東方 外来人物語   作:佐藤練也

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第130話

正邪「...。」

 

 

私は鬼人正邪、今は迷いの竹林に来ている。ここはワケアリの御仁が逃げ込むにはうってつけな場所だが、いかんせん私も今竹林のどこらへんにいるのかがわからねえ。まあこの中には永遠亭っていうどんな薬も揃っているっていうすげぇ場所がある。....おっ、なんか兎の集団を纏めてるようなヤツがいやがるな...よしあのウサギちゃんについていくとするか...。

 

 

正邪「さあ...。...私を導いてくれ、永遠亭に...。」

 

 

竹林の中にて、私は早速行動を起こした。

 

 

ーーーーーーーー

 

 

妹紅「はぁ、はぁ、はぁっ.....。」

 

 

輝夜「ふぅ....、ふぅ.....、っ...ふぅ...。」

 

 

 

突然響く爆発音を聞いた俺とにとり、優曇華はその場へ。案の定そこへ来てみれば、犬猿の仲と呼ばれる2人が猛々しく燃え盛る烈火の如く、激烈な戦いを繰り広げていた。互いに弾幕という弾幕を放ち合い、そして近間では美貌に似合わない拳打を放ち合い、傷の度合いを深め合い、更にはスペルカードまで使う始末。こうなったらもう手はつけられる者はいない。ほとぼりが冷めるまで待つ他ない。

 

 

優曇華「そうだ。師匠から頼まれた薬品持っていかないと。」

 

にとり「あんなのが近くにいるなんて大変だね、まあアタシは玄武の沢だから関係ないけどさ。」

 

練也「...よく火事が延焼してかないよな、不思議な場所だ...。」

 

優曇華「貴方だって竹林で暴れ回ってる時あるんだから、ある程度は勝手くらいはわかりそうなものだけど...。」

.

 

2人が白熱した戦いを見せる傍ら、俺とにとり、優曇華は永琳さんがいる診察室へと向かう。前に来た時は近代的な病室で目覚めたりはしたが、あの内装に似合わず和の空間が広がっている。あちこちからウサギ達がこちらを見ている、なんとも可愛らしい。

 

 

優曇華「師匠、お薬持って来ましたー。あとお客様がお見えですよー。」

 

永琳「あら?前に頼んだ発注品でも届いたかしら?」

 

 

ゆっくりと診察室から出てきた白衣を纏った永琳さん、その装いはまさに1人の薬剤師、いや医者だ。

 

 

永琳「2人とも、いらっしゃい。」

 

にとり「先生に用があるのは、アタシ。えぇっと....。」

 

 

にとりが何やらバックパックから取り出したのは、現代に於いては平均的な医療器具だったりそう言ったものの類だ。やはり近代技術やら、幻想郷では入手困難なものはニトリを介して幻想郷各地に多少の流入はしているようだった。

 

 

永琳「ありがとう、にとり。これだけあれば当面は大丈夫だわ。」

 

にとり「いやいや。頼みが有ればいつでも!こっちももしもの時はただで診てもらうって約束だしね!」

 

練也「すげー密な繋がりだな、幻想郷...。」

 

 

 

一連のやり取りが終わった後にいよいよ俺の用件だが、肝心の妹紅が輝夜と"死合"をしている最中なのでまだ面会出来そうにない。しかし気になってはいた、さっきから鳴り止まない弾幕の爆発とかが、ピタリと止んだ。勝負の決着がついたか。俺はにとりと共に2人の下へ向かい、煤だらけになっているだろう2人の敢闘後の姿を想像しながら歩いていた。だが、俺はある者の姿を目に留めることになる。

 

 

練也「...!?」

 

???「....!」

 

 

ソイツは一瞬目で見えはしたものの、またその姿を消した。そう、瞬く間。まさに一瞬で。あれは見間違いじゃなければ...。

 

 

練也「...ザビー....?!....(もしかすると、先程から弾幕の音が止んでいるのは...。)....!」

 

 

突然走り出した俺に驚きつつも、とりあえず追いかけるにとり。その場に着いた時には、2人とも倒れていた。多分あのザビーがやったのだ。2人が共倒れなんて状況はあまり見たことが無い上、時間的に考えてもクロックアップをしてしまえば決闘に夢中になる彼女達の漁夫の利を得ることも可能であると、あのザビーの変身者は考えたのだろう。

 

 

練也「おい!!妹紅!輝夜!」

 

妹紅「...練也...。...やられたよ。」

 

輝夜「飛んだ邪魔が入ったわね...いたたぁ...。」

 

 

 




【紅魔館】

レミリア「何やら迷いの竹林が慌ただしくなってきたわね...。蓬莱人の2人が、また喧嘩...いえ。殺し合いでもしてるんじゃないかしら?」

咲夜「それもあるかもしれませんが、それ以外も考えられます。」

美鈴「大変です!永遠亭が何者かに襲撃されたそうです!」

フラン「本当?!なら早く捕まえなくちゃ!捕まえて、キュッとしてお仕置きしないと!」

美鈴「それはやりすぎになりますフラン様?!」

擬態練也「どうやら奴がきたようだな(ソファーへと腰掛け。)」

レミリア「あら、レプトーフィスじゃない。」

フラン「もう苦いコーヒーは平気、お兄様?」

擬態練也「そんなすぐに克服できるわけないだろ...。」

咲夜「こちら、御召し物です。(コーヒーを出して。)」

擬態練也「.....。(マジマジと見て。)」

レミリア「あら?うちのコーヒーがお好みではないのかしら?」

咲夜「悲しいですわ、お嬢様...私(わざとらしく啜り泣くような仕草をして。)」

擬態練也「......。」

レミリア「何時間でもかかっていいから絶対飲みなさい、いい?」

擬態練也「(口角をひくつかせている。)」

フラン「頑張れお兄様〜♪...次回もお楽しみにね♪」
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