東方 外来人物語   作:佐藤練也

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(暗がりから歩いてくる、1人の妖怪。...下駄を履き、赤が混じった黒の頭髪。鬼人正邪が、不敵な笑みを浮かべていた。)


東方外来人物語、この後すぐ。


第121話

にとり「とりあえず乗ってみよっか。」

 

練也「(免許とかは持ってるけど、...ペーパードライバーみたいなもんだしな。...だが、改めて身体を通して覚えることもある。)...よし。わかった。」

 

 

にとりのを見よう見真似でやってみようとしてみるが、やはりというかあまり上手くいかない。外来人のくせにと後ろからなんか小言を聞きながらHUDを操作、"POWER ON"の表示をタップして、エンジンをスタートする。景気良くエンジンをスタートさせて、にとりに手取り足取りアドバイスを受けながら、カブトエクステンダーを走らせる。

 

 

にとり「はい、クラッチ握る。左手。」

 

練也「ひだり、...っと。」

 

にとり「チェンジペダル少し踏んで、左足...。」

 

練也「ひだり...。」

 

にとり「そして、右手でアクセル若干吹かしてー...。」

 

練也「右手...。」

 

にとり「よし、クラッチゆっくり離して、ゆっくり。」

 

 

 

徐々に動き出し、不思議と安定した状態からのスタートだ。えっ、何これ?いつの間にかにとりが俺の自動二輪の教官になってるってこと?しかし実技的に身に付けることが出来るなら、越したことないし。

 

 

にとり「もしかして一応レクチャーしながらやったけど...アンタまさか。」

 

練也「無免じゃないぞ...。」

 

にとり「...ペーパーかぁ。今のうちに感覚戻しときなよ?」

 

練也「...今ので大体、わかった。ありがとう!」

 

 

アクセルを戻してクラッチ操作しギアを上げて、人里へ向けてにとりを後ろに乗せて共に走り出した。幻想郷の大地をカブトエクステンダーはのんびりと走っていく、それを道ゆく近所に住む人々は聞き慣れない音に耳を傾ける。

 

 

にとり「流石に人里の真ん中を突っ切るのは危ないから、それなりな道を行こう。」

 

練也「わかった。」

 

 

再度ギアチェンジして、人里方面から針路を変更。そのまま走っていく。それを近くより身を隠しながら、まるで追手から逃れる犯罪者のように影から見つめる者がある。

 

 

???「ありゃあ...見たことねえ奴が、見たことねえ乗り物に乗って走ってんなぁ...。後ろに乗ってるのは...河童か。」

 

 

黒い頭髪、赤みが混じっているそこから覗く赤い眼差しは、それを見送ってからゆっくりと身を起こし辺りを見渡しながら再び歩き出した。

鬼人正邪。今、幻想郷でお尋ね者として、あちこちで手配されている有名な妖怪だ。かつて幻想郷の食物連鎖の図式をまんま逆転させて、幻想郷を我が物としようとした。故、色々な者からマークされている。




【迷いの竹林】

妹紅「そういや、アイツが今回から登場かぁ。どんな悪さをしようとコテンパンにしてやるがな。」

阿求「まあまあ。妹紅さんが出て行かなくても、いずれ彼女から動いてくれますよ。」

慧音「そうだな。あのお尋ね者のことだ、自ら進んで渦中の栗を取りに来るだろう。」

妹紅「ああ、とっとと来やがれ。」

練也「鬼人正邪...。天邪鬼か、...まさか、どんな悪さをするかわかったもんじゃない。俺が確実に止める!」

妹紅「はあ?!私が止めるって言ってんだろ!しゃしゃるなよ、練也!外来人の癖してバイクもぎこちなく運転しやがって!」

練也「それとこれとは話が違うだろ!こちとら見せ場がない上負けてばかり、俺にだって格好つけたい時だってあるんだよ!」

妹紅「こんなかでも経験希薄で未熟者な外来人のアンタに見せ場なんて万に一つもないんだよ!(べーっ。舌を出して。)」
.
練也「ああ!?んなら勝手にやってやる、カブトと幻想郷で身に付けた力とスペルカードで一切合切斬り払ってやる!」

慧音「まあまあ。元気なことだな、全く....。」

阿求「全くですねぇ、ふふふ♪」
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