ーーーこれは遠い昔の記憶。
一番最初のほんの一部の物語
みんみんとセミが鳴き、外回りを行っているサラリーマンがブチ切れるほどのうだるような暑さが襲いかかってくる夏休みの真っ只中、とある公園にて3人の小学生が公園に集まっていた……。
1人はまるでドラ○もんのスネ○のような髪型でガタイが良いいじめっ子みたいな男の子、2人目はヘッドホンをつけた小柄な男の子、3人目は特筆すべきことがない普通の顔の男の子の3人がこの場にいた。
「クマ〜、こんな時間に呼び出してどうしたの?」
「何して遊ぶ?」
「まあ待てハジメ、カンチ見せたいものがあるんだ」
どうやらガタイのいい男の子が「クマ」、ヘッドホンを着けた子が「カンチ」普通の男の子が「ハジメ」という名前らしい。
「見て!これすげーだろ!!」
「「わぁ〜〜」」
そう言ってクマが2人に見せたのは昆虫の標本。
アゲハ蝶やカブト虫、クワガタなどの虫が所狭しと並べられ我こそが1番だと見せつけている。
「これどうやって捕まえたの〜?」
「すごいなぁ」
「へへっ、おおもり山で全部捕まえたんだぜ」
「へー。僕でもできるかなぁ?」
「いやぁハジメには難しいんじゃない?」
「ムッ、見てろよ絶対クマよりも凄い虫を捕まえてやる!!」
ここ『おおもり神社』は虫が沢山取れるが他の人はあまり来ない隠れた名スポットとして小学生の間では人気だ。
ここで虫を取るためにこの僕、南雲ハジメがここに来たのだ。
くっそ、クマよりいい虫をとって奴らを見返してやる。カンチも「ハジメには難しいんじゃない?」とか言いやがって。
木を手当たり次第に見て虫を探す。
「全然いない……」
木の幹を見たり足で蹴ったりしても見つかるのはミンミンゼミやカナブンのみ。
「うう〜、全然見つかんないよ〜~」
そう言いながらあちこちの木を探している姿はひどく微笑ましいだろう。
しかし本人は至って真剣だった。
「あれ?あそこはなんだろう?」
神社の敷地内の一通りの木を探し終えて階段で休んでいた時のことだ。
ふと、前を見るといつの間にか鳥居があった。
木で出来た鳥居で長い年月が経っているのかボロボロになっており前には中に入れないように柵が張られている。
それがどうしても気になってしまい歩いて近づいてゆく。
「さすがに入っちゃダメだよね」
奥は暗くカブト虫が好みそうな暗い場所である。だが入っては行けないように柵が張られている為に諦めて後ろを向いて別の場所を探そうとする。しかしやはりせっかく見つけた場所を未練がましくもう一度見ようと後ろを振りむくと………
「エッ?」
いきなり柵が消える超常現象、それでも……
「これ、行っていいんだよね…?」
好奇心には勝てずに少しビビりながら前へ、前へと踏みしめる。
もし誰も来ていないのならここは大量の虫がいるスポットになっているはずだ。そう思い進んでゆく。
暗い森はガサガサと音を立て、カラスがいきなり空を飛んでいく。
そして……
「うわぁ~~」
暗い森は意外に早く抜けるとそこは太陽の光が所々に照らしていた。
木漏れ日が所々に差し込み太陽の光がハジメを優しく包み込む。
とても綺麗な景色に僕は少し目を奪われた。
しかしその後に僕はあるものを見た。
そのあるものとは、差し込んでいる太陽の光の中心にある太い木。それはいい。御神木で済ませられる。しかし御神木の前に在ったものが偶然、僕の興味を引いた。
「んー?何…あれ……?」
見た目は…スーパーでよく見るガチャポンであろうか。
材質は見たところ石で出来ていて何故か神秘の様なものを感じる……。
『い〜れろ、いれろ~~いますぐ入れろ〜』
「うえっ!?何!?この声?」
聞こえてきたのはなんとも胡散臭い声。
どうやらガシャに100円が入れて欲しいようだ。
聞こえてきた声の言う通りにガシャに100円を入れて回す。
ガチャリ、ガチャリと取っ手を3回まわして……
ポンッ
荘厳な雰囲気のガチャポンに対してとても軽く出たのは1つのカプセル。
石でできていて上の透明なカプセルの部分は黒く塗りつぶされている。
「なに?これ……?」
.『あ〜けろ、あけろ〜。いますぐあけろ〜』
「またか...」
なにか酷く鬱陶しい声がまた鳴り響く。しかしこのカプセルの中身が気になるのも事実。そして........
