを身に纏う彼女の名前はノワール。女神としての名前はブラックハート。

【プラネテューヌ】の東の方角にある重工業が発達した国【ラステイション】を守護する女神である。

 

 

「そもそも、その別次元の女神とやらは信頼できるのですか?」

 

 

「同感。私たちのシェアを奪いに来たのかもしれない。」

 

 

「もう!! クーちゃんもディアちゃんもそんな子じゃないよぉ!!」

 

 

別次元から来たという女神を疑う茶髪の少女とブロンド髪の女性。

 

大人しそうな茶髪の少女の名前はブラン。女神としての名前はホワイトハート。

【プラネテューヌ】の北東に存在する年中雪が降る国【ルウィー】を守護する女神だ。

そして、豊満なボディが目を惹くブロンド髪の女性がベール。

【ルウィー】の南にある国【リーンボックス】を守護を司る女神グリーンハートである。

 

 

「私も同意ね。大体、信仰してる人が居ない女神化できる時点でおかしいわ。」

 

 

「それはそうだけど・・・・・・」

 

 

ノワールの至極真っ当な言い分にネプテューヌも言葉を詰まらせる。

ネプテューヌもどうしてクーデリアとディオーネが女神化できるのかは聞かされていない。

それどこか、ネプギアも教祖イストワールもその秘密についてははぐらかされており、真実を知るのは当人たちだけ。

 

 

「と、とにかく!! 2人とも何か悪いことを企むような子じゃないよ!!」

 

 

その時、エレベーターが到着する音が聞こえた。

パーティ会場全体に響く透き通るような音に全員の視線がエレベーターの昇降口に集まる。

そして、扉が開くと美しいドレスに身を包んだ件の3人が出てきた。

 

 

「お待たせしました、ネプテューヌ。クーデリア・フォン・リヒトシュナイデン、ただいま参りました。」

 

 

代表して前に出たクーデリアは身に纏うドレスの裾を少し持ち上げてお辞儀をする。

1つ1つの洗練された動作にパーティ会場に集まった人々は釘付けにされる。

 

 

「もう!! 遅いよ、クーちゃん!!」

 

 

「すいません。ドレス選びに手間取ってしまって・・・・・・」

 

 

そう言って、クーデリアは申し訳なさそうに笑う。

もちろん彼女らのドレスは【プラネテューヌ】の教会からの貸し出し品である。

 

 

「相変わらず、スイッチが入ると別人みたいね。」

 

 

「教育の賜物、でしょうね。」

 

 

クーデリアと同じように貸し出されたドレスに身を包んだディオーネと史書イストワールは呟く。

【プラネタリア】の貴族出身である彼女はそれに見合うような教育を受けた。

普段はどちらかというと子供っぽい性格のクーデリアだが、スイッチが入るとまるでお嬢様のような性格に変わるのだ。

 

 

「ネプテューヌ、そちらの方々は?」

 

 

「各国の女神と女神候補生だよ。クーちゃんを呼んだのもノワールたちに紹介するためなんだ」

 

 

「そうだったのですか。どうも初めまして、クーデリア・フォン・リヒトシュナイデンと申します。」

 

 

「ディオーネよ。」

 

 

「史書イストワールです。あっ、此処の教祖とそっくりですが、気にしないでください。」

 

 

クーデリアに続いてディオーネと史書イストワールも自己紹介を済ませる。

 

 

「ラステイションの女神ノワールよ。こっちは妹のユニ。」

 

 

「ユニです。」

 

 

三人が自己紹介すると、ノワールが妹のユニと一緒に一歩前に出て自己紹介を終わらせる。

それを皮切りに他の女神と女神候補生(女神の妹のこと)も自己紹介する。

 

 

「ルウィーの女神、ブラン。この2人は妹のロムとラムよ。」

 

 

「やっほー♪」

 

 

「よろしく・・・・・・(おどおど)」

 

 

「リーンボックスの女神、ベールですわ。」

 

 

自己紹介を終えると、早速ノワールが答えにくい質問をぶつけてきた。

 

 

「ネプテューヌから聞いたけど、貴女たち異世界の女神なのよね? どうやって女神化してるの?」

 

 

「「「・・・・・・・・・」」」

 

 

3人はノワールの質問に言葉をくぐもらせる。

 

