東方 外来人物語   作:佐藤練也

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第148話

輝夜「(あの馬鹿妹紅....外来人相手に何を無気になってるの...。彼が擦り切れちゃったりしたら、一体どうするつもりなのかしら...。)」

 

 

弾幕ごっこのことについて、練也はかなり思い詰めていた。妹紅と一緒に彼の特訓を受け持ったことのある私から言わせてもらえば、アレは稽古ではなくて暴力に近い...。稽古熱心なのは大いに結構だけど、その気を彼から奪うことになったらそれこそ本末転倒じゃない。

 

それに彼の性格からして...かなり溜め込んでいる筈よ、弾幕ごっこで勝てないこと、...それよりも異変での戦いや日々の修行で日に日に鬱憤が蓄積してるわ、きっと...。永遠亭の廊下をスタスタ音を立てて思案しながら歩く私の近くを、うさぎ達がなんの騒ぎかと気にかけているように耳をピクピクと動かしこちらを伺う。気にも留めず進む。向かう先は、調剤などが保管されている保管庫。

 

優曇華「あっ、姫さま。」

 

 

輝夜「練也はどうかしら、優曇華。」

 

 

 

そこには急いでいる様子の優曇華がいた。永琳から薬品を持ってくるように頼まれたのか、

手にはいくつもの飲み薬が握られていた。今は永琳が近くで看病しているようね...、良かったわ。ひとまずは安心かしら...。

 

 

優曇華「重度の火傷や他の怪我とかが多すぎるので、とりあえず即効性のある強い薬を頼まれたんですけど...。...一目見た感じだと...あまり...。」

 

輝夜「だけど今は永琳が彼を診ているのでしょう?なら、心配いらないわ。早く薬を持って行っておやりなさい。」

 

優曇華「はい!」

 

 

優曇華が走り去る姿を見届けてから、私は開け放たれた保管庫の中を見やる。そう言えば魔力だったか霊力の回復する薬...天邪鬼に奪われた後なのよね...。荒らされた後は勿論綺麗にお片付けはしたのだけど、本当に盗人となるとどこまでも遠慮がないんだから...。本当に...。にしても、あの私と妹紅の喧嘩に割って入ったって言う全身を鎧で固めたヤツの力も気にはなるし....。そんなことを思いながら、私は保管庫の扉を閉ざしたのだった。

 

練也「....いてぇ....。」

 

 

座敷に運ばれた俺は、どうやら今から治療を受ける....と言っても、オペとかそんな大袈裟なものではないようだ...。全身がひどく痛む...色々な痛みが同時に押し寄せてきて、まさに生き地獄にいる気分になる。俺の顔を覗き込む永琳さん、妹紅...。そして優曇華が手に何かを携えて来てるのが見えた....。...ああ。永遠亭のすっごい薬か...まさか蓬莱の禁薬...なんてわけないか...。

 

 

永琳「大丈夫よ、しっかり。優曇華、薬を。」

 

優曇華「はい、師匠。」

 

 

俺の口に優曇華から手渡された、黒い錠剤を何粒か放った後に水を一口....。すると、俺の意識は薄れていった...

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