「ムンッ!!」
おおよそ小学生が出してはいけない声と共にパカリと開いた………
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ー同時刻、丑三つ時ー
「ハッ!?」
いつの間にか目が覚めてガバリ!と起き上がる。部屋は暗く外は黒い墨を垂らしたかのような濃淡が広がっていた。そして真っ先に目に入るのは見慣れた自分の部屋、しかし自分が危険な事に巻き込まれている可能性がある為自身が今いる所を注意深く観察する。
自身が寝ていたベット
部屋にはカーペットが敷かれていて端っこには勉強机が置かれていて真ん中には分厚い本が置かれている。
腕には…変な形をした時計の様なものがいつもの様に付いていて、2人の同居人の姿が確認出来ることが分かるとようやくハジメは自身が家に居ることを確認しホッと息を着いた。
(久しぶりに凄く懐かしい夢を見た)
安心して次に考えるのは見た夢の内容。ハジメはこのことを知っている。それは
ハジメが開けたカプセルの中身は今も勉強机の近くでふよふよ浮いて寝言を言いながらぐっすりと寝ている。
「グルグルヒーグルグルヒー、も〜うハジメ君ったら〜、この私にかかったらお易い御用でうぃすよ〜」
姿は真っ白い幽霊、唇は紫色で目には黒いくまがある。
そいつが鼻ちょうちんを出しながら白目を剥いて寝ているのを見たら気の弱い人は驚きのあまり悲鳴をあげることは必須だろう。
名前はウィスパー。
「にゃはははは、ニャーKBのライブは最高ニャーん……むにゃむにゃ」
同居人はもう1人居る。
見た目は二足歩行の猫で赤い、腰にはおじさんがよくつけている(当社比)の腹巻を巻いている。
名前はジバニャン。
彼らは僕の友達であり、
ーーーーーーその正体は日本古来から住む妖怪の1人である。
「ふあああぁぁぁ、、、」
結局起きてしまった後は眠れずに朝を迎えてしまった。
何時もならば途中で起きてもぐっすりと眠れる筈が今日はやけに目が冴える。
まるで何かの前兆に気を引き締めろとでも言うように……
「おはようございますハジメきゅーん」
「おはようニャン!ハジメ」
「ジバニャンおはよう、ウィスパーも」
2人が起きたことを確認して高校の制服に着替えて下に降りる。
それが中学校からのルーティーンになっている。
「おはようハジメ、よく眠れた?」
「おはよう、学校だから大変だな」
「おはよう父さん、母さん」
カチャカチャとご飯の準備をしている父親と母親に挨拶をして席に座る。
〚さて、次のニュースです。昨夜、USAのセントピーナッツバーグにて不可思議な光が街に降り注ぎ住民がパニックになりました。幸い死亡した人や怪我人、行方不明者は出ておらず……〛
「怖いわねぇ、何かが起こる前触れかしら……?」
「心配無いよ。なあハジメ」
「うん!」
ニュースでは自身が小学生の時に少しだけ住んでいたセントピーナッツバーグに関するニュースを横目にご飯を食べ終えていく。正直に言えばセントピーナッツバーグは怪異やオカルトの中心地なため正体不明の光など日常茶飯事だと思うがそれ以外の地域ではそうもいかないのだろう。そして最近行っておらずセントピーナッツバーグの友達のマックにもココ最近会っていなかったため、久しぶりに行こうと思いながら全てのご飯を平らげた。
「ふう〜・・・・ご馳走様、行ってきま〜す!」
「行ってらっしゃーい、学校頑張ってね〜」
僕らは学校に行くために外に出た。
月曜日特有の憂鬱とほんの少しの胸騒ぎと共に・・・
学校の廊下を一人の男が歩いていた。
その高校の制服に身を包み腕には玩具のような時計をつけて自身の教室に向かう。隣には見えない何かが歩き、なにか不気味なオーラを振りまきながらその男の隣にピッタリとついていた。
「あっ、そういえばウィスパー。今日USAに行こうと思うんだけど一緒にどう?」
「そうでうぃすねぇー、ニュースでマックくんが心配ですからねぇ〜。イナホさんとかも誘ったらどうでうぃすか?」
「にゃはははは!楽しみニャン♪」
作者ががんばってつくりだしたオーラがダイナシーである。
そしてハジメは現在通っている教室の扉をがらりと開けて挨拶をする。
「おはよ〜」
「おはー」
「ハジメかーおはよう」
教室の何人かが挨拶を返すとそのまま自身のやっていた仕事に戻っていく。
それを横目に見ながらハジメも自身の教室の席について丁度ある事をして手に入れた雑誌を読もうとすると………
「南雲〜おはよう!」
「おはようだぜハジメ」
「ああ、おはよう」
そう言いながら現れたのは2人の男子だ。
名は天乃河光輝と坂本龍太郎。2人との関係を表すなら腐れ縁という言葉がピッタリだろう。なんてことは無い、ただ僕がたまたま彼らが関わってしまった妖怪不祥事案件を解決しただけだ。その時からこんな関係になっている。
「ハジメ君は意外とツンデレでうぃすからねぇ〜」
「なんだかんだ言って心の中で友達って認めてるニャン」
よし後で殴る。そう思いながら2人とワイワイ話していると後ろから………
「おはようハジメ君」
「どうも南雲くん」
「あっどうも」
光輝と龍太郎から遅れて、後ろからやって来たのは2人の女子だ。
1人はサラリとした黒髪の目がパッチリとした街を通ったら10人中12人が振り向くような美人、白崎香織。
2人目は黒髪黒目で髪をポニーテールにしているこれまた美人の八重樫雫と言う美少女が話しかけてきた。
この2人はこの高校の2代女神と呼ばれていて2人ともファンクラブがある……らしい!
