きゅっきゅふきふき☆きらぴかりん♪ ハイスクールD×D異聞~外宇宙文明を添えて   作:グレン×グレン

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さて、そろそろ本格的なバトルが近づいてまいりましたよぉ!


第一章 其の五 集う神滅具

 

 

 

 

 

 Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

「……まずいですね、これは」

 

 ソーナ・シトリーが報告を聞いてため息をつき、それに対してゼルマンとアメリアがうなづいた。

 

 エクスカリバーの使い手二人による、捜索班の強襲。

 

 一種の釣りを行っていたため想定内だが、これはすなわち敵が動き出したことも意味している。

 

 くわえて一部が先走ってはぐれてしまい、しかも連絡がついていないのが問題だ。

 

 そのうちの一人である錬一を案じて、アメリアは視線を床に落とした。

 

「錬一はお人よしですから、たぶん連れ戻そうとしているだけだと思います。ですが、三人同時に連れ戻せるほど、甘い相手ではないですからねぇ」

 

「そのままずるずると敵陣に突っ込んじゃうって可能性があるわけね?」

 

 ゼルマンの言葉に、アメリアはうなづいた。

 

「一応それなりの人生経験があるので、無理だと判断したらあえて切り捨てて離脱ということもできます。ですが、敵が本陣で待ち構えるのではなく、エクスカリバー使いをおとりに挟撃の体勢に持ち込んだら危険ですね」

 

「そうですね。木場くんはエクスカリバーの一件で冷静さを欠いていますし、教会側の聖剣使いは信仰心がまっすぐゆえに向こう見ず気味。最後の旗本錬一君も、連絡手段を忘れていくというミスがありますから」

 

 ソーナはそう言って、暗に「すでに全滅している可能性」をあえて示す。

 

 現状、リアスにはいったん休憩に入ってもらっている。

 

 冥界側からの増援部隊の受け入れ準備などで披露していたうえ、眷属に対する情が強すぎる傾向のあるリアスからすれば、木場祐斗が行方知れずの現状はストレスが大きいと踏んだからだ。

 

 リアスは兵藤一誠に対してぞっこんであるため、一緒に住んでいる彼の家に帰って一日眠れば、十分な仕事ができる程度には回復すると判断した。

 

 だからこそ、今は自分達が準備を整える番だ。

 

「……ある意味ですが、現状が一番危険な時間です。増援は明日には到着しますが、その直前ゆえに気が緩みやすく、しかも人員が不足してしまってますから」

 

「そうねぇ。教会からの増援を受け入れに行ったハイゲイトちゃんはまだかしら?」

 

 ソーナとゼルマンはそう言って、少し目を細める。

 

 明日になれば増援は十分すぎるほどの数があつまる。

 

 冥界側からはサーゼクス・ルシファーが眷属数人を送り込む予定だ。堕天使側も白龍皇の手が空いたので、急いで向かってもらっている。教会側の増援は、ハイゲイトが今迎えに行っているので一番早く来るかもしれない。

 

 しかし、それゆえにどうしても油断が生じやすいのが現状だ。

 

 そこに一部が流行って連絡が取れないこの状況は、敵にとってしてみれば最大の好機ともいえる。

 

「……さて、どうしたものかしらねぇ。あの子たち、大丈夫だといいんだけど」

 

「そうですね。錬一なら逃げに徹すれば何とかなるとは思いますが、他の方々が勇敢と無謀をはき違えていそうですから……」

 

 ゼルマンに続いてアメリアはそう不安を口にし、然しゼルマンとソーナは首をかしげる。

 

「あらぁ? コカビエルさん相手に逃げれるとは、そんなに優秀なの、あの子?」

 

「エクスカリバー使いより評価しているとは、身内びいきでないなら根拠を伺いたいのですが」

 

 身内に対する信頼にしても、エクスカリバーという教会の強大な力を奮うゼノヴィアとイリナよりも、錬一の方が生存確率が高いと判断したアメリアに、二人の興味が少し惹かれる。

 

 それに対して、アメリアはさほど躊躇することなく、然し少しずれているような返答を返した。

 

「……既存神滅具は()()()であることは、お二人ともご存じでしょうか?」

 

 その言葉に、二人は少しけげんな表情を浮かべながらもうなづいた。

 

