きゅっきゅふきふき☆きらぴかりん♪ ハイスクールD×D異聞~外宇宙文明を添えて   作:グレン×グレン

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 はい、味方の戦力が莫大なので、絶対テロリストの戦力はけた違いだと予想しているであろう、グレンさん常連の方は正解です。

 そしてその規模は―


第一章 其の十七 襲撃されるは―

 

 気づいた時には、空気が一変しているのを痛感した。

 

 今までは外はともかく仲は和やかな空気が主体だった。今は外には強い敵意だけが向けられ、内側は引き締まった空気になっている。

 

 っていうか、問題が盛大にあるんだが。

 

「……あ、錬一動いた!」

 

 と、涙目の珊瑚に抱き着かれるが、その柔らかい胸の感触を体感している余裕がない。

 

 何故なら、珊瑚が涙目になっている理由をいやというほど理解しているからだ。

 

 ソーナ・シトリー、真羅椿姫、塔城小猫、姫島朱乃、アーシア・アルジェントたち悪魔側。

 

 更にアメリアや、麗華姉さんに龍華姉さんまで。

 

 この場にいるメンバーの四割近い人数が、まるで時間でも止められているかのように固まっている。

 

 おいおい、どういうことだよ。

 

「……どうなってんだ、これは」

 

「……時を止められそうになった感覚に覚えがある」

 

 と、ゼノヴィアがデュランダルを持ちながら、そう怪訝な表情を浮かべる。

 

 なんだ? ただの停止じゃなくて時を止める?

 

 ……おい、なんかつい先日イッセーにそんな話を聞いたような気がするんだが。

 

「これは、停止世界の邪眼(フォービドゥン・バロール・ビュー)だ。ギャスパーの神器が暴走でもしたのか?」

 

 やっぱりかー。

 

 そういえば時間停止能力がなんだとか言ってたよなぁ、うん。

 

 つってもそんなことしそうなやつなら、そもそもリアス・グレモリーが眷属にしないと思うんだが。

 

 実際古参の眷属っぽい木場祐斗は、眉間にしわを寄せている。

 

「いや。ギャスパー君にもそこまでの力はないし、力を発揮しようともしてない彼にここまでのことは出来ないと思う。別の使い手が何かした……という可能性は?」

 

「いや、十中八九そのギャスパーとかいうハーフヴァンパイアが絡んでるな」

 

 と、今度はアザゼル総督が告げる。

 

 当然だが、リアス・グレモリーは鋭い視線をアザゼル総督に向ける。

 

「どういうことかしら? 私の可愛いギャスパーが、意図的に禁手に目覚めて私たちを襲っているとでも!?」

 

「おいアザゼル! いくら何でも俺たちの後輩を馬鹿にするのは黙ってられないぞ!」

 

 イッセーも結構切れてるけど、とりあえずそういう話じゃない。

 

 俺は割って入ると、手を前に出しながらため息をついた。

 

「落ち着け。人となりを知らないやつが能力だけ知ってるなら、それに該当する状況で懸念するのは当然だ。情報が違う以上物差しだって違うんだから、計測が違ってもいちいちキレるな」

 

 こればっかりは仕方ないだろう。

 

 それに、指導者ってのは最悪を想定するのが仕事。知りうる知識で判断するのが仕事なんだから、そこはとりあえず抑えてくれ。

 

 と、そこでゼルマンさんもため息をついた。

 

「総督もからかわないで。そのギャスパーって子が意図的にしたってだけじゃなくて、使われてるって可能性もあることををちゃんと教えてあげたらどうですか?」

 

「悪い悪い。つい癖でな」

 

 ……ちょっと待て。

 

 別の意味で俺も問い質したいんだが、どういうことだよ。

 

 ああもう、イッセー達も食いついた表情になってるし。

 

「どういうこと、アザゼル?」

 

「簡単だよ。俺が見た限りここまでのことができるほど、あのハーフヴァンパイアは神器を使いこなせてない。なら可能性としては、強引に出力を高めているってのが一番だな」

 

 と、いうと?

