きゅっきゅふきふき☆きらぴかりん♪ ハイスクールD×D異聞~外宇宙文明を添えて   作:グレン×グレン

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 さて、変化球が叩き込まれた感じで前回は終わりましたが、今回の話で会談は一時中断です。

 その前に、ちょっとだけしんみりとした展開を挟むのじゃよ


第一章 其の十六 錬一の意見

 

 本当に、俺はどこまで驚けばいいんだよ。

 

 ミカエルさまがなんで魔王血族を連れてきてるんだよ。しかもレヴィアタン。

 

 ただ普通に考えて、なんで驚くメンバーが俺に縁のある女性陣?

 

 もっとこう……悪魔側に驚かせてやれよ。教会暗部と神の子を見張る者を驚かせるなよ。

 

「……お、驚くタイミング、逃した」

 

 だよな。イッセー達が驚くところだよな。

 

 というか。

 

「ちょ、ちょっと待ちなさい! 錬一をスカウトしようとか待ちなさいよ!」

 

「麗華姉さん。真っ先にツッコミ入れるのがなんで麗華姉さんなんだよ?」

 

 軽く突っ込みを入れたいんだけど、俺は教会暗部で麗華姉さんは神の子を見張る者(グリゴリ)だよな?

 

「とりあえず待って。だめだからね? そんな、あったばかりの人の彼氏なんて、私も許さないよ!?」

 

「いや、その気もないけど龍華姉さんがどうこう言える立場かというと……六年の壁がでかい」

 

 龍華姉さんも落ち着いてくれ。あんたはいつから俺の小姑になった……血縁的にはぴったりだけどな?

 

「却下です! ミカエル様、どういうことですかこれは! なんでどこの馬の骨とも知れないレヴィアタンに錬一がスカウトされてるんですか!?」

 

「アメリアー。お前いろんな意味でちょっと落ち着け。多方面に喧嘩売ってるぞ教会暗部」

 

 思わずアメリアにもツッコミを入れた。

 

 お前堕天使になっても信仰に生きてるのに、ミカエル様になに失礼なこと言ってるんだよ。あとレヴィアタンはどこの馬の骨じゃない。むしろサラブレッドどころかアレイオン級の品種だろうが。

 

「フシャァーッ!!」

 

 珊瑚はせめて人の言葉を話してくれ。

 

「お、おのれ……っ! かわいいお姉さんや美少女に取り合いになるだなんて、なんて羨ましいんだ。………男の尊厳が腐り落ちればいいのに」

 

「おいそこの赤龍帝。お前はこの状況下で別勢力の神滅具(予定)持ちに喧嘩を売るな」

 

 別々の勢力の神滅具(候補込み)保有者がぶつかったら戦争秒読みだぞ。

 

 今どういう状況か考えろ。和平結ばれることが確定した段階だからな? 外では三大勢力がピリピリしてるんだからな? どっちにしても喧嘩は厳禁だからな?

 

 はぁ。とりあえず元凶についてツッコミを入れるか。

 

「……あ~。そこのレヴィアタンさん?」

 

「うむ! 惚れた相手には気安くパティと呼ばれたいぞ!」

 

 ………あ、胸を張っていうことがことだからなんかかわいい。

 

 だが、ここでそれに乗っかるとマジでシャレにならないことになりそうだ。主に四方向から集中攻撃(物理・言語含む)を受けそうだ。

 

「……んじゃ、間をとってパトリシア。とりあえず、なんでミカエル様と一緒に来てるんだ? 悪魔じゃなかったっけ?」

 

 まずそこが一番気になる。

 

 なんで魔王の末裔と思われる少女が、天使の長であるミカエル様と一緒にいるんだよ。いろんな意味でおかしいと思うんだが。

 

 まずそこからはっきりさせよう。ほんとそこからだ。

 

 そして、パトリシアは少し残念そうにしながら、だけどはっきり答えてくれる。

 

「そんなもの、妾がプルガトリオ機関の者だからに決まっておるではないか?」

 

 ………今なんて言った?