女神が女神化するためには人々からの信仰の力、シェアエナジーが必要不可欠。

信仰してくれる人が居ないクーデリアとディオーネが女神化できるのは〈エグゼアーク〉の内部にある〈シェアジュエル〉がシェアエナジーを供給してくれるからだ。

この【ゲイムギョウ界】において〈シェアジュエル〉の存在は行き過ぎたテクノロジーである。

だからこそ、3人はその存在をひた隠しにしているのだ。

 

 

「はぁ・・・できれば内緒にしておきたかったけど、仕方ないか。」

 

 

真っ先に口を開いたのはクーデリアだった。

〈シェアジュエル〉の存在を公開しようとする彼女にディオーネと史書イストワールは驚く。

しかし、2人が止めるよりも先にクーデリアは口を開く。

 

 

「簡単な話よ。私たちを信仰してくれてる人が別の世界に居るから、私たちは女神化できるのよ。

 異世界から女神にシェアエナジーを送る技術はすでに確立されていたからね。」

 

 

「そんなこと、できるの?」

 

 

「ええ。開発はかなり難航しましたが、幸いにも私の国は優れた技術を持ってましたから。」

 

 

もちろん、クーデリアの説明は嘘だが、彼女の堂々とした態度がそれを嘘と思わせない。

 

 

「そうだったのね。てっきり他の国のシェアを横取りしてるのかと思ったわ。」

 

 

「信じて貰えたなら、何よりです。」

 

 

クーデリアはそう言って笑みを浮かべる。

 

 

「ごめんなさいね、疑って。」

 

 

「いえ。故意に隠そうとしていたこちらにも非はあります。」

 

 

「もうっ!! ノワールもクーちゃんも小難しい話は終わりだよ!!

 せっかくのパーティなんだから、楽しもうよ!!」

 

 

「そうですね。この場でするような話ではありませんでしたね。」

 

 

「そうね。」

 

 

クーデリアの機転によって〈シェアジュエル〉の存在は隠し通すことができたので後ろの2人も安堵した。

その後、直接話すことによって3人を疑っていた女神たちも彼女らの人柄を知り、ある程度打ち解けて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パーティが終わり、各国の来賓が帰って行くと同時にクーデリアたちも自室に戻って来た。

ネプテューヌやネプギア、教祖イストワールが住む【プラネタワー】の居住スペースの空き部屋が三人に貸し出された部屋である。

普通の家庭よりもかなり広く作られた1人部屋には大きなベッドと小さなベッドを繋げて3人が一緒に眠れるようにされている。

三人はドレスを脱ぎ捨ててくつろいでいた。

 

 

「それにしても、クーデリア。あんな嘘、よく思い付いたね。」

 

 

「あんな嘘?」

 

 

「ほら、わたしたちが女神化できる理由を聞かれた時の」

 

 

「ああ。あれ、実はまったくの嘘じゃないんだよねぇ。」

 

 

「へ?」

 

 

お嬢様スイッチを切ったクーデリアの言葉にディオーネは素っ頓狂な声をあげた。

 

 

「プラネタリアで別次元に居る女神にシェアエナジーを送る装置は開発されてたんだ。

 まあ、時間が足りなくて結局完成することはできなかったけどね。」

 

 

「・・・・・・改めて思うけど、プラネタリアってかなり規格外ね。」

 

 

「あはは・・・・・・・」

 

 

ディオーネの言葉に史書イストワールは乾いた笑みを浮かべた。

【極次元ゲイムギョウ界】の4国で最高の技術力を誇る【プラネタリア】だが、少し行き過ぎた部分が多いのは彼女とその女神がよく知っている。

実を言うと、【プラネタリア】には狂科学者――マッドサイエンティストが多数在籍しており、その狂った集団が技術力を引き上げていたのだ。

 

 

(でも、あの科学者たちもアタシに対して深い忠誠を誓ってくれてたのよね。)

 

 

「? どうかしたの?」

 

 

「何でもない。ちょっと・・・・・・思い出しただけ。」

 

 

クーデリアはそう言って枕に顔を埋める。

【プラネタリア】の技術力を引き上げた狂科学者集団は女神アメジストハートに心からの忠誠を誓っていた。

自分たちの能力を惜しげもなく発揮して、彼女を全力でサポートしていた。

 

 

(彼らは・・・・・・今もアタシを信仰してくれてるのかなぁ?)

 

 

かつて、全力で自分を支援してくれた人々のことを思い返しながらクーデリアは静かに眠りについた。

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