東方 外来人物語   作:佐藤練也

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(スキマの中で幻想郷の光景を眺める八雲紫。)

東方外来人物語、この後すぐ。


第115話

阿求「着きました、紅魔館!」

 

妹紅「(やっぱりここまで付き添っては来たが、阿求も結構動き回っているんだな。稗田の屋敷にこもってばかりかと...。)」

 

 

ちょっと危ない時間帯になってしまいましたが、なんとか日が沈みかけないうちに最終目的地に辿り着いた阿求と私だが、阿求は今日は紅魔館に泊まるつもりだろうか。だとしたら私は門前で解放してもらって、竹林に戻りたいんだが...。私たち2人は、早速門番の前に立つ。

 

 

阿求「あの〜ごめん下さい、だいぶ遅くに失礼します。私、人里から来ました稗田阿求という者です。こちらに外来人の方がお住まいと聞いて来たんですが...。」

 

美鈴「.....。」

 

阿求「....。」

 

妹紅「おーい。」

 

 

多分目を開けたまま寝ていたんだろう。鼻提灯こそ提げちゃいなかったが、この様子は確かにそれっぽい。ずっと門前で立たされるのはなんとも酷な話ではあるから、目は瞑るヤツもいたって不思議ではない。

私は門前の中華妖怪のおでこに1発デコピンをくれてやろうと、手を出して中指を親指に引っかけ力を入れた。

 

 

美鈴「ほあっ?」

 

妹紅「ちっ、起きやがった。」

 

美鈴「ちょっ、ちょっと何ですかいきなり?っていうか、もう夕方から夜になる頃合いに何ですか、貴女方2人は?!」

 

阿求「あの、突然ではあるんですが。こちらの外来人の方に会わせていただくことは出来ますか?私はその為に、人里から来たんです。」

 

妹紅「ちなみに私はただの護衛だ。阿求の動向次第では、ここで帰らせてもらうが...。」

 

美鈴「いやいや。そうしてもらったほうがこちらとしてはありがたいというか...、っていうか夕飯時に来られても迷惑というか...。」

 

 

まあ。普通はそうだろう。私がねぼすけ門番のもっともな意見に首を縦に振ると同じくらいのタイミングか、いつのまにかその場にもう1人の人間が姿を現した。あー、そういえばコイツ時間止められるんだっけ?

確か紅魔館のメイド長もやってたっけな。

 

咲夜「美鈴、門前払いをする必要はないわ。」

 

美鈴「咲夜さん?!良いんですか、招き入れてしまって。」

 

咲夜「元々セキュリティが甘かったのには目を瞑ってあげる。今は指示に従いなさい、お嬢様の命令よ。」

 

美鈴「...は、...はい...。」

 

ーーーー

 

 

レミリア「れんな?」

 

れんな「はい。レミリアお嬢様。」

 

 

レミリア「貴女へお客人が来たみたい。そのお客人とのやり取り如何で、貴女の今後が決まるわ。」

 

れんな「...はい。」

 

レミリア「行ってきなさい。」




【香霖堂】

レミリア「ふん!やっとで出してくれたわね?(羽をパタパタと動かし、素直にではないが喜んでいる様子で。)」

咲夜「よかったですね、お嬢様。(笑顔をむけて、ティーカップに紅茶を注ぎ。)」

霖之助「まさかとは思うが、それはうちの売り物じゃないだろうな?」

咲夜「あら?私をどこぞの泥棒魔法使いと一緒にしないでいただきますか?私は、いつもこうしてお嬢様と嗜む為の紅茶は持ち歩いています。」

霖之助「これは失礼だったね、君は瀟酒なメイド長だということを、一瞬忘れていたようだよ。なら頼むからその玉座をいちいち店内に持ってくるのはやめてもらえないかな?(わなわなと小刻みに震えながらメガネをチャッと動かす素振りをし。)」

れんな「こんにちは〜。」

霖之助「君は、れんなじゃないか。確か紅魔館にいる外来人というのは、君だったな。」

レミリア「れんな、フランの遊び相手には慣れたかしら?」

れんな「はい、...少々骨が折れますけど...。」

レミリア「ふふ...そうよねぇ。あの子は元気の塊みたいなもの、遊ぶのも命懸けよ。実力があるものでなければ務まらないわ。」

霖之助「...はあ。今日は紅魔館勢力の占領事案かい?そこのきみ?次回もちゃんと見るんだぞ?」
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