学校の中にファンクラブがある位かなりの人気を誇っている。
しかしファンクラブとかがある時点でなかなかおかしいと思う。
だが見た目が
「南雲君、あの漢方が凄くいいね。胃の調子がすごく良くなったよ、ありがとう」
「(この人も色々と大変なんだなぁ)いえいえ良かったです。ちょくちょくお腹を押さえていたのでホントに心配していましたから」
彼ら(主に光輝と龍太郎)と今日は何を食べたかとか、この筋肉を見てくれこいつをどう思う?とか剣道の愚痴や、見よ!この
「皆さん授業ですよ〜」
という
キーンコーンカーンコーン
「よーしご飯だ」
現在の時刻は昼の12時、そう、学生のみんななら血反吐吐いて喜ぶ昼食の時間である!!
「ウマウマ」
「ジュルリ、美味しそうニャン!」
「あの〜私にも一口、」
「ウィスパーのはないニャン」
「んだとこらぁ!!このジバ野郎がァ!」
食べてる最中でもギャーギャーうるさい2人を無視してご飯を食べていく。
だがしかしこのハジメくんはひと味違う。
高校に行くことが決まり給食が無くなるため母親に弁当を作ってと頼みたかったが2人とも忙しく手が離せないため断念。
ならば自分で作れるようになればいいという考えに辿り着き、2人の妖怪の手を借りることでそれを実現させた。
その妖怪の名は『ガッテンマイヤー』に『セバスチャン』
2人の力を借りることによって家族のご飯や弁当を作れるようになった…その時の修行がキツすぎ・・・スギ……スギギギギギ…………ヤバいトラウマでバグりかけた。まぁその他にも家事のことや役に立たなそうなことも仕込まれたが……トロフィーの磨き方やハッキングの極意なんていつ使うんだよ。
そうこう言っているうちに食べ終わり箸を入れ箱に戻し弁当をキチッと片付けてから朝見忘れた雑誌を取り出し読む
「ハジメ〜、またこれを読んでいるニャン?」
「しょうがないでうぃす。なかなかレアな本ですから何故かイナホさん達はよくゲットするでうぃすが」
ペラペラとめくりお目当てのコラムを見つけ、読もうとすると……
カッ!
「「「えっ?」」」
突然に現れたのは魔法陣、それはハジメがいる教室を柔らかな光で包み込み……カバンや持ち物を残したまま中に居た生徒と先生だけをこの場から消しさった。
その場にいた人間を1人残らず消した魔法陣が消え、教室の中に静寂が流れる。
それはハジメと2人の妖怪も例外は無い。
そしてひとつの雑誌がペラリ、ペラリと誰もいないのに動き出しひとつのページを見せると止まった。
その名は「月刊雑誌ヌー、怪奇!剣と魔法の異世界は実在した!?」
彼らがどんな道を歩むのか?
それはまだ誰にも分からない。
正直に言うと白崎さんがあんなにあからさまに好意を向けていなかったらハジメ君は邪険にされていないと思う(解釈違いだったらすいません)
多分オタク趣味を
さあ申し訳ないですが今回出てきた妖怪の説明です。
『ガッテンマイヤー』
家政婦妖怪。
頼まれたことを「ガッテン承知です」と、忠実にやり遂げる。
(妖怪大辞典より)
見た目は眼鏡をかけた妖精でありどんな依頼でも『ガッテン承知です』と忠実にやり遂げる。
しかし冗談が通じないため比喩表現や例え話だろうとも忠実にやり遂げようとする。
アニメではケータの例え話を真に受け、某合衆国の権限をハッキングしたりしていた。
『セバスチャン』
妖怪執事協会から派遣された本物の妖怪執事。テクニックは一級品だが完璧を追求しすぎてみんなをドン引きさせることも。(妖怪大辞典より)
執事の見た目をした男の妖怪。執事としてあらゆる事を叩き込まれているために家事、お世話、荒っぽいこと何でもござれ。
しかし度をこした完璧主義の為に寝言が汚いや妖怪メダルの少しのズレに怒ったり寝相が汚いなどを言い放ち無理やり矯正しようとするためかなり面倒臭い。
この2人に指導を頼んだ結果ハジメ君は家事全般が出来るようになりました。
しかし代償にトラウマを植え付けられました。