「20世紀中ごろまでは13種まで確認されてたけど、そこから半世紀で一気に六つも増えたのよねぇ。あの発見速度は神の子を見張る者(うち)でも驚きだったわぁ」

 

 それに対して、アメリアはうなづき、そして続ける。

 

「実は21世紀に入ってから、教会は三種の神滅具級の神器を確認しています」

 

 その言葉に、ゼルマンもソーナも片眉を上げる。

 

 そしてソーナは、確認したいことを続ける。

 

「……その三名は、教会が確保しているのですか?」

 

「いえ。確認された三種の持ち主の内、二名はお互いに争った末、止めようとした教会の戦士たち百数十名とも戦闘をして死にました。エヴァルド・クリスタリディ猊下がいなければ、教会側も全滅がありえたといわれています」

 

 その言葉に、二人はその神器が神滅具級であることを納得する。

 

 歴代エクスカリバー使いでも有数の才能を持ち、三本のエクスカリバーに適合しほかのエクスカリバーも使えただろうといわれる男。戦士上がりで枢機卿にまで上り詰めた、教会の生ける伝説である。

 

 その男がいて初めて倒せた強大な神器ともなれば、神滅具級であるのは間違いないだろう。

 

「そのうち片方は黒曜岩の剣尾(グランドロード・イーヴィル)と称される黒き剣尾を持つ大地を操る神滅具。そして―」

 

 そこで言葉を切り―

 

「……会長!」

 

 ―それを断ち切るように、部屋に飛び込んでくる少女が一人。

 

 ソーナ・シトリーの眷属である、女王(クイーン)新羅椿姫(しんらつばき)だ。

 

 それに対して、誰一人として比例を叱責する者はいない。

 

 表情を見ればすぐにわかる。

 

 これはかなりの緊急事態だ。それも間違いなく―

 

「リアス様にコカビエルが接触。あの男は、この街ごと私たちを滅ぼすことで、三大勢力の戦争再発をもくろんでます!」

 

 ―最大級の非常事態である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、事態は大きく揺れ動く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 駒王町近辺の上級で、白が降臨する。

 

「……コカビエルは機をうかがうことが下手なようだね。いや、長い退屈で勘が鈍ったか?」

 

 そうため息をつく鎧の男こそ、今代の白龍皇ヴァーリ。

 

 神の子を見張る者が保有する二人の神滅具使いの一人。その片割れである。

 

 一つの勢力に二人の神滅具使いがいることすら驚愕に値することだが、さらなる驚愕に値することが存在する。

 

 その二人は、双方ともに神滅具を宿せるものとしてハイエンドと言える来歴を持ち、さらなる絶大な要素すら併せ持っている。

 

 もう一人の神滅具使いたる、刃狗(スラッシュ・ドッグ)は、日本異能使いの最大手足る五代宗家の縁者であり、更に生まれながらに禁手に至り、幸運が重なったとはいえ生きて成人に至った希少種。

 

 それに並び立つこの男も、本来あり得ないレベルの希少種にして超越種であり―

 

「いんやぁ? むしろ堕天使で最も光り輝いてる男じゃねえか。あまりバカにすんなよな?」

 

 ―その男相手に、そう啖呵を切れる男もまた、超越種に向き合うに足る男である。

 

 振り返ったヴァーリは少しだけ目を見開き、そして苦笑する。

 

「酔狂な男もいたものだ。神の子を見張る者(グリゴリ)では見たことがないが……」

 

 そうつぶやきながら―

 

「果たして、コカビエル前の準備運動はできるのかな?」

 

 ―絶大なオーラの砲撃を叩き込んだ。

 

 遠慮も容赦もないが、ヴァーリとしては手加減すらしている。

 

 むしろコカビエルの戦力としてヴァーリ担当になっているのなら、この程度でどうにかなるようでは話にならない。

 

 一種の試金石としての運用といってもよかった。

 

 そしてその砲撃を前に、男は不敵な笑みを浮かべ―

 

「残念、特に本気とか勇気とかが足りねぇなぁ!」

 

 その光景を、ヴァーリは割と本気の驚愕で目に焼き付ける。

 

 砲撃を両断したことはいい。コカビエルクラスなら十分余裕に対処できる程度の威力で、突破できるものは上級の上クラスあれば十分だ。

 

