東方 外来人物語   作:佐藤練也

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第102話

阿求「さて。命蓮寺の走馬さんは終わりましたけど、あとはどなたのところへ...行きましょうか。」

 

菫子「そうよねぇ....。あとは紅魔館に住んでいる、新人メイドとかかしら?」

 

阿求「あとは...魔法の森に住んでいるという怪物...。八雲紫さんの話によれば、先の異変で生き残った怪物が改心かアリスさんに説得されたかで、異変の解決に力を添えた...。ということらしいです!」

 

菫子「ふーん...。」

 

 

命蓮寺を背に歩く2人の少女は、幻想郷縁記を携え昼下がりの幻想郷の空の下のんびりとした歩調で歩く。あと2人の外来人のところへ行けばひとまずこの仕事は終わり、なのだが。菫子はどうにも向こうの世界に戻らなきゃいけない時間になってしまったようだ。

 

 

 

菫子「あっ、阿求ちゃん。ごめんなさい、私そろそろ帰らなきゃいけない時間なの。」

 

阿求「あら?もうですか?それは残念ですが、...用事なら仕方がありませんね。」

 

菫子「うん、ごめんね。次会った時には、何か奢るから!またね!」

 

 

そう言って、彼女は自身のマントにくるまり一回転したかと思うと、その場から消えてしまった。阿求は彼女が去ったことを見届けてから、ゆっくりと歩き始めたのだった。

 

 

ーーーーーー

 

 

擬態練也「...白黒の魔法使いか。」

 

魔理沙「お前こそ、...人の顔を被った化け物が何してんだよ。今になってアリスを外から襲う気にでもなったか?」

 

擬態練也「俺にはヤツの気持ちが...、...何故あんな行動に走るか理解に苦しむ。」

 

魔理沙「はあ?何言ってんだよ、お前...。」

 

 

アリス邸の前でこれからどう動こうか思案している時に、この間に戦った白黒の魔法使い。霧雨魔理沙が、ゆっくりと俺の近くへと降り立った。そんなことより、俺は何故こんなに考えねばならんのかを自分に問う。数日間こうしているが、アリスは家から出る気配はない。

 

 

魔理沙「ははっ!もしかしてお前っ?!アリスから締め出されたのか?あははは!こりゃ傑作だぜぇ!」

 

 

腹を抱えて大笑いする魔理沙に俺は若干の殺意を覚えるが、それは問題ではなかった。アリスの機嫌がどうであれ、何故俺が考え込まなければならない。俺は一体この世界でどうしたいのだ、アリスやシャンハイとの日々の会話を重ねていく中で俺に何が起こっている...。そう考えている最中、頭に柔らかな感触を覚えた。その後に聞こえる、久しぶりに聞く声。

 

 

シャンハイ「シャンハーイ♪」

 

魔理沙「おっ、シャンハイじゃないか。元気してるか?」

 

シャンハイ「シャンハイ♪」

 

 

そう3人でアリス邸の前で話し込んでいると、玄関のドアがゆっくりと開かれた。

 

 

 

アリス「いらっしゃい、魔理沙。....練也もいつまでも外になんか出ていないで、こっちにいらっしゃい。」




【香霖堂】

霖之助「うーむ....。」

(霖之助が1人で手に持ったモノを見つめながら、椅子に座り考え込んでいる。)

(突然扉が開かれて、呼子の音がカランカランと音を鳴らした。)


影狼「こんにちわー、霖之助さん。(背中に水の入った大きな壺を背負って。)」

わかさぎ姫「こんにちわ〜♪(影狼が背負った壺からひょっこりと顔を覗かせ。)」

霖之助「やあ、いらっしゃい。今日も元気そうだね、2人とも。」

わかさぎ姫「何か、...考え事をしていたようだけれど....。」

影狼「その手に持っているモノは、何?(興味ありげに、マジマジと見ようとしている。)」

霖之助「ついさっき僕も見つけたんだ、用途はまだ見ている途中でね。(メガネを外してよーく隅々まで観察している。)」

影狼「面白そう!見せて見せてー!(近寄り)」

霖之助「まだ見せるわけにはいかない。僕はもっとよくみたいからね。」

影狼「うー、ケチーッ」

わかさぎ姫「ところで霖之助さん?...それは、どこで拾ったの?見たところ...何か腕輪のようだけれど...。」

霖之助「...蜂だ。」

影狼、わかさぎ姫「えっ?」

霖之助「だから、蜂が持ってきたんだ。一匹の大きな蜂が。本当に突然さ。」

文「これはスクープの予感が!(いつの間にか現れる新聞記者。)」

レミリア「お邪魔するわよ。」

れんな「失礼致します。」


霖之助「...全く。今日はどれだけ来客が来るんだ。...次回も...。」

練也「(にゅっ。と突然出てきて。)またみてね。」

霖之助「だからどこから湧いてくるんだ君達は!」
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