(そして近くに降り立つ、博麗霊夢。)
東方外来人物語、この後すぐ。
リグル「♪〜。」
虫の大行進。幻想郷の夜を彩る様々な光が、宙を舞う。一つ一つがか細くとも、それが集団となり夜空を埋め尽くす様は、まるで光のカーテンだ。その中に楽しげに舞う虫の妖怪、リグル・ナイトバグは宙にて虫たちと戯れながら、のんびりと地面に降り立ち寝そべった。
リグル「もったいないよねえ。こんな綺麗で楽しい場所なのに、誰も来ないなんて。まっ、それがいいんだけど....♪」
空に手をかざせば、そのかざした手にはホタルたちが臀部を発光させながら、羽を安めにくる。その光り輝く虫達の中に紛れ飛ぶ、明らかに不釣り合いな存在があった。
リグル「.....?」
リグルの目にも、それは止まった。金属質な外見に異質な羽音。明らかに機械的な要素を含んだ見た目、動作は、如何に集団の中に紛れようと長い間虫達と共に暮らしてきているリグルには、容易く見つかってしまう。それに、それが何かを携えていることが第一にリグルを気付かせた。
リグル「わっ...?!」
上空でピタッと止まり滞空しながらあちこちに移動しつつ、さまざまな角度からリグルを観察するように飛ぶ。それは...果たして生き物ではないにしても、その目的はなんだかわからない。不意にその何かが、リグルの左手に携えていた何かを落とした。それも自然的なものではなく、明らかな装飾品のようなものだった。手首に嵌める、ブレスレットのような...。
リグル「君誰?...どうしてこれを、僕に?」
それはただ携えた物をリグルに託すと、夜空の彼方へ飛び去った。
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アジトの中にて色々と作業をしているうちに、日も暮れいつのまにか日も跨いでしまったようだ。例の紫から頼まれた練也に渡すものの最終的な手入れを終えたところだ、いやあつっかれたぁ。この間渡さなくてよかったかもしれないねえ、これ。エンジンが動かないんじゃあなあ、乗り物であるなんて言えないしね。もっと色々な機構があるっぽいけど、まあそこは目を瞑ってもらう。さて.....明日は早いからね...。もう寝よう。
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擬態練也「......。」
.....魔法の森から見上げる夜空は、綺麗だ。俺はこの世界に来て様々な光景を見てきたが、最初ヤツと出会った世界の夜空とは比べるべくもない。
魔理沙「何黄昏てんだ?」
擬態練也「.....喧嘩でもしに来たか?」
魔理沙「おいおい、私はそんな喧嘩っ早いようなヤツに見えるか?」
この時ばかりは、穏やかな雰囲気は壊れないようだと思いながら、俺たちはのんびり夜空を見上げながらベンチに腰を下ろした。
【寺子屋にて】
練也「あれ?阿求ちゃん出てないぞ?」
阿求「えへへ。ちょっと疲れちゃいました♪それに1人で歩いているうちに暗くなってしまえば、妖怪達の餌になってしまいますから。」
練也「こえぇなあ、幻想郷。みんなも幻想郷に来た時は気をつけてな!特に夜ふかししがちな人!」
擬態練也「そんな簡単にこれるわけがないだろう...。(ゆっくりと教室に入ってきて。)」
チルノ「そうだそうだ!この世界に来ることが出来るのは最強なアタイを倒せるモノだけなんだ!」
慧音「こら、チルノ。あまり出過ぎたことを言うと今に痛い目に遭うぞ?習わなかったか?(チルノを追ってきて。)」
チルノ「うん!出る釘はとことん出ても良い!(えっへん!)」
ルーミア「チルノは馬鹿なのだ〜。」
慧音「しかしこの幻想郷には少しずつ、色々なものが他の世界から流れついている。」
練也「まさか、リグルが...変身っ?!」
チルノ「面白そうだ!アタイにやらせろっ!」
大妖精「出来るわけないでしょうチルノちゃん!」
阿求「これから幻想郷縁記にも書き記すことは、益々増えそうですね!ワクワクしてきました!(目をキラキラさせながら。)」
擬態練也「....次回も見てくれ。」
練也「あっ、先越された!?」