———あなた、誰?
アムネシアさんにそう問われた私の反応がどんなものだったか。
「うわぁぁぁん! なんでそんなひどい事言うの!」
はい、ガチ泣きです。
いや泣くよ! 確かに隣室の人に怒られたのは私が悪かったかもしれないけど、そんなに怒らなくてもいいじゃん!
わんわん泣く私をアムネシアさんはオロオロしながら宥めてくれるけど、もう遅いんだから! 可愛い女の子に冷たい態度取られるのが1番辛いんだからね!
「あ、いや…えっと……えぇ……」
「ひぐっ…ぐすん……」
「その…ごめんなさい。わたし、本当にあなたが誰だかわからないみたいなの」
「うわぁぁぁぁぁん! アムネシアさんのバカー! 天然たらし! 昨晩あんな事しといて、起きたら他人のふりなんてひどいよぉ…」
「あんな事⁉︎あんな事ってどんな事⁉︎」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
朝っぱらからギャン泣きする私。何がなんだかわかってない様子のアムネシアさん。
そして———
「殺すって言ったわよね…小娘ども?」
———ブチギレる隣室の方。
「「 ………… 」」
「「 すみませんでした 」」
私達は揃って頭を下げました。2分くらい前と同じように。
バタン! と乱暴に閉じられた扉の音に肩を竦ませ、私達はゆっくり見合わせます。
「ぐすん……」
「あっ、もう泣かないで? ね?」
また泣き出しそうになる私を抱き締めてくれました。やっぱりアムネシアさんいい匂い最高この夏の草原に咲き乱れるお花畑のような香りが冷静さを取り戻させてくれるよ結婚したい。
さてさて、冷静さを取り戻した私達はベッドに向かい合わせに座ります。
始めに口を開いたのはアムネシアさん。
「わたしのことアムネシアって呼ぶけど、それがわたしの名前?」
その謎の問いかけに私は首を傾げるしかありません。自分の名前を他人に聞くとは、これ如何に。
でも、明らかにふざけてる様子じゃないんだよね。むしろどうしてここに自分がいるのかも分からないって感じで、不安気な雰囲気が漂ってるもん。
(そういえば昨日名前を教えてくれた時も、アムネシア“らしい”って自分で言ってたっけ……?)
つまり記憶喪失? しかも昨日の今日でもう1度?
とりあえず生まれた推論を一旦横に置き、私は彼女の問いかけに答えます。
「そうだよ。あなたの名前はアムネシア。少なくとも、私にはそう名乗ってた」
「アムネシア……あーなんかしっくりくるかも」
ぼそぼそと小声で自分の名前を呟く彼女を見ていると、もしかしたら私の推論は当たりっぽい。
そこで1つ思い出しました。昨日天ぷらトークをしていた時に、アムネシアさんは立ちながらメモ書きのようなことをしていました。
「アムネシアさん。ちょっと荷物漁っていい?」
「それがわたしの荷物なの?」
「うん」
どうぞ、と手で示されたので留め口を開いて失敬。中にあった本を1冊取り出します。
昨日は気付かなかったけど、表紙には『朝起きたらこれを読みなさい』って書いてあるね。私はそれをアムネシアさんに手渡します。
「とりあえず読んでみて?」
「あ、うん」
失礼ながら、私も彼女の横から日記帳を覗き込みます。
そこに書いてあることを要約すると、このようになります。
彼女は17歳でアムネシアという名前であること。
この平安の国からはまだだいぶ離れた位置にある国、信仰の都エストの出身であること。
その出身の国に向かって旅をしていること。
そして、眠るたびに記憶がなくなってしまうこと。
それ以外にもこれまでの私に会うまでの旅路や、そこで出会った人達とのエピソードも記されていました。
もちろん昨日の私とのことも。ほぼ天ぷらのことしか書いてなかったけど。
(信仰の都エストか……)
その国の名前を見て、彼女の状況に納得しました。
実を言うと、私は1ヶ月ほど前にその国に訪れた……らしい。
“らしい”というのは、ちょうど今のアムネシアさんのように、記憶が抜け落ちているのです。
私が覚えているのは信仰の都エストの商人さんの荷馬車が泥にハマっていたところを助けて、その縁で入国したところまで。そして気付いてたら出国の為に門を出ていました。
門兵さんに聞いたところ、私は3日間滞在したらしいとのこと。確かに、門兵さん達の暇つぶし用に置いてある新聞は全て私が入国した日から3日経った日付だったし、服も身体も清潔そのもので良い香りがしたのでそれなりに手厚くもてなされたってことだね。
信仰の都エストはかなりの秘密主義で魔法至上主義という情報しかなく、国民でなければ出国する時その国に関する記憶を全て消されちゃうんだってさ。
その結果、
(でもおかしいな…。日記帳に書かれていることが本当なら、アムネシアさんはエストの国民のはずなんだけど……?)