 問題は、男が砲撃を両断した刃だ。

 

 その刃を見て、ヴァーリは心底から驚愕した。

 

「ありえない、その剣に込められている力は……っと」

 

 そして、ヴァーリは自分が一瞬とはいえ気を取られていたことに気が付いた。

 

 気づけば、自分の周囲を軽く数十体の鎧騎士が取り囲んでいる。

 

 その剣が放つオーラを理解して、ヴァーリは敵の脅威度を大きく修正する。

 

「どうやら、コカビエルはとんでもない連中に見初められたようだ」

 

 コカビエルの前の準備運動ではない。

 

 むしろ、コカビエルと戦うことを考えて余力を残して勝てる相手ではない。それだけの猛者が目の前の相手だ。

 

「いいだろう。こちらも本気を出して相手をさせてもらう!」

 

「お、いいねぇ! そうじゃねえとまぶしさが足りねえからなぁ!!」

 

 この駒王町の存亡がかかった戦いにおいて、最大戦力同士の激突が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、これはどういうことだろうか?」

 

 ハイゲイト・ペンドラゴンは目の前の光景を見て、あえて尋ねることにする。

 

 目の前にいるのは悪魔祓いが百人以上。それに関しては、報告通り増援として派遣されることになっていたからすぐにわかる。

 

 問題は、全員が全員、武器を構えてこちらに殺意を向けていることである。

 

「……はぁ。可能性は考慮していたが、そういうことか」

 

 そしてハイゲイトはすでにすべてを察していた。

 

 エクスカリバー使いとは、エクスカリバーを使うまでもなく素質があるからこそ、エクスカリバーの使い手として選ばれる。

 

 人工的に育成することができる以上、優秀な人物を聖剣使いにしてエクスカリバーを渡す方が有効なのは単純な理屈だ。天然ものであったとしても、戦士として才能も力量もかけている者に渡しても、エクスカリバーの名を穢しかねない。今回のように奪われるリスクを増やすだけだ。

 

 そう、エクスカリバー使いはエクスカリバー抜きでも下手な悪魔祓いより強いのだ。

 

 それを、相手がコカビエルとはいえ四本も奪うなど簡単ではない。こと三本が奪われた段階で、正教会は保有する残りの聖剣である祝福の聖剣(エクスカリバー・ブレッシング)の保護を優先したのだ。

 

 ゆえに、内通者がいる可能性は十分考えられるものだったが、それにしても数が多い。

 

「これは、計画そのものが相当前から準備されてたということかな?」

 

 そうため息をつき、そしてハイゲイトは静かにまっすぐ彼を見据える。

 

「否定しない以上、もはやそうだと判断するよ。君たちの気持ちはわかるが、こうも気をうかがう能力もないのなら、遠慮をしてやる義理もない」

 

 その言葉に悪魔祓いたちは一瞬ひるむが、すぐに構えを取り直す。

 

 数において圧倒しているこの状況下。しかも対コカビエルや上級堕天使を考慮することもできたため、腕利きの悪魔祓いすら参加することができた。

 

 いかに墓守(グレイブ・キーパー)が相手でも、勝ち目は十分にあると―

 

「――まさか、私が墓守(グレイブ・キーパー)と呼ばれる所以を知っていて勝てると思ったのなら、残念過ぎる話だね」

 

 ―思ったその瞬間、彼らは聖域に送り込まれる。

 

 バチカンにいるかと錯覚するだけの、聖なる輝きが戦場に満ち溢れ、彼らは一様に戸惑った。

 

 そして唯一戸惑わない男は、二丁の光の銃を引き抜き、そして構える。

 

「いずれ神滅具に数えられると称される、聖墓と神の子の血を宿す我が聖域の楽園聖墓(アクルックス・カタコンベ)。この程度の有象無象を相手どれないと思われるのは心外だよ」

 

 そして、準備運動には十分な程度の殲滅戦が開始された。

 




 と、初期段階ですら原作最新での総数を超える神滅具祭り。さらに新たに追加されまくる予定です。合計数は素数で統一しております。





 しかしこの程度では衝撃はまだ止まらないので、次の話とかも結構衝撃が連発してきますぜぇ?
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