きゅっきゅふきふき☆きらぴかりん♪ ハイスクールD×D異聞~外宇宙文明を添えて   作:グレン×グレン

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と、いうわけで今回は、停止が解除された直後の展開です。


第一章 其の二十一 再動する時間

 錬一Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 つ、つ、強い!

 

 俺は攻撃を何とかしのぎながら、本気で状況がまずいってことを痛感した。

 

 目の前の女の戦闘スタイルは、特殊なそれじゃない。

 

 体術及び魔法、そして時々スタングレネードを投擲したり、十手のタグで光の剣を絡めとる様に運用してくる。

 

 これらすべて、人間なら誰でも手を出すことができる技術だ。神器はもちろん聖剣といった、先天的才能に恵まれてなければ使えない類ではない。

 

 だが、それだけで滅茶苦茶強い……っ!

 

(しゃ)ぁっ!」

 

 蹴りの体制から魔法の壁に左手をつくことで、踏ん張ってもいないのに重いフックが叩き込まれる。

 

 顎が揺れるような喰らい方は何とか避けたが、頬骨に少しヒビが入るぐらいの衝撃が入りやがった。

 

 しかもこっちを殴り飛ばすんじゃなくて、魔法の壁を解除することで自分が拳の反動で距離をとる。

 

 かと思えば前方に魔法で壁を作り、全身で着地したうえでそのままはねることで、斜め上から加速した飛び蹴りを叩き込んできやがった。

 

 クソッタレ! こいつ……強い!

 

「驚くほどのことではないわ。私の魔法使いの腕は英雄派でも上から数えて十番目以下。体術においては一二を争うほどの技量はあるけど、武器戦闘術はあくまで補佐だから低い部類だもの」

 

 そんなことを返すホロウは、しかしかなり遠慮なくこっちを殺せる攻撃を、連続で叩き込んできやがってる。

 

 動きにスキはないし、次の行動をきちんと考慮して組み立てられている。しかも何かしらのイレギュラーが起きたとしても、いくつもの対応につなげられる絶妙な動きと力の入れ具合だ。

 

 そう、この女の強さはステータスによるものじゃない。特筆すべき特殊能力でもなく、種族差によるごり押しでもない。運用能力と判断速度が、俺をはるかに上回っているからこその強さなんだ。

 

 全部この年で習得できるとは思えないレベルだ。天賦の才の持ち主が、不断の努力と優秀な指導者の下で鍛え上げ、更に見取り稽古や座学による攻撃イメージの構築もやっているレベルだろう。

 

 生まれた時から最高の環境でも貰ってなければ、この技術の質は到達できるものじゃない。

 

「……どんな鍛え方すれば、何の異能も使わずにここまで強くなれるんだよ……っ!?」

 

「あら、良ければ教えましょうか?」

 

 俺の迎撃のフィンブレードを、足さばきを利用して攻撃までの予備動作による受け流しでしのぐ。

 

 そんなありえないだろうと言いたくなるレベルの絶技を、俺に対する攻撃を叩き込みながら、ホロウは告げる。

 

「人間にとって睡眠って、肉体の休息も兼ねているじゃない? でも私は思うのだけれど、それなら睡眠時間って、減らそうと思えばかなり減らせるとは思わない?」

 

 ………あのすいません、なんか絶大に聞いたらいけない気がするんだけど。

 

 俺の嫌な予感は見事に的中する。

 

「だから頭蓋骨にルーン魔術を刻むことで、脳の休息中の睡眠時間に基礎トレーニングをするようにプログラミングして、体を休息させる睡眠時は参考になる戦闘映像とか脳内に送り込んで、かつ忘れないように脳を活性化させてるのよ。それなりの設備は必須だけれど、英雄派は禍の団でも規模が大きいし、資金力なら下手な神話勢力より優れてるから、テスターも兼ねて色々できるのよ」

 

 ……ああ。

 

 俺は何というか、感心した。

 

 ああ、すごいなオイ。

 

 だけど―

 

「頭どうかしてるか?」

 

「失礼ね。常識に縛られているような奴に、大業を成すことはできないわよ」

 

 そう言い返しながら、ホロウは俺に浴びせ蹴りを叩き込んでくる。

 

 それを何とか防ぎつつ、俺は冷静さを取り戻そうと試みた。

 

 なんか勢いに呑まれたのか、凄く憧れそうになっている自分がいる。明らかにまともな精神状態じゃない。

 

 そしてそんな状態じゃあ、この女に殺される!

