ISー紅蓮ノ太刀ー外伝 〜紅きサムライの仮想物語〜   作:通りすがりの料理人

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第10話です!

長かった!ここまで長かった!
内容が微妙に分からないから他の人のを参考にしながら書いてたら滅茶苦茶時間かかったぁぁぁッ!
あといつもより文量もおおいですよ!

という訳でフェアリー・ダンス編最終話です!どうぞ!


第10話 妖精たちの剣舞

前回のあらすじ!

 

世界樹攻略に乗り出したレンジたち!

 

しかし圧倒的な戦力差に押され始めた!?

 

ピンチに駆け付けたのはシルフ・ケットシー・サラマンダーの軍隊!

 

そして遂に天井に到着!

 

転移した先でアスナに再会したキリト!

 

しかしそこに現れたオベイロン!

 

そしてオベイロンに近付く紅き影……

 

物語のクライマックスを見逃すな!

 

 

 

 

 

 

 

Sideレンジ

 

 

俺は右手に持っているカタナをゆっくりと上に持ち上げる

目の前にはオベイロンと名乗る有象無象

ここまで殺意を持つのは初めてかもしれない

 

せっかくキリトとユイの探していた人を見つけたのに…

再会を邪魔した挙げ句キリトを傷付け…

300人の人達を人体実験に使って献身的な貢献?神の力?

 

バカバカしい

何が神の力だ!お前のした事は悪魔の所業だ!

 

そして何より一番許さないのは…

 

ユイを……

 

俺の妹を消した事だ…!

 

出会ったばかりの俺を兄と慕ってくれたユイを消したコイツが許せねぇ…!

 

コイツを……ぶった斬る…!

 

 

そしてオベイロンの真後ろに立ち、カタナを振り下ろす

狙うは延髄

一撃で殺す

 

しかし

 

「…ッ!??」

 

「チッ!」

 

 

しまった……途中で殺意が抑えきれなくて殺気を洩らしちまった

 

3人は驚愕している

俺の接近にまったく気づかなかった事

 

そして…

 

オベイロンの左腕が肩から切り落とされた事に

 

 

「あ…?あぁ…あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ッッ!??」

 

オベイロンが絶叫する

そのスキに袈裟斬りを仕掛ける

しかしオベイロンが尻もちをついた事により躱された

 

「ヒィ…!な、なんだお前は!?」

 

「あぁ?俺が誰かだと…?」

 

俺はゆっくり近付いていく

 

「俺はキリトの仲間で、お前がさっき消した女の子の……」

 

再びカタナを振り上げる

 

「鬼ぃちゃんだッ!!」

 

そしてカタナを振り下ろそうとした時

 

「は、ははは!馬鹿め!呑気に喋りやがって!」

 

突然身体を襲う重力に膝をついた

遠目から見ていたがまさか重力だとは…

しかも詠唱もせずに使うのかよ……

 

「レンジ!」

 

「く、くひひひ…脅かしやがって…だがこれでもう何もできまい!?」

 

何もできまい?

ハッ!

 

「テメェが俺の限界を決めんじゃねぇよ!」

 

俺は足に力を入れ立ち上がる

身体が軋むそれでも立ち上がり、前に進む

 

「馬鹿な!何故立てる!?」

 

「んなもん根性に決まってんだろッ!!」

 

「はぁ!?VRゲームだぞ!?根性もクソも無いだろ!?」

 

「でも実際になんとかなってるからセーフ」

 

「あ、そっかぁ」(納得)

 

 

いや納得するのか(困惑)

キリト達も『えぇ…』って困惑してるし

 

「く、くそ!システムコマンド!ペインアブソーバー、Lv10からLv5へ!!」

 

そう言って何処からともなく剣を出して攻撃してきた

お粗末な攻撃ではあったが重力で動けない俺には簡単に当たる

そして切られた瞬間に激痛が襲う

 

「ぐあああっ!?痛えだろうがクソ野郎ッッ!!オラァッ!」

 

「グハッ!?」

 

そして痛みに耐えながらオベイロンの顔面をぶん殴った

 

「き、貴様!?なんであの痛みで動ける!?」

 

