きゅっきゅふきふき☆きらぴかりん♪ ハイスクールD×D異聞~外宇宙文明を添えて   作:グレン×グレン

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 さて、ありそうでなかったような気がする、とある芸風をついにグレンさんも取り込むことにしました。









 インパクトって重要だと思いません?


第一章 其の三  インパクトという凶器

 

「え、あれ? エクスカリバーで先祖って……え?」

 

 なんか、食って掛かってきた悪魔が困惑してる。

 

 ん? ペンドラゴン家がアーサー王にゆかりのある家系って話、結構界隈では有名なんだがな?

 

「ああ、ごめんなさい。イッセーは悪魔になって日が浅いから、その辺りの知識がまだ足りないのよ」

 

 こっちの困惑に気づいたのか、リアス・グレモリーが軽く片手を掲げて説明してくれる。

 

 ああ~。確かに日本だと、エクスカリバーという有名な剣があることは知ってても、その持ち主がアーサー王だっていうことは知名度数段落ちるか。

 

 俺もエクスカリバーの名前は知ってても、その辺りの伝承については知らなかったからなぁ。

 

「あ~、イッセーとかいうの。ペンドラゴン家はエクスカリバーと肩を並べるアーサー王伝説の聖剣、コールブランドを代々伝える名門だ。で、こいつはめっちゃシャレにならない神器持っている上にエクスカリバーの天然適性も持ってたんだが、「新たな光の誕生を祝福したい」……だっけ?」

 

「「古き信徒の家系より新しい信徒にこそ光が宿るべき」だよ。伝説を作り出した血を奉じることは良いことだが、新しい担い手が生まれることを否定してはいけないだろう?」

 

 あ、訂正ありがとな。

 

「……まあそういうわけなのですが、現状悪魔祓いとしてはタカ派最強が彼です。何分教会が保有するエクスカリバーの三分の二を奪われたことで、色々と動くことになったもので」

 

 と、アメリアが補足説明。

 

 で、だ。

 

「まあそういうわけだから、俺達抜きでも勝算は五割前後と推定済み。そこに暴発阻止の為に俺達まで追加だから……六割?」

 

「一応言っておきますと、それは敵がエクスカリバー使い四人とコカビエル()()の場合の希望的観測です」

 

 俺にそうアメリアが訂正すると、アメリアはリアス・グレモリーに視線を向ける。

 

「コカビエルがなぜ堕天使側の勢力圏内で無く悪魔側の縄張りに逃げ込んだのかがわからないので、悪魔側との共闘の可能性があると踏んでおり、その場合においては勝率は数段落ちるとも判断されてはいますね」

 

 そう説明するアメリアの視線は、まあ「実際のところどうなのか?」という質問でもあるわけだ。

 

 それに対して、リアス・グレモリーは憮然としながらも、まっすぐに見返した。

 

「彼女たちにもいったけれど、私はそのような姑息な手段はとらないわ。魔王様に誓っても構わない」

 

「なら、こちらから手を出す理由はないですね」

 

 そう言って、アメリアは苦笑すら浮かべる。

 

 まあ、そういう言質が取れてるなら、あとは俺たちがハイゲイト達を監視していれば何とかなるわけで―

 

「終わった? あとお代わり」

 

「……全部食べますか、普通」

 

 ロリ娘がドン引きするの当然だろう。

 

 今までずっと会話に参加してなかった珊瑚のやつ、寄りにもよってお茶請け全部食べてやがった。

 

 全員の視線が思いっきり集まってる。

 

 お前、この空気で食うことに集中するか?

 

 うん、そう言いたい気持ちはよく分かる。

 

「「……領収書、あとでください」」

 

「来客用のお菓子のお題を請求するほど小物でもケチでもないわよ?」

 

 そう言ってくれるけど、どう反応していいのかちょっと迷ってる感じである。

 

 ちらりとリアス・グレモリーが珊瑚に視線を向けると、珊瑚はハッとなった。

 

 うん、勘違いされる前に言っておこう。

 

「珊瑚、ご馳走様は言わなくていい」

 

「え? ご飯食べたらご馳走様、日本の礼儀じゃなかった?」

 

 うん。確かにそうなんだけどね?

 

 ご飯を食べたらご馳走様。日本の挨拶ですよ?

