東方 外来人物語   作:佐藤練也

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(カブトとにとりが武器を構えている。)

東方外来人物語、この後すぐ


第134話

霊夢「...ふぅ。ざっとこんなもんかしらねぇ...。」

 

 

博麗神社の境内にて演台の設置作業を終えた私は、夕焼けの空に目をやる。いつも見慣れたこの神社の境内も、明日の面霊気の奉納能楽の関係で出店が明日に備えて立ち並んでいた。分前がほんの少しもらえるらしいけど、...まあ期待しないでおくわ。

 

 

こころ「やあやあ。霊夢よ。」

 

霊夢「あら、こころじゃない。見ての通り、明日に備えての準備は万全よ?そしてこんな時間になってくるなんて、何か用かしら?」

 

こころ「様子を見にきただけだ。...にしてもいつにも増して賑やかな装いの割に、静かな気がするが...。」

 

霊夢「アンタもこの神社に何回も来てるならわかるでしょ?この場所はいつも閑古鳥が鳴いてんのよ。」

 

 

こころ「そうか。あの妖精達は、今日はいないようだな?」

 

 

辺りを見渡しながら、ふと思い出したかのようにこころは唐突に三妖精の名を口から出す。確かにあの子達は今は留守だけど...どこかで他の妖精と遊んでいるんでしょう。

 

 

霊夢「まあ、まだ帰ってきてはいないみたいね?だけど、どうして?」

 

こころ「人里から出てちょっとしたところで、何やら他の妖精達と楽しそうに談笑をしていたぞ?妖精が群れを成すなんて珍しいと思ってな。」

 

霊夢「...そう。」

 

 

夕焼けを眺めながら、私は疲れた体を労おうとこころに茶を勧めつつ、ゆったりと過ごす。にしても妖精が連むなんて、ろくなことしか思い浮かばないわ...。まあ良いわよ、とりあえず今は疲れたしのんびりさせてもらうわぁ...。

 

 

こころ「妖精が賑やかなのはいいが...。何か騒動でも起こさなきゃ良いんだがな。」

 

霊夢「えぇ...まったくよ。」

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

飯縄神社にて。佐藤練也が住む屋敷、その母屋の縁側ではにとり、妹紅と別れた後、練也は1人、握り飯をほうばりながら姿が見え始めた星々を眺めていた。明日起こるであろう、騒動を予想しながら彼は様々な思考を巡らせた。

 

 

練也「(今回妹紅が犯行を起こしたと示唆した天邪鬼、...鬼人正邪は、容赦なく弾幕を張り殺すことも咎めないと言われる程の、お尋ね者だ。だが俺には力がある。どれくらいの実力だろうが、俺は全力で立ち向かう。それだけだ。)....?」

 

 

握り飯を口にしてから、一旦外へ。見回りを兼ねた散歩というやつか、控えていることが物騒なことと、更にこの時間帯なので槍を手に、ベルトを腰に携え、夜の幻想郷の世界を歩いていく。




【月】

依姫「ねぇ、姉様?」

豊姫「あら?どうかした、依姫?」

依姫「前回の地上の妖怪の侵攻から、一体どれだけの月日が経ったでしょう。今では地上の妖怪は我々に手を出せまいと、ウサギ達は緩み切っているというこの時期に...もしかすると。」

豊姫「まあ。心配ごとをせずとも、貴女は神々を身に宿す力があるのだから、余裕というものがあるでしょう?はいっ。(桃を1つ依姫に渡して。)」

依姫「姉様こそ、あの妖怪の賢者なるものの力を上回る力を持っています。だからこそ、今はこうして平穏でいられる。...。」

豊姫「そうねぇ...それより。私たちの知らない存在が、何やら地上に姿を見せたようだけど...。」
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