「根性ォォォッ!」(ヤケクソ)

 

「あ、そっかぁ」(納得)

 

 

やっぱり納得するのか(困惑)

 

「な、なんで最終決戦がこんなにグダグダなんだ…シリアス回じゃ無いのか普通…?」

 

「考えるだけ無駄よキリトくん。多分作者が感想貰えて無くて暴走しただけだから」

 

「メタいよアスナ…」

 

 

メタいよアスナさん(怒)

あとグダグダでゴメンなキリト…

そろそろ真面目にやるかもだから(真面目にやるとは言わない)

 

 

 

「どうした?キリトの痛みは…ユイの痛みは…!そんなもんじゃねぇぞ!立ちやがれ!」

 

「クソッ!ペインアブソーバーLv5からLv0へ!」

 

そう言って斬りかかるオベイロン

むっ、そういえばペインアブソーバーのLvが3からだと現実の肉体にも影響があるんだっけ?

 

「フンッ!」

 

「グペッ!?」

 

痛いのは嫌なのでオベイロンの顔面を殴ります

 

う〜ん、なんか歩く要塞さんのタイトルみたいになったなぁ

まぁ気のせいだな

 

「ほら立てよ!まだまだこんなもんじゃないぜ!」

 

「ひぃっ!?」

 

俺はゆっくりと近付いて(重力魔法でこれ以上早く動けない)指をパキパキさせながらニッコリ(恐怖の)笑顔を向けるのだった……

 

 

 

SideレンジSideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sideキリト

 

 

 

俺は今だに剣を突き刺されたまま地面に這いつくばっている

ただレンジがオベイロンと戦っているのを眺める事しか出来てない

……俺は…俺はゲームの中では無敵だと思っていた…

自分の力だけでアスナを助け出せるって思ってた…

でも違った

俺には何の力も無い…

ここまでだってレンジにリーファ、レコンやサクヤやアリシャやユージーン…皆の助けがあったからだ…

今だってレンジを見てる事しかできない…

 

『ただ見ているだけか?』

 

………

 

『屈服するのか?かつて否定したシステムの力に』

 

仕方ないじゃないか…!相手はGMなんだ!俺はただのプレイヤーなんだから…

 

『それはただの言い訳だ。あそこの彼はシステムに抗っている。それにその言葉はあの戦いを汚す言葉だ…私にシステムの力を上回る人間の意志の力を見せ、未来を悟らせた我々の戦いを』

 

……ッ!

 

『見ろ、彼の姿を…まるであの日の君を見ているようだ』

 

 

「It's the start of a crazy party! Let's go flashy!!Fuuuuuuuuuu!!」

※クレイジーなパーティーの始まりだぁ!派手に行こうぜぇ!!フゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!

 

 

…………俺ってあんな感じだった?

 

『……………』

 

なんか言えよオイ

 

『さぁ、立ちたまえキリトくん…』

 

オイこら!話しを終わらせるな!?

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐっ…!ああぁっ…!」

 

「キリトくん!?」

 

俺は少しずつ立ち上がる

 

「こんな……こんな魂の無い攻撃なんか!あの世界の刃に比べたらなんてことない!あの世界の刃はもっと重かった!もっと痛かった!」

 

なんとか立ち上がると刺さっていた剣も抜け落ちた

 

「…!キリト!」

 

「くっ!?お前までもか!?」

 

レンジとオベイロンもコチラに気付いたようだ

そして俺は呟く

 

「システムログイン……ID ヒースクリフ」

 

すると周りにいくつものウィンドウが現れた

 

「な、なんだそのIDは!?」

 

「…?」(今のはなんだ?キリトの言葉にノイズがかかって聞こえなかった…)

 

「システムコマンド、管理者権限変更。IDオベイロンをLv1に。レンジのペインアブソーバーをLv0からLv10に」

 

「僕より高位のIDだと!?僕は創造者だぞ!?この世界のぉぉッ!神だぞぉぉぉぉぉぉッ!!?」

 

 

俺はゆっくりと近付いていきながら話す

 

 

