アークナイツRPG 実績【生命の向こう側】取得RTA 作:凍洞
面会記録5.ワルファリン
「血液検査の時以来だな。妾を覚えているか?オーバー」
『ええ、覚えているわ。こんにちはワルファリン』
「うむ。少し聞きたいことがあってな、いいか?」
『ええ、なんでも聞いてくれて構わないわ。『誰かさん』と話すのも楽しいけれど、ロドスの人たちと話すのも凄く楽しいから』
「ふむ。オーバー、そなたは自分の血の色を見たことがあるか?」
『私たちの血の色?ええ、あるわよ。前の所にいた時に腕を割られたりしていたから』
「…そうか。途中から色が変わったということはあったか?」
『?いいえ、ずっと同じ色よ。あ、今見せた方がいいかしら?』
「待て待て、そこまでしなくていい。そんなことをさせたら妾がケルシー先生に殺されてしまう」
『あら、ケルシーは優しいからそんなことしないわよ?この間なんて、Mon3trさんが遊び相手になってくれたわ』
「………」
「なんだワルファリン」
「…んんっ!それでは最後に聞きたいんだが。そなたは血が何色に見えている?」
『何色って…黒色でしょ?皆そうじゃないの?』
《面会終了》
「妾は倫理観が破綻しているとよく言われるし、自覚もしている。それでも、彼女を作った奴らには劣るだろうな。妾自身こういう感情があったことに驚いているが…彼女の検査結果を見たときには、吐き気を催したよ。人は、あそこまで堕ちることが出来るのだとな」
「…ところでケルシー先生。Mon3trが遊び相手になってたってマ―――
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面会記録6.ヘラグ
『はじめまして、大きなおじさん。私たちはオーバー』
「ああ、はじめましてオーバー。私はヘラグ。…まさか、本当に子供を閉じ込めているとはな」
『あら、それは違うわ。ケルシーは私たちを守るためにこうしたのよ』
「オーバー、君はまだ幼いから知らないかもしれないが、子供を監禁するというのは確実に異常なことだ。例えそれが感染者であっても。それをよもやロドスが行っているなど、なんという…」
『…ヘラグ?なんだか、怖い顔をしてるわ』
「ああ、すまない…ケルシー、あとで話がある。いいな?」
「構わない。貴方ならそうすると思っていたよ、将軍」
「その呼び方はよせ。…オーバー、ここから出たいと思ったことは無いか?外の世界を見てみたいと思ったことは?」
『う~ん…私たち、ここが気に入ってるわ。前の所と違って痛いことはされないし、変な実験もされないし。この前だって、ケルシーがチョコレートを持ってきてくれたわ。ここは良い所よ』
「自分でここを探検してみたいと思ったことは?誰かに会いに行きたいと思ったことは無いか?」
「…ヘラグ」
「黙っていろケルシー。私は今、彼女と話をしている」
『ええっと…あ、そうだ。もう一度会いたいと思う人はいるわ』
「それは誰だ?」
『サイレンスとイフリータって言うのだけど、前の所で会ったのが最後で今どうしているかわからないの。無事ならいいんだけど…』
「サイレンスとイフリータ?それならロドスに―――」
「ヘラグ、そこまでだ。すまないなオーバー。今日はここまでだ」
『あら、そう?またね、ヘラグ』
「…ああ、また」
《面会終了。以後、ヘラグはオーバーとの面会を禁止する》
「いいかケルシー、確かに私はあの診療所を再建するためにロドスに力を貸している。再建の地はどこでもかまわんとも言った。このロドスであってもな。だが、子供を監禁するような場所に力を貸すと言った覚えは無い」
「お前たちが今している行為は、あのウルサスで感染者に対して行われていたそれと何ら変わりない。忘れるな、私の剣はあの様な少女を守るために振るわれるということを。…私を、失望させるな」
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面会記録7.ナイトメア
《記録削除》
《感染型解離性同一性障害を発症しているオペレーターは、オーバーとの面会を禁止する》
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《ロドス最深部、監視カメラの映像》
『…あら?あなた誰?ケルシーは一緒じゃないの?』
『なんで気づいたのって…どういう意味?あなた、ここにいるじゃない』
『『誰かさん』も気づいたわよね?…うん、やっぱり』
『大丈夫?なんだか震えているけど…わっ、どうしたの?』
『あわわ、どうしたらいいんだろう…急に泣き出しちゃった…ええと、落ち着いて?私たち、怖くないわよ?』
『…あっ、行っちゃった…』
《数時間後、ロドス内の廊下にて一般職員にも認識可能なほどに錯乱したマンティコアが発見された。ケルシー医師によるカウンセリング後、マンティコアには半年間の減給処分、及び厳重注意が言い渡された》