 

「それに私はコロンブスにあやかってるの。コロンブスの卵にもあやかって、最初に思いつくことが偉大なことを試みるわね!」

 

「それ、実際にコロンブスが言ったかどうかは諸説あるぞ!?」

 

 あ、やっぱりまだ冷静になってない!?

 

 俺は何とか仕切り直したいんだが、しかしあいつから目が離せない。

 

 なんでだろうか。俺は、ホロウ・ネオコロンブスという女に強く惹きつけられる何かを感じている。

 

 思想は問題があるとしか思えない。

 

 物差しを複数使い分けることをモットーとする俺にとって、たった一つの物差しの単位すら滅茶苦茶なそれを使い続けるこの女は論外だ。

 

 そんな生き方はするべきじゃない。そんなことは深く考えるまでもない。

 

 ……分かっているのに、なんで目が離せな―

 

「それじゃあ、とどめよ」

 

 ―その瞬間、ホロウの姿が見えなくなった。

 

「―っ!?」

 

 その状況に、俺は本能的にガードを固める。

 

 理解不能な事態で、まず間違いなく初見になる攻撃。となれば、百点満点の最適解を見つけ出すことなど不可能で、そんなものを手繰り寄せる博打を打つ暇があるなら、最悪を避ける一手を打つことこそ最優先。

 

 全身の急所をカバーできるようにフィンブレードを展開しつつ、暴風の竜巻を周囲に展開して接近を阻害する。

 

 両手も可能な限りどこから攻撃が来ても回避できるように、その上で籠手の分だけカバー範囲が広くなる右腕で頭部と首をガードし、左腕は心臓をカバー。

 

 そのまま後ろからの不意打ちを避けるために慎重かつ足早に壁に向かって後退を試みて―

 

「……暴風解除です錬一!」

 

 ―その瞬間、アメリアの声が聞こえて俺は反射的に竜巻を解除した。

 

 アメリアの声の調子から言って、おそらく本物。だますにしても停止しているアメリアを使う必要はないから、おそらく停止を突破してアメリアがこっちに来たからだ。

 

 チームリーダーが焦った声を上げている以上、竜巻が逆効果になっていると判断し、俺はそのままちらりと視線をアメリアに向けると、俺は一瞬ぽかんとしそうになる。

 

「ぼさっとしないで、前!」

 

 なんで光の銃を俺の前の方に撃ってるんだ?

 

 しかも素通りしているし、厳格でも見せられてるのか―

 

「麗華はカバーお願い!」

 

「分かったわ龍華!」

 

 その瞬間、龍華姉さんが一瞬で俺の脇を通って、鳶膝蹴りを虚空に叩き込んだ。

 

 その瞬間いきなり現れたホロウに俺が面食らっている間に、龍華姉さんが俺を引っ張って後ろに下がる。

 

「……錬一から、離れろ!」

 

 加えて後ろから珊瑚が、気に入ったのか精緻用ローラーを振り回してホロウを攻撃する。

 

 ま、真正面からとは想定外だ。っていうかどこから!?

 

「錬一、なんで敵を前にぼさっとしてるんですか! 精神攻撃だとは思いますけど……?」

 

 アメリアがそんなことを言ってきた。

 

 いや、ちょっと待て。

 

 精神攻撃? にしては警戒そのものは間に合ってた気がするんだが。

 

 いったい何がどうなってるんだ?