「そうじゃ無いだろ…?お前は盗んだんだよ…世界を!その世界の住人を!盗み出した王座の上で踊っていた泥棒の王だッ!」

 

「こ、このガキィ…!この僕に向かってぇ……!システムコマンド!オブジェクトID!エクスキャリバーをジェネレート!…ッ!クソッ!言うこと聞けぇ!このポンコツがぁ!神の!神の命令だぞぉ!」

 

「クソでポンコツはテメェだよ!この自称神(笑)がぁ!オラァッ!」

 

「グペッ!?」

 

 

重力からも開放されたレンジがオベイロンをぶん殴った

 

「システムコマンド!オブジェクトID!エクスキャリバーをジェネレート!」

 

そう言うと目の前にエクスキャリバーが出現した

 

「……コマンド一つで伝説の武器を召喚か…」

 

エクスキャリバーをオベイロンの前に投げ渡した

そして自分の剣を拾いあげる

 

「決着をつける時だ!泥棒の王と鍍金の勇者の!システムコマンド!ペインアブソーバーをLv0に!逃げるなよ?あの男はどんな場面でも臆した事は無かったぞ!あの茅場晶彦は!」

 

「かや…茅場!!そうか!あのIDは…なんで死んでまで僕の邪魔をするんだ!あんたはいつもそうだ!何もかも悟ったようなかおしてぇッ!僕の欲しいものを何から何まで端から攫ってぇぇぇッ!!」

 

 

オベイロンはエクスキャリバーを拾いあげると斬りかかってきた

しかしその攻撃は素人同然だ

それを躱して頬を斬りつけた

 

「痛ああああぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

「痛いだ…?お前がアスナに与えた苦しみはこんなもんじゃない!」

 

剣を振り下ろしてオベイロンの右腕を斬り落とした

 

「いひゃああぁぁぁぁぁぁッ!?手がぁ!僕の手がぁッ!?」

 

既にレンジによって左腕も斬り落とされているため剣を持つことさえできない

 

するとレンジが突然オベイロンを空中に蹴り上げた

 

「なっ!?」(なんだあの蹴りの威力は!?)

 

 

 

 

〜少し前のレンジ〜

 

 

「はぁっ、すげぇなキリトの奴…」

 

『レンくん!』

 

「!?」

 

突然声が聞こえて驚くが周りに誰もいない

しかもあの声は…

 

「……束さん?」

 

『ピンポンピンポン大正解♪』

 

「何故に声が!?」 

 

『ハッキングしちゃった♪テヘペロ♪』

 

テヘペロ♪じゃないよ!何してんの!?

 

『あのエセ神がムカッときたからレンくんのサポートだよ!今からしばらくの間現実の肉体レベルまで引き上げて《気》も使えるようにしたから!ぶった斬っちゃえ!』

 

「…!束さんサンキュー!《身体強化・攻》ッ!」

 

そして俺はオベイロンを蹴り上げた……

 

 

 

 

 

突然オベイロンを蹴り上げたレンジは刀を引き抜いてかまえていた

そして何か異常な力を纏い始めた

 

(な、なんだあれは!?)

 

レンジにいったい何が起こったか分からないがとんでもない攻撃が来るのが分かった

 

 

「俺は優しいからなぁ!一発だけで勘弁してやるよ!Dance flashy(派手に踊りな)!!」

 

八双に構えたレンジが刀を振り下ろした

 

「《時雨流(しぐれりゅう)空烈斬(くうれつざん)》ッッ!!」

 

そう叫ぶレンジの刀から特大の斬撃が飛び出しオベイロンを切り裂く

 

「〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!?」

 

下半身と上半身が泣き別れしたオベイロンは声にならない悲鳴を上げて落下してきた

 

流石にあの月牙天衝みたいな攻撃には顔が引きつったが気を抜くのはまだだ

 

「さぁ、やるぞキリト!」

 

「あぁ、これで最後だ!」

 

 

俺達は剣を構えて落下してきたオベイロンの顔に突き刺した

レンジが左目、俺が右目を

 

「ぐ……がぁ…ああぁ……」

 

串刺しにされたオベイロンはうめき声をあげながら消滅していった

 

 

