怪獣ファイルその12
ヤマタノオロチ
体長680m(首長300m)
体重110万トン
クラスーA
出現個体数:1頭
発見場所:2038年・日本
生息域:日本・北海道
被害推定死傷者数:122万人
①生態
赤い岩のような鱗で全身を覆う四足の超巨大怪獣、現在までに発見されている中で最も巨大な体を持ち、マンダの全長並みの首を8本持っている事から、八岐大蛇の名が付けられた。
特異な能力は持たないが巨大すぎる故に生半可な攻撃では傷一つ付けることが出来ない強固な体と、口から吐く火炎により街を焼き尽くす。
出現頻度自体は少ないが、巨体の割に地面の中に潜り地中を移動する身軽さを持ち合わせるため、出現の予測も難しく討伐できるだけの戦力を集める暇も与えてくれないため、北海道に留まりながらも2041年まで倒す事が出来なかった。
2041年11月、ディメンションタイドによって消滅。
②戦闘能力
鱗の強度は1枚1枚がエビラの甲殻に匹敵し、火炎による遠距離攻撃も可能であるため討伐には相当の戦力を要する。
ただし、怪獣との戦闘記録は無く出現回数も数える程しかないためにデータがあまりにも少なく詳しい戦闘能力の程は不明。
キングギドラ
身長176m
翼長286m
体重13万トン
クラスーX
出現個体数:1頭
発見場所:2021年・南極大陸
生息域:世界各国・月面
被害推定死傷者数:1億840万人
①生態
全身を黄金の鱗に覆われた、三本の長い首を持つドラゴンのような怪獣。一対の大きな翼、二本の尾、腕はなく二本の足を持つ。
地球環境への影響を考慮するならばゴジラやデストロイア以上とも言われる最強最悪の怪獣。
「嵐の王」、「黄金の神」、「外なる侵略者」など、ゴジラと対を成すように異名が多く存在し、2021年を持ってゴジラを怪獣時代一強から失墜させた最初の一頭である。
ただ存在するだけで自身を中心とした巨大なスーパーセルを起こし、比喩でも何でもなく天災そのものを体現する。
特に恐るべきは宇宙でも活動できる点だ、地球の様子を観察するためか月に住まう事が多く、隕石のごとく落下してくるために再突入の度に地上であれば半径3kmにも及ぶクレーターを作り、海に落ちれば巨大な津波を発生させる。
他の怪獣と決定的に違うのは、キングギドラは人類そのものと言うよりも、人類の文明そのものを攻撃していると言う点だ。
キングギドラは決して人類を敵視していない、眼中にすらないと言ってもいい。食事も必要としてないと思われ、年単位で月に生息出来るのであればわざわざ地球に降りる必要性も感じない。
怪獣の目的が地球での繁殖・人類の滅亡であるとするならば、奴の狙いは地球圏の完全掌握。 文明、そして地球の自然環境を破壊し尽くす過程で生命を根絶やしにし、自分だけが君臨する惑星を作り出すのが目的なのではないだろうかと言われている。
②戦闘能力
ゴジラの熱線のような破壊力と射程距離を兼ね備えた攻撃手段は持たないが、スーパーセルの発生、引力光線、バリアと言った様々な能力を持つ。
キングギドラが最も忌避すべき怪獣であるとするのは、スーパーセルによる大災害を引き起こすことを初めとした、人類の理解を超えた超常現象そのものとも呼べる謎だらけの生態に起因する。
風速50〜100m/sを優に超す突風と激しい雷雨により、ほぼあらゆる兵器がキングギドラに対して使用不可。
巨大な積乱雲によって文字通り雲隠れすることによって、捕捉する事さえ困難である。
口から吐き出す引力光線は対象物の重力を操作することで浮き上がらせ、まさしくあやつり人形のごとく蹂躙する。 質量の限界は不明だが、100万トンを超えるとされるヤマタノオロチを積乱雲の高さにまで浮かせたという報告もあり、少なくとも怪獣や建造物でこの攻撃に耐えられるものは無い。
総じて、宇宙でも生きられる理解不能な生態とゴジラ以上の環境破壊能力、未知のエネルギーを持つ引力光線、ゴジラの熱線やモスラの光線すら無効化するバリアといった数々の不可解な力こそが、この怪獣をクラスーX、最強の怪獣たらしめている。
備考:キングギドラは2021年12月16日、突如として宇宙から南極大陸に飛来した。 現地にいたロシアの南極調査隊によって発見されロシア語でヒュドラを意味するギドラと名付けられた。
この当時ゴジラは日本にいたが、ビオランテ撃破後すぐさま南極大陸へ向かった事から、ゴジラにとっても自身を脅かす強大な敵の襲来を予感したのだろう。
