東方 外来人物語   作:佐藤練也

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(妹紅が炎を辺りに巡らせ、その中を隣で佇むカブト。)

東方外来人物語、この後すぐ。


第133話

永遠亭にて謎の窃盗事件、そして妹紅と輝夜に攻撃を仕掛けた何者かを追って、俺たちは迷いの竹林を出た。血眼になって探すうちに日は暮れ始め、妖怪が辺りを彷徨く時間帯が近づいてきてしまった。その犯人、仮面ライダーザビーに変身している者を突き止めないと。俺はひたすら、カブトエクステンダーを道に沿って走らせる。

 

 

 

練也「いない...、完全に見失った。」

 

 

カブトエクステンダーに追加されたエネミースキャナーで辺りをスキャンしても、妖精や妖怪以外を捉えることはなかった。相手はクロックアップを使える。今頃別の場所にいるかもしれないが、妹紅や輝夜はザビーを見つけることが出来ただろうか。

 

 

にとり「練也ー!」

 

 

夕焼け色の空から舞い降りたにとりが、ティルトローターをオートマチックにバックパックに収納しつつ落胆のため息をこぼしながら言う。

 

 

にとり「見つかんなかったか?アタシもダメだったよ、はぁどこ行ったんだか。」

 

練也「...これじゃ見つけようがない。スキャンするにも充電が...。」

 

にとり「ご名答、流石外来人だね。コイツのバッテリーもそろそろやばいんだ。」

 

 

にとりが持つ端末の端に表示されているバッテリー残量は、既に10%を切っていた。カブトエクステンダーの燃料であるイオン電池の残量を見ても、残り30%と心許ない。時間も時間ということで、今回は切り上げることとなった。

 

 

妹紅「練也、にとり。手がかりがわかったぞ!」

 

 

にとり「なんだって?そりゃほんとかい?!」

 

 

練也「わかったのか、ヤツの場所が!」

 

 

走ってきた妹紅の声に振り返る、アタシと練也。妹紅は険しい表情を若干露わにしながら、一枚の紙を取り出してアタシ達に見せた。

 

 

妹紅「明日の博麗神社で行われる、奉納能楽の案内板だ。」

 

にとり「だけどこれのどこが手がかりなんだい?」

 

練也「...ザビーの中身が誰かにもよる...。」

 

 

妹紅が、練也の言葉に頷きながら話を進めた。

 

 

妹紅「明日の幻想郷、主だった催しは博麗神社以外には開かれていない、加えて今日の永遠亭の事件...薬品保管庫が荒らされた件に関してだが、優曇華や永琳の話によると魔力回復の薬だけが狙われたらしい。魔力を今の段階で、そしてなんでこんな強硬手段を使ってまで手に入れようとするのか、またはそれがなければ生活出来ない何者かによる犯行だ。心当たりがないか?」

 

にとり「...確か、...博麗神社には前に異変を起こした小人がいたような...?...確か...。」

 

練也「....針妙丸?!」

 

妹紅「そういうことだ。というと、その時一緒になって異変を起こしたヤツがいたよな?」

 

にとり「...鬼人正邪!?...まさか、今回の犯人は天邪鬼か!?」

 

練也「...なら、...明日博麗神社に...。」

 

 

3人は、揃って頷く。天邪鬼の蜂起に備え、練也、妹紅、にとりは動き始めた。




【飯縄神社】

練也「よーし。ダークカブトの次はザビーが相手か...、燃えてきたぜ!」

妹紅「落ち着け、まだ戦うって決まったわけじゃないからな。」

慧音「そうだぞ、練也。まだ腰を上げる時ではない、だがお前のその力は必ず必要になるはずだ。準備しておくと良い。」

練也「んー。...こんな時こそ修行だ、いくぞー!!!(どこかへ走って行ってしまい。)」

紫「全く。(スキマをいきなり練也の前に出して、また居間に戻して。)」

練也「あっ?!!(宙にスキマが開いて、そこから床に落ちる神主。)」

妹紅「こりゃ、八雲紫じゃないか。」

慧音「スキマ妖怪か。まあ、最近は何か企んでいるそうだが我々は関与はしない。好きにやることだな。」

紫「あらあら。ご挨拶ね、私はただ自らの因縁を晴らす為に成すべきことを成すだけよ?」

練也「いたたぁ...。じっ、次回も見てねぇ!」


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