「……ふぅ」

 

「お疲れキリト」

 

「お前もなレンジ」

 

そう返してからアスナの鎖を切った

手錠が消滅し開放されたアスナを抱きしめた

 

アスナの顔を見て涙が溢れてしまった

 

「う…うっ……うぅ…」

 

「信じてた…うぅん、信じてる。今までもこれからも。君は私のヒーロー。いつでも助けに来てくれるって」

 

 

そう言って俺の頭を優しく撫でてくれるアスナ

 

 

「違うんだ…俺には何の力も無いんだ……ここに来るのだって色んな人達に助けてもらった……でも、そうなれるように…頑張るよ」

 

「うん!」

 

 

そして再び抱きしめ合う俺とアスナ…

 

「……そういえば彼は?」

 

「あ、あぁ…彼はレンジ…って…」

 

レンジの説明をしようと振り返ると滅茶苦茶号泣しているレンジがいた

 

えぇ…(困惑)

 

「なんでお前が泣くんだよ…」

 

「バッカ!泣い"て"ね"ぇ"よ"!感動し"て"泣い"て"な"ん"か"ね"ぇ"よ"!」

 

「あ、あはは…」

 

アスナもこれには苦笑いだ…

 

「あ、改めて。彼はレンジ!ここまでこれたのもレンジ達の助けがあったからだ」

 

「はじめましてレンジです!キリトとは一緒に空から落ちた仲で、あとユイの鬼ぃちゃん…じゃなくてお兄ちゃんです!よろしくぅ!」

 

「…???」

 

あ、意味不明過ぎて混乱してる…

 

「それより早くログアウトさせたほうが良いんじゃ無いか?」

 

「そうだな…さぁ、帰ろう。現実世界はもう夜だ。でも直ぐに会いにいくよ」

 

「うん、待ってる。現実世界で一番最初に会うのはキリトくんが良いもん。…あぁ、等々終わるんだね…帰れるんだね。現実世界に…」

 

「色々変わってて驚くぞ?」

 

「フフッ…ならいっぱいいろんな所に行こうね」

 

「あぁ…」

 

「レンジくんも、助けてくれてありがとう」

 

「気にするな」

 

そしてアスナの身体が光り輝き消えていった…

 

 

「ありがとうなレンジ」

 

「気にするな。あとまだ終わりじゃ無いだろ?」

 

「あぁ、現実世界でアスナに合わないとな」

 

「それもだけど、オベイロンの奴だ。このまま終わると思えない……キリト病院の場所を教えてくれ!奴を捕まえる!」

 

「あ、危ないぞ!?」

 

「大丈夫だ!メリケン付けた不良高校生10人を一人で蹴散らした事があるからな!無傷で!」

 

一人で10人を蹴散らした??

しかも無傷で??

ちょっと強すぎない??

 

「わ、分かった…場所は……だ」

 

「了解。キリトも襲われる前提で物陰や人影に気おつけろよ?んじゃな!」

 

 

レンジはそう言ってからログアウトしていった…

的確なアドバイスだったな…

本当に物陰とかに気おつけよう

 

さて…

 

 

「そこにいるんだろ?ヒースクリフ」

 

「久しいなキリトくん」

 

「生きていたのか」

 

「そうであるとも言えるし、そうでもないとも言える。私は茅場晶彦の意識のエコー、残像だ」

 

相変わらず分かりにくい奴だな…

 

「…まぁ、とりあえず助かったよ」

 

「礼など不要だ。君と私は無償の善意などが通じる仲ではなかろう。もちろん代償は必要だよ。常にね」

 

「……何をしろと言うんだ?」

 

茅場にそう問いかけると謎の発光体が降りてきた

これは…卵?

 

「それは世界の種《ザ・シード》だ。芽吹けばどういうものかわかる。……と言いたい所だが…」

 

突然険しい顔になった

 

「実はSAO時代に《ザ・シード》の一部がハッキングされ奪われたのだ。そして君との戦いで敗れた後に犯人を探し回った」

 

「その犯人は…?」

 

「……篠ノ之束だ。名前くらい聞いた事があるだろう?」

 

「!?」

 

篠ノ之束ってあのインフィニット・ストラトスを生み出したって言う人か!?