 

 俺もアメリアも面食らっている中、ミカエル様は苦笑しながら補足説明してくれた。

 

「プルガトリオ機関には構成員にも内情を秘密にしているフォネティックコードとは異なる呼称のXを関するエクストラ部隊があるのですが、これらは神や魔王に連なる「他勢力の頂点格種族」が所属する部隊なのです。パトリシアはその隊員なのですよ」

 

 ………まじか。

 

「それは確かに最重要秘匿部隊ですね。下手に知られればどの神話も色めき立ちますよ?」

 

 アメリアが我に返ってそうドンびくけど、ミカエル様もため息をついた。

 

「しかも己が神話を捨てて聖書の教えに帰依したので、宗教的排他心が強く、基本的にタカ派なのです。パトリシアは例外的に平和主義なので連れてこれたのですが……」

 

「めんどくさい連中もいたもんだな」

 

 アザゼル総督がそうぼやく気持ちもわかる。

 

 一神教はその都合上、宗教的画一(グローバル)化をもくろみやすい土壌があるからな、うん。 

 

 多神教神話の神がわざわざ聖書の教えに鞍替えするなら、そりゃ元自勢力は制圧してほしいとか思ってもおかしくないだろう。

 

「しかしレヴィアタンか。正当な血族であるのなら、こちら側に来てくれるのなら相応の立場で迎えたい者なのだが……」

 

「すまぬなルシファー殿。妾としては教会に席は置いておきたい。頭痛をこらえながら祈りをささげる程度には信仰心は持っておるのでな」

 

「それは構わないわん。むしろ三大勢力合同の部隊でも作ったら、パティちゃんにリーダーを務めてもらうのはどうかしら?」

 

 などと、現ルシファーと現レヴィアタンは好意的みたいだ。

 

 それに三大勢力合同部隊か。

 

 案外いいんじゃないか? それで各勢力内で犯罪者がいたら鎮圧とかしたら、いい感じに和平を進めることもできるだろうしな。

 

 ……問題は、その前に三大勢力のタカ派が合同で攻めてくるとか、ないといいんだがな。

 

 いや、気にしすぎだな。

 

 コカビエルが盛大にぶっ倒れたことで、堕天使側は盛大にとん挫している。当面はその手の活動をしても動くものはいないだろう。時期が悪い。

 

 悪魔側と教会側では、はっきり言って開戦派同士が水と油だろう。堕天使側の失態の責任を押し付けあってにらみ合ってくれていると思いたい。

 

 いや、もしかしたらほかの大規模勢力が過剰に警戒して強襲とかあるんじゃないか?

 

 あ、ありえる。実際三大勢力が和平結ぶ流れだし、そうなったら聖書の神が死んでいるとはいえ最大規模の勢力が盤石の体制になるわけだしな。

 

 な、なんか寒気を感じて―

 

「……ふぅ~」

 

「うっひゃぁ!?」

 

 なまめかしい息が、耳元に!

 

「んも~ぅ。せっかく和んだ空気なのに、あまりピリピリしちゃだめよぉ? 何かあるとするならまず外が気付くんだから、おいしいパイを作った子はもうちょっとゆったりと……ね?」

 

 と、ウインクしているめっちゃ近くにいたゼルマンが息を吹きかけたのだろう。

 

 いや、まあ確かにそうだな。

 

 せっかく作ったアップルパイが、上層部の方々にも好評なんだ。

 

 作った俺が険しい顔してたら、せっかくのいい雰囲気が台無しだ。

 

 ……俺も食べるか。

 

「………うん。我ながら上出来だな」

 

 思わず自分で自分に感心しちまったよ。

 

 そしたらいつの間にか近づいていた麗華姉さんが、ごほんと咳払いした。

 

「れ、錬一! もしよかったら、今度私限定で一つ作ってくれる?」

 

 ……顔真っ赤なんだけど、どうしたんだ?

 

 そう思った瞬間、龍華姉さんを筆頭にアメリアやパトリシア、珊瑚まで目をむいてこっち見てきたし!

 

「ずるいよ龍華! 錬一、その………私にはチーズケーキとか、たんぱく質多めので」

 

「そうはいきません。錬一、前回のプリンはあまり意識を舌に向けれなかったので、今度プリンアラモードで作ってください」

 

「なんと抜け駆け! なら妾はチョコレートケーキを所望する! 南米出身なのでカカオ系列が好みなのだ!」

 

 待て待て待て待て!

