東方 外来人物語   作:佐藤練也

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(佐藤練也が1人で縁側にて寛いでいる。)

東方外来人物語、この後すぐ


第124話

カブトエクステンダーを走らせていれば、やがて見知った道に出た。俺がよく世話をしてもらった場所、っというか今でも度々行く。迷いの竹林が、目の前にあった。竹林の入り口には夜誰が灯すのかわからない提灯が提げられ、それ以外は目に入るものはない。

 

 

練也「よし。妹紅や永遠亭のみんなに挨拶でもしてくるか。」

 

にとり「いいんじゃないか?妹紅も何かお前に頼みがあったみたいだぞ?」

 

練也「俺に?」

 

 

 

一旦止めていたカブトエクステンダーを再び発進させ、竹林の道へと入る。表示されるHUDを見れば、多数の生命反応が見られる。多分だが、竹林に住んでいるウサギ...てゐちゃんや他のウサギが戯れているに違いない。そのまま走らせていると、前方に大きな屋敷が見えて来た。

 

永遠亭。万薬に精通する月の薬師にして頭脳、あらゆる薬を生み出しそれによりあらゆる病も癒す術を持つとされる、八意永琳が住むと言われる場所...。

 

 

にとり「練也、止まれ!」

 

練也「ぬぉっ!」

 

 

にとりがいきなり声に出したので、反射的にブレーキペダルを絞ってエクステンダーを停止させる。アイドリングが竹林に響く中、1人バイクからにとりが降りていく。笹の枯れ葉に覆われている地面を、手探りしている。何かを探しているようだが。

 

 

にとり「これだよ...。」

 

 

なんのことない、罠があったのだ。竹の間に通る道の上に"まきびし"。あの忍者とかがよく使うまきびしが、散布されていたのをにとりが俺に向かって見せてきた。

 

 

練也「よく見つけたな。」

 

にとり「アンタのには搭載してないけど、アタシの端末には罠を検知出来るシステムが入ってるのさ。そんなすぐに作れないからね、人の分をあれこれと。」

 

練也「もう十分準備してもらってるよ。」

 

にとり「ふふ、そりゃどーも?ちょっと吹き飛ばすから、待ってて。」

 

 

にとりはバックパックから手のひらサイズのドライヤーみたいなのを出した。コードレスタイプのそれを正面に翳し、電源を入れる。直後にドライヤーとは思えない出力で、目の前にあるまきびしは道を覆う枯れ葉ごと道の外へ吹き飛ばしてしまった。えぇ...ドライヤーとは。

 

 

練也「...。」

 

にとり「こんなもんさ、河童にかかればね。はやく行こう。」

 

練也「お見事。」

 

 

そう言って再び発進させ、俺とにとりは永遠亭まで向かった。そのちょうど同じ頃、魔法の森のアリス邸。またいつものように、擬態練也は家の軒先にて草むしりをしていた。中身が怪物だと思えないくらい長閑な場面である。

 

 

アリス「練也〜、少しお茶にしましょう。お砂糖多めにしてあるから。」

 

擬態練也「...すまんな、いまいく。」




【霧の湖】

わかさぎ姫「今日はほのぼのパートだったわね。天邪鬼がいよいよ動くかと思ったけれど...。」

影狼「まだちょっと、様子を見てから動くのかな?」

霖之助「まだ機会を、伺っているんだろう。霊力を枯渇した状態からことを起こすなど無謀、いくら新たな力を持ったと言ってもね。」

わかさぎ姫「確かに。あの蜂の扱いをまだ知らない様子だったわね。」

チルノ「確かにそうだなあ、アタイにも全くわからないや。」

霖之助「そんなぱっと見ではわからないだろうさ。」

影狼「確か...神主さん。あの外来人が使っていたみたいに、何か動かせば出来るのよね?」

霖之助「よく見ているな、影狼。僕もその通りだと思う。」

練也「こんにちはー。なんか呼ばれた?」

わかさぎ姫「あら、神主さんじゃない。こんにちは〜♪」

影狼「あっ!練也だっ!カブトムシ出して!触りたい!」

チルノ「アタイにも触らせろー!」

練也「いや、急には呼べないって...ちょっと!」

霖之助「両手に花、羨ましいなあ(棒」
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