長い階段をのんびりと登るマミゾウと練也の耳に、祭りの喧騒とは違うどよめきが届いた。ただ事ではない、そう直感で感じた練也は一段飛ばしで長い階段を駆け上がって行く。
マミゾウ「おお、さっそくおっぱじめおったか。」
練也とは打って変わり、マミゾウは往年の貫禄を伴ってゆっくりと石段に下駄を弾ませるようぴょんぴょん跳ね、カランコロンと音を鳴らしながら練也の後に続く。
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アリス「....鬼人正邪?!貴女また懲りずに!」
正邪「おやおや....。魔法の森の人形使いじゃないか。」
アリス「こんなめでたい催しの日に、どういうつもりかしら....?」
正邪「へっ...!」
すかさず人形たちを展開するアリスは、鬼人正邪を見据えつつ攻撃を仕掛ける。指から伝い伸びるドールワイヤーと連結している人形たちは、彼女の身振り一つで正邪に様々な角度から飽和的に攻める。しかしそこは霊力を回復した正邪。密度の高い攻撃に対して、早速道具を駆使してそれらを掻い潜る。懐から迫りくる弾幕を振り払うように出したのは、”ひらり布”。あらゆる攻撃の影響から、自らの身を霊力によって守る道具である。
アリス「霊力を失っているんじゃ...!?」
正邪「残念だったなあ!アタシは新たな力を手に入れた、こっからは好き勝手にやらせてもらうぜえ!!」
人形達が放った迫りくる弾幕という弾幕をまるで降りかかる火の粉の如く、ひらり布で薙ぎ払っていく。境内の中を乱れ飛ぶ弾幕の着弾によって発生する爆炎、その様相から見るにまさに火事場の大泥棒である。さらにそこから新たな攻撃が正邪に降りかかる、この神社の巫女。博麗霊夢と霧雨魔理沙の弾幕である。
霊夢の陰陽玉と札で構成された赤を基調とした弾幕が赤い軌跡を描き、それに対し正邪は新たな道具を使った。
霊夢「っ!」
立て続けに弾幕を浴びせる霊夢だが、その目標が逸れていることに気付く。弾道が思いっきり、アリスの方に向いている。それは正邪が投げ放った、”呪いのデコイ人形”が原因であった。
アリス「っ!」
手を一振り翳せば、人形たちはまた一糸乱れぬ動きの下に向かってくる弾幕のあられを弾幕で迎撃する。
魔理沙「うぜえマネしやがってっ!」
続いて上空からくる魔理沙は星形の弾幕を、天降る流星のように正邪に放つ。グリーンスプレッドを乱射しながら進む目の先にいる正邪の顔は、有り余る霊力を誇示するように余裕の笑顔を浮かばせていた。
次回、東方外来人物語!