 

「どういうことだ? 誰がギャスパーの神器を高めているんだ」

 

 焦れたゼノヴィアに対して、アザゼル総督は親指で外を示した。

 

「そりゃ、大絶賛テロってるあいつらだろうよ」

 

 ………って待て。

 

 俺は困惑していると、ふとイッセーと視線が合った。

 

 どうも他のメンバーは分かっているらしい。と、いうわけで。

 

「て、テロォオオオオオオオ!?」

 

「おい、驚きすぎて俺が驚けねえぞ」

 

 そりゃこのタイミングでこんなことしてくるなら、もはやテロでしかないだろ。

 

 あ、でも日本でテロの被害に遭うとか、実感とかないだろうな。鉄火場にはあまり慣れてないだろうし、まだ困惑するのも仕方ないか。

 

 俺も物差しの使い分けがまだまだだな。俺の物差しと人の物差しは違うんだから、その辺りの推測とかをしっかりできる余蘊にならないとな。

 

 ……じゃなくて!

 

「テロってどういうことですか!? なんで和平だってのに!?」

 

「いやだからだろ。少なくとも戦争継続派は何か悪あがきしたくなると思うけどな。……それだけの規模が集まってるってのが問題だがな」

 

 俺はパニックになりかけてるイッセーに、そう言って落ち着かせる。

 

 可能性としては過激派の教会暗部か、旧魔王血族を筆頭とする悪魔側のタカ派閥だろうな。

 

 コカビエルが盛大に失敗してからまだそんなになってないから、神の子を見張る者(グリゴリ)側のタカ派閥ってことはないだろう。

 

 だが、それにしてもこれだけの規模のテロを起こせるとか、勢力として大規模すぎるだろうに。

 

 日本国を襲う前代未聞の千連テロの所為で、日本にいる異形勢力もピリピリしている状況だ。三大勢力も会談の場所を変える案が出たというし、はぐれ含めて悪魔祓いや契約した魔法使いとか、外周部を警護する奴らもいたはずだ。

 

 外を伺う限り周囲の警護班は停止している。上級悪魔ソーナ・シトリーが止められていることもあって、この停止能力はけた違いだろう。

 

 聖魔剣の木場祐斗、デュランダルのゼノヴィア、神滅具持ちの俺とイッセーは、首脳陣のように力ではじいた感じだろう。

 

 リアス・グレモリーは赤龍帝の籠手に触れていた影響だな。ソーナ・シトリーや外の上級悪魔が止まっているのに、リアス・グレモリーだけが無事ってのには理由があるべきだ。

 

 となると驚くべきは珊瑚とゼルマンさんか。そもそもどんな格の悪魔や堕天使の子か分かってない珊瑚は潜在能力が読めないからいいとして、ゼルマンさんも対コカビエル部隊のリーダーなだけあるってわけか。

 

 だが、それにしても外周部の舞台込みなら範囲がシャレにならなさすぎないか?

 

「あの、外はどうなんですか? まさか駒王町全体がこんな感じだとでも?」

 

「いえ、停止の力が作用しているのは駒王学園全域にとどまっています」

 

 と、グレイフィアさんが静かに言い、その上で更に告げる。

 

「ですが外周部では戦闘が勃発しております。敵の数は最低でも五千を超えており、護衛の部隊は建築物や住人の被害を避けるため、敵の本命と思われる部隊を迎撃できないのが現状です」

 

 そう言いながら、魔方陣を展開して映像を見せてくれる。

 

 そして、俺とイッセーは目が点になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

『ひゃはははっはは! ピカリン! ピカリン!』

 

 などと吠えながら、時速70kmぐらいで走行しながらなんか撃ってる、下半身が車で右腕が銃火器になってる緑色のわけの分からない存在。

 

『ふきふきキュッキュ! 磨いてピカリン!』

 

 なんて高らかに謳い上げながら、周りに八人ぐらいの兵士っぽい怪人に分隊支援火器や榴弾筒付き突撃銃をぶっ放せつつ、自分もミサイルをぶっぱする、下半身が人型になっている以外はそっくりな謎の存在。

 

 しかも全身から煙幕弾を発射したりしてかく乱しつつ、自分達は煙幕の中から割と射線を集中してぶっぱしてきている。サーモセンサーでもついてるのか?