 

 いや、だけどこの場合は求められてるのはそうじゃない。

 

「何度も言ってるだろ? 社会ってのは物差しを使い分けなきゃならないわけで、この場合使う物差しはそこじゃないから、ちょっと黙ってような?」

 

「わかった。二人に任せる」

 

 サムズアップありがとう。でも最初から全部食べるな。

 

 そんなことを思いながら、アメリアと視線を合わせてため息をついたその時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あらぁ~ん? 敵地で出されたお茶請け全部食べちゃうなんて、細かいことは気にしないワイルドなお嬢ちゃんねぇん?」

 

 

 

 

 

 

 その声に振り返ったその瞬間。俺達は殆ど全員が固まった。

 

 顔を青ざめさせた匙元士郎が、「じゃ、案内したんで俺はこれで」と一目散に逃げ出した。

 

 そしてつれられた男――男である―――は、うっふんとしなを作りながら、珊瑚のところまで来ると手を取った。

 

「豪胆というより空気が読めてない感じだけど、普通の悪魔祓いは口にすることすら嫌いそうな悪魔のところのお茶請けを全力でフードファイトするところ、大物になれる素質があるわよん?」

 

「ん~。大物より、アメリアや錬一と一緒に入れる方がいい」

 

 天然でそんな返答をする珊瑚に、男は顔を赤らめると頬に手を当ててこっちに視線を向ける。

 

 ……思わずアメリアと俺は身を寄せ合った。

 

 そしてその光景を見て、更にくねくねしてくる。

 

 これがオネェのインパクト。その辺気にしない珊瑚以外、全員勢いに飲まれている………っ!

 

「……くそ、いい加減にしてくれ!」

 

 と、そこで金髪イケメンが我に返って怒鳴り散らす。

 

「成功作がごろごろと出てきてただでさえイラついているというのに! いきなり割って入ってきて何なんだ、あなた方は!!」

 

 俺たちも!? それはひどい風評被害なんだけど!?

 

 思わず一歩引くが、その隙に一歩踏み込みかねない勢いで―

 

「ふむ、成功作……というと、聖剣計画の関係者かな?」

 

 そこでハイゲイトが、何かに気づいた感じでそういった。

 

 って、聖剣計画っていうと……っ

 

 俺がアメリアの方に視線を向けると、アメリアもそれにうなづいた。

 

「堕天使側に研究主任が逃げ込んだという話があります。あの件、完全に主任研究者のバルパー・ガリレイの独断だったはずです」

 

 その言葉に、金髪が目を見開いてアメリアに詰め寄ろうとして―

 

「そうなのよぉん。攻め込まれないために戦力必死だから入れたけど、正直神の子を見張る者(グリゴリ)のトップで彼気に入ってるの、コカビエルさんぐらいでねぇん」

 

「ぬぉわぁ!?」

 

 ―後ろからオネェ系が金髪に抱き着いてきたぁ!?

 

 しかもこうねっとりとか、うねりうねりとか擬音つけたい感じだ。

 

 ………頑張れ金髪。俺は巻き込まれたくないし敵に塩を積極的に送る趣味もない。だから助けない。

 

 とりあえず話を強引に進めようとしたその瞬間、リアス・グレモリーとアメリアが同時に八となった。

 

「「っていまウチって―」」

 

「はぁい。神の子を見張る者からコカビエルさん追撃の先遣隊としてきた、ローズ・セイバーのリーダー、ゼルマン・白花(しらはな)でぇす♪ よ・ろ・し・く・ね♪」

 

 金髪にすりすりほおずりしながらウインクしないでくれ。

 

 あと一文字ずつ区切ってしなを作るな。

 

 っていうか追撃ってどういうことだ追撃って!

 

「……ふむ。追撃というと、コカビエルのエクスカリバー強奪は、神の子を見張る者の意思から離れているのかね?」

 

 お前は何で冷静なんだよ墓守(グレイブ・キーパー)!?

 

「そうなのよぉん。コカビエルさんったら、寄りにもよってエクスカリバーを奪ったり、バルパーを引き連れたりして暴走してるのよねぇ。しかも虚蝉機関と戦った時に関わってきた、フリードって子とか有名どころを迄連れて行ったりしちゃったのよぉ」

 

 あんたも金髪を解放してやれよ、ゼルマン何某!!

 

「ふ、フリード!? あの白髪のやつかよ!」

 

「知っているのかイッセー!」

 

 俺は何をどっかの漫画みたいなことしてるんだ、初対面のやつに。

 

「ああ。あいつにはアーシアも俺も世話になったんだ。結局あいつにだけは逃げられてなぁ」

 

 なんか遠い目をするけど、まあ気持ちは分かる。

 

「フリード・セルゼン。十四歳で正式な悪魔払いに認定された、若き天才悪魔祓いと言われた男ね」

 

 イリナがそう嫌そうな顔でいう気持ちは分かるとも。

 

「だが、奴は信仰心ではなく闘争本能と異形に対する殺意のみで動き、同じ悪魔払いに凶行すら及んだ。追撃班が取り逃がしたツケを、私たちがこんなところで払うことになるとは……っ」

 

 ゼノヴィアの言う通り、あいつは優秀かついかれてる。

 

 俺も資料でしか見たことはないが、もしあいつが何かしらの隠し玉を持っているとしたら、まずくね?