 

 俺が首を傾げたい気分になっていると、麗華姉さんが俺の頭に手を置きながら、戦闘をしている珊瑚に声を飛ばす。

 

「珊瑚だっけ!? とにかくちょっと離れて、その女は種が分かってないとまずい!」

 

 れ、麗華姉さん?

 

「で、でも……あれ?」

 

 一瞬視線を麗華姉さんに逸らした珊瑚が、急に前を二度見する。

 

 ………いや、目の前にホロウがいるけど―

 

「危ない!」

 

「っと! やるわね!」

 

「ふぇ!?」

 

 と、龍華姉さんの浴びせ蹴りでホロウが攻撃を回避して、その途端に珊瑚はホロウに改めて気づいたっぽい。

 

 ど、どういうことだ……?

 

「下がって! この子、たぶん私じゃないと真っ向勝負ができないから!」

 

 龍華姉さんがそう吠えながら、ホロウと真っ向から打撃戦を展開する。

 

 どっちも打撃戦闘が上手すぎて、お互いの攻撃が全部捌かれてクリーンヒットがない。

 

 で、できる! 龍華姉さん、あんなに強かったのか!?

 

「……さて、どうやらこっちも新手のようね」

 

 ……みたいだな、麗華姉さん。

 

 俺たちが振り返ると、そこには悪魔の翼を生やした、ごつい男が空に浮かんでいた。

 

 とりあえず抜き打ちで光の銃を放つが、奴はそれをただの裏拳で迎撃する。

 

 手応えがないな。普通なら、最上級悪魔が相手でももうちょっと手応えを感じるんだが。

 

 どういうことだ? 光力を無効化する神器持ちの混血か転生悪魔なのか……?

 

「まずいわね。あいつ、準神滅具持ちよ」

 

 麗華姉さんが、そう歯を食いしばりながら告げる。

 

 それに対して、俺もアメリアも戦慄した。

 

 勘弁してくれよ。普通の神器でも禁手なら危険だってのに、準神滅具級の神器が禁手にでも到達してたら、俺も押し切られるぞ。

 

 戦闘能力的にアメリアが戦慄するなら、珊瑚は整地用ローラーを敵に突きつけながら、麗華姉さんをちらりと見る。

 

「どんなの? 気を付けるところは?」

 

「……光力系統の攻撃はあまり効かないっていう程度ね。あとは悪魔を相手にするのと同じ感覚でいいっていうか……そういう神器なのよ」

 

 そこまで言ってから、麗華姉さんは軽くため息をついた。

 

「所有者を聖なる力や光力が特攻入らない悪魔に編成させる、肉体変質を行わせる神器。その名も―」

 

「―冥府より伸びる大罪の大樹(クリフォト・リュトン)。このタッセール・リーベンの誇る、強大な輝きだ」

 

 遮るように自分から語った男は、そう言いながら嬉しそうな表情を浮かべる。

 

 というより、何故か俺たちを親戚の子供を見るような目で見てきた。

 

「仲が良さそうだ。特に男を中心にしているようだ」

 

「どっちかというと家族とかそういう感じに認識してほしいんだが」

 

 俺は一応保険を掛けておく。

 

 ……返って深読みされるか?

 

 ちょっと不安になったが、タッセールとかいうのは首を横に振る。

 

「いや? 恋仲だろうと家族だろうと、情を交わせる者が多いことは素晴らしく恵まれている」

 

 そう返答したタッセールは、なんていうか未熟な子度をも慈しむような表情で―

 

「ああ、君を生かして全員を殺してあげよう。良かったな」

 

 ………なんでそうなる。

 

 具体的に会話の式を教えろ。悪意が全然見えない善意百パーセントの表情で言うようなことじゃねえ。

 

 なんだろう。こいつの心を読んだりしたら、絶対に何かが削れる。

 

 確か、そんな感じのを数値で表すゲームとかがあったな。プルガトリオ機関本部の娯楽室で、しゃいんとかなんとか言ってたような……。

 

 俺が何となく現実逃避をしようとしたその時、耳に音が届く。

 