 

 俺が戸惑っていると、がたんと珊瑚が立ち上がった。

 

 な、なんだと? まさかお前がまとめ役になるのか―

 

「錬一、私は全部!」

 

「作るとは言ってねえよ!? いや、日を改めたら作ってやるけど!」

 

 ―んなわけないよなぁ、うん!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……忌々しい。ただでさえクルゼレイをシャルバが下に見る態度が露骨になったというのに……っ」

 

「おやおや。今作戦のリーダーさんはいらだってるようだねぇ」

 

「しゃぁねえだろ、姉御。俺たちと違ってあいつらは下がったまんまだからな」

 

「めんどいからこっちに連れてこないでよね。……それより、赤龍帝がバカなことやってるよ」

 

「ほんとだねぇ。教会が悪魔相手にお優しいわけがないだろうに……って、天使長さんは謝っちゃったよ」

 

「和平結ぶから当然なんだろうけど、やっぱ見切りつけて正解だったね」

 

「ったくだ! のし上がるにゃぁ手柄上げるための場所がねえとよぉ! やっぱ天上楽土(ユートピア)を狙って正解だぜ!」

 

「同感さね。屑共を蹴り落としてあたしらがのし上がれるんだから、そっちの方が都合がいいってもんさ! で、どうするんだい、現場指揮官さん?」

 

「では、作戦準備を開始しよう。奴隷監督官は、奴隷たちの出撃準備に入れ。……全ては天上楽土(ユートピア)創生のために、シャーイニング!」

 

「「「シャーイニング!」」」

 

 

 

 

 

 

 

「しっかし、この馬鹿丸出しの号令はどうにかならないもんかねぇ?」

 

「俺は面白いと思うぜ、姉御。……ダメなのか?」

 

「めんどいけど仕方ないよ。それぐらいは合わせとかないと、世の中やってられないしさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……意外とモテるのね、あいつ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 でまあ、アップルパイを紅茶で流し込んで話も佳境になってきた。

 

 イッセーが、教会がアーシアを追放した件で問いただしたりもしたが、そのあたりもアーシアが文句もないことからスムーズに済んだわけだ。

 

 で、話全体がまとめに入ってきてるんだが―

 

「まあ、頭なんていくらでも下げれるもので許してもらうなんて気もねえさ。そこは神の子を見張る者(俺たち)だからこそできる方法で詫びるとして、だ」

 

 アザゼル総督がそう言ってから、イッセーとヴァーリ、そしてなぜか俺を見てきた。

 

 ………なんで俺だよ。

 

 首をかしげる俺だったが、アザゼル総督は少しだけ真面目な感じを出してきた。

 

「和平結ぶってんなら、この場にいる俺たち以外の強い奴の意見も聞くべきだ。候補含めた神滅具(ロンギヌス)保有者に、な」

 

 ああ、なるほど。

 

 つまり俺は、二天龍と同じぐらい警戒される立場だってことか。

 

 さて、どう答えたらいいものかねぇ。

 

「俺は強い奴と戦えればそれでいいさ」

 

 おい、白龍皇ヴァーリ。

 

 和平結ぶって時にその意見はどうなんだ、おい。

 

 ある意味堕天使側に危険因子がいるといってるようなもんなんだが、アザゼル総督はどこ吹く風だった。

 

「勢力交流の名目で、レーティングゲームに混ざれないか聞いといてやるよ。で、お前らはどうなんだ?」

 

 ……なるほどねぇ。

 

 まあ確かに、神や魔王すら殺せる力を持つものが俺たちだ。なら安全度合いを「単位」で測れるようにしたいとは思って当然だな。

 

 くわえて俺は天界側に所属している。魔王の妹が眷属悪魔の赤龍帝(イッセー)や、神の子を見張る者の虎の子な白龍皇(ヴァーリ)に並ぶ、天界の重要戦力ってわけだ。

 

 まあ、正直に言った方がよさそうだよな。

 

「……俺はそもそも信仰心がかなり緩いです。日本という出身国がらか宗教に強くこだわるって発想がないですし、教会に属しているのは苦楽を共にしたアメリアと一緒にいることが大きいですから」

 

「………~っ」

 

