WHITE ALBUM2 〜噛み合わない恋の物語〜 作:シキト4910
でも口調がおかしいかもしれませんので、あったらご指摘お願いします!
感想、お気に入り待ってます!
春希side
俺が昨日、小木曽を軽音楽同好会に誘って、結果が気になっていたところ、依緒を通して小木曽に呼び出されて、ここに連れられてきたので、俺は小木曽が口を開くのを待っていた。
「あの……北原くん。分かってるとは思うけど、ここに呼び出したのは………」
「昨日、俺が軽音楽同好会に誘ったこと、だよな。もうこっちは心の準備ができてるからいつでもいいよ」
「うん………あのね、昨日わたし寝ないで考えたんだ。もうこんなチャンスはないんだろうなあ、って。………………でもごめんなさい。やっぱりお断りさせていただきます」
やっぱりそうか…………いや、そうだよな。人前に出るのが苦手でミスコンのエントリーも取り下げたやつなんだから。
「いや、気にしなくていいよ。………でもこれだけは覚えといてほしい。……俺たちのボーカルは小木曽だけだ。……いつまでも待ってるから」
「っ!ありがとう北原くん!………それともう一つだけいいかな?」
「ん、ああ、いいよ。何でも言ってくれ」
「断っちゃってこんなこと言うのもおかしいかもしれないけど………これからもいい友達として居てくれるかな?」
「分かった。これからもよろしく、小木曽」
こうして俺たちは握手をして別れた。
………さっきはああ言ったけど、もう一度面と向かって話がしたいな。
……今日は音楽室も使えないしあそこへ行ってみるか。
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秋斗side
…………まだ帰ってこないのかなあ、雪菜ちゃん。
「北原くんと話をしてくる」って言ってこの教室を出て行ってから結構な時間が経っていた。
(どうしたんだろう?………やっぱりやりたくなってOKしてるとか?)
僕がそんなことを考えていると、教室のドアが開いて雪菜ちゃんが入ってきた。
「ごめんねー、秋斗くん。……待たせちゃった?」
「いや、大丈夫だよ。……んで、やっぱり断ってきたの?」
「うん。本当にどうするか迷ったんだけどね。…………実は今も迷い中」
「ははは……だったらもし今日の内に二人きりで会ってもう一回誘われたらOKしちゃうかもね」
「やだなー秋斗くん。そんなこと起きないよー。………そうなったら多分OKしちゃうかな?」
まあそんなことは起きないだろうけど。………雪菜ちゃんのバイト先かカラオケの場所を特定しないと。
そんなこんなで今日の学校での一日は終わった。
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春希side
俺はある人に会うために南末次の駅前にあるスーパーに来ていた。
「今日は居てくれよ…………お、」
今俺の目の前を通り過ぎて行った三つ編みにメガネをかけたこのスーパーの店員に声をかける。
「ちょっとそこの店員さん…………いや、小木曽」
「………!?………気づいてたんだ、北原くん」
「ああ、前からこの近くの中古楽器屋に来てたんだ。………それで、少し二人でゆっくり話したいんだけど、いいかな?」
「うん。……でも、ちょっと待っててもらえる?仕事早く終わらせてもらいに行ってくるから」
俺はいつまでも待とう。
それで小木曽が軽音楽同好会に入ってくれるなら。
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雪菜side
秋斗くんの言ったとおりになっちゃったなあ………でもOKするかどうかはまだ分からない。
もう一度北原くんの話を聞いてからにする。
「……で、いつから気づいてたの?」
「二年の頃から。さっきも言ったけど、この先の中古楽器屋にうちの部長……武也に連れてこられてたんだ」
「そんなに前から知ってたんだ………絶対北原くんだけだよ?このわたしに気づいたの」
「そんなこと無いと思うけど………結構みんな見て見ぬ振りしてたんじゃないか?」
「いや、北原くんだけだよ、絶対」
……だって他の人たちは本当のわたしを見てくれていないから。「ミスコンのお嬢様」の小木曽雪菜を見ているから。
だからその小木曽雪菜がスーパーでバイトしてた、なんて気づくはずがない。
「あの、それでな、小木曽」
「あのね、少し聞いて欲しいんだけど」
「ああ、いいよ」
これから話すのは家族を除いては、秋斗くんしか知らないわたしの一つ目の秘密。