 

「……お、分隊支援火器も突撃銃も榴弾筒も、既存の銃火器程度だな。あれなら相当もらわなけりゃ、中級クラスならくたばらねえと思うが」

 

「だけど、ミサイルも既存のだから厄介だわ。何故かロックオンされてるし、直撃したら一発でも結構もらって、その後の一斉射撃ではめ殺しって感じかしらぁ」

 

 アザゼル総督とゼルマンさんがそう評価するが、これまずくないか?

 

 っていうか、気になることが多いんだけど―

 

「質問。最低でも五千って、どういう感じなんですか?」

 

 なんか言い方が曖昧な気がしたんだが、どういうことだ?

 

「どうもあの敵なのですが、二つの形態を使い分けれるようなのです」

 

 ミカエル様がそういうと、サーゼクス・ルシファーもまた頷いた。

 

「走る速度は人並程度だが、同時に八人の兵士を出して連携をとる状態。もしくは兵士を出せないが車両並みの走行速度を発揮する車両形態。それを使い分けて煙幕を大量に展開しての混戦状態に持ち込むことが基本戦術のようだ。おかげで煙幕で味方を誤射する事態も頻発しており、飛行可能な種族はそのアドバンテージを生かせていない」

 

「下手に大火力を出すと、周囲の人たちを巻き込んじゃうもの。煙の中をかいくぐって接近戦ばかりすることになるから、おかげで大変なのよん」

 

 セラフォルー・レヴィアタンはそう言ってから、更に窓の外の方を見る。

 

 そこには―

 

「行くぞ、連携殲滅魔法用意! 合言葉は!」

 

『『『『『『『『『『絶対! 小滅!!』』』』』』』』』』

 

 ……なんかローブに「魔法少女絶対殲滅」の八文字を刻んだ魔法使いが、フォーメーションを組んだ魔法でこっちを吹き飛ばそうとしてきやがった。

 

 ……この場にいる魔法少女とくれば、魔法少女マニアで有名かつ、魔法少女番組に主演としてでているセラフォルー・レヴィアタンなんですが………。

 

「もぅ! レヴィアたんの風評被害よ! 困っちゃうんだから」

 

「多分それ、相手のセリフだと思います」

 

 思わず突っ込んだが、まあ容赦する理由はない。

 

 魔法使いでは結構な割合で近年の魔法少女文化を嫌っていて、異形再筆頭格のセラフォルー(この人)なわけで。必然的にあいつらのターゲットはそういうわけだろう。

 

 いやまあ、こういうやり方されても正直困るし、そこはいいんだが……。

 

 じゃなくて。

 

「これ、いくら何でも大規模すぎだろ」

 

 俺はそう愚痴るしかなかった。

 

「……ってそんなこと言ってる場合じゃない! ギャスパーはどうなってるんですか!?」

 

 イッセーはそう叫ぶと、アザゼル総督ははっきりという。

 

「十中八九使い捨てにする気で暴走させてるだろうな。早く助けないと奴さんは死ぬだろうし、俺たちも止められかねないわけだ」

 

「……魔王様たちの会談でテロをするだけでなく、私のギャスパーをその為の生贄に仕様だなんて……っ! すぐにでも助けに行かないと!」

 

 リアス・グレモリーの言うことは正論だが、問題はどうするか、なわけだ。

 

 外を見れば、なんかどんどん大量に戦力が集まってきやがってる。

 

 時折上層部が攻撃を叩き込んで黙らせるけど、なんだかんだですぐに補充されたりしてこっちに攻撃をぶっ放してくるので面倒なことだ。

 

「サーゼクス様、グレイフィアさん! 俺たちにギャスパーを助けさせてください!」

 

 イッセーはそう言うが、しっかし問題だってある。

 

 何よりこの状況下じゃ、外に出た瞬間に気づかれるぞ?

 

 それに敵だって奪取されることは警戒しているはず。結界を張って侵入されないようにしているはずだ。

 

「そんな手間をかけるより、俺の力でハーフヴァンパイアごと吹き飛ばせば全部解決じゃないか?」

 

 ……おい白龍皇。確かに一理あるがそれを言うか?