 

「で、でも何でそんな事を…」

 

「暇つぶしらしい」

 

俺は絶句した

暇つぶしでSAOをハッキングしただと…?

 

「そして彼女は一つの世界を作った。それはある一人の人物の為に作られたオフラインのゲームだった………そして彼女はそれを作った後に《ザ・シード》を手放した。そしてそれを偶然見つけたある会社が作ったのが《ガンゲイル・オンライン》通称GGOだ」

 

「ガンゲイル・オンライン……確か唯一プロがいるゲームだったか……」

 

「しかも先程の戦いにまで干渉していた……まったく…本当に末恐ろしい人物だ…さて、その《ザ・シード》は君の判断に任せよう。消去し、忘れるのもよし。だがもし君があの世界に憎しみ以外の何かを抱いていたのなら………では私は行くよ」

 

「待ってくれ!さっき言った一人の人物ってまさか……」

 

「おそらく君の想像通りだ……また会おうキリトくん」

 

そう言って茅場は姿を消した……

 

 

 

 


 

その後にユイの無事を確認してログアウトした

目を開けたら直葉がいて驚いたが全て終わった事を伝えた

 

そして俺は自転車に乗り病院に向かう

雪が降る中を自転車で進みながら考えた

 

(茅場の言っていた人物……まさか…)

 

そんな事を延々と考えていたらいつの間にか病院についていた

自転車を止めて病院の入口に向かう

 

『襲われる前提で物陰や人影に気をつけろよ?』

 

俺は突然その言葉を思い出す

そして目の前の車から嫌な予感がする

 

警戒を強め通り抜けようとした時だ

人影が見えた

それを見た瞬間に後ろに跳んだ

すると目と鼻の先を何かが通り過ぎた

 

「…ッ!お前は…須郷!!」

 

「あれぇ?おかしいなぁ?不意打ちで確かに切ったと思ったのに」

 

そこにいた人物、須郷伸之は激しく乱れた髪をしており、ネクタイも解けている

前にあった時とは大違いだ

そしてその右腕に持つサバイバルナイフがさっき目と鼻の先を過ぎた物だろう

 

「須郷……お前はもう終わりだ。あんな大掛かりな仕掛けを誤魔化しきれるものか!おとなしく法の裁きを受けろ!」

 

「終わり?何が?何も終わったりしないさ。まぁ、確かにレクトはもう使えないけどね。僕はアメリカに行くよ。僕を欲しいって企業は山程あるんだから」

 

そう言ってコチラに近付いてくる須郷

 

「僕には今までの実験で蓄積した膨大なデータがある。あれを使って研究を完成させれば、僕は本物の神になれる!この現実世界の神に!!……その前に……君を殺すよキリトくん!」

 

「…ッ!」

 

斬りかかる須郷の攻撃を躱すうちに気づく

おそらくコイツは目がちゃんと見えていない

ペインアブソーバーをLv0にした影響だろう

 

しかしやたらめったらに振り回すからまともに近付く事もできない…

 

その時だ

 

「よう!お前がオベイロンだな?」

 

その声のした方向を見ると…

ALOと瓜二つな姿をしたレンジが竹刀袋を持って佇んでいた

 

 

SideキリトSideout

 

 

 

 

 

 

 

 

Sideレンジ

 

 

ログアウトした俺は直ぐに病院の位置を確認して刀を竹刀袋に入れて夜の街に飛び出す

 

最短距離をパルクールで移動し病院についた時だ

誰かがナイフを持った男に襲われている

アイツがキリトだろう。黒い服だし

大したことのないナイフ捌きだがそれでも危険だ

 

俺は直ぐ側に降り立ち声をかける

 

「よう!お前がオベイロンだな?」

 

二人は驚いた顔を向けた

 

「レンジ!?」

 

「あの時のガキィ…!」

 

やっぱりキリトだったか…黒い服だし

 

「キリト!早く病院に行け!ここは任せろ!」

 

「…ッ!分かった!気おつけろよ!」

 

そしてキリトが走り去っていった

 

