東方 外来人物語   作:佐藤練也

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(妹紅と慧音が星空を眺めている。)


東方外来人物語 この後すぐ。


第122話

正邪「くっそ...この逃亡生活を続けてだいぶ経つが...。」

 

 

私、鬼人正邪は物事を逆さまにする力を持つ、天邪鬼だ。底辺の妖精や妖怪どもが幻想郷に蔓延る中、一部の強い奴等だけがてっぺんで踏ん反り返ってんのが見ていて気に入らなかった。それで一回、異変を起こした。だが見事博麗霊夢に打ち負かされ、こうして逃亡生活を送っている。全く惨めなもんだぜ、だがな、見ていやがれ。私は必ず最後の最後で逆転する...!上にいる奴らを真っ逆さまにして、奈落の底へ落としてやる...!

 

 

正邪「くっそ....だが...実際問題力が足りねぇ....。今あんのは....。」

 

 

手荷物を漁ってみれば、あるのは....あるのは.....。

...."打出の小槌(レプリカ)""ひらり布""身代わり地蔵""亡霊の送り提灯""呪いのデコイ人形""四尺マジックボム""血に餓えた陰陽玉""天狗のトイカメラ""隙間の折りたたみ傘"...アイテムは全部ある。幸い手元にはくすねてきた食い物もたくさんあるし、食い物には困らない....。問題は...魔力だ。これらの道具を使うには魔力がいるし、そもそも私自身に魔力を摂取する手段はない。...どうしたものか....。....ん?なんだありゃ、空をなんか飛んでんな...。私はそれに身を潜めつつ、ついて行くことにした。

 

 

正邪「...(このコースだと、...香霖堂か。行く先は。)」

 

 

魔法の森の近くを通り過ぎて、妖精どもをやり過ごしながらついた先はやはり香霖堂。....香霖堂の周りを、何か探るように飛んでいる。中に入りたいようだが、扉をぶち破ったり、窓をぶち破ったりして入るくらいの凶暴性はないらしい。みればソイツは、小さな胴体に比して大きなブレスレットを身体に提げていた。なんとか、気付かれずに近付ければアイツを捕まえられる筈。私は早速、藁をも縋る気持ちでそれに接近した。あっ、誰か店から出てきたな。やり過ごそう...。....何人くらいだ?2人?

 

 

霖之助「それじゃあ、気が向いたらまた来てくれ。」

 

???「うむ。わかった、またたのむぞ。」

 

 

香霖堂の店主と話している、アレは誰だ?とてつもなく淡白な返し。いや、それ以上にあの、お面か?多分アレで感情を表現しているのか、時々それが変わったりしている。奇妙なやつもいるもんだぜ、...。よし、行ったな。店主が店の中に戻ったのを確認して...、いざさっきの小さいヤツを探そうと思ったら、まあ見失っちまった...。...はあ、...何やってんだろ。無駄足だったな、そう思いながら茂みの中を元来た経路で戻ろうとした矢先、私の目線に"ソイツ"がいた。

 

 

 

正邪「...!」

 

 

 

ソイツは、驚く私に構わずにその場に滞空したまま、私を見つめていた。生き物ではないことは、わかる。生き物はこんなに鉄みたいな煌めき、こんな羽音は響かせない。...私は、ダメ元でソイツに手を差し出した。

 




【紅魔館】

咲夜「まさか、だったわね。次は彼女があのライダーに変身してしまうということ?」

擬態練也「らしいな...。天邪鬼の特性がザビーに働いたか、こうなってしまったら最後。ザビーがヤツの手の内にあるうちは....。」

美鈴「パーフェクトもハーモニーもないってことですかぁ?!」

擬態練也「そうだ。天邪鬼の自我が、どれだけ強いのかにもよるがな。ヤツに快く従うだろう。」

小悪魔「厄介な相手ですね?知らないうちにウチの、パチュリー様の魔導書なんかが盗まれたりしたら...。」

パチュリー「大丈夫よ。例え盗まれたとして、並の妖怪に扱えるレベルの物じゃないわ....それに、紅魔館のセキュリティーは完璧よ?(美鈴の方を見て。)」

美鈴「そう!なんたって私がいますからね!」

咲夜「せめて起きながら仕事してくれれば、説得力はあるのだけれど...。(怪訝な顔を美鈴に向けながら。)」

レミリア「次回も心してみなさい!」

れんな「ちゃんと見ないとダメですよ!」
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