ある日の午後...
コッコロはユウキの指示により森の中、一人佇んでいた。
コッコロ「こんな森の中にコッコロ一人で待機とは主様はどういうお考えなのでしょうか...?でも主様のことですからきっと何かお考えがあるのでしょう!あぁ...主様、早くお会いしたいです...。」
コッコロは妙な指示だと思いつつもためらうことなく従った。
敬愛する主様のことだ、きっと自分には想像もつかない素晴らしい考えがあるに違いないと。
その信頼が最悪の形で裏切られているとは露にも思わずに...。
賊「おっ、いたいた。」
コッコロ「・・・?」
しばらく時間がたった後、コッコロの周りに賊と思わしき男たちが集まり始めた。
全員がニヤニヤした卑しい笑みをコッコロに向けている。
コッコロは思わず武器を構えようとするが、、、
コッコロ(・・・そうでした!主様の指示で武器や装飾品は全てギルドに置いてきてしまいました...。)
コッコロは唇を嚙み締めた。それでも何とかこの状況を打開しようと思考を巡らせようとしたその時...
賊「いやー、契約通りロリコンに受けそうな見た目してんな。これなら思ったより貴族の奴らから金をぶんどれそうだ」
コッコロ「・・・?契約通りとはどういう意味ですか?」
賊「・・・まさかお前自分がどういう状況にいるのか知らないのか?」
コッコロ「・・・?」
賊「・・・・はっはっはっはっは!こりゃ傑作だ!!!」
賊はコッコロの様子を見て我慢できないというように笑い転げた。コッコロはその様子を見て不審がる。
賊「あぁ、笑った笑った。ま、何にも知らない哀れなお前に簡単に知らせるとだ、俺らはお前らの元主に金をやる代わりにお前の所有権を貰った。つまりお前は売られたってわけだ」
コッコロ「・・・は?」
コッコロがまず賊の言葉を聞いて最初に感じた感情は心優しい主がそんなことをしたと嘘をつく賊に対しての怒りだった。
コッコロ「・・・何を言っているのですかあなた達は?主様がコッコロにそんなことをするはずがございません。今度主様を侮辱したらただではおきませんよ...。」
賊「嘘なんかじゃねぇよ、ほれ、これが契約書だ。字に見覚えあんだろ。」
コッコロ「・・・・・・・・・・・・・・・・え」
その契約書にあった文字は、見違えるはずもない、間違いなく敬愛する主、ユウキの筆せきだった。
コッコロ「・・・・・・そんな、、、、嘘です嘘です、、嘘です!!」
賊「しかしお前もアホだよな。こんな森の中に一人突っ立ってろって変だと思わなかったのかよ。」
コッコロ「・・・・!」
それは確かにコッコロも感じていた疑問だった。コッコロのユウキへの疑いがどんどん深くなっていく。しかし...
コッコロ(嘘です何かの間違いです!主様が、あの優しい主様がこんなことをする訳がございません!!)
賊「ま、どうでもいいや。おい野郎ども、そろそろこいつ連れてくぞ。」
賊の仲間達「へい、お頭」
コッコロ「!!」
賊「あっ!おい、待ちやがれ!」
コッコロはその言葉を聞いて咄嗟に逃げ出した。
コッコロ(主様、嘘でございますよね...。またコッコロにあの優しい笑顔を向けてくださいまし、頭をなでてくださいまし!)
コッコロは必死の思いでランドソルにたどり着く。そして、ペコリーヌやキャルと一緒にいるユウキを見つけた。
コッコロ「あ、主....」
しかし、ユウキ達の会話を聞いてコッコロは凍りつく。
ペコリーヌ「ユウキ君、コッコロちゃんを売ってどれくらいお金入りました?・・・えぇ、そんなにですか!それじゃあこれから毎日豪華な食事が食べれますね!やばいですね!!」
キャル「いやーうざいやつもいなくなったし大金も手に入ったし一石二鳥だったわね!あいつの武器や装飾品も高く売れそうだし!あんたもせいせいしたんじゃない?」
ユウキ「コクコク」
コッコロ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、あぁぁぁ」
コッコロはその場でへたり込む。ユウキ達の姿がどんどん見えなくなるがコッコロにその後を追う気力は残っていなかった。
コッコロの目から涙が溢れ出る。
コッコロ「・・・・・・どうしてですか....。どうしてこのようなことをなさるのですか、あるじさまぁ....。」
その後、コッコロはすぐに賊に追い付かれ連れ去られてしまう。それからコッコロがどうなったかは誰にも分からない。
が、風の噂のによると金持ちの貴族に奴隷として飼われて一生を終えたエルフの少女がいるそうな....。