「貴様ァァ!貴様のせいでぇぇぇ!死ねェェェェェェェッ!!」

 

そのままナイフを向けて突っ込んできた

そして俺は左手を前に突き出してナイフを止めた

 

バキッ

 

そしてそのまま砕いた

 

「は…?」

 

呆けた表情で動きを止めたオベイロンの顔面に向かって右ストレートを放つ

 

クリーンヒットしてそのまま後方5メートル程吹っ飛んだ

 

「痛…痛アアアァァァァァァァッッ!??」

 

地面をのたうち回りながら喚く姿を冷めた目で見る

そして竹刀袋から愛刀【雪月赤】を取り出した

 

それに気付いたオベイロン

『ヒッ!?』と情けない声を出した

すると立ち上がって逃げ始めた

 

俺はゆっくりと歩みながら獲物を追い詰める

 

 

 

 

「はぁっ…はぁっ…」

 

息を切らしながらはしる須郷は後ろを振り返る

そこには誰もいない

 

逃げ切れた

 

そう思った瞬間…

 

『かーごめ かーごめ』

 

「ヒッ!?」

 

何処からともなく響き渡る声

しかし周りには誰もいない

 

『かーごのなーかのとーりーは いついつでやる?』

 

暗闇に響く【カゴメ歌】

真夜中の暗闇で光も無い場所に来てしまった事が更に恐怖を煽る

 

『よあけのばんに つるとかめがすーべった』

 

「はぁっはぁっ!ヒィッ!?」

 

恐怖で呼吸が荒くなる

 

『うしろのしゃうめん』

 

須郷は後ろを振り返る

しかしそこには誰もいない

 

そして

 

『ダァレ?』

 

後ろから首を掴まれた

つい数秒前まで確かに誰もいなかった筈なのに

 

「ヒィィィィィィッ!?」

 

そして腹部に衝撃を感じたと思ったら…

次の瞬間には空中にいた

 

「は"っ?」

 

下を向く

そこには刀を八双に構えた蓮仁がいる

須郷はその構えを見て先程のゲーム内の出来事がフラッシュバックした

 

「《時雨流・空烈斬》ッッ!!」

 

凄まじい轟音と共に放たれた斬撃

それを見た須郷は意識を手放した…

 

 

 

 

 

さてさて…

空烈斬を放ったが人殺しはしないのでわざと外した

しかし恐怖で気絶したらしい

 

恐怖を煽りに煽ってからの前のトラウマ攻撃

中々の効果だった…

これは使えるな。またやろう!

 

そして鉤縄の縄で縛り上げたオベイロンを警察に連れて行こうとした時だ

 

「ハロハロ〜!」

 

「ッ!束さん!?」

 

なんと束さんが現れた

こうしてあうのはかなり久しぶりだなぁ…

 

「束さん。今回の事助かりました。ありがとう」

 

「いいってことよ!あ、でもね?ソレ頂戴」

 

そう言ってオベイロンに指を指した

そして完全に人として扱ってないな

 

「……どうするつもりですか?」

 

「うーん……レンくんは知らない方がいいよ?」

 

つまり人体実験でもするのか…?

俺はオベイロンを見る

コイツは人体実験をしていた奴だ

しかも懲りずにまたキリトを襲った

更生はしないだろうな…

 

「……1つ条件があります。今回の件でレクトとALOは……いやVRMMOそのものが危険視されると思う…ただでさえSAOで不安に思われていたし………束さんならなんとか出来ますよね?」

 

「うん、出来るよ。でも何でそこまでするの?」

 

「そんなの楽しいからに決まってるでしょ?」

 

キョトンとした後に笑いだす

 

「すっごく普通な答えだね!もっと突拍子もない事言うと思ったのに♪」

 

「いや、俺は普通な人だから答えも普通になるでしょ」

 

「え?」

 

「え?」

 

……何でそこまで驚くんだ?

俺は普通だろ?