ゴジラ
身長128m
全長245m
体重9万トン
クラスーX
出現個体数:1頭
発見場所:2011年・日本
生息域:世界中の海
被害推定死傷者数:3億9150万人
出現記録(括弧内は死傷者数)
2011年11月・日本(600万人)
2014年5月・アメリカ(1860万人)
2017年2月・中国(2670万人)
2018年1月・アメリカ(970万人)
2021年12月・日本(ゴジラによる被害判別不能なため0人と記録)
2021年12月・南極大陸(0人)
2025年12月・ポルトガル→スペイン→フランス→ドイツ→オランダ(2780万人)
2026年2月・グリーンランド(ゴジラによる被害判別不能なため0人と記録)
2026年9月・インド→ネパール→中国→日本(1億9080万人)
※史上最大最悪の怪獣災害、この数を超える被害者を出した怪獣は累計数でも他に存在しない
2027年4月・インドネシア(1210万人)
2028年3月・オーストラリア(440万人)
2028年10月・ブラジル(1120万人)
2030年9月・南アフリカ(940万人)
2031年11月・カナダ(710万人)
2033年4月・ソマリア→エチオピア→スーダン→エジプト(2130万人)
2034年8月・コロンビア→ベネズエラ(1240万人)
2035年9月・ノルウェー→スウェーデン→フィンランド→ロシア(1080万人)
2036年2月・ナイジェリア(1060万人)
※キングギドラの被害者数との合算、両怪獣ともにこの数で記録
2039年8月・アメリカ(1340万人)
※オペレーション・サンダーボルトを実行、敗北
2040年12月・アラスカ(0人)
2041年11月・日本(0人)
2041年12月・日本(上陸予定)
※オペレーション・スターライト実行予定
①生態
黒い岩のような表皮、太く大きな腕と足に長い尻尾を持ち、ほぼ直立したその姿勢とシルエットは霊長類の姿に近い。
「怪獣王」、「災厄の獣」、「怒れる獣」、「黒き神」、「究極生命体」......あらゆる畏怖と恐怖を込められた異名を数多く持つ、地球最強の生物であり、紛れもなく怪獣時代の頂点に君臨する覇王だ。
剥き出しの骨のような白い背鰭は常に炎に包まれており、表面温度は摂氏2,000度を超える。ただし、いかにしてこのような発火現象が起こっているのかは未だに不明。
海へ潜る際には鎮火するものの、地上においてこの炎が鎮火したことは一度もない。
炎はゴジラが戦闘態勢に移行するとより激しく燃え上がる特徴があり、特に放射熱線発射の際、原理は不明だが炎の色が青白くなり強い発光現象を伴う。
ただでさえほとんどの兵器が意味を成さない強靭強固な体表を持つ上に、腕を吹き飛ばそうが腹に穴を開けようがものの数十秒で完治する凄まじい生命力と回復力により、もはや正攻法でゴジラを倒すことは不可能に近い。
さらにゴジラは体内に核反応炉を備えており常に放射性物質を撒き散らしているため、ゴジラが出現した地は破壊と放射能汚染に塗れ、人の住めない土地と化す。
核エネルギーで活動している為なのか、ゴジラには核攻撃が通用しない。 凄まじい熱量によって肉体が半壊しようと放射能を吸収し即座に再生する機能が備わっている。
存在するだけで人類の生活圏を奪う生態、モスラとキングギドラを除く対立した全ての怪獣を退け、人類との全ての戦闘に勝利してきた圧倒的な強さ、そして地球上はおろか衛星軌道上に存在する「自分に対する脅威」をいち早く察知し先手を打つ狡猾で高い知能、人智を超えた異常な生命力こそ、ゴジラが怪獣王と呼ばれる所以である。
②戦闘能力
非常に高い格闘能力を備え、両腕の小指側手首から肘にかけて3本の鋭い刃のように発達した骨(骨剣)が突き出ており、凄まじい熱と切れ味で超合金の兵器さえ両断する。
長い尻尾は叩きつけるだけでも怪獣さえ粉々にする破壊力で、異様に発達した筋肉はそれその物が武器と言える。
パワーに関しては間違いなく全怪獣でトップクラス、デストロイアとムートープライムを除いて肉弾戦で競り合った怪獣は他におらず、そのムートープライムは数十秒と持たずバラバラにされた。
最大の特徴である熱線は凄まじい射程距離と精密さを備え、50km離れた海上の戦艦を寸分の狂いなく撃ち抜き、マッハ2で飛行する航空機を捉え、高度3000kmの彼方にある衛星兵器ディメンションタイドを狙撃するという尋常ならざる射程距離を誇る。 この際の最大射程距離は10000kmを記録。