 

「……白龍皇、あなたねぇ……っ」

 

「ヴァーリてめぇ! ふざけんなよ!?」

 

 ほら、当然グレモリー眷属側が切れる。

 

 声を荒げてるのはリアス・グレモリーとイッセーだけだが、動ける他二人もいい顔はしてない。

 

 まったく。これは俺がフォローを入れるべきところか?

 

「落ち着けグレモリー眷属。短慮かつ確実性の高い解決策は確かにそれだ」

 

 実際、このとんでもない事態に対して速やかな解決を目論むのは、決して大間違いじゃない。

 

 国家運営クラスの物事ともなれば、必要ならいくらかの犠牲を容認する必要は必ずある。そういう意味では、転生悪魔一人の為に上層部が四人も失われるなどあってはならないだろう。

 

「旗本! だからってギャスパーを―」

 

「―だが」

 

 俺はイッセーの言葉を遮って、ヴァーリを睨む。

 

 だが、ヴァーリに対しても言わせてもらう。

 

「―いきなり問答無用で犠牲者を容認するのもあれだ。まして和平を結ぶってその時に、非常時とはいえ悪魔側の犠牲者を堕天使側が強要するのは相応にリスクもあるだろう」

 

 俺はそう前置きしてから、ヴァーリに対して軽く敵意を向けておく。

 

「……深慮を長く待つ暇はない。だがこと人命が関わっている時に、相応の理由ではなく「時間をかけるのが面倒くさい」を丸出しにした犠牲の強要なんて俺も認めない。物差しも使わないいい加減な発言は、俺とイッセー(神滅具級二種類)を同時に敵に回すぞ?」

 

 そういった深い事情はろくに考えてなさそうなのがまるわかりだ。

 

 そういうことをこんな状況下でほざくな。お前はパニックホラーで輪を乱して単独先行する類のDQNか。

 

 殺意も込みで警告するが、ヴァーリはむしろ面白そうな視線をこっちに向けてくるだけだ。

 

「悪い悪い。実際戦闘に参加できなくて、暇なんだよ」

 

 ………なんでこんなの連れてきた、堕天使側。

 

「へいへい。だったら外の連中をちょっと削っといてくれや。白龍皇に鎧袖一触されりゃぁ、敵さんも主力を連れてくるだろうよ」

 

「まったく。つまらない相手とは戦いたくないんだけどねぇ」

 

 と、アザゼル総督に適当に任務を振られて、ヴァーリは外に出て暴れていく。

 

 ……盛大に暴れてるな。完全に無双ゲームのそれだ。

 

 俺が頭痛を感じていると、リアス・グレモリーがため息でヴァーリを無視する方向に切り替え、サーゼクス・ルシファー……いや、ここは様付けしておこう。

 

 とにかくリアス・グレモリーはサーゼクス様に向き直った。

 

「魔王様。ギャスパーがいるはずの旧校舎には、私が未使用で保管している戦車(ルーク)の駒があります」

 

「なるほど、キャスリングか。それなら不意をつけそうだ」

 

 と、悪魔側の多くが感心してるけど何がどうした?

 

 いや、キャスリングってどっかで聞いたような気がする。

 

「きゃすりんぐ?」

 

「チェスの特殊ルールの一つで、王の駒と戦車の駒の一を入れ替えることさ」

 

 珊瑚が首を傾げていると、木場祐斗が苦笑しながらそう言って、更に続ける。

 

「チェスの駒を参考にしている悪魔の駒(イーヴィル・ピース)にもその機能が組み込まれているんだよ。実戦では使われづらいから、教会側では知名度が低めかな?」

 

「「……あ」」

 

 俺と珊瑚は同時にはっとなった。

 

 そういえば、今まで使われることがなかったからうっかりしてたが、確かにそんなのが座学で教えられてたな。

 

 つっても、駒のままで王を転移させれるの……か?