確かに斬撃飛ばしたりするけど

 

「……そ、それじゃその条件を飲むからソレ渡して」

 

(話しを反らした…)「じゃあな泥棒の王様。次に生まれ変わったら真っ当に生きろよ」

 

そう言って束さんに投げ渡した

それを無雑作に、ゴミでも掴むように持ち上げた束さんは

 

「バイバイまたね♪今度は娘のクーちゃんを紹介するからね♪」

 

と、言って消えていった…

本当に突然現れたり消えたりするよな…

ヤードラット星で瞬間移動でも教わったのか…?

 

そして俺は病院へと向かって歩きだした

 

 

 

 

 

 

 

「しまった!病室が分からん!?」

 

ナースステーションでその事実に気付いてしまった!

しかも誰もいないし!

 

これは困った……

 

………よし!

 

俺は両手を広げて目を瞑る

 

「獣の呼吸 漆ノ型 空間識覚…!」

 

触覚を強化して僅かな空気の振動を読み取る

……見つけた!右だ!

 

その方向に進みながら

 

「なんとなくでやってみたけど、普通に使えたなぁ」

 

蓮仁は新しく空間識覚を覚えた!

 

 

そしてとある病室につくがナースや医師が忙しそうにしていた

どうやら他のプレイヤーも目を覚ましたようだな

 

扉が開いていたので中を覗くと…

 

 

二人がキスしてた

 

大事な事なのでもう一度言おう

 

二人が!キスしてたぁぁぁぁッッ!!

 

 

 

(ファッ!?)

 

危うく声を出しそうになりながらバレないようにナースステーションまで戻った

すれ違うナース達も『アラアラ!』『お熱いわねぇ』などなど言ってる

 

キリト……せめて扉は閉めようぜ?

 

ナースステーションにつくと黒髪ショートの女の子とすれ違う

するとその子に腕を掴まれた

 

「…?あのー?」

 

「……レンジくん…?」

 

「え?」

 

ま、まさか…

 

「リーファ?」

 

「…!うん!」

 

あれまビックリ

リーファだったとは…面影が無くもないような……

……うん?

 

ははーん、間違いなくリーファだな(確信)

こんな素晴らしい胸部装甲の持ち主は他にいまい

 

「まさかここで合うなんてな」

 

「そうだね。それにしてもアバターとそっくりだね!直ぐに気付いたよ!…あ!」

 

何かを思い出したように声を上げたリーファは咳払いをして…

 

 

「ゴホン……はじめまして!桐ヶ谷直葉です!」

 

「…!はじめまして。俺は緋龍蓮仁だ」

 

 

 

 

 


 


 

 


 

 

こうして俺達の戦いは幕を閉じた

 

しかし、これから先も様々な事件に巻き込まれていく事をこの時の俺達はまだ知らない

 

そう、これはまだ序章にしか過ぎないのだ……

 

 

 

 

 

 

 

 

インフィニット・ストラトス ー紅蓮ノ太刀ー

 

           外伝

 

     〜紅きサムライの仮想物語〜

 

 

     第一章フェアリー・ダンス編

 

 

 

            

 

 

 

 

 

 

 




☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

レンジ「遂にフェアリー・ダンス編が終わったなぁ」

リーファ「長かったような短かったような」

キリト「無事にアスナも救出できたしめでたしめでたし!」

アスナ「本当、レンジくんがいて助かったわ。危うく原作みたいに須郷に舐め回されるところだったから…」

ユイ「流石は鬼ぃちゃんです!」

キリト「そういえば須郷は結局どうなったんだ?」

レンジ「さぁ?生死すら分からないな。束さんは身内以外は有象無象って思ってるからなぁ…」



ユイ「ここでSAOコソコソ噂話です!」

レンジ「直葉と自己紹介してからキリト達の病室に改めて行って自己紹介してきたぞ!それと連絡先も交換した!」

リーファ「それにしてもまさかレンジくんが私より年下だったなんて…」

キリト「俺も同じくらいの年だと思ってた……まさか年下に身長が負けるなんて……」

レンジ「キリト小さいもんな」

キリト「止めろぉ!気にしてんだぞ!?」

アスナ「あ、あはは…それでは今回はこれでお終い!」



レンジ「それでは皆さん!」

キリト「また次回も!」

アスナ・リーファ・ユイ「「「お楽しみに!」」」


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