 

「そ、その……! 先日エクスカリバーをもって、神父を切り殺してたけど……にょぉ!?」

 

 おいイケメン、そういうことはもっと早く言うべきじゃね?

 

 あとゼルマンさんや。そろそろシリアスに持っていきたいから、イケメンを解放してくれない?

 

「祐斗、そういうことはもっと早く……言いづらいわね、貴方とエクスカリバーの関係を知れば」

 

 と、リアス・グレモリーは何か起こりそうだったけどすぐに抑え込んだ。

 

 な、なんか情報量が多いんだが、理解が追い付かんぞ?

 

 と、そこで今まで沈黙してた、黒髪ポニーテールの悪魔のお姉さんが前に出る。

 

 なんかゼルマンに対して、敵意が見え隠れしてるな。

 

 いや、悪魔が堕天使に敵意を向けるのは構わない。だけど、なんかそれとは別の類が見え隠れするんだが、なんだ?

 

「それで、堕天使が何の用ですか? まさか、仲間を売り渡すというわけでもないでしょうに」

 

「半分は当たってるわよぉ?」

 

 その言葉に、誰もが怪訝な表情を浮かべる。

 

 それに対してゼルマンは、むしろ不思議そうな顔で小首を傾げた。

 

「何を言ってるのかしらぁ? 組織を抜けて暴走してるなら、責任をもってどうにかするのが組織のすることよぉん? ただ、ちょっとコカビエルさんをどうにかできそうな戦力が暇してなかったからぁ、とりあえず悪魔さん方に事情を話して共闘したいってことでねぇん?」

 

 くねくねとしなを作りながら話すなや。

 

 まあとりあえず、それはつまり―

 

「……コカビエルを自陣営で処罰させてくれるなら、共闘をしてもいいと?」

 

「それはむしろ、していいならってことよぉ。襲われた側からすれば、自分達の方で裁きたいでしょ?」

 

 アメリアの確認に、何の躊躇のなくゼルマンは頷く。

 

 そして俺達全員に視線を向けると、にっこりと微笑んだ。

 

「とりあえず、その辺りを煮詰めて話したいわねぇん。ちょっと休憩してから、代表を集めて話す方向でいかないかしらぁ?」

 

 ………これはまた、面倒なことになりそうだな、オイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『つかみはOKよぉん。とりあえず、共闘するかはともかく「四つ巴」は回避完了ねぇ』

 

「リーダーナイス! オネェ系のインパクトで一気にペースをつかむその交渉術、すごいわよね!」

 

「そうだね、麗華。理由のいらないインパクトで押し切られると、それ以外の裏を考える余裕とか、無くなるもんね」

 

『もぉう。龍華ちゃんは遠い目をし・な・い・の♪ 趣味と実益を兼ねてるから事実その通りだけどね? 公私はきっちり分けるにしてもどちらかをないがしろにしたらダメでしょぉ?』

 

「あ、うん、そうだねリーダー。切り替えるところは切り替えて、両立できるところはしっかり両立。できる出来ないはともかく、できることならそれが一番だもんね」

 

『そ~いうこ~と♪ まあそういうことだから、ゆっくりお話ししたらぁ?』

 

「「……え?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……うっわマジだ。まじで麗華姉さんと龍華姉さんじゃん。なんで二人が一緒に堕天使といんの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「ゼルマンさぁああああああんっ!?」」

 

『あったりまえじゃなぁい。生き別れのショタっ子が成長した姿との再会だもの。殺伐とした乾いた空気より、少しぐらい明るく適度な湿度がある方が、いいじゃない♪』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方そのころ。

 

「……え、学食、しまってるの?」

 

「いや、そりゃ高校の学食はお昼限定だからな、普通」

 

「兵藤、とりあえずどうする? めちゃくちゃ落ち込んでるぞ?」

 

「……いや、匙君? そもそも彼女、お茶請け全部食べてたんだけどね?」

 

「全く。訳ありだらけのプルガトリオ機関の者とはいえ、食い意地が張りすぎじゃないか? そういう方向の組織だったのか?」

 

「……まあ、時間つぶしに食事に誘ったのは私達です。ここはグループ割引のあるこのバイキング店にしましょう」

 

「ちょっとゼノヴィア。この悪魔の女の子、晩御飯じゃなくてちょっとした間食にするつもりじゃないわよ。むしろフードファイトよ?」

 

 そんなこんなで、フードファイト級の大食い娘二人による、バイキング店の地獄が幕を開けようとしていた。

 




 そんなわけで登場、オネェキャラ!









 フィクションにおける定番ネタ、「オネェは強い」はきちんと守るつもりです。

 堕天使側レギュラーキャラにする予定でもありますし、将来的に年長者として縁の下の力持ちになるような塩梅にしていきたいです!
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