何か事情があるのかもしれないね。記憶のない彼女に聞いてもわかるはずないし、考えても仕方ないや。
私が結論を出すと同時に、アムネシアさんもパタンと日記帳を閉じました。
「読み終わった?」
「……うん」
「結構驚いてる?」
「まぁ、それなりに」
「私もね、結構驚いてるんだ」
「そうなの?」
そりゃあ、驚くよ。日記帳に書かれていたことは驚愕の事実だよ。
「アムネシアさん———年上だったんだね」
「そこっ⁉︎」
「いやなんというか……うん、あまりお姉さんっぽくなかったから」
「そ、そんなことないわよ! 本当は大人の女性だけど、敢えて親しみを持ってもらうために子どもっぽく振る舞ってただけだと思うな! なぁ!」
「記憶がないのに?」
「なくても覚えてるものなのよ! 心がね!」
ぷくーっと頬を膨らます姿から、あーたぶん今の姿が偽りなく彼女の本質だと察せられました。少なくとも、昨日一緒に寝ていいかと尋ねてきた人とは間違いなく同一人物です。
……もしかしたら記憶が無くなっちゃう恐怖からの行動だったかもしれないけど、そんなたられば論を話す必要は無いよね。
私は膨らんだアムネシアさんのほっぺを指で突いて空気を抜きながら、手を差し出します。
「んじゃ、出掛けよっか!」
「どこに?」
「寝る前の話しだから日記帳に書かれてなかったけど、今日は食べ歩きしようって約束してたんだよ」
私はにっこり笑って、パジャマを脱ぎます。
「ほら行こう! アムネシアさん」
食べ歩きのコツは、1つ1つのお店で少量食べること。意外かもしれないけど、食べ歩きは人数が多い方がいいんだよね。1人分をシェアできるし、色々な種類を楽しめるわけだよ。
「うぷ……ちょっと休憩…」
海の見えるテラス席でアムネシアさんダウン。テーブルに突っ伏しました。
私達の間に置かれているのは貝のアヒージョとバケット。にんにくとオリーブオイルの濃い香りに浸かった貝を切り分けられたパンの上に乗せ、パクリ。硬めのバケットはオリーブオイルが染み込んで程良い食感に生まれ変わり、ストレス無く飲み込めます。美味しい。
「すみませーん。りんごジュース2つお願いしまーす」
店員さんに注文すると、素早く持ってきてくれました。
食べ歩きしているとはいえ、私達も年頃の女の子。濃いにんにく臭が口から漂っちゃうのは気になるので、匂い消しも兼ねて喉を潤します。
よく冷えてて、夏の陽射しの中で煮込み料理を食べてる狂気の私達は思わずにっこり。やっぱり美味しい。
ちなみに私達の食べ歩きはこのお店で6軒目です。アクアパッツァ、カルパッチョ、冷製パスタ、白身魚のクリームシチューパイ、マリネ、フィッシュバーガーetc.1人分を注文して、それを2人で分けてきました。
「そんなに食べてモミジちゃんは太らないの?」
「なんかよく分からないけど、太らない体質なんだよね〜。その割には身長も全然伸びないし、摂取した栄養どこ行っちゃったんだろ?」
私の身長はアムネシアさんの口と鼻の間くらい。つまり、私の頭のてっぺんは彼女の視界に入っちゃうんだよ。やっぱり人種の違いって大きいっぽい。
「あーうん……まぁ、どこに行ってるかはなんとなく察しがつくわよ」
「なんで胸抑えてるの? 胸焼けしちゃった?」
「いや……言い知れない敗北感に打ちのめされてるだけ」
「……?」
確かにこのりんごジュース甘いし、アヒージョのオリーブオイルも若干クるけど、それほどかな?