 

 俺はそんなことを思いながら視線を戻すと、既に悪魔側は転移の準備をしていた。

 

「……お嬢様。こちら側の干渉によって一人だけ転移させることができます。不意を突けるとはいえ敵は必ずいることが予想できますので、護衛をお付けください」

 

「なら、俺が行きます! ギャスパーの面倒は見るって言ったんです。最後まで面倒を見させてください!」

 

 と、流れでイッセーが行くことになりそうだ。

 

 まあ、リアス・グレモリーの眷属を助けに行くんだからリアス・グレモリー眷属が行くのは当然だな。

 

 木場祐斗もゼノヴィアも、その感じで納得している。俺たちがどうこう言うことでもないか。

 

「……まだ時間がかかりそうだね。俺はいつになったら暴れられるのやら」

 

「なら外の敵を削って来いよ。俺は止めねえからよ」

 

 そうアザゼル総督がヴァーリに言ってから、懐をなんかごそごそと探り始めた。

 

「つっても悪魔としても神器使いとしても未熟な奴じゃ心配だな。ハーフヴァンパイアの暴走も止めねえといけねえし……おっと」

 

 そういうと、アザゼル総督は二つのリングを取り出した。

 

「赤龍帝」

 

「俺は兵藤一誠だ」

 

「なら兵藤一誠。このリングは神の子を見張る者(うち)が開発した神器の補正具だ。あのハーフヴァンパイアにつければ神器の暴走は止めれるだろうし、お前がつければ少しの間は代償なしで疑似禁手にも至れるだろう」

 

「……あらぁん? 総督ったら大盤振る舞いねぇ」

 

 ゼルマンさんが言うのも当然だろう。

 

 結構重要そうな技術なんだが、そんなものをよくもまあポンと渡すもんだよ。

 

「言っとくがそれは希少で高価だから予備は今ない。お前が使うのは最終手段で、ハーフヴァンパイアには必ずつける分を残しとけよ?」

 

「あ、ああ!」

 

 そんな感じで話がまとまる中、俺はふと外を見る。

 

 魔法使い軍団に関してはまだいい。言っちゃなんだが、セラフォルー・レヴィアタン様はそっち界隈からかなり嫌われてることで有名だし。というより日本が焼夷弾による絨毯爆撃を叩き込んだ魔法少女文化そのものが、魔法使い界隈ではかなりヘイトが多いのでこれはいい。

 

 だがあの謎の装甲車怪人は訳が分からない。それに魔法使いにしても、これだけの規模で和平会談にテロを起こすというのはちょっとあれだ。

 

 リアス・グレモリーとイッセーが転移するまでの間に、俺はそこが気になって仕方がない。

 

「……なんで、三大勢力側のタカ派閥じゃなくて、魔法使いがこの会談でテロをぶちかましてるんですかね」

 

「そりゃお前。組織の上層部に言われたとかそんな感じだろ。下っ端の魔法使い部隊が、上司の命令と怨敵セラフォルーの抹殺で燃え上がって、現場の担当になったんじゃねえか?」

 

 と、アザゼル総督とは言うがちょっと待とうか。

 

「総督、心当たりあるの……です?」

 

「……敬語が苦手なら俺には無しでいいぞ? ま、魔法使い界隈には心当たりはあるがな」

 

「奇遇ですね。実は私も警戒している存在がいます」

 

「それは意外だ。実は我々悪魔側も、警戒している対象がいるのだよ」

 

 トップ陣営がとんでもないことを言ってるんだが、なんで全員心当たりがあるんだよ。

 

 おいおい、三大勢力がそれぞれ心当たりがあるって、規模がかなりでかいんじゃないのか、これは!?

 




―駒王町全体が結果的に戦場になってしまいました。

この作品がちょっと前にエタらせることを決意した異聞の再設計だという話はしていたでしょうか? まあそんな感じなわけで、変身アイテム関連が出てきます。

実はあの段階では変身アイテムの細かい製法をぶん投げていたのですが、今回はそのあたりもしっかり作っております。

そんなわけで、いきなり頭がおかしい怪人たちのせいで、せっかく大量に集まっていた警備側は盛大に抑えられてます。装備が装備なので慎重にいけば殺されませんが。生身なので煙幕が厄介で足止めされまくっている感じですね。

さて、次の話ではオリ敵勢力についてちょっと触りが入ってきます。
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