「なんで麻生田流を使いこなしてるの!?」

 

「敵に教える道理はないわね!」

 

 その龍華姉さんとホロウの、戦闘中に交わされる詰問。

 

 それがとても気になったのは、いったい何故なのだろうか。

 

 とても気になるが―

 

「さあ、君を復讐者にしてあげよう!」

 

「―結構だ! クーリングオフで地獄に送ってやる!」

 

 ―今はこいつが最優先だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 まずい。完全に追い詰められている。

 

 僕とゼノヴィアは、サーベラス達三人に完全に追い詰められていた。

 

 エクスカリバーですら七分の六なら打ち合うことができ、創造系神器ゆえに多種多様な手札を用意できる聖魔剣。そして本来のエクスカリバーに匹敵し、威力においては明確に上回るデュランダル。

 

 それを相手に、魔剣創造と同格とされる魔晶装甲(ダーティ・クリスタ)の禁手が追い込まれている。

 

 理由はいくつもある。

 

 三人は魔晶装甲に習熟しているだけじゃなく、禁手にもかなり慣れている。

 

 余程の執念で高めたのだろう。それがまっすぐであるがゆえに、彼らの禁手は洗練されて高性能だ。

 

 加えて、彼らの禁手は連携での戦闘が考慮されている。

 

 シャリーナの禁手は、背中に結晶体の両腕を具現化するものだ。

 

 腕と言っても手としての機能は簡易的なもので、其の本質はオーラの放出だ。

 

 推進力として距離を任意で変え、バーナーブレードによる近接戦闘や、散弾のように放出しての遠距離攻撃を使い分けている。更に放出範囲を広範囲化させることで、こちらの接近を阻害する盾にすることもできる。

 

 戦闘において、彼女はリーダーだ。最も判断力が必要となる立ち位置だけど、それゆえに多方面に使える禁手が適任だ。

 

 シュベルトの場合は左腕全体を追う鎧と、そこから伸びるサブアームで保持するバックラーだ。

 

 バックラーもオーラを放出することが可能で、それにより広範囲をカバーする盾にしてオーラを防ぐことも、切っ先を絡み取るスパイクにすることも自由自在。更にランスのように伸ばすことで、真っ向から攻撃を弾き飛ばすことも攻撃に転用することも自由自在だ。

 

 彼の戦闘での役割はポイントマンだ。最も攻撃が集中しやすいがゆえに、最も頑丈で禁手も多方面の防御が行える禁手が適切に機能している。

 

 シックルズの場合は、制御装置となるバイザーに使役する蜂だ。

 

 オーラによる刺突と射撃をあらゆる方向から放つことで、敵を翻弄することができる。

 

 彼は戦闘において後衛だ。聖剣はオーラを放つ程度にとどめ、蜂を使役してこちらの行動を的確に妨害するいやらしい戦い方をし変えてくる。

 

「ええい! 連携が巧み過ぎて、こちらが割って入るスキがない!」

 

「こっちがあえて攻撃できるタイミングまで作って、消耗させてくるのが実に厄介だね……!」

 

 ゼノヴィアに思わず同意してしまう。

 

 この三人、個人が相手でも僕たちと真っ向から渡り合える。しかも連携が巧みな所為で、まだ日が浅い僕とゼノヴィアの連携では突き崩せない。

 

 更に意図的に攻撃に緩急を入れることで、向こうがこちらに攻撃を誘発させて消耗までさせてくる。分かっていても反撃は必須だから、それに乗って消耗が加速してくる。

 

「ほんとめんどい。いちいちこういう手間を入れないと、確殺できないんだから」

 

 シックルズがそううんざりしながら言ってくるのが答えだ。

 

 彼らは、こちらが弱るのを待っている。

 

 功を焦って殺しに行くのではなく、自分達に犠牲者が出てこないように慎重に立ち回っている。

 

 彼らは戦いが楽しいんじゃない。勝つのが楽しくて、何より勝ってのし上がることが楽しいんだ。

 

