アリス「博麗神社、度々立ち寄るけど。こんなに賑わっているのを見るのはいつぶりかしらね...。」
霊夢「アンタほぼ毎回この奉納能楽の時期には来ているじゃない。今は私の稼ぎどきなのよ、この日を逃したら...!」
霊夢はその場に立ち上がって、強調するように賽銭箱の中を覗きながら言った。
霊夢「私の生活は一気に困窮してしまうわ!」
魔理沙「賽銭箱の中を覗く姿が滑稽だぜ、霊夢...。」
アリス「営利目的では人形劇をやってはいないのだけど、なんでこんなに生活に差が出るのかしらね...。」
女性陣の会話に混ざることはなく、1人擬態練也は境内の中を見渡す。多種族が一同に会している場所を見る機会は彼にはなく、それが興味深い光景だと感じられたからだ。無論、シャンハイも今は彼の頭の上に尻を敷いて休憩中である。
魔理沙「そういえば、練也のヤツは博麗神社にくるのは初めてか。」
霊夢「今考えてみたら...ねえ魔理沙?」
魔理沙「ん?」
霊夢「この顔に見覚えがあると思ったのよ。確か、幻想郷縁記や文の新聞にも載っていたと思ったけど。」
魔理沙「えっ?練也がどうしたって?」
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その頃、博麗神社階段前にて。若い女に化けたマミゾウは、練也のカブトエクステンダーからゆっくりと足を付けて降りる。振り向いて一礼をした後に、ゆっくりと階段を登る姿を見送る練也にもう一度振り向くと、変化を解きデカい尻尾と普段の容姿を露わにした。
マミゾウ「さすがに姿は見破ることは出来なんだか。神主としては、まだ未熟じゃな。かかかっ...♪」
練也「...化けていたのか?!」
今更だがと、指を舐めて眉毛を濡らそうとする練也をマミゾウは止めた。
マミゾウ「ああ。安心せい、別に化かしてはおらぬよ。ただお主が面白そうだったのでな。」
練也「......。」
マミゾウ「せっかくここまで来たのじゃ。お主も博麗神社の奉納能楽を見ていくといい。まぁ儂が勧めるのもアレじゃが、中々面白い催しじゃ。」
2人は、ゆっくりと博麗神社の石段を上がり始めた。
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正邪「...静かになったな。」
おそらく、能楽が始まったのだろう。演台にて舞う、秦こころの姿に皆釘付け状態。それを好機と思ったか、正邪は右手のザビーゼクターをライダーブレスに装着して妖精達に言い放つ。
正邪「野郎ども!下剋上の時間だ!」
その合図と同時に妖精達が一斉に林から躍り出て、あらよあらよと弾幕を辺りに振りまく。それに反応を見せたのは、七色の魔法使いアリス・マーガトロイドであった。
次回、東方外来人物語!