また熱線攻撃には様々なバリエーションがあり。
・腕部骨剣から伸びる鞭のようにしなる腕部熱線光。
・尻尾の先端にエネルギーを貯めてテールスイングと共に放たれる切断力の高いテールカッター。
・背鰭から無数の熱線を吐き出す背部熱線。
・背鰭から波のように熱線エネルギーを放出し広範囲を焼く背面放射。
・頭上に熱線エネルギーで出来た巨大なリングを形成し、熱線を打ち込むことで全方向へ熱線を拡散するディフュージョンビーム。
と言ったようにかなり応用の利く攻撃手段となっており、全方向、全距離において一切の隙がない。 いずれもゴジラの歯、骨剣、背鰭と表面に突き出した骨に関係しており、これらは熱線の発射口の役割を担っているようだ。
唯一、発射までに僅かなチャージ時間を要するものの気持ち程度のものでしかなく、特に背面放射は溜めも無く打ち出すため背面からの接近は自殺行為だろう(もっとも、横だろうが前だろうがゴジラに立ち向かうこと自体が自殺行為ではあるが)。
さらに、ゴジラは背鰭の炎の色によって形態が分けられ。
・赤い炎が燃え盛る通常形態。
・赤い炎がさらに勢いを増した第一戦闘態勢(ここまでは熱線を撃つ際に青く発光し、熱線の色も同様に青い)。
・炎が紫に変色した第二戦闘態勢(熱線の色も紫になる)。
・再び赤に戻るがゴジラの全身が真紅に染まる第三戦闘態勢(熱線の色は赤)。
と分けられる、これら段階を追うごとに攻撃は苛烈になり獰猛性も増すその一方で、燃費が悪くなるのか第二以降は戦闘継続時間が極端に短くなる。 つまり核反応炉を備えていてもそのエネルギーは無限ではない、付け入る隙があるとすれば、このエネルギー切れに賭けるしかないだろう。
なんにせよ、このゴジラこそが地球最大の驚異であり、最強の怪獣である事は疑いようがない。
追記:明日、我々はついにゴジラに最後の決戦を挑む。決戦の地は東京・旧新宿、作戦名はオペレーション・スターライト。
ハッキリ言ってしまうが、作戦の成功率は極めて低い。 失敗すれば二度と日本は立ち上がれなくなるだろう。
その時はこのデータを受け取った全ての人に我々の願いを託す。
この星の輝き、再び文明の光を灯すという祈りを込めたオペレーション・スターライトは、人類の存亡を賭けた戦いになる。
いつか、この地球を取り戻す日が来ることを信じて。
G対策センター極東本部科学研究所兵器開発部開発主任、池袋晶葉
設定その12
黒川千秋
北海道に住むお嬢様、由緒正しい家系に生まれ黒川たるもの助け合う事が大切なこの世の中において自分の成すべき責任を成せと教えられてきました。
千秋はヤマタノオロチ出現により本州へと逃げようとしていたところをキングギドラが起こした事故に巻き込まれ、使用人や運転手は亡くなりましたがなんとか生き延びることができました、両親は一足先に無事脱出しています。
ディメンションタイド発射作戦に乗ることを決意できたのも、黒川の教えに従っての事ですがそれ以上にアーニャとの出会いが彼女を支えています。 モスラの巫女であるアーニャの決意によって千秋自身も決意を固めたと言うのが真意です。
その後は両親とも合流し、世のために自分が出来ることを今後も模索していく事でしょう。
アナスタシア
久しぶりに登場、モスラの巫女です。
幼い頃はロシアで育ちましたが2036年のキングギドラ襲撃によって家と家族を奪われ、母方の実家である北海道に戻ると共にモスラの巫女としての才覚を見出され、G対策センターに協力しています。
悲しい過去を背負っている分大人しく静かな性格が強調されています。
ちなみにこの作品を書くにあたってアイドルの生死をハッキリとさせないってルールがあったんですが……モスラは人の怪我を治すことは出来ても生き返らせる事はできません、アーニャはまだ出血と心停止の状態であり人の手でも処置できる状態であったために助かりました。
大石泉
実は第2話で既に名前だけ登場していた大石泉さん、天才的なプログラミング能力でG対策センターを成り上がり、ディメンションタイド開発にも携わる程です。
残念ながらディメンションタイドが無くなったことによりディメンションタイド制御室室長という立場から退いたものの、その後は晶葉の研究室のメンバーとして迎え入れられました。