魔理沙「それで?...お前らは、つい最近まで気まずかったが為に互いに近付かなかった。この化け物に関しては、ずっと外に出ていた。」
アリス「あの時は私も悪かったわよ...、でも変に感情的になってしまって。...私らしくないわね。ごめんなさい。」
湯気が立ち上るティーカップが人数分各々の前に置かれ、中には熱々のコーヒーが注がれていた。息を吹き付け、一口啜る。ほろ苦い。その味は、先刻の戦いを思い出させるようだ。
擬態練也「......。」
アリス「.....苦いのは、苦手だった....?」
表情筋を見てわかったのか、アリスがまた申し訳なさそうに声を掛けた。心情のことなど吐露はせずに、俺は構わず二口目を啜った。しかし暖かい。風雨にさらされたこともあって、身体が冷え切った状態だった。
擬態練也「....。苦いな。...苦いが...暖かい。」
魔理沙「へぇ、素直なとこもあるんだな。」
擬態練也「ほざくな、...お前も俺が倒す。勝ったままだと思わないことだ.....っくしゅん...!?」
魔理沙「風邪ひいた状態で言ってもな...。」
アリス「...練也?」
鼻をティッシュで押さえ拭う擬態練也に、魔理沙は苦笑いを浮かべながら言う。
魔理沙「だけど香霖からの話聞いたけど、お前もかなり強いんだな。」
擬態練也「.....?」
魔理沙「あの時アリスの家の近くで勝負した時に、私のブレイジングスターとタメ張っただろ?その時にお前の右足と引き換えに、私の八卦炉も御釈迦になっちまってな。」
擬態練也「それで勝ち誇ろうとでも言う気か。」
魔理沙「ちげえって、話は最後まで聞けよ。」
すると魔理沙は、スカートのポケットから何やら溶けた鉄の塊を取り出し、それを練也に見せた。練也もなんのことだか、わからない様子でその鉄塊を見つめる。
魔理沙「私の八卦炉はちょっと強い負荷がかかるだけじゃ壊れないように出来ている。マスパを撃つ時とかに中が特に熱に曝されるから、耐熱性にはかなり優れている。だけどその熱に強い筈の内側の部品がほぼ溶けちまっていたんだ。香霖が無理矢理分解して、なんとか直したんだが。」
擬態練也「.....。」
魔理沙「どういう仕組みでこうなったかは知らないが、...ひょっとしたら私も命が危なかったかもな。」
アリス「..,魔理沙が人を褒めるなんて...明日は雨が降るんじゃ...。」
魔理沙「ああ?!アリス、今のはどーいう意味だよ!?」
2人が会話を交える傍、擬態練也の頭の上にはシャンハイ人形が乗りその様子を眺めていた。
【鈴奈庵にて】
阿求「さあ、残る外来人は2人だけ!発音れんなさん。そして、もう1人の佐藤練也さんです!」
練也「えっ、ひょっとしたら阿求ちゃんレプトーフィスワームのヤツのところにも行くのか!?」
阿求「そうですよ?彼も怪物とは言え、この幻想郷に起こった異変を解決に導いた1人なのですから。幻想郷縁記にその名前を書かなくては!」
練也「やめた方がいいぞ絶対!殺されるかもしれない!」
擬態練也「心外だな、オリジナル。(背後に音もなく現れては、ゆっくりと歩いてきて。)」
練也「あっ!お前何のこのこ出てきてんだ!」
擬態練也「悪いか?」
アリス「彼は私の約束事は忠実に守ってくれる、心配いらないわよ。(擬態練也の後から入ってきて。)」
シャンハイ「シャンハーイ♪(擬態練也の頭の上に乗って。)」
小鈴「お茶できましたよ皆さーん♪(お盆にお茶を載っけて持ってきて。)」
練也、擬態練也「「ああ、ありがとう。」」(同じタイミングで茶を受け取り。)
練也「いや,真似すんなよ。」
擬態練也「貴様が俺の真似をしたんだろうが。」
アリス「ちょっと、2人とも!こんなとこで喧嘩はやめて!こんな小さな建物すぐにでも壊れちゃうわ!?」
小鈴「はうぅ、何か今一瞬グサリと来ましたぁ...。」
シャンハイ「シャンハーイ♪(次回も見てねー♪)」