東方外来人物語、この後すぐ
阿求「ごめんくださーい、おはようございまーす。」
練也さんの屋敷の前まで来てみましたが、何やら人の気配がない様子。菫子さんがやっていたように、この印が描いてある部分を押してみましたが、景気の良い音が響く以外は何も聞こえません。どうやら彼は不在のようです。どうしようかなと考えあぐねている私の下へ、声を掛けてくれる方がやって来ました。
妹紅「おや、阿求じゃないか?一体どうしたんだ?」
竹林の案内人である、藤原妹紅さん。竹林から人里の外れであるこの場所に来るということは、妹紅さんも何か用があったのでしょうか?
阿求「おはよう御座います、妹紅さん。練也さんに用があってお伺いしたんですが、どうやらいらっしゃらないみたいで。...危ない場所を通る時の為に、護衛についていただきたいと思っていたんですけど...。」
妹紅「そうかぁ、私も実は竹林で頼みたい仕事があったからアイツに頼みに来たんだけど。いないなら仕方ないな...。」
阿求「妹紅さんも、練也さんと近しい間柄におなりになられたんですね。」
妹紅「ん?まあ、な。外来人なんて練也や他のやつらがまとめて数人入ってきた以外はしばらく見てないし、そりゃ良い暇つぶしにはなる、話し相手も少しでもいた方が良いし。」
2人で少しの間、その場で話に花を咲かせていると、妹紅さんが空に何かを見つけたようです。私も言われるがままに空を見上げると、青い大きな風船が複数連なり、ゆっくりと宙を浮いていたのです。
阿求「何でしょうか?」
妹紅「風船...だろ?だけどかなり遠くに離れているっていうのになんてデカさなんだ。」
それは大きくなるにつれ、徐々にスピードを緩めているようです。よく見れば、風船の近くに誰かが飛んでいるのが見えます。
阿求「風船の近くで、誰かが制御しているんでしょうか?」
妹紅「もしそうだったら、河童以外に考えられないな。こんな馬鹿でかい風船を飛ばすなんて。」
阿求「.....。」
その風船との距離が近くなった時に、やはり近くに飛んでいたのは河童のにとりさんでした。それが上空、練也さんの神社の上空で止まり、それに合わせにとりさんが身振り手振りで離れるように言っているようでした。すぐに離れた私と妹紅さんは、しばしその風船に呆然と見惚れていました。急に割られ、凄い音を立てて消滅する風船。その風船が割られたことで、吊るされていた物も勢いよく落下しました。しかしここでも発揮される河童の技術。地面に落ちる途中にて、パラシュートが開き落下の衝撃をだいぶ和らげました。それを確認したにとりさんは、展開していた複数のプロペラを背に背負ったバックに格納、私達に向き直りました。
にとり「待たせたな!」
阿求「あっ、ごめんなさい。特に..,。待ってない..,です。」
妹紅「よう、ニトリ。練也なら留守だぞ?」
にとり「ええーっ、せっかく贈り物を届けにきたのにぃ。」
練也「あれ?...そういえばさ、リグル。」
リグル「何?」
練也「まあ、ライダーだからバイクが必要だけど。今更それを持ってないことに気が付いた。」
リグル「よかったじゃん、気がついて。ボクなんて何もないからなあ。」
擬態練也「ザビーは数多くの人間に鞍替えしてきた、見捨てる時は簡単に見捨てられるから気をつけろ。」
練也「レプトーフィス、お前また余計なこと...。」
リグル「なんかとんでもないことをキリギリスくんから聞いちゃったよ。ボク大丈夫だよね?」
練也「大丈夫。リグルは元々強いし。
擬態練也「逃げられそうになったら強引にでもとっ捕まえれば良い。」
アリス「あっ、練也。ここにいたの?」
擬態練也「アリスか..,。」
リグル「アリスさん?おつかれさま。」
アリス「その鞍替えするかもしれないってことは、私も練也のように戦えなくない。ということなのかしら?」
練也「まあ、変身ができれば..,。」
アリス「ふふ、なら今のうちに呼ぶわあ!さあ来なさいザビーゼクター!?(両手を伸ばして。)」
擬態練也「(隣で深くソファに腰を埋め。)」
練也「...次回もみてな!」