 アメリア。顔を赤くしないでくれ。

 

「……むぅ」

 

 パトリシア。別にそういう意味じゃないから、不満げな視線を向けないでくれ。

 

 まあそれはそれとしてだ。

 

「だからまあ、あえてはっきり言います。……戦争とか殺し合いとかを好き好んでする気なんて、俺にはない」

 

 そうはっきりと言い、俺はここに宣言する。

 

「戦争をするしかない状況はあるだろう。国家や勢力にはそれぞれ事情があり、したくなくてもしなくてはいけない状況だってある。そういう物差しを持たねばならないことはわかるし、わかってなければ戦闘員なんてやってない。だがその上で、殺し合いなんて楽しむ神経なんて、俺は現状持ち合わせちゃいない」

 

 目を閉じれば、思い出すのはあの悲鳴と絶叫と断末魔の重なりあいだ。

 

「戦争なんて、否応なく関係ない人間すら巻き込みかねない悪手の類だ。そうでもしなけりゃいけない時があることは否定しないが、それを好き好んでやるような奴じゃ、俺は断じてないなる気もない。フィクションだけで十分だよ、そんなもの」

 

 あの三年間を思い出して、俺は奥歯をかみしめる。

 

「……つらい環境を変えるための支援ができ、そして今つらい環境にいる誰かに手を差し伸べられる人。そんな人が理不尽な死に方をする戦争(事態)なんて、俺は好きになんてなりたくない」

 

 ああ、大丈夫だよお袋。

 

 俺は、お袋が死んだくらいで、お袋がしようとしていたことを否定しない。

 

「命を懸けるなら、戦争をするためじゃなくて戦争を終わらせるためにかける。この落としどころとして十分な和平を妨害するより、その後生まれる反発を受け止めるために戦うべきだと、俺は本気で思っています」

 

 ………心からの本音なんだが、さて、どう受け止められるだろうか。

 

「……全くだ。戦争なんて、せずにすませられるならそれに越したことはない。安心できる言葉でうれしいよ」

 

「そんな子に戦争を挑まれない冥界にしないといけないわよね、サーゼクスちゃん」

 

 魔王のおふた方には好評みたいだ。よし、よかった。

 

「……あなたが私たちの味方でよかった。そのままでいられるよう、私たちも微力ながら頑張らせていただきます」

 

 恐縮ですミカエル様。

 

 で、堕天使側はいかに。

 

「いや全く持ってその通り。戦争なんて好きになりたくないし、戦争を終わらせるために戦うべき。ああ、いいこと言ったな、お前さん」

 

 よし、こっちもなかなかいい感じだ。

 

「……ああ、そうする()()だな」

 

「……そうですよねぇん」

 

 ん?

 

 なんか総督とゼルマン―さん付けしとこう―に、含みを感じるぞ。

 

 俺は少し首を傾げ―

 

 

 

 

 

 

 

「和平一筋でお願いします! 部長とエッチしたいです!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―とりあえず考えている間になんで主とエッチする流れなったとイッセーに問いただそうとしたその瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 何かが固まるような、そんな違和感を覚え、意識が一瞬飛んだ。




 というわけで、禍の団が仕掛けてまいりました。オリキャラも結構出てくる展開で、戦闘規模は原作を圧倒する予定でもあります。






 パトリシアからの好感度がめっちゃ高い錬一。その結果錬一ヒロインズとして設計している四人が過剰反応でちょっとぐだぐだ。

 ですがそこからシリアスです。三大勢力それぞれの神滅具保有者の意見として、教会・天界側担当となった錬一の答えは、錬一が母親を戦争で失っていることも大きいですね。
 彼は「するべきこと」をきちんと考え、ある程度は自分を客観視できることもあるので、「戦争は必要な時もあるが、しないで済むならその方がいい」という、現代向けの答えをはっきりと宣言できます。フィクションの物語と現実をきっかり分けることも、人として「するべきこと」ですので。









 しかしそんなことを気にしないが禍の団。神滅具が候補とはいえ一つ増え、更に外周部でめっちゃ大規模警備が敷かれてる中での強襲です。

 ……原作なんて目じゃないぐらい、大規模なテロになることだけは断言いたしましょう!
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