東方外来人物語、この後すぐ。
文「この間のワーム異変や、玄武の沢での決闘...。次は...。」
自室で次なる記事を追い求めて情報を探る私、射命丸文。手柄は足にあり、とは言いますがやはりかつての情報からどのような人物がどのような行動パターンで動くか、それを押さえておけば...。
文「問題は....誰を取材するかなんですよねぇ...。取材といいましても私にも新聞記者以外に妖怪の山の天狗という立場がありますし...。」
早速スクープを2つも独占取材できたのはありがたかったのですが。しかしまあ、前の異変で解決出来ていない部分もありながら、こうも足を掴めないなんて...。例えばあの天邪鬼...、捕まえることが出来るならば今すぐにでも吊し上げて私の踏み台に...。いえいえ、なんでもありませんよ!ただ天邪鬼が早く見つかれば、世も平穏になるって言っただけですから。
???「あや、入るわよ。」
聞き慣れた声...ディスクからそう離れていない位置の扉が開かれ、そこから入ってきたのは、私のライバルである姫海棠 はたて。同じ鴉天狗の新聞記者です。引きこもりがちな割にやたらと私並に情報を集めている、同じ鴉天狗として油断ならない相手... 花果子念報という新聞でタメを張ってくる厄介な存在。
文「これはこれは、ライバルの新聞記者さんが私になんのようですか?」
はたて「随分な物言いね。せっかく貴女に耳寄り情報を、と思ったのだけれど?」
文「冷やかしなら他所行ってやってくれません?私はそれより妖怪の山の警備とかの仕事もあって忙しいんです。」
はたて「前から探していた、例の蜂。その在処がわかった。」
文「ほう?」
はたて「ほら。これよ。」
ピラッと、はたてが1枚の写真を私のディスクによこし、それを見てみるとあの香霖堂の外観が映し出された写真が。そこには表で話している店主の霖之助さんとこころさんの姿がありました。問題はその香霖堂の側、...雑木林を影にして蜂のようなモノを手に掴む鬼人正邪の姿が映し出されていたのです。
はたて「私の念写能力で映し出した...それは嘘じゃない。紛れもない真実。鬼人正邪は....あの蜂を持っている。」
文「.....そうですか。情報提供ありがとうございます、はたて。」
はたて「さあ?だけどどうかしら。そこから情報は急に途絶えている、私もあちこち念写してるけど、そこから急に足は掴めなくなったわ。」
文「霊力、もしくは魔力をあらかじめ蓄えており、それを使っているのではありませんか?」
はたて「鬼人正邪はその力が必要となる道具を過去何度も矢継ぎ早に使っている。霊力魔力を残しているとは考え難いわ。」
文「...今回は貴女の念写には素直に感謝する他ありません。何より情報がないモノでね。」
はたて「そう。とりあえず、貴女も頑張りなさいな。次は必ず私がスクープをモノにして見せる。」
そう言って、はたては部屋を出て行きました。
【妖怪の山】
練也「だるぃ....。」
椛「のっけからどうしました、練也さん?どこか具合でも?」
練也「いや、流石に妖怪の山を登ったり降りたり、...いい加減飛行能力が欲しいと思ってたところなんだよ。(ちょっとゲンナリしてる。)」
文「まあ練也さんは外来人ですし、寧ろここに至るまで能力の発現、獲得、スペルカードの作成まで出来たわけですから。」
雛「大躍進じゃない、練也くん。普通な人間には出来ないわ、貴方は何か特別な個性があるんじゃない?」
練也「変わり者であることが、功を奏したのか...。だけど、それ故に今のところは負け越してるっていう真実の方が強く誇張されてる気がするんだよな...。」
穣子「何言ってるの?千里の道も一歩からよ?」
静葉「そう。最近ではこうも言うわ。"人の人生は重き荷を負いて長き道を往くが如し。急ぐべからず!"」
練也「めちゃくちゃ昔じゃん...300年くらい前!」
穣子「徳川家康よ?最近じゃない。」
練也「感性バグってんだろ...。」
雛「まあ、神様だしねぇ。(おほほっ、と笑って誤魔化す厄神。)」
文「まだ伸び代あるんですから、頑張って下さい。」
椛「練也さん?確か貴方の座右の銘は...。」
練也「..."望む''...故に...."臨む"...」
文「もう答えは出てるじゃないですか。今はまだ無理かもしれません。だけどまだ、いつか、貴方は笑える日が来ます。」
椛「貴方が臨みさえすれば、幻想郷も貴方に味方します。」
雛「そうよ?だから...。」
静葉、穣子「...元気出して!(両側から寄り添って。)」
練也「...。...わかった。,..よしっ!頑張るよ!俺!」