 だから確実に勝つべく削り続けている。そして僕たちが対応でき仲くなったその瞬間に、一気に止めを刺しに行く。

 

 これは戦いじゃなく狩りだ。それも、詰め将棋のように王手まで進められている。

 

 このままだと―――

 

 

 

 

 

 

 

 

「あらあら。私の可愛い後輩を虐めてはいけませんわよ?」

 

 

 

 

 

 

 その瞬間、シュベルトに雷が落ちた。

 

「危ねっ!? なんだいきなり……っとぉ!?」

 

 更に今度は、少し離れたところにあったはずのサッカーゴールが投げつけられる。

 

 それらすべてを盾で受け流したけど、シュベルトがタイミングを崩したことで、相手の連携に乱れが生じ―

 

「チッ! いったん後退!」

 

「シュベルトも下がって~」

 

 その瞬間、シャリーナとシックルズが僕たちに牽制の射撃を放つ。

 

 その瞬間を逃さず、シュベルトも素早く後退した。

 

 三人が集まった瞬間に雷撃ともう一つのサッカーゴールが放たれるけど、今度はシュベルトが完全にしのいだ所為で効果を発揮しなかった。

 

 だけど、この攻撃は……っ!

 

「ゼノヴィアさん、木場さん! 大丈夫ですか?」

 

 そこに、アーシアさんが駆け寄って回復のオーラを放ってくれる。

 

 そして僕たちを援護できるように、朱乃さんと小猫ちゃんが構えをとってくれた。

 

 ギャスパー君を助けに行っているリアス部長とイッセー君はいないけど、答えは分かり切っている。

 

 二人とも、ギャスパーくんを助け出すことに成功したんだ。

 

「……大丈夫ですか、二人とも」

 

「あらあら。急なことで状況は掴めませんが、とりあえずそこの不良を虐めればいいんですね?」

 

「そういうことだ。なんでも木場の古い顔馴染みだそうだが、まあ気にしなくていい手合いだと言っておこう」

 

 小猫ちゃんと朱乃さんに、ゼノヴィアがそう言って簡潔に説明する。

 

 簡潔過ぎて詳細はさっぱり分からないけど、必要最低限の情報は共有できた。

 

 ああ、これで状況はひっくり返った。

 

「……とりあえず、あの三人はぶちのめします」

 

「ああ。でも、あの三人は連携が巧みだから、こちらもそれに合わせないといけない」

 

 小猫ちゃんにそう言えば、朱乃さんも納得したのか頷いた。

 

「では、こちらも連携がとりやすい私たち三人が主体となりましょう。ゼノヴィアちゃんはアーシアちゃんの護衛をお願いします」

 

「了解した副部長。回復担当たるアーシアが無事なら、こちらが長期戦で押し切れるわけだな」

 

「な、治しますけど無茶はしないでくださいね?」

 

 流れるように対抗準備も整い、僕たちはサーベラスに対峙する。

 

「そういうわけだ。悪いけど、ここからは僕たちのターンだよ」

 

「ハッ! ま、最低でもデータはとっとかないと格好就かないし、別にいいさね」

 

 僕の宣言にシャミールはそう吠え、シュベルトとシックルズもすでに構えている。

 

「ま、この程度で手土産もなしじゃあのし上がれねえしなぁ!」

 

「同感。めんどいこともしないといけないのが、成功の秘訣だよね」

 

 まだまだ戦う気のようだね。

 

 だけど、停止が解除されているなら敵勢力の劇体も間近ということで―

 

「―それに」

 

 ―そんな僕の予想をひっくり返すかのように、シャミールはにやりと笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今からあたしら以上に行かれた連中が、大挙して押し寄せてくるからねぇ?」

 

 

 

 

 

 

 

 その言葉に寒気を感じた瞬間、それは来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




そして次の話から、本格的にオリ敵勢力が動き出します。








くるぜぇ、奴らがくるぜぇ………っ!
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