「わたしの家って、もともとそんなにお金持ちってわけじゃないんだよね」
「うちって授業料高いし、娘を私学に通わせるのでいっぱいいっぱいって感じ」
「でも、一年の頃までは普通に友達と帰り道に寄り道したり、店に寄ったり。………でもそんな生活が秋くらいかな、変わったんだ」
ここで北原くんはわたしの家族に何かあった、とか思うのかな?………でも違う。わたしのは誰にでもあるような、ちょっと意地っ張りな理由。
そしてわたしが今一番迷惑に思っていること。
「ミス峰城大付属をとっちゃって。……そこから周りにお嬢様、ってイメージがついちゃって」
「一度そういう目で見られると、身に付けてるものにも気を使わないといけなくなっちゃって」
「だからそういう物を買うためにバイトしてお金を貯めなくちゃいけなかったんだ」
わたしがそう言うと、北原くんは驚いた表情でわたしに問い詰めてきた。
「え………バイトしてたのってそんな理由なの?」
「そんな、ってひどいよー。わたしにとっては大きな理由だったんだから」
「お父さんが病気でお母さんも仕事に出てて、小木曽が一家を任されている、とかじゃなくて?」
「お父さんはピンピンしてるよー。……あ、でもこの頃弟が口答えばっかりでちっとも可愛くないんだよねえ」
本当に孝弘は………どうしてあんな感じになっちゃったんだろう。昔は可愛かったのに。
「なにその愉快な小木曽一家!」
「っていうわけで今日も夕飯の当番だから、もう帰ってもいいかな」
「へえ、夕飯まで作るのか……凄いな」
「凄くないよ。進学のことでわがまま言ったからこれくらいはね」
やっぱり北原くんには衝撃的だったかな?今もまだ腑抜けた顔してるし。
「それで……あの、今日のことは………」
「誰にも言わないよ。それがどんなしょぼいことだったとしても。そこだけは信用して欲しい」
「そう言われるのもなんだかなあ…………でも、信用してます」
わたしは北原くんはそんなことする人じゃないって知ってるから。いいんちょさんだし、何より秋斗くんが言ってたからそこは安心だ。
「そんな簡単に信用するなよ………どうして俺がここに来たか分かってるだろ?」
「うん……それでもう一度今夜、会って話がしたいんだけどいいかな?」
「………え?今夜って?」
「南末次駅で10時に待ってるね」
さあわたしも覚悟を決めよう。せっかく北原くんが話をしに来てくたんだから。
………でもやっぱり一人じゃ心細いよねっ!
そう思ってわたしはある人にメールを送った。
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秋斗side
僕が今日の部活が終わって家でゆっくりしていると、携帯が鳴ったので見てみると、
『南末次駅に10時。待ってるね』
というメールが雪菜ちゃんから来た。
…………え?どういうこと?カラオケでも行く気なの?………というか説明これだけ?
そう思いつつも、僕は南末次駅へ向かった。
南末次駅
「………え?なんで春希がいるの?」
「それはこっちのセリフだ、秋斗。俺は小木曽に呼ばれてここに来ただけだし」
「雪菜ちゃんが?………ああ、そういうことね」
会話だけ聞くと修羅場にしか聞こえない会話をしながら雪菜ちゃんを待っていると………
「ごめん、待ったよね北原くん。それと秋斗くんも急に呼びつけてごめんね」
「ああ、いいんだけど………これからどこに行くんだ?」
「あ、言ってなかったっけ。今から行くのはカラオケだよ。………そこでわたしの最後の秘密、話すから」
(ああ、やっと雪菜ちゃん覚悟を決めたんだ。ライブ見に行くから頑張ってね)
そう思いながら僕はカラオケへと足を進めた。
僕の予想通り、カラオケで雪菜ちゃんは軽音楽同好会に入ると言って、それに加えてミス峰城大付属にもエントリーする、と言って、春希はものすごく喜んでいた。
『たとえ離れていても〜 その言葉があるなら〜』
そして今は最後の曲。雪菜ちゃんと軽音楽同好会の出会いの曲らしい、WHITE ALBUM。
そして歌い終わって、
「みんなこれからも頑張ろうね!」
ここに、軽音楽同好会が再結成された。(僕は入ってないけど)
ちなみに最後まで雪菜ちゃんはマイクを離さなかった。
後書きで書くことがない…………
と、とりあえず感想、お気に入り待ってます!
ちなみに秋斗が軽音楽同好会に入れない理由がわかる方いらっしゃいますかね?
まあ次回で明らかになります!(そんな大掛かりなことじゃありませんがw)