東方 外来人物語   作:佐藤練也

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(発音れんなと走馬のコマ割り。)


【挿絵表示】


東方外来人物語、この後すぐ。


第117話

三妖精の悪ふざけが発端で始まった太陽の畑での戦闘は、はなからリグルの勝機が失われているかのように見えた。相手が悪すぎた。あの花を操ることを得意とする大妖怪、風見幽香と対峙して生きて帰った人間や妖怪はいない。

 

 

リグルザビー「(はぁ、はぁ、....この身体...凄い。弾幕が当たっても、衝撃はかなりくるけど、身体へのダメージがあまりない...!)」

 

 

だが、今回は話が今までと違う部分があった。幽香の弾幕を受けているのは間違いなくリグルだが、そのリグルは今、薄い皮とは到底言えぬ分厚くも中々揺るがぬ鉄...."ヒヒイロノカネ"でその身を覆っている。それらが幽香の弾幕を受け止め、その表面にて火花を散らす。焦げ付いたヒヒイロノカネは、幽香が全力を出していない弾幕を受けてもまだ健在であった。だがこのままでいいわけはない、ヒヒイロノカネも形あるもの。如何に神代の昔から存在する超合金素材であったとしても、天下無双の強さを誇る妖怪相手の攻撃を、受け続ければたまらない。

 

 

幽香「あら....いいじゃない...。簡単に壊れて欲しくないものねぇ...!」

 

 

更に攻撃が熾烈さを増す。ザビーの中にいるのはリグルそのもの、彼女がダメージを負うことに変わりは無いのだ。スペックが底上げされたからと、油断は出来ない。

 

風見幽香が傘をリグルが変身したザビーに向け、そしてゆっくりと開く。地上の数多の花達から大量の弾幕が放たれ、そして幽香自身からも弾幕とは違う、か細い一本のレーザーを撃ち始めた。リグルはそれを数発モロにくらい、火花を散らしながら地面に落下してしまう。太陽の畑に落ちたリグルは、再び起き上がって宙に浮く幽香を見る。

 

 

幽香「もしかして....打たれ強さだけ...。なんてことはないでしょう?」

 

 

笑みを浮かべながら次なる"小手調"を繰り出す幽香、今度は彼女の周りから数個になる"陣"が形成され、それから弾幕が張り巡らされた。

 

 

リグルザビー「くぅ!?(確かに、...この体は丈夫だけど、飛びにくいし...動き難いよ...!)」

 

 

 

リグルは弾幕を受けつつも幽香に飛びつこうと迫り、拳を振り翳す。今の姿、マスクドフォームのザビーの拳は9t。9tのエネルギーが降り掛かれば、大妖怪もたまらないだろうと繰り出した拳は虚しく虚空を掠めた。

 

 

幽香「あらあら、...ふふ。無理矢理やるのも嫌いじゃないわよ...?」

 

リグルザビー「くっ、ああああっ?!!」

 

 

再び展開した陣より弾幕、マスタースパークを放った。ザビーが存在している一帯が爆炎と土埃に覆われた。

 

 

幽香「花達には悪いけれど...。...これで静かになるわね




【飯縄神社】

練也「リグルーーーっ!!!」

幽香「ちょっと?うるさいじゃない、練也。落ち着いて見てくれるかしら?それに彼女はちゃんとこちらにいるじゃない。」

リグル「ここだよ〜?(お手手をフリフリして。)」

練也「いや、あの撃ち込まれ方はエグい...死んでしまうかと見紛うレベルだよ。」

幽香「貴方は大袈裟なのよ、それに真に受け過ぎて自分で勝手に自壊する。そういうパターンね、貴方はだって"前しか向いてない"んだもの。」

練也「それが俺なんだ...!」

幽香「それもいいけど、貴方。それじゃあ自分が可哀想じゃない。それで勝手に消えてしまった時の周りの心境を考えたこともないんでしょう?」

リグル「もっと柔らかくなろ、練也さん。(肩をマッサージしながら。)


練也「...俺の敵は自分か...。」

幽香「...それが悪くも良くもある。」


リグル「えーっと、...次回も見てね!
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