アークナイツRPG 実績【生命の向こう側】取得RTA 作:凍洞
面会記録8.シャイニング
「…………」
『えっと…はじめまして、私たちはオーバー。あの、お姉さんは…?』
「…はじめまして、オーバー。私はシャイニング」
『はじめまして、シャイニング。…その、私たちに用があるんじゃないの?』
「…ここは、静かですね」
『え?ええ、そうね。私たちは『誰かさん』がいるからあまりそうは思わないけど、確かに静かね』
「…この静けさは、あまり良い物ではありません」
『そう?でも、最近は色んな人たちが来てくれるから賑やかよ。それにドクターは毎日来てくれるし、ケルシーだって遊んでくれるわ』
「オーバー、貴女の世界は狭すぎる。…少し、良い物を見せましょう」
『良い物…?―――わぁ、綺麗!どうなってるのこの光!?』
「喜んでいただけましたか。私のアーツのちょっとした応用です」
『ええ!凄いわ!私たちのあーつ?って、『誰かさん』に頼まないと出来ないし、こんなに綺麗じゃないから…』
「それは違います、貴女の力は貴女の物です。決して『誰かさん』がいなければ成り立たない様な物ではありませんよ」
『え?でも…』
「オーバー、『誰かさん』とは誰ですか?」
『誰って…『誰かさん』は『誰かさん』よ』
「その『誰かさん』は、自分のことを一度でも貴女に話したことがありますか?」
『…『誰かさん』は私たちが生まれた時からずっと一緒にいてくれたわ!私たちが今いるのだって、『誰かさん』がいてくれたお陰よ!』
「オーバー、『誰かさん』が直接助けてくれたことが、一度でもありますか」
『…』
「オーバー、貴女は貴女自身の力でここまで生きてこれたんです。『誰かさん』は、ここにはいないんです」
『違う…違う…』
「オーバー、貴女は貴女しかいません。貴女たちではないんです」
『違う……私たちは…『私』は…!』
《ケルシーの判断で面会は中断。
以後、シャイニングはオーバーとの面会を禁止する》
「ケルシー、私は以前貴女に言いましたね。医者にとっては自分の命を大切にする患者が一番重要なのだと」
「彼女は自分という命を見失っている。ならば、彼女が自身を取り戻す手伝いをするのが、医者たる私の役目です。…貴女が今しているのは、保護ではなく逃避ですよ」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
面会記録9.アーミヤ
「お久しぶりです、オーバーさん。…大丈夫ですか?」
『…ええ、久しぶりアーミヤ。私たちは…私は?私はオーバー…私たちはオーバー?大丈夫、大丈夫よ…私たちは大丈夫…私は大丈夫なの?わからないのアーミヤ、『誰かさん』が何も言わなくなったの…『誰かさん』は本当にいるの?いるに決まってるわ!だって私たちが、私が今いるのは…』
「オーバーさん、貴女はここにいますよ」
『ええそうよ、私はここにいる…私たちはどこにいるの?『誰かさん』はどこにいるの?わからない…わからないの…助けてアーミヤ、どうすればいいの…?』
「…私には、貴女を助けることは出来ません」
『そんな…私たち、どうすれば…私はどうすればいいの…?』
「オーバーさん、聞いてください」
『…何?』
「近いうちに、貴女にとってとても大切な人が会いに来ます。その人の話を、貴女が聞いてください。貴女たちではなく」
『私たちが…私が…?』
「はい。貴女が、貴女自身が彼女と話さないといけないんです。それが、貴女を助かることにも繋がる筈です」
『…うん』
「私が言いたいのはそれだけです。…どうか、頑張って」
《面会終了》
「たとえ人ではないと言われても…彼女はロドスの患者なんです。ケルシー先生」
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面会記録10.サイレンス
《オーバー、脱走》
次回でホントのホントに最終回です
ちなみに僕は曇らせが好きですが、その先のハッピーエンドも好きです