私は首を傾げながら最後の一口を食べ切りました。ご馳走さま♪
「ふー食べた食べた!」
「……もう少しこのまま食休みとっていい?」
「いいよ。……大丈夫?」
「なんとか…」
別に無理しなくても良かったのに。でもまぁ、誰かと一緒に同じ物を食べるって旅をしてるとあまりできないし、嬉しかったなぁ。
私は感謝の意味を込めてテーブルに突っ伏すアムネシアさんの頭を撫で撫で。短くもサラサラの触り心地がクセになりそうだよ。
そうやってしばらくアムネシアさんの髪の毛を堪能していると、こちらへ人影が近付いてきているのが分かりました。
「おーい! 君達!」
「お?」
炎天下の中を走ってきたのは、昨日私達と昼食を一緒に摂った門兵さん。汗だくになりながら私達の前まで来ました。うわ汗臭い最悪。
「はぁ…はぁ……」
「大丈夫? お水飲む?」
「あ、あぁ。助かる」
私は席を立ち、汗臭さから逃げる意味もあってアムネシアさん側に座ります。ついでにアムネシアさんの髪の匂いも嗅いでおきましょうくんかくんか。
まだ口を付けてなかったお水もあったので、それを門兵さんに差し出しておきます。それを一息に飲み、彼は息を整えてから口を開きました。
「君達に頼みがあって探していたんだ」
「……武器じゃないって証明書なら返さないよ?」
「それではない。……が、まぁそれに関係する」
そう言うと、門兵さんはクイクイって人差し指を曲げて顔を寄せてきます。どうやら内緒話がしたいみたい。
だけど……やっぱり臭い。
「すみませーん。紙コップ3つと凧糸ってあります〜?」
「申し訳ございませんお客様。そういった物はちょっと……」
「なん…だと……⁉︎」
「ウチ飲食店ですので」
さすがに食事の後に汗臭い男に顔を寄せると、さっきまで摂取してた食べ物を地面にぶち撒けちゃう。なので糸電話でも作ろうかと思ったけど、まさかの材料がないとは。
あ、門兵さんがちょっと傷付いた顔してる。
「そんなに臭いか……?」
「あなたが、って言うよりもはや汗だくの男って大体臭いよね」
「爽やかな笑顔でなんて事を言うのだ……」
それに比べてアムネシアさんはいい匂いしかしません。しゅき♡
「んでんで、お話って何? くんかくんか」
「……モミジちゃん、さっきからわたしにセクハラしてない?」
「してないしてない。…すー…はーー」
私はアムネシアさんに密着しながら深呼吸を3回。
「まぁいい。この雑踏の中ならば大丈夫だろう」
「すうぅぅぅぅぅ……はぁ」
「吸った空気と吐いた空気の比率おかしくないか?」
なんかだんだんと門兵さんの私を見る目が人間じゃない何かを見るものに変わってる気がする。心外な。
門兵さんはコホンと咳払いを1つして、真剣な眼差しを向けてきました。どうにもおふざけはここまでのようです。
「昨日話した武器博物館の件、覚えているか?」
「博物館の職員が強盗をしてるって話しでしょ?」
「あぁ。それが昨日も起きた」
隣のアムネシアさんは『え? なんの話?』みたいな眼差しを向けてきてるけど、状況がややこしくなるので一旦無視。
なんだか深刻そうな門兵さんの表情を見ていると、話の腰を折らないほうが良いっぽいし。
「しかも、ついに奴らは発砲したのだ…っ!」
「“ついに”ってことは、今まではなかったの?」
