─海に生き、海を守り、海に往く。
ブルーマーメイドは海を守るための海上保安組織だ。海上による事故の救済活動、海上のテロ活動の制圧、貿易船の護衛等と言った仕事が存在する。
ただ、名の通り女性のみがなれる仕事でもある。もちろん女性でできない仕事も存在する訳で、そこを担うのが、ホワイトドルフィンだ。
ブルーマーメイドとホワイトドルフィン…この2つの組織で海上の安全が守られている。
「全てはハリボテだ。人魚は救えない。自身すら救えなかったのだからな。」
「それを示す時が来た。あぁ─」
部屋で男の声が響いた。
「合格おめでとう。明乃。」
木造建築のアパートぽい一室、ビデオ越しではあるが明乃に合格のお祝いの言葉が投げかけられる。
ただ、表情はどこか緊張していて、とてもカチコチな表情でビデオ通話の相手に顔を向けていた。
明乃はあの横須賀女子学園に見事合格を果たした。
横須賀女子学園と言えばブルーマーメイドになるための有名な学校であり、志望率も高い。そのため合格するのが大変なのだが、明乃はその中でも合格を勝ち取った1人なのだ。
「ありがとうございます。スミレ姉さん。」
「緊張しなくてもいいわ。とりあえず、フェーズ4終了よ。フェーズ5の用意は進めてるかしら?」
「順調に。誤差がなければ、予定道理に接触出来るかと。」
「そう。フェーズ5中は『樂』は使っても構わないわ。何かの誤差があった場合使用しなさい。『想』は常時使用出来るようにはしておきなさい。」
「了解です。」
話している内容が合格による喜びではなく、冷静なのはきっと違うもののためなのだろう。
「そういえば、めら兄さんや真霜姉さんは…?」
「真霜さんは仕事で、めらは今日は非番よ。真霜さんは、仕事終わりに、めらは明日、連絡するそうよ。その様子だとテアからは連絡来たみたいね。」
「明後日入学式だから、早めに連絡来るといいなぁ。テアちゃんからは先程連絡来ましたよ。」
「あらそう。」
急に緊張感が無くなるのもこの2人なのだろう。
「計画は手筈通りにね。」
「はい。私はその時を─」
「長かったなぁ。」
同じくして、明乃と似たようなアパート(違うとすればコンクリート建築となるのだろうか)の一室でこちらは素直に喜び楽しみにしている少女が1人。
知名もえか。横須賀女子学園に学年首席で入学した彼女は(なお本人は知らない)幼馴染である明乃と会えることを楽しみにしていた。
明乃が横須賀女子学園を受験していたのは試験当日本人を見た事で知っていたし、明乃の受験番号が試験当日に偶然見えたことで知っていたため合格したことも知っていた。
その時は明乃は気づいていなかったみたいだけど…
もえかと明乃は小学校卒業以来会っていないから、会って話すことがとても楽しみな様子。
「一緒に航海出来ればいいなぁ。明後日が」
「「「楽しみだ。」」」
入学式は2日後に迫っていた。
後悔はしているが、まぁ、頑張ろうと思いました(小並感)
可能性が薄いもしかしたらですが、はい、lonelyHeroの設定も一部引き継いでます。
続いたらいいなぁ