東方外来人物語、この後すぐ。
阿求「それでは、ありがとうございました。レプトーフィスワームさん!」
擬態練也「....。ああ。」
妹紅「じゃあな。」
にとり「今度お前のメカも見せてもらうからなあー!」
阿求が今回携えてきた幻想郷縁記というもの...なるほど実に興味深い。あの女が筆を走らせれば、その走らせた先から文字からは墨が生き物の如く這い回るように浸透していき、姿絵を生み出していく。たちまち擬態した俺、ワーム形態の俺、ダークカブトの俺の姿が映し出されたのだ。
この幻想郷...やはり人間を殺す以上に関心を惹くもので溢れている。俺の中で、佐藤練也の殺害をすること。その優先度は下がりつつあった。霧雨魔理沙との勝負も負けたまま引き下がりなどしない、ならばヤツの八卦炉を今度は塵も残さず消し飛ばしてやる。そう意気込んでいるうちに、人間態となっている俺の頭にはシャンハイ人形が再び乗っかる。
擬態練也「...帰るぞ、シャンハイ。」
シャンハイ「シャンハーイ♪」
そう言ってシャンハイを頭に乗せて、アリスの下へ帰って行く。今日は、...なるほど。ビーフシチューか。
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どうやらボク達(と言っても、そもそもの原因を作ったのはサニー、ルナ、スターの3人だけど。)は、とんでもない存在を敵にしてしまったらしい。三妖精が悪ふざけで放った弾幕が、太陽の畑の一部を直撃。向日葵が多数焼かれてしまった。...ボク達に静かな怒りを内包する笑顔を向けた、風見幽香は決して許さないだろう。というか、太陽の畑がある近くで弾幕を撃つなんてどうかしてる。
サニー「(ルナ、スター...。)」
ルナ「(うん、わかった...。)」
スター「(三十六計逃げるに如かず、ね。)」
せーのっ...。っという掛け声が聞こえた時に後ろを振り返れば、もう誰もいない。姿形、音すら、気配も。蛍の妖怪であるボクの感覚を以てしても、察知することが出来ない...!くそっ....やられた!全てボクに受けさせる気だ、全ての責め苦を...!
幽香「...あら。弾幕を放った張本人達は、どこかへ行ってしまったわね...。...なら。」
リグル「....っ。」
幽香「焼かれた向日葵達の無念は、...貴女が受けてくれるのかしら...?」
日傘を差して優雅な様子で振る舞うような言葉とは裏腹に、自らの周りに多数の弾幕を形成している。あっ、これダメだボク詰んだかも...。
早速弾幕を放つ幽香。自身を中心に花の形を模った布陣で、光弾を辺りにばら撒き始めた。さらに密度は濃くなっていき、更には彼女は弾幕以外の手段も使ってきた。向日葵の蔦と思われる触手が伸びては、それをリグルに目掛けて多数伸ばし捕縛せんとしてくる。それを仕方なく弾幕などで迎撃して回避するリグルだが、身体を絡め取られ向日葵の触手に掴まれてしまいギチギチッと音を立てて締め上げられる。
リグル「....くっ...!!?....ぁああっ....!!」
幽香「恨むなら....愚かな妖精を恨みなさいな...。」
意識が、薄らいでいく。その中、どこからか聞いたことのある飛行音が響く。それはすぐさまリグルの左手首に嵌めてあるブレスレットのようなものに収まった。
リグル「(この蜂...あの時の....。)」
〈HEN-SHIN〉
左手首に蜂が止まったかと思えば、そこから水面に波が立つようにして、身体を何か六角形状の鉄の板のようなものが覆っていく。最終的に身体は全身アーマーのようなものに覆われて、リグルの容姿は完全に違うものになっていた。力の限り拘束していた向日葵の触手を引きちぎり、リグルは拘束を脱した。
幽香「...おもしろいわねぇ...。妖精を逃して正解だったかしら...。」
ザビー「...、...何、これ...。」
【霧の湖】
練也「おー!リグルがとうとうザビーになったぞ!」
幽香「まあ、ライダーに変身したからと私に勝てる気にならないことね?わたしにはまだ余裕がある。」
リグル「な、なんとかまあ、....頑張ります...。」
幽香「冗談よ。今は茶番パートなんだから、殺伐とした雰囲気は場のムードを壊してしまうわ。」
練也「そうだね。幽香さんとリグルザビーの立ち回り、早く見たいなあ!どんな戦いになるんだろう。」
紫「幽香が負けるとは思えないよのね、わたしは。貴女には戦う理由だってあるし、その原動力となるものがあるならば貴女は動き続ける。」
幽々子「だけどリグルちゃんも下手したら命がかかってるんですもの、負けられないわよねえ。」
練也「次回以降も目が離せないシーン盛りだくさんだ、しっかり見てくれ!」
幽香「そのままお待ちなさいな。」
紫「お楽しみに、ね♪」