「あぁ。ただ武器をチラつかせて金品を脅し取るだけであったからな。だから国の方で被害額をそのまま弁償できたし、緘口令を敷くことも容易であった」
「……つまり発砲しただけに留まらず、怪我人も出たってこと?」
「そういうことだ」
門兵さんの声は震えていました。でもそれは恐怖からくるものではなく、底知れない怒りを滲ませたものです。
「もう…国民に隠しておく事は不可能だ。幸い被害者は軽傷だが、銃で撃たれたことに代わりはない。被害者の治療を担当した医療機関では、既に噂が広まっているとのことだ」
「…………」
「ツケが…回ってきたのだろう。国の威信のために、問題解決を先延ばしにしてきたツケが。結果として、収拾のつかない事態が起きてしまった」
門兵さんは、その屈強な肉体を小さく折り曲げて頭を下げました。
「頼む。この事態収束の為、力を貸してほしい。これはこの国の依頼であると共に、自分個人のお願いだ」
こちらに向けられた彼の頭頂部からは、どこまでも深い真摯さと正義感が伝わってきます。
(そんなに真剣に頼まれたら…断れないよ)
きっとこの国の人が私達に頼むのは、色々あって武器を持ち込めてるからなのでしょう。そして言いくるめられたとはいえ、その許可をくれたのは、今私達の目の前で頭を下げている門兵さんです。
だったら———やらないとね。私は武士だもん。
「わかっ……」
「わかりました。引き受けます!」
「アムネシアさん?」
あれ? なんとなくこの門兵さん、私に頼んでなかった? ほら、『えっ、君が返事するの?』みたいな感じで目を丸くしてるし。
「この国の事情はわからないし、正直あなたが誰だか知らないけど、わたし達に頼むってことはそれ相応に理由があるってことだもの! わたしは引き受けるわ」
アムネシアさん、誰だか知らないとか言っちゃあかん。
あ〜あ…門兵さんがまた傷付いた顔しちゃってるよ。あとで彼女の事も教えておいてあげよう。
「私も引き受けるよ。たぶんこの国の将来の為にも、私達が解決したほうが良い気がする」
「どういう意味だ……?」
私の意図が分からず、門兵さんは首を傾げます。そういえば、私の国以外では刀剣の類はただの武器でしかないんだもんね。
だからあんまりしんみりした雰囲気を作らないように、ウインクをしながら茶目っ気混じりに教えてあげましょう。
「———刀は武士の魂だもん。私は私の魂を以て、この依頼を完遂するよ」
私の持ち歩く
依頼の内容は単純です。
1つ。博物館に赴き、職員を確保する。
2つ。もし盗品の類があれば、それも証拠として押収する。
1つ目を最優先事項とし、2つ目はできれば程度とのことでした。
「アムネシアさんはそんな格好してるけど、結局魔法は使えないんだよね?」
「そうね。なんとなく使える気もしないし、杖よりこのサーベル握ってる方がしっくりくるわ」
日の落ちた暗い街中を、黒髪の武士と白髪の騎士が雑談混じりに歩いています。昼間依頼を受け、今夜それを完遂する為でした。
彼女達は髪の色も服装も、ほどほどに正反対と言えました。外見的特徴だけで言えば、似通っているのは羽織っているローブくらいでしょう。
片や、腰には刀を。
片や、腰にはサーベルを。
武器が禁じられた国で腰に提げているものすら、真逆でした。
「ここだね」
「うん」
しかし、見ている物は同じです。昨日訪れた場所ではありますが、夜ともなると雰囲気は違って見えます。
そこは武器博物館。その前の閉ざされた木製の門の前で2人は佇みます。
さて。こんな良い子は寝る時間にも関わらず、刃物を引っ提げて武器博物館にカチコミ掛けようとする武士と騎士は誰でしょう。
そう、私達です。
「良い子は寝る時間……今起きてるのは悪い子だもんね」
「それだとわたし達も悪い子にならない?」
「悪い子をシバき倒すんだから仕方ないよ」
私達は冗談を言い合って緊張感を程良くほぐします。肩の力を抜き、私は———ザッ。静かに抜刀の構えを取りました。
「アムネシアさん。作戦の最終確認するよ」
「OK」
「私が正面から突っ込む。アムネシアさんがその隙に裏側から突っ込む。以上!」
「ひどい作戦だ……」
実際、間違いではありません。魔法も剣術も使える私が正面から突っ込んで敵の気を引き、その間にアムネシアさんが別の入り口から潜入。
盗品をある程度探して、ある程度タイミングを見て敵の裏から私の加勢をしてもらいます。
「私は魔法が使えるから銃くらいなら何丁相手でも平気。アムネシアさんは絶対に無理しないで。怪我したらやだよ」
「ありがとう。モミジちゃんにそう言われたら、怪我できないや」
「もし怪我したら、食事もベッドもお風呂もトイレも全部私が面倒見てあげるね」
「……モミジちゃん、やっぱり私にセクハラしようとしてない?」
「…………」
セクハラじゃないもん。ただちょっとアムネシアさんへの欲望やら煩悩やら劣情やらが溢れてるだけだもん。
でもこれを言うと作戦に支障をきたしそうなので、精神統一のふりをして黙りました。私できる子。
「じゃあ……やるよ」
「うん」
私は抜刀の構えから———シュッ! 抜刀一閃。片手での右斬り上げを放ち———ザン! 両手に持ち直し先程の斬り上げと合わせてXを描く左袈裟斬り。
さらにその勢いを殺さず前宙。重力と遠心力を乗せた唐竹割り。
「……門崩し」
私は技名を呟きます。技名は後に言う派です。こっちの方がカッコいいでしょ?
この技は4年前、パピ上が思いつきで作ったものです。夜中まで街で飲み歩いて閉め出された結果、酔っ払ったパピ上が家の門に放った時でした。
当然マミ上ブチギレ。
私、寝てたのにその音で起こされてブチギレ。
内弟子の何人かも日頃のストレスからノリでブチギレ。
みんなで仲良くパピ上をフルボッコにしたのをよく覚えてるよ。
まぁ……そんなゴミのようなパピ上は片手一本で鉄製の門を崩せるんだけどね。剣の腕しか存在価値ないんだから出来てもらわなきゃ困るけど。
閑話休題。さてさて、博物館の中からは今の音を聞いて人が戸惑う気配がするよ。閉館時間はとうに過ぎてるのに、警備員さんにしてはやけに数が多い。
クロで確定。
「じゃ、また後でね」
「モミジちゃんも気を付けて」
私は裏側の出入り口に走っていくアムネシアさんに手を振り、油断なく博物館へと入っていきます。長い夜になりそうだよ。
はい、いかがでしたか。気付いた方はいるかもしれませんが、イレイナさんに会う前のモミジちゃんはまだ思春期です。アンチパピ上です。さらにわりと欲求に忠実な子でもあります。
終わりの方で明らかに世界観ぶっ壊れなインチキ剣術が出ましたが、これはモミジちゃんの家庭環境を表現する小道具程度の認識でお願いします。
ps.アニメ10話と11話は神回。骨董堂の八重歯さんにシーラさんが唾を吐くシーンは原作も読んで欲しいです。